NEW BOTTLE OLD WINE (WORLD PACIFIC)

GIL EVANS (1958/4/9,5/2,21,26)

NEW BOTTLE OLD WINE


【パーソネル】

GIL EVANS (p,arr,cond) CANNONBALL ADDERLEY (as)
JOHNNY COLES (tp) LOUIS MUCCI (tp) ERNIE ROYAL (tp)
JOE BENNETT (tb) JULIUS WATKINS (frh) HARVEY PHILLIPS (tuba)
JERRY SANFINO (reeds) CHUCK WAYNE (g) PAUL CHAMBERS (b)
ART BLAKEY (ds) <except #3> PHILLY JOE JONES (ds) <#3> & Others
【収録曲】

(01-03) ST.LOUIS BLUES / KING PORTER STOMP / WILLOW TREE
(04-06) STRUTTIN' WITH SOME BARBEQUE / LESTER LEAPS IN / 'ROUND ABOUT MIDNIGHT
(07-08) MANTECA! / BIRD FEATHERS
【解説】 ( 2012年07月15日更新 / 連載 1,039回 )

 ボーナスが出たので、とりあえず無駄遣いしてみることにしました。 問題は何を買うかなんですが、どうしても必要な物だったり、ずっと前から欲しかった物だったりすると、それは “有益なお金の使い道” ということになって、無駄遣いとは呼べなくなってしまいます。 僕の場合、そういうのは毎月の給料で何とかなっちゃうので、せっかくのボーナスくらいはいらない物を買って、意味もなく無駄に浪費したいところでありますなぁ。 とまあそんなことで、買っちゃいましたぜ、ポメラ DM100。 おお、これはいらないっす。 何故なら、古い “DM10” のほうではありますが、既に持ってますからね、僕。 いつ買ったのかというと、2009年1月頃。 どうして購入日が分かるのかというと、 ここ でネタにしたからなんですが、日記替わりとして重宝しますなぁ、僕の 『塩サバ通信』 。 ま、こんなものを読まされるほうはいい迷惑だと思いますが、で、このポメたん。 何かよさそうだと思って、とりあえず買ってみて、1週間くらいは喜んで使っていたんですが、すぐに使わなくなっちゃいました。 何かこう、もうちょっとポメるのかと思ったら、意外とポメらなかったとか、そんな理由ですぐに飽きちゃったんですが、いやあ。とんだ無駄遣いでありましたな、こりゃ。 まだ、ムダ毛処理器を買ったほうが無駄では無かったと思えるレベル。 ま、僕の場合、鼻毛意外のムダ毛はあまり処理する気がないので、ムダ毛処理器を買っても無駄になっちゃうような気はするんですけど。

 で、あれから3年。 新しいポメたんが誕生しました。 ポメラの最大の売りだった “折り畳みキーボード” が廃止されて、クラムシェル型になっちゃいました。 こんなのポメラじゃないっ! …という、否定的な意見も少なくなかったようですが、桑名市民としては “ハマグリの殻方式” の採用は喜ばしいところ。 桑名警察署のシンボルキャラクターのクラム君も、きっとお喜びのことでありましょう。  弥富の 「くわしん」 で2万円を奪って逃走した伊藤クン も出頭したみたいだしぃ。 1万円札498枚が偽物だったのは別に本人の責任でも落ち度でも何でもないのに 「間抜け」 呼ばわりされて、立つ瀬がありませんが、桑名署に自主したというのも別に間違いではないと思うしぃ。 「ラブホテルに66円強盗…奪った金すべて1円玉」 の2人組に比べれば、1人当たりの収穫は606倍くらいだし、伊藤クンはよく頑張ったほうだと思うんですけどね。 とまあそれはそうと、はまぐりポメたん。 初代ポメたんは、折り畳まれた状態だと意外と分厚くて嵩張るのがネックだったんですが、何だか必要以上にズッシリと重たかったりもするしー。 折り畳むのをやめたら大きくなって、更に邪魔臭くなるんじゃないか? …という点が懸念されたんですが、実物を手にしたら、意外とそうでもなかったっす。 好みの問題もあるんでしょうが、個人的には、小さくて分厚いよりも、大きくても薄いほうがいいかな? そんな気がしないでもありません。 おさかなの中では断然、カレイくんとヒラメちゃんが好きっ♪ そんな人にはいいんじゃないっすかねー?

