COLD TURKEY (SUE)

RAY BRYANT (1964)

COLD TURKEY


【パーソネル】

RAY BRYANT (p) TOMMY BRYANT (b)
WALTER PERKINS (ds) BIG BLACK (perc)
【収録曲】

(01-03) COLD TURKEY / SHAKE A LADY / FAVELA
(04-06) CHICAGO SERENADE / CONGOLESE CHILDREN / BLUES MARCH
(07-09) O MORRO / MANDECEE / SOMETIMES AGO
(10-12) SLIP-UP / HELLO DOLLY / I WISH YOU LOVE
【解説】 ( 2013年01月06日更新 / 連載 1,060回 )

 新年、明けましたなぁ。 みんな、今年はどんな予定を立てているかな? 僕はですね、年度末のバタバタが片付いたら有給休暇を取って、4月の頭に2泊3日で広島のほうに行ってみようかと。 去年の5月にも岩国のフレンドシップデーと絡めて、宮島と広島市内に行ったんですが、今回はもう少し手前の尾道あたりを攻めてみようかと。 いいですよね、尾道。ちょっぴり尿道と似ているところにソソられるものがあります。 あと、うまなみ海道というのもいいっすなぁ。 「うまなみ海道」 でググっても、 「もしかして : しまなみ海道」 と誰何されることもなく、普通にスルーされちゃったんですが、最近は間違いを指摘せずに、裏でこっそり正しい検索結果を表示するという方向に転換したみたいですな。 うまなみ海道 (←しかも太文字w) って、もしかして、面白いと思って書いてるぅ? …と、陰で馬鹿にされているに違いなくて、何だか悔しいっす。 で、瀬戸内海には多くの島があるので、大久野島にも行ってみようと思うんですが、ということで、 休暇村 を押さえておきました。 夕食がバイキングというのが、バイキンマンがあまり好きではない僕としてはちょっと引っ掛かるんですが、クチコミを見る限り料理の評価は高いみたいだし、地元竹原が誇るブランド牛、峠下牛のステーキ(200g)が付いた、ボリューム満点のすてーきなグルメプランにしておいたので、まったくもって無問題。 むしろ、ステーキ(200g)なんか食ったら、他のバイキングが食えなくなるんじゃないかと心配なんですが、で、竹原と言えば 「たまゆら」 を忘れてはいけません。 写真好きの女子高生が主人公というのでちょっと気になっていたんですが、 動画配信サイト にあったので、冬休みの暇にまかせて、全12話を見てみました。 いやあ、思ってた以上によかったっす。 泣けます、サケマス、紅白なます。 おせち料理がお世辞にも好きとは言えない僕でありますが、「なます」だけは、まずまず? そんな気がするんですが、基本的にエロやグロやバイオレンスとはまったく無縁なので、無塩バターと無煙ロースターが好きな人にはお薦め。 日本3大むえん 。 あまりにもスージー鈴木と発想が同じ過ぎて、ちょっと哀しくなったんですが、TV版だとちょっと話の流れが分かりにくいところがあったので、とりあえず OVA版 のほうも見てみようと思うんですが、テレビのほうはオープニングの 「おかえりなさい」 が松任谷由実の作曲で、すごく真っ当な仕上がり。 エンディングの 「神様のいたずら」 は大江千里の作詞・作曲。 アニソンだと思って舐めて掛かっていると、やられます。 千里くん、最近はジャズ・ピアニストに転向したようですが、代表・海江田万里、副代表・大江千里で民主党の巻き返し、あるかもー?

