幹事クリタのコーカイ日誌2002

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10月14日 ● シカゴマラソン。

 渋井陽子が高橋尚子を超えるか、という宣伝文句でテレビ東京系が中継したシカゴマラソン。高速コースで記録が出やすいレースなので、選手が揃えば世界記録も十分可能性があるとは思いましたが、レース展開も山あり谷あり、後半は想像以上の面白いレースになりました。

 前半はずっと渋井を追っていた日本のカメラも、中間点あたりからラドクリフ、ヌデレバという2強に少しずつ引き離されたところで、少し中だるみを始めていました。ところが30km付近でいきなり男子の高岡寿成がトップに立ってグングン独走態勢を固めてしまったのです。男子はノーマーク(?)というか、脇役扱いだっただったテレビ中継陣も、大慌てで渋井、高岡の二人を一緒に追い始めました。

 高岡は日本記録どころか世界記録さえ狙えるペースで走っていたので、思わずこれは、とこちらも色めき立ちましたが、40kmで最強の世界記録保持者ハヌーシにあっさりかわされてしまいました。ハヌーシはそのまま一気にゴール、世界記録更新はなりませんでしたが、またも2時間5分台をマーク。立派だったのは高岡で、ハヌーシにかわされてからもペースを落とさずに踏ん張り、2時間6分17秒の日本最高記録を樹立しました。2度目のマラソンでこの大記録をマークした高岡。久々に世界と勝負できる男子マラソン選手の誕生です。

 女子はラドクリフの快走が目を引きました。彼女も2度目のマラソン。初マラソンであっさり2時間20分を切って、さらに2度目の今回に世界最高記録。それも2時間17分18秒と1分半近くも上回りました。いったいこの選手はどこまでタイムを縮めることができるのかと、その潜在能力の高さに恐れ入るばかりです。

 渋井もよく頑張りました。しかし、ラドクリフの強さを考えると、今後は容易なことではありません。高橋が2時間20分を切ってから女子マラソンの高速化の流れはとどまることを知りません。今回のような高速レースでも2時間21分台では、まだまだ満足はできないことでしょう。

 とは言え、高岡、渋井の成長でマラソンはアテネ五輪でも期待できそうです。高橋の復活、秘密兵器福士など、楽しみも多いですし。


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