RECORDANDO A LINE (DISCOPHON)

TETE MONTOLIU (1972)

RECORDANDO A LINE


【パーソネル】

TETE MONTOLIU (p) ERICH PETER (b) JOE NAY (ds)
【収録曲】

(01-03) I SHOULD CARE / SWEET GEORGIE FAME / WE'LL BE TOGETHER AGAIN
(04-05) I CAN'T GET STARTED / LOVER MAN
(06-08) I FALL IN LOVE TOO EASILY / BLUES FOR LINE / WHEN I FALL IN LOVE
(09-10) BODY AND SOUL / MY FUNNY VALENTINE
【解説】 ( 2013年04月14日更新 / 連載 1,072回 )

 竹原とか、尾道とか、しまなみ海道とかに行ってきました。 事前に予定していた行程は こんな感じ だったりするんですが、土曜日と日曜日は曇時々雨っぽい予想。 というか、爆弾低気圧の接近で全国的に大荒れ。交通機関が乱れる恐れもあるので、不要不急の外出は控えましょう。 そんな話まで出ていたりして、果たして 「時々雨」 などという生ぬるい状況で済むのかどうか、非常に心配だったりするんですが、特に初日の宿は船でしか行けない弓削島などというクソ辺鄙なところに取っちゃいましたからね。 佐島を挟んで生口島というところまでは橋で繋がっていてバスもあるんですが、その生口島に行くにも船でないと何ともならないという。 強風やシケで船が欠航しちゃったらアウト。 シケたらその辺のシケた宿に泊まるしかないので、欠航にならないよう、けっこう仮面にお願いするしかないんですが、低気圧が 「おっぴろげジャンプ」 で何とかなるとは思えないので、最悪の事態も考えておかなければなりません。 でもまあ、なんとかなるよね? ということで、んじゃ、出発〜♪

< 福山から竹原へ > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 で、何事もなく、福山駅に到着〜♪ 在来線の乗換に46分ほど余裕があるので、ちょっくら福山城でも覗いてみますかね? ここは日本でいちばん駅から近い城みたいで、新幹線のホームからも天守閣がモロ見え。 一応、日本100名城にも選定されているようですが、天守閣は昭和41年に再建されたもので、100名城の中でも歴史的な価値は、名城の焼きそばレベル。 そんな喩え、名古屋近隣の住民でないと分からないと思いますが、とりあえず桜の名所ではあるようなので、一応は押さえておくことにしました。 朝、家を出る時は曇だったのが、 「時々雨」 の領域に入ってしまって、うーん、今ひとつ。 おかげで防水コンデジでの撮影になってしまいましたが、桜そのものは 「散り初め」 といった感じで、まだ大丈夫でした。 これが週末の春の嵐でチリチリパーマのチリ人 (←ちり鍋好きで、得意な科目は地理。) になっちゃうのは確実で、とまあそんなことで、竹原に向けて出発〜。 三原駅での呉線への乗換が3分の猶予しかなくて、ちょっと心配だったんですが、9時29分発に乗り遅れちゃうと、次は11時15分っすからね。 三原駅で途方に暮れる三原じゅん子 (←チリチリパーマ@スケバン風)。 そういう状況になっちゃうところでしたが、大丈夫でした。 とまあそんなことで、呉線。 これはアレです。 ずーっと海沿いを走るので、車窓風景が抜群です。 海−道路−線路−山。 そんな感じで、人の住む隙間が皆無だったりするんですが、時には道路すら消えて、高波が来たら運休になっちゃいそうなところも。 欠航には効力抜群 (かも知れない) けっこう仮面も、運休には無力であるに違いなくて、うんきゅう仮面とか、友達にいないんですかね? ま、いたとしても、あまり役には立ちそうにもないんですが、 「すいません、うんきゅう仮面は昼から半休を取ってまして」 みたいな。

