幹事クリタのコーカイ日誌2002

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10月7日 ● 福留のファインプレー。

 プロ野球の残る興味は個人タイトル争い。特に松井とカブレラの三冠王と、カブレラの本塁打日本記録更新です。過去の三冠王は全てブッチ切りの独走で獲得しているのに比べ、今回は2人ともこの終盤まで激しく競り合っているだけに、ちょっと難しいかなという気もします。

 カブレラは打率争いで小笠原と激しく競り合っているだけではなく、ローズとの打点王争いも僅差なので、ホームランの日本新記録に拘泥していると、三冠どころか二冠すら危うくなります。早く56号を打って楽になってしまいたいところでしょうが、残り3試合ではプレッシャーばかりかかってますます苦しくなってきました。なにせ二兎どころか四兎を追っている状態ですから大変です。

 松井の場合は打率だけですから、カブレラよりはずっと楽ですが、相手の福留がここにきて絶好調です。昨年首位打者を獲得している松井の方が、タイトル争いの経験がない福留よりずっと有利だろうと思っていたのですが、福留があれよあれよと打率を上げて松井を逆転してしまいました。こうなると残り試合の少ない松井はかなり不利になります。福留は松井の動向を見ながら出たり引っ込んだりすればよいわけですから。

 ただここで福留と山田監督がファインプレーを見せました。例年ならトップに立った福留は休んで打率を下げないようにするものなのに、きっちり昨日の試合にも3番で出場。しかも3安打を放ってさらに打率を上げたのです。見上げたものです。

 優勝も決まったこの時期、見に来ているお客さんはタイトル争いしている選手だけがお目当てです。ところが当の選手がベンチで休んでいるのでは、ファン不在と言われても仕方ありません。それをいくら非難されても平気で休む選手、休ませる監督が後を絶たなかったのですが、今年はセもパもみんな出場していて、観客を喜ばせています。

 福留が残り3試合もしっかり先発出場し続けて、その結果打率を下げて松井に逆転されるようなことがあったら、ぜひ球界は福留を特別表彰して欲しいと思います。またマスコミも松井の三冠王ばかり取り上げて浮かれるのではなく、福留のフェアな態度を称賛すべきでしょう。多分マスコミは「松井やった(もしくは残念)」と、また巨人偏重報道を続けるのでしょうけどね。


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