幹事クリタのコーカイ日誌2000

 
 5月19日 ● 撮られ慣れ。

 一般のホームユース用ビデオカメラが登場した頃は、まだ僕が大学生だったでしょうか。もちろんホームユースとは言え、異様に馬鹿でかくしかも高価だったため、そんなものを買う家庭はほとんどなかったと思います。それどころかビデオデッキですら、まだ普及率が2割にも達していませんでしたから、僕がクイズ番組に出場した時も知り合いに頼んで録画をしてもらったくらいです。あの頃はまだビデオに自分の姿が記録されるというのは一大事でした。

 しかし、カメラも高価ならテープもやたらと高価だった時代はすぐに終わり、ご存知のようにビデオカメラはその後アッという間に普及しました。今やすっかり小型化したデジタルビデオカメラの時代。僕が3年前にパナソニックのDVカメラを購入した時は本当に「これでビデオ?」というくらい最先端だったのですが、今ではそれもすっかり当たり前のように古くなってしまいました。

 安く小さく高性能になったビデオカメラですが、それも撮る対象物がないと宝の持ち腐れになってしまいます。我が家でも子どもが小さい頃は、ちょくちょく撮影していましたが、下が小学生になってしまった今となっては、運動会くらいしか出番がありません。最近ではすっかりテニスのプレーを撮影するために持っているような感じです。

 初めてビデオで自分たちのプレーを撮影したのは、もう8年くらい前になります。テニス合宿に持っていって、サーブやストロークのフォームを撮影し後で見たときには凄いショックを受けました。まさかあんな変なフォームで打っているとは、と撮影された全員が思ったようです。それは初めて自分の声を録音再生して聞いた時と同じショックでした。

 その後しばらくはフォームチェックに余念がなかったのですが、結局途中で僕は諦めました。フォームがどうあれ、ボールがちゃんと狙ったところに飛んでいけばそれでよし、ということに決めたのです。プロだってさまざまな個性的フォームで打っています。いわんやアマチュア草テニスプレーヤーをや。

 最近ではどっちかと言うと、人のプレーを撮ってそれを肴にする方が楽しいです。試合の模様などをずっと撮影していると、なにせ下手くそが多いですから珍プレーが続出します。たまにある好プレーと、頻発する珍プレーを眺めながらみんなで笑っている時が一番ですね。今やコミュニケーションツールとしてのビデオカメラ。人はカメラに映る自分に随分と慣れたものです。



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