 とか言ってるうちに、無事、竹原駅に到着〜♪ 今では 「たまゆら」 押しが半端ないんですが、元々は 「かぐや姫」 で食っていこうと思っていたみたいですな。 何か伝説的なものが残っているのか、あるいは竹原だから竹系で 「かぐや姫」 という、それだけの発想なのかも知れませんが、駅の看板のかぐやタン 、可愛いっ♪ 素朴で性格がよさそうなキャラなんですが、こんな顔をして 「アンタは “火鼠の皮衣” を持って来なさいよ!」 とか、無理難題を押しつけるんだから、恐いですなぁ。。。 で、改札を出ると、 「たまゆら」 の聖地巡礼者には超お馴染みの 「おかえりなさい」 が出迎えてくれることになります。  “聖地” に関しては説明するのが面倒なので、詳しくは ここ を見て貰うとして。 思ってたよりも字が薄かったという事前情報とは違って、この日は雨だったからなのか、思ってたよりも字が薄くはなかったんですが、で、その先が 「あいふる 316」 という商店街でありますな。 名前の由来はよく分からんのですが、アイフル (←消費者金融) で、債務 (←316) 増えまくり♪ …みたいな? 最近は無駄金を費やして店の看板を 「ももねこ様仕様」 に付け替えたりしたみたいですが、この 「イマイチ」 という事務用品屋さんも、その筋の人達の間ではちょっと有名だったりしますな。 駅前やら商店街やらの雰囲気は福井県の小浜に似ているな。 そう、個人的に思ったりしたんですが、あっちが 「オバマまんじゅう」 だったりするのに対して、こっちは たまゆらまんじゅう っすか。 シャイな僕にはとても買う勇気がなかったんですが、クリームチーズ饅頭なんっすな。 ちょっと美味しそうかも? イマイチさんに売っていた たまゆらバッグ も、とても手にぶら下げて街を闊歩する気にはなれないし、たまゆら以外では 月野香紅夜 などというキャラも。 「よう来てくれたね。」 とか言われると、何だか嬉しくなっちゃいますなぁ。 行程的に厳しくなるので竹原はパスしようかと思ったりもしたんですが、頑張って足を延ばして、よかった〜♪


< 竹原散策 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、観光の中心地である町並み保存地区へ。 駅からは少し離れていて、そこに至るまではごく普通の地方都市といった雰囲気なんですが、川のほとりに 「ようらいさん」 だかの銅像があったりしましたな。 名前がうろ覚えなので調べてみたら、どうやら 「頼山陽(らいさんよう)」 が正解のようですが、その辺りに桜が咲いておりましたので、とりあえず1枚撮っておきました。 いいですなぁ、桜は。 普段はどうってことのない場所が、とっておきの撮影スポットとなって、1枚撮っておきたくなりますからねー。 で、この川のところから更に奥に進んで行くと町並みが保存された地区に出るんですが、その出来のほどは、うーん、ちょっと微妙? こんな感じ (その1) だったり、 (その2) だったりして、うーん。 さほど伝統的ではない建物もあるし、普通に電柱は生えてるし、電線も伸びてるし、煙草の自販機もあるし、スーパーカブや車も止まっているし、工事用のカラーコーンまであるし、保存の度合いがちょっと中途半端? でもまあ、あまり綺麗に整備し過ぎちゃうと、映画のセットみたいになって嘘っぽくなっちゃうし、難しいところではあるんですけどね。 とりあえず車は進入禁止にしろ! …と言いたいんですが、地元民の生活もあるだろうし、せめて電線を地中化するとか、自販機を地味な色にするとかくらいは頑張って欲しいところでありますなぁ。 ま、その辺は写真マジックでうまく隠蔽してやればいいんですが、よく見るとカラーコーンが写り込んでいたりして、うーん。。。 で、 (写真・下から2番目) はアレです。 「たまゆら」 のオープニングにも登場する西方寺の階段。 ここを昇ると 普明閣 という、超小規模な清水の舞台みたいなのがあったりして…、以下、 (その2) に続く。


