このところ余震活動も少し落ち着いてきたようですが、みんな、地震に対する備えは万全かな? 本震の3ヵ月後、すなわち、6月くらいが危ないという話もよく耳にするし、これから梅雨の大雨シーズンに入るし、もしかしたらいきなり 多度山 が噴火しちゃうかも知れないし、自然災害というのはいつ、どこで発生するか分かりません。 さなえあれば憂いなし。 ヰセキの 「さなえ」 を備えておけば、地震で地面が液状化して軽トラが動けなくなっても大丈夫。 ま、津波警報が発令された際に 「さなえ」 で高台を目指すというのは、逃げ遅れる可能性が高いのでやめたほうがいいと思うんですが、とまあそんなことで、今日は防災グッズについて考えてみたいと思います。 名付けて 「いざという時に役立つ盆栽グッズ」 。 そんなもん、どんな時にもあまり役には立たないような気がするんですけど。
ということで、まずはこれ。 盆栽用アルミ針金 (白) 。 盆栽にはとっても使えます。 で、防災にはどうかというと、家具などの転倒防止には使えそうですよね。 ま、針金が盆栽用である必要はどこにもないんですけど。 針金だと見た目が貧乏臭くなるので、できれば専用のワイヤーを使ったほうがいいと思うんですが、例えばベロスの “安心くん” だとか。 安心くん。 何だか安心感のあるネーミングですよね。 ちなみにサバ家では 30年ほど前から、突っ張り棒タイプの “マグニチュード7” というのを使っているんですが、マグニチュード 9.0 の超巨大地震が発生してしまった今となっては、ちょっぴり不安くん。 震度7の揺れにも耐えられる “シンドー7” とかに改名して頂けると安心なんですが、とまあそんなことで次。 盆栽用 苔3 。 盆栽には必需品です。 防災には何の効果も無さそうなんですが、もしかして、ずっとこのまま 「盆栽グッズ」 でボケ続けるつもりなのか? …と言われると、さすがにこれでやめておこうと思うんですが、同じパターンを3回続けるとコケるのは目に見えているしー。 というか、 “苔” の段階で十分にコケていると思うんですけど。
ということで、続いてはこれ。 タタメット。 これはアレです。 畳めるヘルメットです。 盆栽には不要です。こんなのを被って盆栽いじりをしていたら変質者と思われるに違いありませんが、防災には使えます。何といっても畳めるというのがいいですよね。タタミイワシが畳めても、さほど嬉しくはないんですが、ヘルメットが畳めるというのは画期的。 防災用のヘルメットって、普段は何の役にも立たないのに、無駄に場所を取りますからね。 3月にネット通販で注文した時点で 「4月末入荷予定」 との事だったんですが、未だに届きません。 バカ売れして生産がまったく追いつかないのか、あるいは忘れ去られているかのどちらかだと思うんですが、届かないうちにマグニチュード 7.1 の地震が来て、“マグニチュード7” の限度を超えて家具が倒れてきて、頭を打ったりすると嫌ですなぁ。。。 運が悪い人というのは得てして、そういう目に遭ったりしますからね。 ま、タタメットが手元にあったとしても、グラっと来て、焦って、これ、どうやって立体にするんだっけ? …と、あたふたしているうちに家具が倒れてきて、頭を打つ羽目になるような気もするんですけど。 あらかじめ地震がくることが分かっていたら、落ち着いて立体にして被ることが出来ると思うんですけどねぇ。
ということで “緊急地震速報受信機” を買いました。 僕の携帯電話はエリアメールの受信機能が無いみたいだし、家でテレビを見ることもほとんど無いし、このままでは不意打ちを食らうのは必至。 ペタンコのタタメットを手に家具の下敷きになっているところを自衛隊員に発見されるという事態になるのはまず間違いありません。 タタメットが駄目なら、マホメットにすがるしかない。 そう思い詰めて、イスラム教徒になろうかとも思ったんですが、思い直しました。 断食とか、腹が減りそうで、嫌だしー。 普通に飯は食いたい。 が、家具の下敷きにはなりたくない。 スーパーカー下敷きの下敷きになるくらいは我慢する。 そういう道を模索した結果、据置型の緊急地震速報受信機を据え置くことにしたんですが、こちらのほうは生産が追い付かない程には売れていないのか、あるいは忘れ去られなかったかのどちらかだと思うんですが、すぐに届きました。 これ です。 申し込み手続きや月額利用料が要らないお手軽なタイプだと、ユニデンのこれか、アイリスオーヤマのあれかという選択になるようですが、僕は断然、ユニデン派です。 