幹事クリタのコーカイ日誌2003

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2月25日 ● パロディの楽しみ方。

 今週からまたNHKのBS2で「BSマンガ夜話」が始まりました。マンガ好きのための濃いマンガ討論番組というか、マンガおたく同士が好きなマンガについて語り合っているだけのマニア向け番組ですが、それが好評でなぜか100話になろうとしているんですから驚きです。最初にこの番組を見始めた時は、マニアック過ぎて長続きはしないんじゃないかなと思ったのですがね。

 さて今シリーズのトップを飾ったのはなんと『魁!!クロマティ高校』。少年マガジン連載中の大ヒット人気ギャグマンガ。2002年を代表する作品で、僕も自らのサイトで約1年前に「脱力系『魁!!クロマティ高校』の罠。」(2002/1/24)として取り上げて論評してしまったくらいです。

 番組は大いに盛り上がったのですが、見ていて発見だったのは、パロディと言うのは知らなくても面白がることができるという話です。このクロ高もそうですが、現代のギャグマンガというのはパロディ満載で元ネタを知らないとなんのことだかさっぱり、という作品がたくさんあります。

 マンガのパロディからロックなどの音楽ネタ、野球やサッカーなどのスポーツネタ、映画ネタ、小説ネタ、アニメネタ、ドラマネタ、お笑いネタ、政治ネタ、社会ネタ、風俗ネタなど、完全に理解するには本当に該博な知識を要求されます。もちろんそれらを知らなくても楽しめるとは言え、ある程度の知識がなければ作品を理解できたことにはならないと思います。

 ところが番組の中で、元ネタがわからなくても、何か作者が楽しそうにやっている、ということが感じ取れれば、その楽しさは伝わって作品を楽しめるんだ、という話をしていました。確かにその通りで、僕も日本のマンガがやっている程度のパロディはかなり理解できますが、例えば外国のコメディ映画(オースティンパワーズとかね)に出てくるパロディは、元ネタのわからないものがかなりありますが、それでも「ああ、これは何かのパロディなんだろうな」と思いながら楽しんでいます。

 もちろんわかった方がもっと深く楽しめることは間違いないですから、知識がなくても良いとは思いませんが、知識至上主義に陥るのもまた好ましくないでしょう。元ネタが何かばかり考えていると、作品自体を感じ楽しむことができなくなります。知識と感性のバランスが大事ですね。


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