< 竹原散策 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 …で、その舞台の上に立ってみると竹原の町が一望できて、なかなかの眺め。 渡り廊下風の建造物もあったりして、なかなか凝った造りの寺でありますなぁ。 ということで、次。 階段を降りて、古い町並みを奥のほうに向かって歩いていくともう1軒、そこそこ立派そうなお寺がありました。 照蓮寺 だそうです。 おっさんとおばさんが十人弱の規模でたむろしていて、全体像の写真をうまく撮ることが出来なかったんですが、とりあえず桜が綺麗に咲いていて、何より。 で、 (写真・下から2番目) 「たまゆら」 関連で、ばあちゃんがやってる喫茶店のモデルになった 「茶房ゆかり」 。 坂角の 「ゆかり」 (←無駄に海老の味がし過ぎる海老煎餅) があまり好きではないし、小学生の時に同じクラスだった 「ゆりかちゃん」 もさほどタイプではなかった僕としては、そんなにソソられる名前ではなかったりするんですが、ま、三島食品の 「ゆかり」 (←紫蘇のふりかけみたいなの) は、それなりに好きだったりするんですけど。 ちょうど開店準備が整ったようで、入口に暖簾をかける店のお姉さんと目があってしまったんですが、 「おはようございまっす。」 と挨拶してくれて、好感度超アップ。 ゆかり、悪くないじゃん♪ これからは無駄に海老の味がし過ぎる海老煎餅も頑張って食べてみよう。 そう心に誓った次第でありますがと、ここまで散策した時点で11時になったので、昼メシを食うことにしました。 「茶房ゆかり」 でもランチは食えるみたいなんですが、今回は 「ほり川」 でお好み焼き。 そう心に決めていたので、ゴメンな、ゆかり。 …と、心の中で謝って、ほりかわ君 (←ワカメちゃんの同級生) に魂を売り渡すことにしました。 「ほぼろ焼き」 という、たまゆらタイアップメニューもあるんですが、そんなこっ恥ずかしいもの、頼めるかぁ! というか、たかがお好み焼きに1,150円って、高過ぎぃ。 ここ、西芳寺の階段のすぐ下だし、建物自体も古い醤油蔵を活用したもので、 こんな感じ 。 場所代込みで観光地価格なのはやむを得ないとことではありますが、オーソドックスな “お好みそば 肉・イカ天・卵入り シングル 900円 (広島風)” を頼むことにしました。 シングルとダブルの違いは焼きそばが1玉か2玉かの違いのようで、イカ天というのはちゃんとしたイカの天麩羅ではなくて、コンビニのおつまみコーナーに売っている 「イカの姿フライ」 みたいなやつ。 これが広島では 「本物」 らしいっす。 適正価格は700円程度に思えるんですが、ま、店の若い兄ちゃんも愛想がよかったし、若いお姉ちゃんも可愛かったので、ま、いいかと。 一人でも入りやすい雰囲気で、実際、僕のすぐ後に兄ちゃん1人とオッサン1人がやってきました。 その後、家族連れ1組と、おばちゃん2人組が来ました。席は奥の方まであって収容人数は多そうなんですが、休みの日の昼時とかは混みそうなロケーションなので、開店直後を狙ったほうがよさそうですな。

 店の中は こんな感じ で、BGMにジャズが流れていて、なかなかお洒落な雰囲気。 テーブルには鉄板が用意されているんですが、お店の人が厨房で焼いてくれて、出来上がったのを こんなふうに 置いてくれるという、そういうシステムになっております。 席に座った時点で鉄板に着火して、お好み焼き到着と同時に消火するという、そういうシステムのようです。 冷まさず、焦がさず。 そういう意図なんでしょう。 テーブルにはソース (普通) とソース (檄辛) とマヨネーズが完備されていて、自分で味を調整出来るようになっております。 小さなコテが付いてくるので、それで 切り分けて小皿に盛る んですが、コテ、テコ、もしくはヘラを使ってそのまま食うのが通なんだそうです。 通ぶりたい年頃である僕は無論、そうしました。 横のテーブルの兄ちゃんは普通に箸で食っておりました。 けっ、このド素人めがっ! ま、どうやって食おうと人の勝手だし、ぶっちゃけ、箸を使ったほうが食べやすいような気もするんですけどね。 けっ、通ぶってコテで食いやがって! そう思われたかも知れませんが、とまあそんなこんなで、お味のほうは普通に美味しくて、満足♪ シングルでも十分腹が膨れたので、ま、よかったんじゃないでしょうか。 とまあ、この時点で11時半をちょっと過ぎたくらい。 当初の予定では13時05分発の呉線で尾道に戻ることになっていたんですが、この日は夕方から夜にかけて雨と風が強くなるという予報。 新幹線の車内の電光掲示で、15時以降、新大阪発の 「くろしお」 と 「サンダーバード」 は運休という情報が流れていたし、早めに弓削島入りしておいたほうが無難だと思われるので、1本早い電車だか汽車だかに乗ることにしました。 とまあそんなことで、 (写真・いちばん下) の 「日の丸写真館」 だけ写真に収めておいて、

