幹事クリタのコーカイ日誌2003

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7月9日 ● ドラマ『ウォーターボーイズ』。

 今年の夏ドラマで一番僕が期待していたのが『ウォーターボーイズ』です。同名の映画は、僕の大好きな明るい高校生の青春映画(『バタアシ金魚』『青春デンデケデケデケ』『がんばっていきまっしょい』など、この手の映画には目がないのです)で、その続編となれば個人的には見ないわけにはいきません。

 で、第1回、第2回と見てみたのですが、率直に言えば「まあまあ」でした。ドラマとしては悪くはありません。映画のテイストをよく維持していて、確かに続編になっていますし、高校生役の若い俳優陣も熱演しています。

 ただ、映画と比べてしまうのは酷かも知れませんが、やはり全体に間延びしている感は否めません。ドラマの結末は見えているだけに、この先のストーリー展開もほぼ想像がつきます。先の読める話を10回以上にわたって展開するとなると、どうしても見ていて退屈になってしまいます。

 また、映画の面白さは「男のシンクロ」というキワ物を、最終的に素晴らしいパフォーマンスとして見せたことで、その逆転劇が良かったわけですが、ドラマではすでに「男のシンクロ」自体は認知されてしまっています。となると、主人公たちに与えられた逆境は、単に「受験勉強との戦い」になってしまっているわけで、これは高校生共通の課題であり特にシンクロでなくてもいいわけです。

 と言うことで、構造的に映画よりもつまらなくなるハンデを背負っているこのドラマ。後は勢いとキャストで見せるしかありません。しかし、そこでも山田孝之よりは妻夫木聡の方が魅力的だし、宮地真緒よりも平山綾の方が可愛いのです。その上、映画で活躍した竹中直人を筆頭とする個性的なベテラン脇役陣もあまり目立っていません。唯一映画よりも良いのは、眞鍋かおりの露出が多いことくらいです。高校生の時にあんな女性教諭がいたら、本当に幸せだったでしょうね。

   

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