いや、この会社のことはよく知らないんですが、子供の頃にはホシデンのルンルンというヘッドフォンを愛用していたし、仕事ではたまにトクデンやクマデンといった電気工事屋さんのお世話になるし、 「○○デン」 って何となく親しみが持てるんですよね。 あと、 「ウナ電」 なんてのもあるし。 これはウナ丼が大好きな電気屋さんでも、電気ウナギを逆さ吊りにした状況を詠んだものでもなく、至急電報の通称です。 至急電報を指定する略符号は 「緊急」 を意味する “URGENT” から取られた “UR” であったが、英文モールス符号での “UR” に対応する和文モールス符号の和文の 「ウナ」 を、和文電報での略符号としていたことからこの名があるんだよね。 …って、“Wikipedia” の解説をそのままドヤ顔で語ってしまったんですが、ちなみにウナコーワの “ウナ” もそこから来ているんだそうで。 「緊急興和」 だったんですな、ありゃ。
とまあそんなことで、届きましたユニデンの緊急地震速報受信機。 緊急時に音が鳴る装置だから 「ウナール」 という名前でもよかったと思うんですが、 “EWR200” という味気ない型番が付いているだけです。 ちなみに、山善から出ている “YEW-R100” というのはユニデンのOEMっぽいので、 「○○デン」 に親しみが持てないという人は、ヤマゼンを選ぶという手もありますな。 「○○ゼン」 に親しみが持てるという人もいるかも知れませんからね。 安全、万全、うなぎ御膳、上げ膳、据え膳、心不全とか。 で、これ、手元に届くまでは仕組みがよく分からなかったんですが、早い話がただのFMラジオなんですな。 受信したいFM局の周波数をセットすると、ラジオの音が聞けちゃうという。 何て画期的な! で、ただのFMラジオとはどこがどうちがうのかというと、普段は音が出ないようになっているという。 そして、今ではすっかりお馴染みになってしまった緊急地震速報の 「ピロンピロン、ピロンピロン♪」 というチャイムが公共の電波が流れると、それを察知してスピーカーがONになる装置。 そのように理解すれば、あながち大きな間違いでは無いのではなかろうかと。 設置してから今までに、実際に何度か動作したことがあるんですが、似たような音階の音楽が流れた時に誤作動しないようにという配慮からなのか、判定はかなり慎重にやっているみたいですな。 「ピロンピロン、ピロンピ…♪」 の段階まで来て、どうやら間違い無さそうだと判断して、スピーカーのスイッチを入れているっぽいです。 結果、チャイムの部分がよく聞こえなくて、「ポーン♪ 緊急地震速報です。 ○○○で地震。次の地域は強い揺れに警戒してください。」 みたいな感じになるんですが、ま、特に問題はなかろうかと。
機器の性格上、ボリュームを最小にしても、かなり大きな音で放送が流れるので、寝ている時でも大丈夫。 最初の 「ポーン♪」 で確実に目が覚めます。 音と同時にLEDライトも点灯するので、地味に便利。 懐中電灯の代わりになるほどのパワーは無かったと思うんですが、少なくとも緊急地震速報受信機がどこにあるかくらいは分かります。 そのまま放置しておいても3分くらいで自動的に待機状態に戻るんですが、ボタンを押して即座に待機状態に戻すことも出来ます。 強い揺れが予想される地域にお住まいの人たちには申し訳ないんですが、今のところ桑名には影響が無さそうなエリアの地震ばかりなので、すぐに消しちゃうことが多いです。 待機状態にしても、最後にもう一度 「ピロンピロン、ピロンピロン♪」 が流れて、スピーカーがONになっちゃうのがちょっとアレなんですが、この手の機器にはそれくらいのしつこさが必要なんでしょうな。 NHKも最初の頃は緊急地震速報が出ると、即座にスタジオに切り替わって、アナウンサーが 「落ち着いて行動して下さい。」 などと諭してくれていたんですが、警報が鳴っても最大震度が3程度だったりする事例が頻発したからなのか、最近は何事もなかったかのように、緊張感のカケラも無い、能天気な民謡とかがそのまま流れることも多くなりました。 油断しているとそのうちに大きいのがドーンと来るかも知れないので、注意しなければなりません。