 で、これ、大きさのわりに軽いところもいいですなぁ。 個人的に、軽いギャルというのはあまり好きではなかったりするんですが、軽石は軽いほうがいいと思うし、でも、重石 (おもし) は軽いと駄目だと思うし、ま、要は適材適所ということだと思うんですが、ポメラのような器具は軽ければ軽いほど、嬉しいっす。 で、新型は旧型に比べて軽くなっているような気がします。 試しに計ってみたら、 “DM10” が365グラムであるのに対し、 “DM100” は440グラム。 軽くなっているような気がしたのは、完全に気のせいだったんですが、薄くて持ちやすいので、実際より軽く感じられるんですかね? 頭の薄いオッサンが軽薄そうに見えるのと同じ現象なのかも知れません。 とまあそんなことで、とりあえず新旧2台のポメたんを比較してみることにしました。


新旧比較(閉じた状態)♪ 新旧比較(開いた状態)♪


 古いほうのフジサンくんは剥がしました。 カッコ悪いっすからね、あんなもん。 で、一方、新しいほうはですね、あまりにも飾りっ気がなくて寂しいような気がしたので、適当にミニタリーっぽいステッカーを買って貼ってみることにしました。 思い切り失敗して、一部に皺が寄ってしまったので、その皺寄せを打開するために、とりあえず “舞妓はんの華かんざし 4月 (桜) ” を貼って、フォローしてみました。 我ながら決していい趣味であるとは思えないんですが、でもまあ、趣味の悪いシュミーズよりはマシだと思うし、和洋折衷ちゅうかなんちゅうか、一度貼ってしまった以上はもう二度と取り返しがつかないので、別にまあ、いいじゃん! で、 “開けてみましたバージョン” のほうを見ると、新型のほうが全般的に一回りほど大きくなっているのがお分かり頂けるかと思います。 ディスプレイもちょっとだけ大きくなったんですが、バックライト付きになったのが個人的には嬉しいところ。 旧タイプは暗いところでは画面が見えなくて、そこのところが何か嫌で、使う意欲が薄れちゃったんですよね。 余計な照明設備を付けた分、電池の持ちが悪くなっちゃうんじゃないかと懸念されるんですが、使用バッテリーが単4×2本から単3×2本に変更になったので、自称、アルカリ乾電池で約30時間、 “eneloop” で約25時間は大丈夫! 話半分で12.5時間、半値八掛け二割引きとしても、10時間。 実測値でこれだけ持続すれば必要十分だし、もし電池が切れちゃっても予備の電池と入れ替えればいいだけなので、電源に関しては何の心配もいらないと言っていいでしょう。 ハマグリ方式になったおかげで折り畳まれたキーボードを展開する手間も省けて、パカッと蓋を開けるだけで、すぐ作業に取り掛かれます。 起動時間はたったの2秒! 終了時はパタッと蓋を閉じるだけで、瞬殺! よくよく考えたら折り畳み式って、作った人が思ったほどにはメリットがなかったりするんですよね。 タタメットだって結局は組み立てた状態で枕元に配備することになって、メリットといえば笑いが取れることくらい。 そんなヘルメットに成り下がっていたりするし、折り畳み式で使えるのって、 折り畳み式畳ベッド くらいかも知れません。 ま、こいつも何だか見るからに畳むと余計に邪魔臭そうな気がして、結局は畳まない状態で物置として使われるだけのような気もするんですけど。

