幹事クリタのコーカイ日誌2003

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9月27日 ● 愛情のシェア。

 最近ちょくちょく恋愛話で盛り上がるギャランドゥ好きのH美ちゃん。若い世代代表のような彼女の恋愛観はいつも新鮮です。今回のテーマは「愛情のシェア」についてでした。

 彼女は以前に複数の男性と同時に付き合ったことがあるそうです。何人もの異性と同時に付き合うというのは、決して好ましい状態ではないかも知れませんが、人間いろいろあって時にはH美ちゃんのような状況に陥ることもあります。まあ望ましくはないが仕方ないことです。彼女は美人でスタイルもいいので誘ってくる男も多いことでしょう。ただその状態は長くは続かなかったそうです。

 僕も過去に似たような経験がありました。その時、僕もやはりH美ちゃんと同じように短期間で終わってしまいました。なぜそうなるのか考えてみました。100の愛情を一人に注いでいても、相手が完璧ではない以上、欠けている部分、不満に思う部分も生じます。で、時としてそれを埋め合わせてくれる2番目の異性が出現します。この時100の愛情を60:40にシェアしたとします。

 ところが、2人同時に付き合っているというのはストレスがかかるものです。常にそれぞれにばれないように気を使っていなければなりません。で、少しでも楽になりたくて、二股を知っている3番目の異性と付き合うようになります。あくまでもそれは息抜きですから、シェアは50:30:20という程度のものです。

 で、何の拍子かこういう時に限ってさらに新しい異性が現れたりするものなのです。いわゆる「モテ期」に入ったのです。しかし、4番目は本当に勢いでついつい付き合ってしまっただけなので、もはや1番目や2番目に影響を及ぼしもしません。シェアも50:30:10:10です。

 しかし、愛情シェア10%では付き合っていること自体に疑問を感じますし、いよいよ面倒にもなります。で、結局この3番目と4番目は抹消して、また60:40に戻ったりするのです。この時のポイントは、常に愛情は100であって、例え4人と付き合っても100×4にはなったりしないということです。

 以上の話をH美ちゃんにしたら、彼女は大いに賛同してくれました。「クリタさん、わかってくれて嬉しい!」と大喜びです。まだ若い彼女には、複数の異性と交際したこと自体がちょっとした心の負い目になっていたようです。100%で愛せなかった自分を少し責めたりする気持ちもどこかにあったのかも知れません。「当時は別に悪いことをしているとは思っていなかった」という彼女の言い方に、実は今も少し心にひっかかっているという気持ちが滲み出ています。遊んでいるようでも意外と純情なのです。

 しかし、Mっちゃんのように「心はいらない、体だけ欲しい」というような鬼畜は論外としても、多くの「恋のベテラン」は100%の恋愛なんてかえって長続きしないことを知っています。愛情を他に分配するかどうかはともかくとして、結婚なんてマラソンですから、100%で走り続けることなど到底無理だと悟っています。H美ちゃんも20才そこそこの時に一瞬愛情を分配してしまったことなど気にする必要はないのです。

 ああ、そう言えばこれは恋愛に限らず仕事でも言えることですね。100%ではなくても70%の力で途切れず休まず長く続けることこそ大切です。ある意味、適当で良いんです、ポイントさえきっちりと押さえていれば。仕事も人間関係も100m走ではなく長距離ランナーですからね。


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