この器具には充電池が内蔵されているので、地震の直後に停電が発生しても 24時間くらいは大丈夫。 ACアダプタを接続し忘れてバッテリーの電圧が低下すると警告してくれる機能もあったりして、なかなか痒いところに手が届く作りとなっております。 これさえあれば、ウナコーワも不要? 唯一の問題点は、自分の住んでるところには直接影響が無さそうなエリアの地震でも、スピーカーがONになって、夜中でも目が覚めちゃうところなんですが、ま、周波数を地元のFM局に合わせておけば、そういうことは無くなるみたいなんですけどね。 ただその場合、この器具のもうひとつの機能である 緊急警報放送 のほうは、ほぼ諦めなければなりません。 世間にはほとんど知られていないんですが、そういえばそんな奴もありましたなぁ。 例えば東海地震の警戒宣言が発令された場合、この緊急警報放送というのが流れるようです。 津波警報が発表された場合にも流れるんですな。 ただFM放送の場合、民放だと全国で4局くらいしかこのサービスは提供していないようで、桑名だとNHKに頼るしか無いみたいです。 詳しいことは、ま、 ここ を見て貰うとして。 というか、僕の言いたかった事は、ほとんどここに書かれておりますな。 「さて、無事に設置は終わったのだが、待っていても、警報は全然来ない。もとより、震度5弱以上の地震や津波がそんなに頻繁に起こっては困ってしまうのだが」 …って、まさかこのオッサンも、やがて震度5弱以上の地震やら津波やらが頻繁に起こりまくる事態になろうとは、思ってもみなかったでしょうなぁ。 せめて、この記事を読んで危機感に駆られてこの機械を買って、大震災の時に無事に避難出来た人がいればいいんですけど。
めっちゃいい買い物をした♪ …と、心の底から満足しておりますが、後から調べたら、世の中には “Signal Now Express” という、素晴らしいソフトがあったんですなー。 通称 「カエル」 と呼ばれているみたいなんですけど。 自分の住んでいるエリアを設定出来るので、直接影響が無さそうな地震で夜中に起こされることもないし、作動させる震度 (←居住地) やマグニチュード (←震源地) も自由に設定することが出来ます。 あと何秒くらいで地震が到達するのか、カウントダウンまでしてくれるんですなー。 凄ぇ!! ちなみに福島県沖あたりで発生したマグニチュード 5.4程度の地震の場合、名古屋では 60秒後くらいに震度1くらいの揺れがくるみたいです。 思ったよりも猶予があるものなんですな。 もっとも、震源に近くなるほど揺れは強くなるし、逆に猶予時間は短くなるし、そういう根本的な矛盾を抱えているところがネックではあるんですけど。 それはそうと、こんないいソフトがタダで手に入るんだったら、もしかしてユニデンの奴って、めっちゃ無駄な買い物だったとか? あ、でもカエルでは、津波警報までは知らせてくれないんですよね? 僕はカエルだから水の中でも生きていけるしぃ。 …と、津波を舐めきっているような顔をしているので、警報が出ても、カエルの面に小便のような気がします。 ナマズと違って予知能力も無さそうなので、東海地震の警戒宣言も出してくれそうには無いしー。 で、緊急地震速報のほうも、カウントダウンが曲者ですよね。 ディスプレイにカエルが出現したら、机の下に隠れるのを忘れて画面に見入ってしまうような気がします。 あー、来る来るー。もうすぐ来るぅ! 5・4・3・2・1…、ゼロっ! ぐらぐらぐらぐらぐらっ!! タタメットを手に取ることもなく、倒れて来た家具の下敷きになって、スーパーカー下敷きの下敷きにもなって・・・。
これから雨の季節になってカエルの泣き声が賑やかになると思いますが、画面の中のカエルは、なるべく大人しくしていて欲しいものですなぁ。。。
ということで、今日はハービー・マンです。 シェリー・マン、ムーニーマンと並ぶ “ジャズ界・おむつ界共催3大マン” の一人ですよね。 で、今日はマンくんの 『メンフィス・アンダーグラウンド』 を紹介しようかと思っていたんですが、すんでのところでヤメました。 少し前にネタ用に仕入れてみたんですが、聞いてみたら個人的にはちょっとアレだったんですよね。 で、先日、ポンプ施設管理技術者の更新講習で名古屋に行く機会があったので、帰りにタワーレコードを覗いたんですが、そこで 『ブラジル・ボサノヴァ・アンド・ブルース』 というアルバムを発見。 “JAZZ名盤999 BEST&MORE” って、いつの間にかこんなシリーズが出ていたんですな。ちっとも知りませんでした。 第1回はさして珍しくもないのが多いんですが、第2回以降はマイナーレーベルの地味な奴等がてんこ盛り♪ 10枚買っても 9,990円。 安いっ! ただ、10枚もまとめ買いしてレジのお姉さんにコアなヲタクだと思われても嫌なので、このシリーズ以外のも含めて、7枚の購入に留めておいたんですが、6月にまたSS会議で名古屋に行くので漁ってこようかと思っております。 とまあそんなことで、マンくんのボサノヴァ物なんですが、フルートにヴァイブにマリンバにギターにラテン系のパーカッション。 爽やかなサウンドが期待出来そうですなぁ。 東海地方は早くも梅雨入りしてしまって、何だか気分がジトジトしているので、こういう時こそブラジルって、いいかも? とまあそんなことで、では1曲目から聞いてみることにしましょう。