 とまあそんなことで、先日、浜名湖に行ってきました。 いや、暇だったので、ネタ探しと自転車強化プチ合宿を兼ねて。 しまなみ海道を自転車で走ってみようと思うんですよね。 尾道から今治まで約70キロを走破! …というのは無理だとしても、ま、橋のひとつくらいは渡ってみようかと。 橋に入る取り付け道路が上り坂でツライらしいので、今のうちに少しでも鍛えておこうという魂胆なんですが、標高差が50mくらいあったりするみたいですからね。 で、とりあえず はままつフラワーパーク の駐車場に車を止めて、舘山寺温泉までチャリで遠征。そんなプランを立ててみました。 舘山寺には今まで2回ほど行ったことがあって、ここに レポ があったりします。 モザカルのオフィシャルサイトが 「オーロラ花珠真珠!激安大特価!」 に乗っ取られておりますが、フラワーパークはこの時以来、2回目。 ぶっちゃけ、今の時期は咲いてる花も少なそうだし、あまり多くは期待出来ないんですが、とりあえずまあ、入ってみましょうかぁ。

< はままつフラワーパーク&動物園 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 モザカルの時は隣の 動物園 にもタダで入れたんですが、正直、ショボ過ぎて今ひとつだったので、今回はフラワーパークだけにしておこうかと。 が、フラパーの入場料が800円、両方に入れる共通券が850円。 その差額があまりにも僅少過ぎるので、動物園にも行ってみることにしたんですが、正解でした。 フラワーパーク、あまりにも何にもフラワーが咲いてなさ過ぎて、今ひとつ過ぎぃ。。。 夜になるとイルミネーションがあるみたいなんですが、この時期の昼間にはまったくお薦め出来ませんな。 その変わり、動物園のほうはまったく期待していなかったのが幸いしたのか、思ってたよりもまあまあ、そこそこだったんですが、動物代が500円で空き地の散策代350円。 そういうふうに割り振れば、ま、納得のいくレベルなのではなかろうかと。 モザイカルチャーって正直、さほど面白い出し物でも無かったんですが、何にもないのと比べれば全然マシだったんですなー。 食べ物の屋台とかも出ていて、賑わってたしー。 浜松市が作った 「ほほえみのハーモニー♪」 とか、微妙に再構築して残されておりましたが、前よりも派手になっていて、何より。 で、動物園のほうはアレです。 オランウータンとか1匹だけで飼われていて、隅っこのほうでで寂しそうにしていて、何だか可哀想。。。 が、写真に撮ったのを拡大してみたら、意外と幸せそうな顔をしていたので、安心しました。 一方、チンパンジーも “ぼっち” だったんですが、こちらのほうは寒いのかイジケているのか、片隅で毛布にくるまっていて、何だか可哀想。。。 写真に撮ったのを拡大してみたら悟ったような顔をしていて、一層、哀しみが募ってしまいました。 そういえばゴリラの姿が見えませんでしたな。 モザカルの頃は、一緒に飼われていた雌ゴリラが死んじゃって、雄ゴリラがすっかり意気消沈しているとニュースでやっておりましたが、イベントで人が増えたり騒々しくなったりして、ストレスが増大しているとも。 ああ見えて繊細なので、先妻に先立たれるとツライでしょうな。 その後、後妻を娶ったとかいう話も聞かないし、どうしているんでしょうな? 5歳の後妻とかならウハウハだと思うんですが、あの日はたまたま姿が見えなかっただけで、元気にやってくれているといいんですけどねー。


< はままつフラワーパーク&動物園 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 あとはえーと、ライオンっすかぁ。 白浜のアドベンチャーワールドでダラけていた奴ら ( ここ 参照 ) に比べると、ずっとキリっとしておりましたが、ということで、再びフラパーに戻って、クリスタルパレスの中を覗いてみることにしました。 ここはまあ、温室だけあってぬくぬくしていて、蘭ちゃんっぽい花が咲いていたりして、悪くなかったっす。 ま、300円くらいの価値はあるのではなかろうかと。 で、外ではローズガーデンの薔薇がまだ枯れずにかろうじて生き延びていて、50円分くらいは楽しませてくれたんですが、とまあそんなことで、GPSのログ解析っす。