  【竹原の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 歩行距離は3.6キロ、昼メシ込みで1時間48分っすか。 ちょっと慌ただしかったし、今から思えば見るのを忘れていたのもいくつかあるので、ゆっくりするならやはり3時間は必要かと。 とまあそんなことで、最初はちょっと微妙かと思った竹原なんですが、行っておいて正解だったなと、そんな結果に終わった次第でありました。


 あとはひたすら、無事に宿に着けるのを望むだけなんですが、弓削島へはですね、とりあえず因島の土生 (はぶ) 港というところまで行って、そこから船。 そういうことになるようです。 公共交通機関を利用する場合は しまっぷ を見て、綿密に予定を立てなければなりませんが、とりあえずこの日の宿の フェスパ に行くには、最終的に このバス に乗らなければならないようです。 特に日曜祝日はまったくヤル気がないようなので注意が必要です。 言えば迎えには来てくれるみたいなんですが、次の日、送ってくれるのかどうかは定かではなくて、ま、港から2キロくらいの距離みたいなので、歩いて歩けないことはないと思うんですけど。 とまあそんなこんなで、尾道駅からバスに乗って、土生港までは無事に到着。 風がかなり強くなっていて、ヤバ気な雰囲気が漂い始めているんですが、この港は何だか色んなところに船の乗り場みたいなのがあって、どこからどの船に乗ればいいのか、今ひとつよく分かりません。 このまま路頭に迷っているうちに船が欠航になって、結局、弓削島に行けなくなっちゃうんじゃ? そんな焦燥に駆られたりしたんですが、バス停から少し南のほうへ歩いて行ったところに長崎桟橋というのがあって、そこから 生名フェリー弓削汽船 というのが出るんじゃないか? そのように判断してもよさそうな雰囲気が漂っておりました。 当初は 芸予汽船 というのに乗って、生口港からバスに乗ろうと思っていたんですが、この際、弓削島にさえ上陸出来れば何だっていいです。 生名フェリーのほうは乗ったら駄目な気配が感じられるんですが、弓削汽船は名前からして大丈夫っすよね? 長崎桟橋のところには昭和40年代を思わせる、場末感が半端無い雑居ビルのようなのがあって、中に入ると乗船券の自販機があったんですが、生名フェリーの切符しか売ってなくて、係のおばちゃんに聞いたら、どうやら弓削汽船のほうは乗り込んでから中で料金を払うという、そういうシステムになっている模様です。 そうこうしているうちに、やがて船がやってきました。 クルマが1台だけなら乗せられるくらいの大きさで、その時は救急車が1台積まれていて、船から降りるや否やサイレンを鳴らして走っていったんですが、離島で急病になったり怪我をしたりすると大変そうですなぁ。 船が欠航にならずに何よりですが、で、地元民らしいおばちゃんの後について船に乗り込んで、席に座って係のおっさんに料金を渡して、とまあそんなこんなで、出航〜。 ちょっと揺れましたが、大丈夫でした。 土生港を出て10分くらいで、無事、弓削島に到着〜♪


