幹事クリタのコーカイ日誌2003

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10月28日 ● 星野の終戦。

 日本シリーズはやはり「内弁慶シリーズ」の名の通り、ダイエーがホームの利を生かして勝利をつかみました。過去にも一度だけ同じような「内弁慶シリーズ」があり、それがかの有名な「江夏の21球」の1979年広島-近鉄だったのですが、この時は最後の最後でビジターの広島が勝ちました。今回の阪神に江夏はなく、素直に普段着の野球をしたダイエーが喜びを爆発させました。

 シリーズ前には、ダイエーの100打点カルテットが果たして緻密な投球をする阪神の投手陣に通用するかと注目されたのですが、終わってみればやはり彼らは強烈でした。中でもシリーズを通じて打ちまくった松中、城島、バルデスよりも、不振に喘ぎながら最後の2試合でホームランを放った井口の笑顔が印象に残りました。このまま負けたら敗戦のA級戦犯になりそうな井口が、自らの手で這い上がりチームに勝利をもたらしたのです。それだけにその笑顔も格別でした。

 そして、これをもって星野監督も勇退です。この2年間の阪神監督生活は本当に心身共に疲弊したようで、素直にご苦労様と言いたいと思います。そして中日ファンとしては、噂される阪神フロント入りなどけっ飛ばして、早く名古屋に戻ってきてゆっくりして欲しいと願っています。

 阪神ファンにしてみれば、星野は18年振りのリーグ制覇の立役者であり名監督ですから、このまま球団に残ってさらに連覇に向けて力を注いで欲しいでしょう。また星野ほどの政治力があれば、GMとしての仕事も相応しいかも知れません。でも星野には元々青い血が流れていて、黄色と黒の血を混じり合わせるのは無理があったのです。彼の体がボロボロになったのも無理な輸血のせいです。名古屋のファンは「早く帰って来いよ」と思っています。

 熱狂的中日ファンのN脇さんは「わたしと星野の2年間にわたる戦いがこれで終わった」としみじみ述懐していました。熱狂的ファンだからこそ言える星野への愛憎入り混じった心境でしょう。なにせこの2年間は阪神憎さに巨人を応援することすらあったのですから、彼女の無理もそろそろ限界でした。N脇さんは来年からまた素直に「アンチ巨人」に戻るそうです。


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