まずは 「ブラジル」 です。 分かりやすい名前の曲ですな。少なくとも 「ブタ汁」 よりはギャルのウケもよさそうだし、ま、いいんじゃないでしょうか。 美味しいんですけどね、ブタ汁。 ちょっぴりバターを入れて 「バタブタ汁」 にするというのもいいですよね。試したことはないんですけど。 で、曲のほうはアレです。ブラジル風です。 何だか無駄に賑やかで、メロディがよく分からなかったりするんですが、時折出てくる「つんちゃんちゃん、つんちゃんちゃんちゃちゃん♪」 という能天気なフレーズは、誰もが一度は耳にしたことがあるのではなかろうかと。 あ、これ、 「ブラジル」 って曲だったんだぁ♪ …と、得した気分になれること請け合い。 ま、実際は何の得にもならないんですけどね。 豚汁無料サービスとかだったら間違いなく得なんですけど。 で、演奏のほうはというと、とにかく賑やかです。 というか、やかましい! …と文句を言いたくなるようなレベル。 都会的なアイニュイを期待していると、裏切られたような気分になってしまいますが、ま、ジャズとして考えれば、これくらいはっちゃけていたほうがいいのかも知れません。 どこまでがテーマで、どこからがアドリブなのか、今ひとつよく分かりませんが、とにかくマンくんがフルートを吹きまくり、で、次に出てくるソロは、んーと、ギター? 何だかよく分からん音色だったりするんですが、あ、日本語ライナーを見たら、 「記載はないが、ここでキーボードを弾いているのはホグウッド・ハーディだろう」 と書いてありますな。 パーソネルにキーボード担当者の記載がないので、んーと、ギター? …などと的外れなことを書いてしまって、とんだ恥さらしでありましたが、でもって、テーマに戻って、おしまい。 僕が想像していたのとはちょっと違った世界が展開されておりましたが、これはこれで、ま、アレかも知れません。
で、次。 「コパカバーナ」 。 どこかで聞いたことがある名前なんですが、ハビマンのオリジナルのようです。 ブラジル・リオデジャネイロ市の南部にある海岸なんですな、コパカバーナ。 何だか、ドクターコパがバーナー片手に放火しているような名前なんですが、もしくは、ちょっと馬鹿なハナ肇と言うか。 小馬鹿ハーナ肇。 いや、ちょっと違いますな。 軽くラテンな雰囲気の曲でありまして、ヴァイブとフルートの絡みが都会のアンニュイっぽくて、ちょっといい感じ。 そうそう。こういうのを期待していたんだって、僕は。 静かな導入部から、次第にじわじわと盛り上がっていく輪島感もなかなかでありまして、で、ビリー・ビーンという人のギター・ソロも、なかなかいい仕事をしていると思います。 続く、ホグウッド・ハーディのヴァイブもいいっすな。 で、その後のハビマンのフルート・ソロも良好です。 …と思っていたら、そのままフェードアウトして終わってしまったんですが、ソロではなくてテーマに戻っていたんですな。 ま、何はともあれ、なかなかいい感じの出来だったので、よかったです。
ということで、次。 「ミーニャ・サウダージ」 はジョアン・ドナードの曲なんですが、いいですよね、ミーニャ。 何だか猫っぽくて。 「私の」 という意味らしいんですが、ということは 「私の猫にゃ」 なら、 「ミーニャ・ニャーにゃ♪」 とかになるんすかね? で、一方 「サウダージ」 という単語もわりとよく目にするんですが、どういう意味でしたっけ? …と思って調べてみたら、 「郷愁」 もしくは 「哀愁」 。 となると 「ミーニャ哀愁」 はきっと、哀愁味に溢れた曲であるに違いないにゃ〜。 めっちゃ期待♪ ということで、演奏が始まりました。 うーん、まあまあ? デイブ・パイクのマリンバが、なかなか木琴な味を醸し出してはいるんですけどね。 ヴァイブの鉄琴な響きも悪くなくて、ただ、マンくんのフルートがちょっぴり張り切り過ぎているところがちょっとアレなんですが、ギターとヴァイブとマリンバのソロはそれなりにいい感じだし、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 で、続く 「B.N.