< 弓削島散策 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 時計を見ると、んーと、15時15分くらいっすか。 フェスパ行きのバスの時刻表を見ると、次の便は17時24分。 ・・・ 。 歩くしかないっすかぁ。 電話をすれば迎えに来てくれるんでしょうが、チェックイン予定は18時と申告しちゃっているし、そんなに早く宿に着いちゃってもしょうがないしー。 せっかくだから弓削島の散策がてら歩いてみることにしたんですが、この時点で雨はやんでくれていたので、今回、初めて一眼レフを取り出してみました。 弓削大橋の写真 を撮っていると、自転車で通りかかった弓削商船の生徒と思われる男子生徒2名が 「こんにちはー。」 と声を掛けてくれたんですが、さすがは離島だけあって、この辺りにはまだ古きよき昭和の時代が息づいているようです。 女子生徒でなかったのがあまりにも残念なんですが、ま、商船の高専だから女子はほとんどいないんでしょうな。 仕方がありません。 で、見えている弓削大橋がけっこう立派なので、ものは試しに橋の上まで行ってみることにしたんですが、歩行者や自転車でも渡れるようになっているんですよね。 で、入口のところまで行ってみたんですが、せっかくなので向こう側まで行ってみよう。 そんな欲望に駆られて、とりあえず往復してみることにしました。 眺めがよくて、なかなか快適♪ 全長980mなんだそうですが、隣の島まで歩いて行けちゃうというのはちょっと貴重な体験でありますな。 で、弓削大橋の弓削島側の付け根あたりに公園のようなものがあったので、そこも散策してみました。 高台になっていて、階段を上るのがちょっと大変だったんですが、その分、上からの眺めはいいですなー。 桜もなんとか散りきらずに残ってくれていたし、ま、よかったんじゃないでしょうか? で、そこからフェスパに向けて歩いていったんですが、途中にちょっとした池のある公園があったり、弓削商船の立派な建物があったりして、で、島の東側に抜けると、そこは松原海水浴場。 おお、いいぢゃん♪ で、ここまで来ればフェスパまではもう一息なんですが、高台にあるので最後がちょっとした上り坂になっていて、嫌がらせかと思わずにはいられませんでした。 ま、苦労させられる分だけ、眺めはよかったりするんですけどね。 駐車場の端っこが 小綺麗なテラス みたいになっていたんですが、そこから こんな感じ にビーチが見えておりました。 とまあそんなことで、

  【弓削島の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 弓削大橋を往復したのがどう考えても余計で、歩行距離は約5キロ、時間にして約1時間半。 めっちゃ疲れましたが、でもって、次回に続く。

 ということで今日はテテ・モントリューでありますが、前半だけでほぼ1回分の分量を費やしてしまいましたな。 とまあそれはそうと、地震でしたなー。 朝 (4月13日) 、いきなり緊急地震速報受信機 ( ここ 参照 ) が鳴って、飛び起きました。 いつもなら大抵が東北とかで、申し訳ないんですが、対岸の火事モード、全開。 が、今回は播磨灘とか言ってたので、焦りました。 東海地方も 「強い揺れに警戒下さい」 の中に入ってたしー。 そういうするうちに携帯がギュインギュインギュインと言い出して、余計に焦りました。 専用の機械より数秒遅れて鳴った感じなので、いざという時、携帯のほうはあまり役に立ちそうにありませんが、何はともあれ枕元においてある、畳まれずに開かれているタタメットを被って、待期。 結果、うちのほうはまったくといっていいほど揺れなかったんですが、淡路島とか鳴門とか東かがわ市とかはけっこう揺れたみたいですな。 2年ほど前、その辺りに遊びに行ったことがあるので他人事とは思えません。 尾道や弓削島でも震度3みたいだし、先週だったら大雨と強風と地震のコラボで、かなり嫌だったでしょうなぁ。。。 とりあえず、あまり大きな被害はなかったようで何よりですが、ということで、テテ・モントリュー。 テテたんって何人でしたっけ? スペイン人? スペイン人というと海星高校にした顔がコンパクトなイルズン君みたいなキャラが頭に浮かぶんですが、 「喋ッテイル人ガ、少ナクアリマセーン。」 とか、翻訳サイトみたいな日本語を喋っておりましたな。 で、今日はそんなスペイン人の 『レコーダンド・ア・リネ』 という1枚を取り上げてみたいと思うんですが、僕の持っているCDでは何故だか収録曲のひとつから取った 『ブルース・フォー・リネ』 というアルバム名になっていたりします。 レコーダンドというのがレコーディングのスペイン風な言い方で、 “LINE” というところでのライブ録音なのかと思ったら、そういうワケではなさそうなんですが、今日の後半はあまり余力が無かったりするので、さっそく演奏を聞いてみることにしましょう。