 で、新型になって、機能もいくつか追加されておりますな。 まずは “QRコード” 。 これは “DM20” が出た時点で搭載されたんですが、txtデータをQRコードに変換して画面に表示させ、それを携帯電話のカメラで読みとることによってデータを移動させるという。 発想がヘンタイ的過ぎますな、こりゃ。 実際にやってみると、これで何とかなっちゃうので、 「おおっ!」 と、何だか妙に感心しちゃうんですが、弱点もあります。 1つのQRコードで送ることが出来るのは最大300文字まで。 ちょっとしたメールや、どうでもいい “Twitter” くらいなら何とかなりそうなんですが、僕のような長文書きにとっては、あまりにも無力。 300文字を越える文章は複数のQRコードに変換してくれるんですが、面倒過ぎてやってられません。 QRコードを白黒ではなくてカラーにしたら、もっと多くのデータを送信出来るようになるんじゃないっすかねー? もしかして、僕って天才? この画期的なアイデアをキングジムに売り付けて、大儲けしてやるぜぇ! …と思ったんですが、この方式には致命的な欠点があることに気付きました。 ポメラの画面って、白黒じゃん! 駄目じゃん! ということで、最新ポメたんでは別の方法でデータをやりとりする機能が追加されたんですが、それは何かというと、 “Bluetooth” 。 これを使えば僕が持っているもうひとつの原稿書きマシンである005SHとも連携出来そうで、なかなかに画期的だったりするんですが、で、試しにやってみたら、うーん、今ひとつよく分からん。。。 スマホ側に入れたのはBluetooth File Transferというアプリなんですが、スマホ→ポメラのファイル転送は大丈夫だったものの、逆方向は駄目でした。 基本、ポメラの青歯はパソコンか “iPhone” もしくは “iPad” のユーザーしか相手にしてないようで、僕的にはちょっぴり蚊帳の外感を味わされることになったんですが、もういいっ! パソコンとのファイルのやりとりはSDカードを使えばいいし、パソコンとスマホとの間は “Wi-Fi” で何とかするっ!  “Bluetooth” なんて、最初からいらんかったんや! そういう方向でとりあえず手を打っておきたきと思います。  “005SH” はバッテリーを抜かないと “microSDカード” の抜き差しが出来なくて、そこのところがちょっとアレだったりするんですよね。 こいつのスライド式キーボードは意外と打ちやすかったりするんですが、ポメラと比べると雲泥の差。 泥とウンコくらいの違いがあって、ま、パンツに付着した場合は臭いは別にして、見た目的にはさほど大差はなかったりするんですが、はまぐりポメたん導入以来、ほとんど原稿書き目的では使わなくなっちゃったんですよね。 よって、うまく連携出来なかったところで、別に悔しくも何ともないんですが、次回作の “DM1000” (仮称) では是非 “Wi-Fi” を乗っけて欲しいところでありますなぁ。 となると、ブラウザ機能とかも欲しくなってくるし、それなら別にノートパソコンでいいぢゃん。 そういう話になっちゃうんですけど。 実際のところ、単3電池×2本で実働10時間頑張れるパソコンさえあれば、ポメラなんてまったく必要はないんですけどねー。

 で、今回追加された機能で個人的に嬉しいのは、辞書 っすな。 国語・英和・和英の3タイプが搭載されていて、 「明鏡国語辞典」 という、ちょっとショボいやつだったりするのが、ちょっとアレなんですけど。  「月の家円鏡国語辞典」 だったら完璧だったのにぃ。 逆引き機能がないのもちょっぴり残念、無念、エピゴーネン。 そんな気がするんですが、逆引きというのはアレです。 残念、無念、エピゴーネン。 こういうネタを展開する時に、語尾に 「ねん」 が付く単語を探すのにとっても便利だったりします。 そんな機能、いらんねん! そう思う人もいるかも知れませんが、 「脚韻、命!」 の僕としては、無くてはならないんですよね。 ま、それが出来ないシケた国語辞典でも無いよりは遙かにマシなんですけど。 ポメたんには “ATOK” が搭載させているんですが、こいつがパソコン用に比べると今ひとつ賢くない “AHOK (アホック) ” だったりして、基本的な漢字すらうまく変換出来なかったりするんですよね。 そういう時、ちょっと面倒なんですが、国語辞書を読びだしてコピペしすれば何とかなるので、そういう意味では便利です。 で、この “AHOK” にもまったく取り柄が無いことはなくて、補助辞書として四字熟語辞書とか、和英辞書とか、顔文字辞書とか、インターネット掲示板用語辞書なんかをサポートしているところは、何気に便利。

