幹事クリタのコーカイ日誌2002

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10月13日 ● ある日突然有名人になったら。

 ノーベル賞受賞から人生が変わってしまった田中耕一さん。急遽文化勲章の授与は検討されるし、島津製作所は「役員待遇」に昇進させると言うし、もう人生大当たり状態です。43才のただの中年サラリーマンだったはずが、若い頃の偶然の産物による発見によって、教科書にも載るような有名人になって歴史に名を残し、もう生涯食いっぱぐれる心配もなくなりました。心配なのは、ノーベル賞授賞式の後のダンスくらいのようです。

 しかし、一般人がいきなり有名人になってしまって怖いのがスキャンダル。田中さんはどうやら身辺がキレイそうな人なので、あまり心配なさそうですが、僕の周りにいる広告業界関係者など、かなり危なそうな人たちがウヨウヨいます。

 代表的な人物がMっちゃん。妻がある身なのに、ナンパに精を出し、常に愛人を数人抱え、飲酒運転や偽ブランド品の購入も平気で、常日頃の言動にモラルも人権感覚も欠如しています。叩けば埃の出る身、と言うよりも、すでにそのままで埃だらけ状態ですから、万が一何かあって有名人になってしまったら、しばらくの間は週刊誌を賑やかすことができるネタは山のようにあります。「Mっちゃん出会い系サイトで入れ食い」とか「合コンの帝王」とか「モラルなき生活」とか「呆れた人権意識」とか「無知」とか(笑)、もう書かれ放題でしょう。この「コーカイ日誌」の「Mっちゃんコレクション」もアクセス急増、大人気サイトになってしまいます。

 Mっちゃんほどではないにしろ、誰でも少しは人には隠しておきたいような何か後ろめたい部分はあるこでしょうし、なければないで週刊誌にねつ造されかねません。会社のお気に入りの部下のOLとカラオケボックスでデュエットを歌っただけでも、写真週刊誌にうまく作られてしまえば一丁上がりです。「いきなり有名人」は身辺を整理しておく暇を与えてくれませんから、いいようにやられてしまう危険性があります。

 ノーベル賞を貰う可能性はなくても、世の中どんなことが起きるかわかりません。竹藪で一億円拾ったり、強盗と格闘して捕まえたり、ハイジャックされたバスに乗り合わせたり、そんな偶然で時の人になってしまうこともないとは言えないのです。無名であることに感謝しつつ、無名に甘えることがないようにしましょう。


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