 1曲目、 「アイ・シュッド・ケア」 。 哀愁に、満ちた土建屋、哀愁土建屋。 この歌に関しては、この句以外に書くことが思い付かないんですが、ここでのテテのプレイは哀愁に満ち溢れていて、絶品。 軽くテーマをなぞるだけで、アドリブらしきものも登場しない 2分35秒のほんのちょっとしたプチ小品なんですが、綺麗なメロディを聴かせるには、余計な事をせんでもええんや。  そんな基本に立ち返らせてくれる仕上がりです。 ま、最後のところでちょっと余計な事をしてくれているのはご愛敬なんですが、とまあそんなことで、次。  「スウィート・ジョージ・フェイム」 。 途中まで見て、 「スウィート・ジョージア・ブラウン」 なのかと思ったら違っていたんですが、雰囲気的にはよく似た感じのアップ・テンポのナンバーです。 水を得た魚のごとく、縦横無尽に失踪するテテ。 いや、行方不明になってはいけませんな。 疾走するテテ…の誤変換でありましたが、そのピアノを躍動感溢れるドラミングでプッシュするナイ。 そう、日本語ライナーで杉田宏樹クンも絶賛しております。 プッシュするナイ…って、プッシュがあるのか無いのかよく分からんのですが、ジョー・ナイというドラミングで人がプッシュしているんですな。 何だか場内整備とかをやらせても立派に働いてくれそうな感じですが、で、演奏のほうはというと、確かにテテのピアノが熱いっす。 ナイ君の好サポートも確かにあります。 で、中盤ではエリック・ピーターのベース・ソロもフィーチャーされていたりします。 ピーターと言えば池畑慎之介が 「池畑慎之介☆」 に改名したらしいっすな。 つのだ☆ひろのパクリやな。 誰もがそう思ったに違いなくて、世間の評価もさっぱりだったりするんですが、とか言ってる間もピアノとドラムスの4バースで大いに盛り上がったりして、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 6分21秒と、トリオ物にしてはわりと長めの演奏だったして、充実感が半端ねぇ!

 で、3曲目。  「ウィル・ビー・トゥギャザー・アゲイン」 。 トゥギャザーというとルー大柴とか、健大高崎高校の校歌とかが頭に浮かぶんですが、Let's Be together♪ Wow wow…♪ そういえば、 「やれば出来る」 は魔法の合いことば♪ …の 済美高校 は決勝でボロ負けしちゃいましたな。 80円切手を5枚送れば校歌のCDを送ってくれるみたいですが、 「青春」 と書いて 「とき」 と読むとか、なかなかイケてますなぁ。 イケてるといえば、テテのトゥギャザーもなかなかなんですが、すこし落ち着いたミディアム・ナンバー。 とはいえ、テテは倍テンポで鍵盤上を動き回る。 このとどまることを知らぬテクニックの発露が、テテの真骨頂なのだ。 そう、杉田クンも絶賛。 いいですよね、杉田クン。 過ぎたことはくよくよしない、さっぱりしたキャラっぽくて。 で、身長5センチくらいのプチ・テテ君がピアノの鍵盤の上を走り回っている姿が頭に浮かんで来たんですが、ナイ君のブラッシュ・ワークも絶妙で、いやあ、いいっすなぁ、こりゃ。 で、次。  「アイ・キャント・ゲット・スターテッド」 。 日本語で言うところの 「言い出しかねて」 というヤツですな。 例の有名なテーマ・メロディが現れず、途中それらしきフレーズが顔を出すものの、アドリブ一本で進み、最後にテーマが演奏される構成。 そう、杉田クンが書いている通り、そういう構成になっております。 ああせい、こうせいと構成作家に言われたのではなく、自分で考えてそうしたんだと思うんですが、なかなか凝っていて、ま、いいんじゃなかろうかと。 演奏そのものはちょっと小難しい展開があったりもするんですが、我慢できないほど苦痛というほどではなくて、普通。

