幹事クリタのコーカイ日誌2003

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10月30日 ● 夜分恐れ入りますが。

 携帯電話がなかった時代の苦労話については以前にも書きましたが、最近ちょっと迷うのが、いったい夜何時までなら電話をかけて良いのかということです。

 電話が一家に一台の頃は、夜9時過ぎに電話をするのはちょっと失礼という気がして「夜分恐れ入りますが」と言う前置きが必要でした。夜の11時を過ぎていたら緊急の用件以外はかけるなよ、という感じで、「一体誰だ、何事だ」と電話を受けた人間は家族に聞かれたものでした。昔はみんな寝るのが早かったものですから、余計に11時を過ぎると「深夜感」も強かったと思います。

 ところが携帯電話になってからと言うもの、基本的には相手さえ起きていれば何時に電話をかけても良い、という人々が急増したようです。特に若い女性は夜中の11時、12時でも平気で電話をしています。むしろ、それくらいの時間が一番落ち着いて話せる「電話タイム」ですらあるようです。

 もちろんその気持ちはわかります。特に一人暮らしなどしていたら、そんな時間は寂しくて人恋しくて電話で話でもしたくなるものです。ただ「夜分恐れ入りますが」世代としては、さすがに携帯電話と言えども夜中11時過ぎに電話をするのは、ちょっと憚られてしまいます。もちろん相手が「何時でもいいから電話をください」とか言ってくれていれば問題ありませんが、緊急の用件でない限りは「また明日にしよう」と考えます。

 これは僕ら中年世代だけかと思っていたら、先日20代の女性でも「深夜は相手がもう寝ているかも知れないし起きていても失礼だから翌日にするかメールにする」と言っているのを聞いて、少しホッとしました。そうかそうか、まだそういう女の子もいたか、と思った反面、その子はすごくキチンとした子で同世代とは話が合わないと言っていたのを思い出してしまいました。

 ケースバイケースだと言うのはわかります。携帯電話は固定電話よりもよりパーソナル性が高いので、何時でもいいじゃん、と言うのも理屈ではあります。ただそれでも夜11時過ぎはさすがに遠慮する、というメンタリティはどこまで残っているんでしょうか?まあ僕の場合は深夜にコソコソ電話なんかしていたら家人に怪しまれる、ということもあるので余計に電話できないんですけどね。


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