ブルース」 はハービー・マンのオリジナルです。 “B.N.”は “Bossa Nova” のことだろうというのが高井クンの見解です。 県会議員の見解となると、あまり当てにはならなかったりするんですが、高井クンなら恐らく大丈夫。 志が高いですからね、高井くん。他界すると惜しまれるタイプだと思うんですが、で、曲のほうはというと、ブルージーなボサノバ・ナンバーです。 高井クンがそう言っているので間違いありません。 で、聞いてみたら、ちょっと世の中を舐めてるような感じだったりもしたんですが、フルートって、吹きようによってはシリアスさが希薄になっちゃったりもするんですよね。 ま、世の中、真面目なだけが偉いわけではないので、一概にマンくんを蔑むわけにはいかないんですが、続くヴァイブのソロは真面目にいい感じだったりします。 九州地区のオッサンには特に人気が高いらしいウィリー・ボボのドラミングも、なかなかにボボ・ブラジル。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。
で、次。 「ワン・ノート・サンバ」 。 ボサノヴァの世界では超有名なアントニオ・カルロス・ジョビンの代表作です。 何でもいいけどボサノヴァっで、ボサノバと書くのと、どっちがよりイケてるんですかね? ビル・エバンスを決して 「エヴァンス」 とは書かない主義の僕も、これに関しては両論を併記しているのが実情なんですが、ま、別にどっちだっていいんですけど。 で、演奏のほうはというと、ハービー・マンにしては、素直にボサノバしてる感じの仕上がりでありますな。 テーマの後、フルートのソロがあって、以下、短い合奏パートを挟んでヴァイブとギターのソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 オーソドックス過ぎて、ほとんど何も書くことがありませんでしたが、とまあそんなことで、ラストです。 今日も後半が淡白だったというか、ま、前半が無駄に長過ぎただけの話なんですが、緊急地震速報受信機だけで思ったよりも書くことがあったので、今から思えば最初の 「盆栽ネタ」 はまったくの無駄でしたな。だからと言って別に、心から反省したりはしないんですけど。 で、アルバムの最後を飾るのは 「メ・ファス・レコラル」 。 ベーシストとして参加しているビル・ソルターのオリジナルなんですが、哀愁のサウダージ・フィーリングを伝えるナンバーであると高井クンが評価しております。 哀愁のサウダージ・フィーリング♪ 新しい言葉ですなー。 白いシロクマ感覚というか、言ってることは似たようなものだと思うんですが、確かになかなかの哀愁ソングに仕上がっていると思います。 テーマ部ではデイブ・パイクのマリンバが大活躍。 マリンバというと何となく、ジェームス・ブラウンの 「ミソンバ!ミソミソ!」 を思い出してしまうんですが、あんなにソウル丸出しではなくて、 「ほんだし」 っぽいカツオ風味な仕上がりでありますな。 で、ソロ先発はヴァイブです。 鉄琴を叩いているのはヘイグッド・ハーディという人だと思うんですが、デイブ・パイク同様、怪しく唸りながら演奏するタイプでありますな。 気持ち悪いので止めて欲しいんですが、ハンマー投げとかも 「うりゃ〜!」 と声を出さないと、まともにハンマーが飛んでいかないみたいですからね。必要悪だと思って諦めるしかありませんが、でもって、ギターのソロがあって、その後がハービー・マンです。 この人、決して素直にフルートを吹くタイプではないんですが、ローランド・カークみたいに口で唸りながら鼻で楽器を吹くわけではないので、まだ許容の範囲内かと。 マジ気持ち悪いですからね、カークのノーズフルートは。 それに比べてここでのハビマンはブルーな味があって悪くないと思います。 とまあそんなことで、テーマに戻って、今日のところは以上です。
【総合評価】
期待した通り、都会的なアーバン・フィーリングに溢れたボサノヴァであったな。 そう、心の底から納得のいく演奏が半分、ちょっと違うような気がしたのが半分。 ま、そんな感じの内訳だったんですが、全曲でベタなボサノヴァをやられると、正直、途中でちょっと飽きちゃいますからね。 これはこれで、よかったのかも知れません。 ま、たとえ “当たり曲” が半分しかなかったとしても、所詮は 999円ですからね。 このお値段なら、ぜんぜん “アリ” の1枚でありましょう。 “JAZZ名盤999 BEST&MORE” シリーズ、万歳♪