とうとう日本シリーズは7戦目までもつれこむ展開になってしまいました。1993年のヤクルトvs西武以来10年振りです。昔はよく7戦目まで日本シリーズはもつれたものですが（実際1976年〜1993年の18年間でなんと11回も4勝3敗）、この10年間はあっさりした日本シリーズばかりで、6戦ですら3回、去年など巨人の4タテで決着がついています。そういう意味では、久しぶりに競り合って盛り上がる日本シリーズになりました。

　もちろん、盛り上がっているのは単に7戦までもつれただけではなく、内容も見応えがある試合が続いているからですが、それとともに必ずホームのチームが勝っているというのも盛り上がる原因だと思います。やはり球場の応援に後押しされてホームチームが勝つと、それだけで試合は盛り上がります。

　ここまでの展開からして、最終戦もホームの福岡ダイエーが有利というのは動かないと思います。先発はダイエーは予定通り万全のルーキー和田でしょうが、阪神の先発がムーアか井川か迷うところです。このシリーズでの内容からしたら、ムーアの方がダイエーはイヤなのではないかと思います。左の変化球投手に弱さを見せていますから、ムーアにはまた手こずることでしょう。

　しかし、星野監督はチームの軸を立てる采配をします。中日時代もエースや四番を尊重してきました。決戦には20勝を挙げたエース井川を三度立てて挑んでくる可能性も捨てがたいところです。特に勇退を決めている星野としては、今後の阪神のためにも井川を起用するような気がします。

　うーん、でもどうしても星野を一度は日本一に、ということなら、ムーアの方が良いと思うなぁ。僕ならムーア-下柳-井川-ウィリアムズとつなぎますが、星野がどうするか興味深いところです。