  四面楚歌 滅私奉公 竜頭蛇尾 虚心坦懐 温故知新 栄枯盛衰 焼肉定食

 おお、イケますなぁ。

  (*^o^*) (; ;)ホロホロ (-_-#) ピクッ

 こちらもまずまず。 で、和英辞書というのは何なのかと言うと、ぶるーとぅーす。わいふぁい。あいぱっど。えーとっく。 そんな読み方で

 Bluetooth Wi-Fi iPad ATOK

 …と、正しく英語に変換してくれるという機能なんですが、今回、こいつが大活躍しました。 どういうレベルのカタカナ英語までサポートしているのかは不明なんですが、れべる=level、さぽーと=support くらいなら余裕。 フィラデルフィア=Philadelphia みたいな地名も大丈夫。 しみゅれーしょん=simulation もイケますな。 「しゅみれーしょん」 だと 「趣味れーしょん」 とかになってしまって、間違った読み方で覚えていたりするとお手上げなんですが、それは日本語の変換でも同じなので、やむを得ないところではあります。 ふいんき(なぜか変換出来ない) …みたいな。 その点、間違っていても、なぜか変換出来ちゃう “Google日本語変換” には負けるんですが、で、インターネット掲示板用語辞書というのはアレです。 キボンヌ。禿同。 そういった、実にどうでもいい単語が収録されている模様です。 もはや死語辞典に近いものがありますな、こりゃ。 で、ちなみに今日のこの原稿もすべてポメたんを使っているんですが、何のストレスもなくスラスラと書けるんだけど、 だからと言って面白い文章になるわけでもない。 そんな感じだったりします。 ま、当然なんですけどね。 自動的に文字数をカウントしてくれる機能もあったりするんですが、ここまでのところ、6518字っすか。 そろそろ潮時ですな。 後は自動的にオチを考えてくれる機能さえあれば完璧なんですが、……………。 いつまで待っても勝手に考えてくれそうにないので、今週も特にオチはなく、おしまい♪

 ということで、今日はギル・エバンスっす。  こんなふうにフォントを太字にしたり、色を付けたりするには、htmlのタグで文字を囲まなければならなくて、そこのところをどうするのか、ホームページャーにとって最大の課題だったりするんですが、最近はブロガーとか、Twitter民ばかりなので、あまり気にはしないんでしょうな。 ポメラで原稿を書く場合はユーザー辞書にタグを登録したり、定型文機能を使ったりして、何とか対処しているんですが、何も考えずにとりあえずノーマルテキストで元の文を書いて、後からパソコンでタグ付けするというのは何となく性に合わないしー。 次作のポメラにはタグ付け機能を追加して、ファイル形式として “html” を扱えるようにしてくれて、プレビュー機能で閲覧出来るようにしてくれれば、間違いなくボーナスでまた買うことになると思うんですが、需要がまったく見込めないので無理でしょうなぁ、多分。 ちょっと調べてみたらMarkdown記法なんてのもあるようですが、こんなものを覚えるくらいなら、普通にhtmlタグを書いたほうがマシなような気がします。 ま、喜んで使っているのも今のうちだけで、すぐに飽きると思うので別にいいんですが、でなければせっかくのボーナスを無駄遣いした事にはならなくて、ちょっとアレですからね。 とまあそんなこんなで今日はギル・エバンスなんですが、この人はアレです。 超有名です。 ビル・エバンスと同じくらい有名です。 ビルくんのほうは有名である上に、人気の点でもマックスだったりするんですが、ギルくんのほうはというと正直、微妙。 神のように崇拝している人たちがいる反面、ギル・エバンスなんて骨と皮だけのただのジジィだろ!? …と言い切るラズウェル細木みたいな人もいて、で、僕もどちらかというと、 “ただのジジィ派” だったりします。 音の魔術師とか言われてますが、手品だけならダーク宏和のほうがうまい! そんな気がします。 聞いていても、ちっとも面白くないところが好きになれない要因なんですが、にも関わらず、先日、タワーレコードで 『ニュー・ボトル・オールド・ワイン』 というアルバムを見かけて、つい何となく買ってしまったので、せっかくなのでネタとして取り上げてみようかと。 英和や宏和のお世話にならなくても、タイトルは 『新しい瓶、古い酒』 という意味だと分かるんですが、 「新しい酒を古い皮袋に入れる」 とかなんとか、そんな諺があったような気もします。 ことわざ辞典は入ってないのでパソコンの力に頼らなければならないんですが、新しい酒を古い革袋に入れる。 ( 新約聖書 「マタイによる福音書」 第9章から ) 新しい内容を古い形式に盛り込む。 多く、内容も形式も共に生きないことをいう。 おお、なるほど。 つまるところ、 「腐っても鯛」 ということですな。 いや、もしかしたらぜんぜん違うのかも知れませんが、で、一方 「新しい瓶、古い酒」 。 何だか意味あり気なところがいかにもギル・エバンスっぽくて、ちょっとムカつくんですが、とまあそんなこんなで、あまり気は進まないんですが、とりあえず1曲目から聞いてみることにしましょう。