  【フラワーパーク&動物園の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 フラパーの中はけっこう坂があったりするんですが、高低差が25mほどありますな。 動物園と合わせた歩行距離は4.7キロ、所要時間は約2時間。 知らぬ間にけっこう歩かされていたんですなぁ。。。 お子様とか、確実にゴネるレベルなので、 フラワートレイン を使うのが得策かと。 とまあそんなことで、駐車場に戻って、折り畳まれた折り畳み自転車を展開して、舘山寺温泉に向かうことにしました。 経路はこんな感じっす。

  【フラワーパークから舘山寺へのケッタ軌跡】 (←Click Here!!)

 内浦に沿った景色のいい道を走るつもりが、間違えて真っ直ぐ行ってしまって、で、途中で進路を変更すべく右に曲がってみたら行き止まりで、仕方なく引き返したりして、そういった苦労の跡が窺えて感慨深いものがありますなぁ。 その先、これぞ正しい真の右折場所だと思える地点があって、そこで曲がったところ、えらく急な下り坂だったのでちょっと焦ったんですが、コケたところで後ろから来たクルマに撥ねられたりすることもなく、何とか無事に ロープウェイ 乗り場に到着〜。 その先、 パルパル と湖に挟まれた狭い空間が遊歩道兼自転車道みたいになっていて、ちょうどいい感じに舘山寺温泉にある舘山寺というお寺まで行けるようになっておりました。 ここまで、距離にして3.3キロ、所要時間は約20分。 少しも鍛えられる事は無かったんですが、ま、いいかと。


< 舘山寺温泉 (その1) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 まだ年が明けたばかりだと言うのに菜の花が咲いてたりしました。 で、浮見堂とかもあったりしました。 で、その後、舘山寺というお寺に行ったりもしたんですが、その前に、鰻を食ってやるぅぅぅぅ! …というので、 「浜乃木」 という店に入ってみました。 外から見ると こんな感じ 。 遊覧船乗り場の2階というロケーションなので、超観光客向け。 地元民からは 「ふっ。」 と鼻で笑われるような店なのかも知れませんが、どうせ僕は観光客だしぃ、一人でも入りやすそうな敷居の低さが感じられたので、ま、いいんじゃないっすかね? で、中に入ってみると、おおっ♪ 眺めは抜群でありますなぁ。 こんな感じ 。 テーブルの部と座敷の部に分かれていて、2時過ぎという半端な時間であるにも関わらず、まずまずの入りでありました。 座敷のほうが空いていたので、そっちに着座。 ミニうな丼とうどんのセットとしった、わりとお値打ちな食い物もあったんですが、前日、墓参りの帰りに天麩羅うどんを食ったので、うどんはパスするとして、こうなったら思い切って「鰻白焼膳」 (2,600円) というのを食ってやるぅ! 鰻の白焼きって噂には聞いたことがあるんですが、一度も食ったことがないんですよね。 白焼きを知らずに死んでいくのは何だか悔しいし、 「しらたき」 よりは美味しいような気もするし、ただ、白焼きオンリーだと外した時のダメージが大きいんですが、ここの 「鰻白焼膳」 は白焼きと蒲焼きが半々なので、リスク回避という点では大丈夫かと。 で、鰻の名店というのは最低でも30分くらい待たされるらしいので、のんびりと鰻が白焼かれたり、蒲焼かれたりするのを待つことにしました。

