大晦日のＮＨＫ紅白歌合戦の出場歌手が発表されました。かつてほど紅白に出ることがステータスではなくなったとは言え、未だに視聴率50％を誇る番組だけに、特に地方での営業効果を考えると、それほどバカにしたものではないと思います。

　今回の出場歌手をつらつら眺めると、まあこんなところだろうな、というほぼ予想通りの面々が並んでいます。初出場組では倉木麻衣が「へぇ、出るんだ」と少し意外でしたが、テツ＆トモとはなわの「爆笑オンエアバトル」組は当然の出場でしょう。応援にダンディ坂野が登場することも間違いないでしょうが、ダンディだけではつまらないので、誰か突っ込みが必要でしょうね。それとはなわの応援となると、原口まさあきがコージー富田とセットで出ることも考えられます。

　森山良子・直太朗母子のセットも出すなら今年しかありません。二人揃ってＮＨＫ好みの歌手でもありますから当然の出場だと思います。ただどうせなら中森明菜よりも松田聖子をＳＡＹＡＫＡとセットにして復活させた方が対決としては面白かったかも。ついでに森進一の息子も応援で駆けつけるというのはどうでしょう？

　女子十二楽坊は話題性はありますが、紅白「歌」合戦としてはさすがに規定を外れているのではないかと思います。ジャズシンガー（綾戸智絵）を出そうが、オペラ歌手（錦織健）を出そうが、民謡（伊藤多喜雄）を出そうが「歌」だからギリギリ良いんですけどね。

　もっとも、話題になっている音楽なら何でもアリというのも紅白らしいと言えばらしいです。注目はどの曲を演奏するのかということと、誰が白組で対決するのか、ということ。僕は「世界に一つだけの花」をＳＭＡＰと競演すると睨んでいます。まあ誰でも思うかな。ただ、そうするとこの歌がもしかしたら今年のトリではないかと思っていたので、その線は薄くなりますね。

　さて、一番の問題点は長渕剛の復活です。去年の黒部ダムからの中島みゆきに続く大物アーティスト出演ということで長渕を起用したのでしょうが、正直言って長渕にはみゆきほどのパワーもなければ今年出る必然性もありません。

　かつて長渕がベルリンから3曲も歌い15分間も紅白を独占した時にはかなりＮＨＫに苦情が殺到したと聞いています。まさかあの轍を踏むことはないと思いますが、どこかから大袈裟な中継をしてまで長渕を聞きたい人間がどれだけいるのでしょう？コアなファンがいることは認めますが、中島みゆきのようにファン以外への広がりがない長渕では、ちょっと心許ない気がします。どうせもっと大物に交渉して断られた果ての長渕だろうなという予想はしてますけどね。

　後は審査員にどの力士を出すか。裏でボブ・サップと対決している曙に対抗するのなら、やはり高見盛しかないのかな？普通に考えれば一人横綱になった朝青龍か、引退した武蔵丸あたりですけどね。相撲協会はつまらないことを考えないで、人気復活のために高見盛を盛り上げていった方が良いと思います。