幹事クリタのコーカイ日誌2003

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7月18日 ● 『Dr.コトー診療所』。

 この夏のドラマで結局見続けられるのは『ウォーターボーイズ』と『Dr.コトー診療所』の2本だけになりそうです。後はみんな脱落。まあ2本残れば御の字でしょう。

 先日感想を書いた『ウォーターボーイズ』はさておき、『Dr.コトー診療所』は僕の中では少しずつ評価が上がってきた作品です。最初は期待していかなったのですが、見るほどに馴染んでくる自分がいます。

 悪口から書きます。何と言っても話がベタ過ぎます。意外性がなく落ち着くところに落ち着く予定調和の世界。せっかく離島での医療を描くのなら、もっと「なるほど!」と思うようなエピソードはないのでしょうかね。大滝秀治に「つまらん!お前の話はつまらん!」と叱ってもらいたくなるほどです。特に昨晩はひどかったです。

 しかし、そのつまらない設定を救っているのが、俳優陣の演技と存在感。とにかく達者で見せる役者が揃っています。主役の吉岡秀隆はいつまでも「純くん」のイメージが付きまとうのが残念ですが、彼も含めてみんな「役者魂」を感じさせるような力の入った丁々発止の演技合戦という様相を呈しています。

 小林薫、筧利夫、時任三郎、泉谷しげる、大塚寧々、桜井幸子、石田ゆり子、千石規子。彼らベテランに対して柴咲コウがちょっと引き気味ですが、良いバランスで立っています。主役が弱いだけに、脇役がかえってそれぞれに目立っていて、集団でドラマを引っ張っているという印象です。

 そして南国らしい島の風景。沖縄の離島でロケしているのですが、このドラマのもうひとつの主役はこの島自体です。敢えて沖縄色を出していませんが、美しく明るい島の風景は、暗い話であっても見ている方の気持ちを和ませてくれます。

 それに僕は沖縄が自分のルーツではないかと思うほど本能的なシンパシーを感じていて、過去に何回も旅行で訪れているのですが、いまだに沖縄の風景を見るたびに「いいなぁ」と思います。このドラマが毎週僕の中で評価を高めていくのは、多分にロケ地が沖縄であるせいだと思います。また行きたいなぁ、沖縄。

 

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