 ということで、到着〜。 ほれ 。 思ってたよりもぜんぜん待たされなくて、ということは、さほど名店ではなかったりするのかも知れませんが、見た目、普通に美味しそうだから、いいやぁ♪ 蒲焼かれたほうは こんな感じ で、白焼かれたほうは これ 。 併せて、まるまる1匹分っすかね? 白焼きのほうは固形燃料付きで 「せいろ」 のようなもので蒸されている感じ。 個人的には蒸さない関西風のほうが好きだったりするんですが、浜松は基本、関東風ですからね。 いや、多分。 鰻の焼き物2種類にゴハンと肝吸い、それにミニサラダと漬物が付いてくるんですが、サラダ用の “ごまドレッシング” の他に “鰻たれ” もあって、お好みによってゴハンにかけて食べてね♪ そういうシステムになっておりました。 ゴハンにごまドレ、サラダに鰻タレをかけて食うのもお好みなんでしょうが、あるいは白焼きに鰻タレをかけて食うというのもアリかも? ま、僕は普通にワサビ醤油で食べましたけどね。 初めて食べた鰻の白焼きは、うーん、まあまあ? 蒲焼きのほうは普通に美味しかったので、やはりこっちが本筋のような気はするんですが、蒲焼きばかりだとちょっと飽きるので、白とカバが半分ずつなのはちょうどいいかも知れません。 ということで、満足♪

 

 で、その後、舘山寺に行ってみました。 過去2回はロープウェイであっちの山の上に行ったんですが、こっちのほうに来るのは初めてっす。 寺そのものと隣接する神社は思ったよりも地味な感じだったんですが、少し離れたところに聖観音菩薩とか、穴大師なんかがあったりして、トータルで見れば、まあまあ? で、舘山寺がある辺りは館山という標高50mの山だったりして、そこをぐるっと回れる遊歩道もあったりしました。 ちなみにお寺の方は 「かんざんじ」 で、山のほうは 「たてやま」 と読むようですが、せっかくなので歩いてみることにしました。

< 舘山寺温泉 (その2) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 おお、なかなかの眺めでありますなぁ。 ちょっと怖いようなところもあって、コケたり転落したりしたら軽傷では済まなさそうなんですが、景勝としては抜群かと。 ちなみに散策の軌跡はこんな感じっす。

  【舘山遊歩道の散策軌跡】 (←Click Here!!)

 距離は1.7キロ程度で、ぜんぜん大したことはないし、所要時間45分程度のお手軽なコースなんですが、海岸というか湖岸に降りていったり、また戻ったり、ちょっとした山に登らされたりして、アップダウンが激し過ぎぃ。。。 ま、その分、バラエティに富んだ景観を楽しめるんですが、舘山寺温泉にこんな館山があるのは知りませんでしたなぁ。 ギャル2人組とか、幼女連れの一家とかもいたし、ま、よかったんじゃないでしょうか? とまあそんなことで、自転車に乗ってフラパーの駐車場まで帰還。 今度はちゃんと内浦沿いの道を走ることが出来たんですが、

  【舘山寺からフラワーパークへのケッタ軌跡】 (←Click Here!!)

