プロ野球の個人タイトル争いもほぼ決着を見ました。一番の関心事だった松井とカブレラの三冠王はともに達成できず。特に松井と福留の首位打者争いは、福留を折角誉めたにも関わらず、その後はセコセコと守備だけの出場をして打率を守ったために、実に締まらない結果になってしまいました。誉めて損した気分です。あんなセコイ連続試合出場など無意味です。

　カブレラは三冠王も56号も達成できませんでした。早くに優勝を決めてしまったため、その後は個人記録だけに絞った戦いを続けていたのですが、かえってチームバッティングを心がけていた時よりも調子を崩してしまったようです。このあたりが野球の難しさなのでしょう。

　“リトル・マツイ”こと松井稼頭男が3割30本30盗塁のトリプルスリーを達成したのも快挙でした。首位打者も本塁打王も盗塁王も狙える唯一のバッターです。パ・リーグにはカブレラ、ローズ、中村紀をはじめ強打者がズラリと並んでいるので、現時点で松井が本塁打王を獲得するのは難しい状況ですが、セ・リーグに移籍すれば、“ビッグ・マツイ”松井秀とペタジーニくらいしか40本打てるライバルはいませんから、この2人がいなくなれば可能です。

　もっともリトル・マツイまでパ・リーグからいなくなってしまっては、ますますスターが少なくなってパの灯は消えてしまいますから、それもちょっとな、とは思いますけどね。