以前ここに書いた「ゴジラ」をキャラクターに起用した広告は、10月後半に実際に新聞紙面で掲載されました。惜しむらくは名古屋地区だけの新聞広告だったので、せっかくゴジラを頑張ってカッコ良く撮影しても日本全国では見てもらえないことだったのですが、昨日発売されたＳという広告専門誌でその広告が取り上げられて、6回シリーズ全てが雑誌に掲載されました。なんとなく「日の目を見た」感じです。

　どんな業界にも専門誌とか業界誌があると思いますが、広告業界にもたくさんの雑誌が存在しています。その中でもメジャーないくつかのものは書店で普通に並んで売っているので、業界関係ではない人も意外と気軽に手にとって読んでいるようです。

　僕も長年この仕事に携わっているので、何回かそういう雑誌に作った広告が掲載されたり、名前がクレジットされたりしたことがあります。ただ今回は単に名前が出たというだけではなく、一応記者に取材をされて、談話というカタチで登場しているところが違います。その広告がスタッフみんなで楽しんで作ったゴジラの広告だっただけに、こうして取り上げられて全国の人の目に触れられることになって良かったなぁ、と思いました。

　東京で仕事をしていれば、普通にしていても日本中で見られるようなメジャーな広告を作るチャンスがありますが、名古屋にいるとどうしてもローカル広告が主体になってしまいます。普段はだからと言ってそれほど不満はないのですが、たまにこうして面白い広告を作ることができた時には、ローカルであることを残念に感じたりもします。

　多くの人に見てもらってナンボというのが広告です。たとえ専門誌という狭いメディアであっても、取り上げられないよりは取り上げられた方がずっといいな、と改めて思いました。