 動物園の入口から舘山寺街道に向かう急な登り坂が辛かったっす。。。 半分以上は自転車から降りて押して歩く羽目になっちゃいましたが、標高差27m程度でこの有様っすかぁ。。。 フラパー正面の駐車場ではなく、動物園のほうにしておけばこんな苦労をしなくてもよかったのに、計画ミスで無駄に鍛えられてしまって、いい迷惑でありますなぁ。。。 とまあそんなことで、プチ舘山寺は以上っすが、で、浜松のお土産と言えば、 「うなぎパイ」 っすなぁ。 いや、買いませんでしたけど。 岐阜の多治見あたりの中央道のPAにも売ってたりして、有り難みがなさ過ぎぃ。。。 で、その替わりといってはなんですが、 こんなの が出たみたいです。 おお、源氏パイ♪ そういえばこれ、浜松の会社なんっすよねー。 源氏VS平家では、断然 “平家派” である僕でありますが、源氏パイと平家ガニなら、カニよりも断然パイのほうが好きだし、これはもう、買うしかありません。 …と思っていたんですが、駄目でした。 新東名・浜松SAにはあるようですが、旧東名・浜名湖SAでは発見出来ず。 売れよ! 岐阜の多治見あたりの中央道のPAとかでも売れよ! そう思わずにはいられませんが、こうなったらもう、ライバルの平家パイのほうを買ってやるぅ! …と思ってググってみたら、普通にあるんですな。 これ 。 三立製菓だから、ライバルというよりも姉妹品ですな。 去年の2月頃から売られているようなんですが、ぜんぜん知らんかった。。。 NHKの大河ドラマで 『平清盛』 をやるのが決まっていたので、その人気を当て込んだんですかね? ま、ドラマのほうは大コケしちゃったんですが、と言うか、「源氏パイ・練り込みチョコ」とか売ってるやんっ! 売るなよ! 舘山寺ホテルの売店と新東名・浜松SA以外では売るなよ! ちなみに 「源氏パイ」 の名前の由来も翌年の大河ドラマが 『源義経』 であるのにちなんだものなんだそうですが、で、今年は何でしたっけ? 『八重の桜』 っすか? 「八重パイ」 もしくは 「さくらパイ」 、出ますかね? 八重パイのほうはパイ生地を八段に重ねてやれば余裕だし、さくらパイのほうはアレですよね。 個人的には桜餅に巻いてある桜の葉っぱを干して塩漬けにしたやつが大好きなので、あれをパイに応用して欲しいところでありますな。 というか、そういうのは既に余裕でありそうなんですが、ググってみたら案の定。 これ とか。 おお、美味そうっすな。 よし、今年のホワイトデーのプレゼントはこれに決めたっ! 誰にも贈るあては無いんですが、無かったら自分で食うから、いいっ! ということで、万が一、これを見ているギャル系読者がおられましたら、今年のバレンタインは 「源氏パイ・ピアノ・ブラック」 でひとつ、ヨロシク☆

 ということで、2013年の “jazz giant” の幕開けはレイ・ブライアントっす。 特にこれといった理由があるワケではないんですが、新しい年を、何事も無く平穏無事に迎えたい。 そんな思いを込めて選択してみました。 レイ・ブラたんは日本ではけっこう人気があるようで、かなりマイナーなアルバムまでCD化されていたりするんですが、今日はそんな中から 『コールド・ターキー』 というのを取り上げてみたいと思います。 JAZZ名盤 999 BEST&MORE のシリーズにあったんですが、これ、 人気とか知名度とかを度外視した、めっちゃマニアックで趣味に走ったラインナップだったりしますよね。 聞いたこともないようなマイナーレーベルの作品が惜しみなくつぎ込まれているんですが、本作は “sue” : 1957年、二人の黒人がNYに設立。R&RやR&Bのシングル・ヒットを連発するが、主たるアルバムはジャズ。63年以後活動停滞。 ここの1枚だったりします。 スーっすか。 昔、うちで飼っていたペルシャ系雑種猫がそんな名前でしたなぁ。 前の飼い主によって 「スーザン」 と命名されたんですが、オス猫であることが判明し、さば家において 「スー太郎」 と改名。 略称は 「スー」 で、脱毛で床に落ちたスー太郎の毛は 「スー毛 (すーげ) 」 とか呼ばれてました。 そんなこんなで、何となく贔屓したくなったりするんですが、 『冷めた七面鳥』 とか、今ひとつソソられるものがないタイトルではありますな。 “平成” の生みの親である小渕恵三クンが首相になった際、アメリカから “冷めたピザ” とか言われてましたが、ま、ピザよりは冷めてもまだマシだったりしますかね、七面鳥。 子供の頃は憧れの的だったんですが、大人になった今ではわりと簡単に食えるようになりましたな。 食ってみたらさほど美味くはなくて、七面倒なだけの鳥だったりするんですが、とりあえずまあ、演奏を聞いてみることにしましょうかぁ。

