先日「女性の方が男性よりもワガママだ」という趣旨の話を書いたら、「いや、男性もワガママだ、クリタさんが女性の方がワガママだと感じるのは異性だから甘えられてワガママを言われやすいからだ」という意見を貰いました。なるほど、と納得してしまいました。

　冷静に考えればワガママ度で男女の間にそんなに大きな開きがあるとは思えません。性差よりも個人差の方がはるかに大きいでしょう。なのに、実際に僕は男性よりもはるかに女性からワガママを言われることの方が多く、実感としてその差は１０倍では済みません。その原因は僕が男だからだと言われて目からウロコでした。

　「僕が女性に甘いからなのかも」と聞いたら「いや、そうじゃなくて、あくまでも男だからだ」と繰り返されてしまいました。男はみんな女には甘いものらしく、僕が特別女性に対して甘いわけでもないそうです。女は女には甘えない、男だから甘えるのだと。

　逆に考えれば確かに僕も男性に甘えることなどまず考えられません。男同士の間ではあくまでも対等以上の立場を保とうと考えます。甘えるというのは相手の下に入ることですから、そんなことは滅多にできません。まあそうじゃなくても普通に考えて男が男に甘えたりワガママ言ったりというのはカッコ悪いでしょう。

　相手が同性か異性かで「カッコ悪い」ことの内容が変わってきます。異性には見せられないけど同性には見せられること、そしてその逆に同性には見せたくないけど、異性になら素直に見せられる部分というのもあります。

　それにしても「異性だから」という理由だけで今後もワガママを言われるのだとしたら、これからもずっとサークルに女性がいる限りはワガママを言われる続けるしかないわけです。ちょっと大変です。