会社で席替えをしています。部の再編成があったために、それに合わせてデスクの移動をしなければならなくなり、僕も久しぶりに数メートルデスクの場所を移ることになりました。

　席替えというと、学校時代の「誰と隣になるかな」みたいなワクワクした感じを思い出しますが、会社の場合はそう簡単ではありません。なにせパソコンが一人一台という時代になってからは、デスクを移動するにも業者に頼むので結構費用がかかります。この数年は会社も費用節約のため、同じフロアにいる限りは極力席が替わらないようにしてきたのですが、今回はさすがに大がかりな組織変更だったためにガラガラポンと席替えをすることになったわけです。

　デスクを移動するには荷物をまとめなければなりません。我々の仕事は資料（文書だけではなくFD、MO、CD-Rなどのパソコン用メディア、さらにポスター、新聞、雑誌、パンフレット、DMなどの刷り上がりや掲載紙、ビデオテープ、カセットテープ、音楽CD、DVD、ムック、書籍、写真集、商品、試供品、ゲームソフトとありとあらゆるものがあります）の山でデスクがすぐに埋まってしまうので、その整理が大変です。もっとも、席替えは日頃アンタッチャブルとなっているその山に手をつけざるを得ないので、そういう意味ではデメリットばかりではありません。

　僕は比較的普段からきちんと整理をしている方なのですが、さすがにここ4年ほど席を動いていないと、かなり不要な資料がたまっていました。これを機会にと思って、今回はどさどさと思いっ切り捨ててしまいました。今まだ進行中の作業の資料まで捨ててしまったくらい頑張ったので、引っ越し荷物は50％オフという感じです。

　資料、商品、制作した広告の刷り上がりなどは気前よく捨てたのですが、捨てられないのが本。雑誌でもちょっと貴重なデータが載っていると「取っておこう」という気になりますし、書籍は絶対に読み直さないとわかっていても捨てるのは抵抗があります。かと言って古本屋に売りに行くのは、手間ばかりかかって大したお金にならないのもわかっていますから、結局段ボール箱に詰め込んで奧に押し込めるばかりです。それに買っただけで読んでいない本も大量にありますし。

　今回僕のデスク周りから発掘された未読の本は、文庫本を入れれば100冊超。そのうち読みかけの本が10冊以上ありました。ちょっと会社で時間ができると読み始めるのですが、最後まで読み切らないうちに仕事が忙しくなって中断。しばらく忘れているうちに、また別の本を読み始めるということを繰り返してきた結果です。

　ま、席替えで発掘された未読本をとりあえず昨日1冊だけ完読したので、それだけでも意味があったと思うことにしましょう。