 まずはアルバム・タイトル曲の 「コールド・ターキー」 。 レイ・ブラたんのオリジナルっすな。 ただの冷たい七面鳥ではないような気がするので試しにググってみたところ、 こんなの が出てきたんですが、和訳の正解、つまり本当の意味は 「麻薬、酒、タバコなどを突然きっぱりと断つこと」である。 ほぉ。 めっちゃ面白い話っすな。 頑張れば1回分のネタになりそうで、こんなところで小出しにしちゃった事をちょっと後悔しておりますが、で、曲のほうはというと、アレです。 かなり軽めでポップな仕上がりだったりして、羽をむしり取られた調理前の七面鳥っぽさはみじんも感じられません。 ビッグ・ブラックという人のパーカッションが入ってたりして、わりと黒っぽい雰囲気は漂っているんですが、さほどビッグではなくて、ほんのちょっとしたプチ小品っすな。 …とか言ってるうちにピアノのソロが始まって、でもって、テーマに戻っておしまい。 2分38秒なので、かなりあっさりしてますな。 で、黒っぽさは次の 「シェイク・ア・レディ」 で一段と濃ゆくなるんですが、これもブライアントのオリジナル。 「女性を揺さぶります」 っすか。 内田裕也 「シェケナベイベー」 、イクラ 「鮭のベイベー」 みたいなものだと思うんですが、で、曲のほうはと言うと、超ゴスペル・ライクだったりするので、好き嫌いがはっきり分かれそうなんですが、個人的には、ま、好きでも嫌いでもないかな? …と。 何ともはっきりしないんですが、ま、機雷ほど嫌いではないんだけど、どちらかというと数寄屋造りのほうが好きや。そういった感じだったりします。 ずーっとこの調子だったりするとちょっとツライんですが、ま、1曲くらいなら、いいかな?…と。

 ということで、次。  「ファヴェーラ」 はアントニオ・カルロス・ジョビンの作品。 ブライアントはラテン系のオリジナルをいくつか作っているので、こういうのは得意だし、好きなんだと思われるんですが、普通にボサノヴァを取り上げるというのは、けっこうレア? そうでもない? どちらともいえない? で、演奏のほうはというと、実にいい感じっす。 あまり聞いたことのない名前の曲だと思ったら、メロディのほうは超有名だったりして、これはえーと、「フェリシダージ」? あ、でもアン・カル・ジョのリーダー作には 「Felicidade」 と 「Favela」 の両方が入っているのがあったりするので、セルフ盗作とか、そういう類いなのかも知れません。 あるいはスーの中の人が曲名表記を間違えちゃったとか。 ちなみに 「Felicidade」 は幸せ、 「Favela」 は掘っ立て小屋とか貧民街といった意味らしく、正反対。 いや、貧民街に住んでいるんだけど、幸せ。 そういう展開も十分に考えられるんですけどね。 …とか書いているうちにピアノのソロが終わって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 で、続いては 「シカゴ・セレナーデ」 。 テナー奏者(だっけ?)、エディ・ハリスのオリジナルっすな。 この人は 「フリーダム・ジャズ・ダンス」 の作曲者として有名だったりするんですが、個人的にはこの 「シカ・セレ」 のほうが好き♪ シカゴというと日本でいうと北九州市みたいなイメージがある街なんですが、グルーヴィでファンキーな筋者好みの曲に仕上がっております。 ブラたんのピアノ・スタイルとの相性もばっちりで、いいっすな、こりゃ。

