幹事クリタのコーカイ日誌2003

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8月10日 ● 浩宮呼び捨て。

 NHKのお盆恒例番組『思い出のメロディー』で、ちょっと緊迫した場面がありました。永六輔が出てきて『夢であいましょう』の話をしていた時「こんにちは赤ちゃんは丁度浩宮の生まれた時なんです」と言ったのです。呼び捨てです。敬語も使いませんでした。

 見ていた僕は、あっと思いました。永六輔くらいの達人がテレビで敬語を使い損なうことなど考えられません。普通の人でも「浩宮様がお生まれに」くらいの敬語は使えます。明らかに意図的に呼び捨てにしたのです。

 番組はそのまま歌の方に入っていきましたが、そのコーナー終了後に、わざわざ司会の宮本アナが「浩宮様がお生まれになった」と不自然なまでに「様」を強調してコメントしました。これまた明らかにNHKとしてのフォローでした。

 僕は消極的な天皇制廃止論者です。21世紀にもなって「王様」が国家に必要だろうか、と思っています。王様を認めることは、血統によって人間には貴賤があるということを認めているわけで、つまり生まれながらに「賤」の人々もいるということになります。これは当然差別思想であり、人権侵害だと思います。

 ただ現実論として「皇室外交」のメリットは認めますし、特に宗教をもたない国民が大半を占める日本という国家にあって、天皇がもつカリスマ性とシンボル性は国家統合に必要かもとは思います。それでもメリット論よりも筋論で、僕は天皇制を廃止した方が良いとは思っていますけどね。

 永六輔が敢えて「浩宮」と呼び捨てにした意図は知りません。そもそも「宮」というのは名前ではなく一種の役職であるとも考えられるので、「○○社長」とか「△△教授」と呼んだのと同じだと言えなくもありません。

 ま、それにしてもやはりテレビでのこの言動は波風が立ちます。不敬罪だと右翼が騒ぎ立てるかも。僕にはちょっと痛快でしたけどね。


この「コーカイ日誌」を発表した時には、司会の仲間由紀恵と永六輔のやり取りについても触れていたのですが、彼女のファンという方たち(複数)から「事実誤認がある」という抗議と訂正要求があったので、彼女に関する部分は全て削除しました。僕は仲間由紀恵のことは以前にも書いたようにデビュー前から知っていて注目も応援もしていますが、誤解を招くくらいなら一切触れずに削除した方が良いと判断しました。彼女に関する部分を削除しても論旨は全く変わっていないのでご安心ください。

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