 ということで、次です。  「ラバーマン」 。 日本語で言うところの 「愛人」 というヤツですな。 わりと最初のほうに例の有名なテーマ・メロディが現れるんですが、雰囲気としては先ほどの続編といった感じで、知的でクールなバラードを堪能することが出来て、何より。 で、LPではここからB面ということになるようですが、裏のトップを飾るのは 「アイ・フォール・イン・ラブ・トゥ・イージリー」 。 「惚れっぽい私」 などという、何とも安っぽい邦題があったりもするんですが、またしてもバラードですかい? 綺麗なメロディで個人的に大好きな曲ではあるんですが、ややムードが平坦化しているような? どうやら、A面とB面の始まりと終わりにちょっとしたバラードの小品を持ってくるという、そういうコンセプトのようですが、CDで一気に通して聞いちゃうと、ちょっとアレっすな。 5曲目が終わった時点で一息入れて、コーヒーでも飲むといいのかも知れませんが、とりあえず、次。  「ブルース・フォー・リネ」 。 テテのオリジナルではないかと思われるんですが、半アルバム・タイトル曲と言ってもいいアレっすよね。 アップ・テンポの活きのいいナンバーで、先ほどまでのやや生ぬるい空気が一気に払拭されることになるんですが、ブルースといってもちっとも泥臭くならいないのはスペイン人であるが故でありましょうか。 イルズンくんもブルースなキャラではありませんでしたからね。 騒いでいると、 「かま。」 (←最初と最後にアクセント) と、叱られたりしましたけど。 で、演奏のほうは途中にベースのソロを挟んで、一時的に盛り下がったりするのものの、その後に出てくるテテのピアノがスパークしまくっていて、終盤はナイくんのドラムス・ソロで適度に盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 間違いなく本アルバムのハイライトといえる1曲でありました。

 で、続く 「ホエン・アイ・フォール・イン・ラブ」 は、本アルバムのマイルドセブンと言っていい仕上がりだったりするんですが、激動から静謐への極端な対比が、堆肥好きの僕の心をくすぐります。 臭いもの嗅ぎたさの心理というか、ついつい深呼吸したくなっちゃいますよね、堆肥。 で、あまり臭くなかったりすると心の底からガッカリしたりするんですが、とまあそんなことで、次。  「ボディ・アンド・ソウル」 。 またしてもバラード連発か? …と思ったら、かなりアップ名テンポで料理されていたので何よりなんですが、演奏時間が 9分15秒もあったりするので、それなりに覚悟を決めなければなりません。 カップラーメンに湯を入れて、こいつが終わったら食べようとか思っていると、間違いなく食べ時を逸してしまいます。 ママースパゲティですら茹で過ぎなんですけど、何でもいいけどママースパゲティって、「マ・マースパゲティ」 というのが正しい名前なんですな。 ま、まさか? …と思うかも知れませんが、 ほれ 。 「ママー」 という名前が先に使われていたので、中黒を入れて誤魔化したという説もあるようですが、とまあ、そんな余計なことを書いているうちに演奏のほうは…、まだ続いておりますな。 途中、ベースのソロだとか、ピアノとタイコの絡みだとかがあったような気がするんですが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 …と思わせておいて、エンディングもかなりしつこかったりするんですが、とりあえずまあ、熱の入った好演であったな。そのように評価していいのではなかろうかと。

 ということで、ラストです。 B面の最後を飾るのは 「マイ・ファニー・バレンタイン」 。 ちょっとしたバラードの小品、とまあそんなことで、今日は以上です。

【総合評価】 やや、バラード過多な嫌いはありますが、お馴染みのスタンダードがずらりと並んだ選曲は素人や初心者にも優しいし、熱い奴はとことん熱いので通な人にも楽しめるし、 「テテ」 という名前も可愛いし、ま、見た目はさほど可愛くはなかったりするんですが、スペイン人、意外とやるぢゃん♪ そう思わせてくれる、そんな1枚なのでありました。


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