 ということで、5曲目です。  「コンゴレス・チルドレン」 はピアニスト、ランディ・ウエストンのオリジナル。 ブラジル、シカゴと来て、今度はコンゴっすか。 今後、どんな地名が出てくるか楽しみなんですが、このコンゴはさほどアフリカっぽくはなくて、チルドレンっぽいキュートさのほうが前面に押し出されております。 バックで聞こえる軽快な打楽器はやはりコンゴっすかね? これでもしボンゴとか叩いていたら、 「空気読めよ!」 と叩かれること必至なんですが、ということで、次。 ベニー・ゴルソンの 「ブルース・マーチ」 。 何と言うか、ジャズマンが作ったちょっと気になるオリジナルを集めてみました。 そういう側面もあるようですな。 無駄に黒くなり過ぎることもなく、適度にブルーで、手頃なマーチ感が耳に心地いいんですが、バックで聞こえる木魚みたいな音のパーカッションは正直、いらなかったかな? …と。 で、次。 1曲の演奏時間が2分30秒前後のものばかりなので、どんどん先に進んでいくんですが、今度は3分48秒あったりするので、ちょっとは聞き応えがありますかね? で、演目は何なのかというと、ジョビンくんの 「オ・モロ」 。 ネットで無修正画像に出くわした時の新鮮な感動を歌にしたものでありますな。 たまにラップが超得意なスノボ選手の画像が出てきたりして、「あ、メロ」となることもあるんですが、で、演奏のほうはアレです。 ブライアントが哀愁味を帯びたメロディを淡々と弾いていて、何ということはないんだけど、何だか心に染みる。 そんな、ちょっとしたプチ小品に仕立ててくれていて、何より。 で、続いては 「マンデシー」 。 作曲者として Daniel Ray という名前がクレジットされておりますが、誰? ダニエルといえば キティちゃんの彼氏 以外には思い当たる節がないんですが、ほぉ。 カメラで動物を撮ることが趣味だったんすかぁ。 オランウータンとかチンパンとかを激写している姿を一度見てみたいものでありますが、得意なコトはダンスとピアノ。 こいつが作曲者だったとしても不思議ではありませんな。 ま、本名がダニエル・スターだから、違うと思いますけど。 で、レイ君のほうのダニエルが作った曲の出来はどうかというと、明るくて正しい曲調で、悪くないと思います。 ブライアントの弾きっぷりもキュートなんすが、バックの打楽器は正直、ちょっと邪魔かも知れません。

 ということで、9曲目。 究極の叙情系スタンダード・ナンバー、 「サムタイム・アゴー」 。 作ったのはセルジオ・ミハノヴィッチ君っすか。 ググってみたら こんなサイト が引っ掛かったんですが、ミハノヴィッチはいつになったら出てくるんだ? …と、イライラしながら読み進めたところ、かなり下のほうにアルゼンチンの子供として紹介されていたので、恐らく彼の国の出身なのではなかろうかと。 で、この、あご勇のテーマ曲はというと、何とも言えないしみじみとしたバラードに仕上がっていて、いいっ♪ とってもいいっ♪ ここでの弾きっぷりは、ちょっぴりビル・エバンスを髣髴させるものがあったりするんですが、とまあそんなことで、次。 ブラたんオリジナルの 「スリップ・アップ」 。 ブルージーなファンキーチューンに仕上がっていて、なかなかです。 で、続いては歌物ナンバーの 「ハロー・ドーリー」 。 小粋にスイングする、なかなかの出来です。 めずらしくベースのソロがフィーチャーされていたりするので、ジャズ度という点ではわりと高得点かと。 で、その後、ピアノとのチェイスを繰り広げることになる打楽器は、何だか人の声みたいな感じになっていて、余興としては面白いかも知れません。 とまあそんなことで、ラストっす。  「アイ・ウィッシュ・ユー・ラブ」 。 ヨーロピアンでクラシカルなバラードに仕上がっていて、何より。 ということで、以上っす。

【総合評価】

 いろんなものがぎっしりと詰まった 「福袋」(大特価 999円)。 そんな感じでありました。 手に取った時、あまりにも軽いのでちょっと不安になってしまうんですが、中を開けてみたら意外と充実していて、まあまあ満足。 新春を言祝 (ことほ) ぐには無難な立ち上がりでありまして、先生、俺、来年からきっぱり、麻薬から足を洗うよ! そう宣言したくなるような1枚でありました。 …って、足を洗うまで、あと1年近くもあるじゃん!


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