 まずはコテコテ系のナンバーで、 「セント・ルイス・ブルース」 。 何だかギルっぽくない選曲で、意表を突こうという魂胆が何かちょっと嫌なんですが、で、このアルバムでは全面的にキヤノンボール・アダレイがフィーチャーされているんですな。 まったく悦びが見出せそうにもない中で、唯一の希望の光と言ってよさそうなんですが、で、演奏のほうはアレです。 ゆったりとしたオーケストラをバックにキヤノンボールが朗々とアルトを吹いて、で、そのうちにテーマらしきメロディが登場して、で、ちょっぴりテンポが速くなって、アルトのソロがフィーチャーされる。 そういった仕上がりになっておりました。 適宜、バックにオーケストラが入って来て、それなりに盛り上げてくれて、で、ピアノのソロらしきパートもあったりしますな。 弾いているのはギルくん本人だと思うんですが、極めてシンプルな出来で、特筆に値するようなものはありません。 とまあそんなこんなで、終盤、再びキヤノンボールが登場して、オーケストラの面々も頑張って、おしまい。 ま、確かに何とも言えずカラフルなサウンドだったりするんですが、ま、こんなものでしょう。 5分25秒と、さほど長い演奏ではないんですが、個人的には何かこう、初っ端からちょっぴり飽きました。

 ということで、次。  「キング・ポーター・ストンプ」 はジェリー・ロール・モートンの作品のようです。 地味にピアノをフィーチャーした感じの仕上がりだったりするんですが、何というか、ま、ギルっすな。 アルトとトランペットのソロが適度に顔を出したりするし、バックのオーケストラもいきなりな感じで盛り上がってくれたりするし、音楽に精通した人が聞けば、それなりに凄いことをやってくれているんでしょうが、便通に精通した人が聞いても、あまり楽しくはなかったりします。 ちなみに僕は便通にも電通にも精通していない、ただの塩通のウェブマスターだったりするんですが、やはり聞いていても、さほど楽しいとは思えなくて、書きたいことも特には無かったりして、とまあそんなことで、次。  「ウィロー・トゥリー」 はファッツ・ウォーラーの作品。 どうやらこれ、ちょっと昔の先人たちの作品を斬新なアレンジでお届けするという、そういうコンセプトで作られた物っぽいですな。 『新しい瓶、古い酒』 の意味するところは、どうやらそういう事らしいんですが、で、この 「柳の木」 はアレです。 毎回のように、書いているうちに何だかワケが分からなくなって来たんですが、改めて1曲目から聞き直してみたところ、 「セントルイス・ブルース」 を聞いてるつもりが、いつの間にやら2曲目に突入していたらしいという事実が発覚しました。 無駄に長いと思ったら、そういう事っすか。 「キング・ポーター・ストンプ」 は、地味にピアノをフィーチャーした感じの仕上がりだったりする奴ではなく、超アップ・テンポで派手にストンプするナンバーで、地味な奴が 「柳の木」 。 どうやら、そういう事だったようです。

 ということで、4曲目。 ルイ・アームストロングのオリジナルで、 「ストラッティン・ウィズ・サム・バーベキュー」 。  「いくらかのバーベキューを持って気取って歩く」 っすか。 いいっすな。 バーベキューなんて、気取って食うモノではないような気がするんですが、そのギャップを楽しむというのがルイくんの意図するところなんでしょう。 演奏のほうはチューバの人やフレンチホルンの人が頑張ってくれていて、その低音っぷりがいかにもギル物っぽい雰囲気を醸し出しているんですが、全般的に小粋な仕上がりとなっていて、悪くない部類だと思います。 中盤以降はキヤノンボールのソロがフィーチャーされていて、バックのオーケストラとの絡み具合も手頃で、とまあそんなことで、おしまい。 で、続いては 「レスター・リープス・イン」 でありますか。 1曲目以来のお馴染みのナンバーなので、ちょっぴり安心モードなんですが、作曲したのはレスター・ヤング。 いかにもヤングらしい若々しいサウンドに仕上がっております。 で、演奏のほうはというと、キヤノンボールがめっちゃ頑張ってるし、チャック・ウエインのギターもフィーチャーされているし、終盤はアート・ブレイキーが目立ちまくっているし、全般的に派手で賑やかで盛り上がっていて、ということで、次。 セロニアス・モンクの 「ラウンド・アバウト・ミッドナイト」 。 今度は一転して、スローでメロウなバラードとなっております。 分厚いハーモニーがギル感満載で、ピアノも適宜、いい感じにフィーチャーされているし、キヤノンボールも手頃な感じにアダレイだし、で、続いてはディジー・ガレスピーの 「マンテカ」 ってか? この3曲くらいの流れは悪くないっすな。 というか、積極的に、いいっ!…と評価していいと思うんですが、脳天気なラテン・ナンバーはビッグバンドにもぴったりだし、参加者各位が純粋に盛り上がっていて、何より。

 …と、後半、3864文字ほど書いたところで、最後の曲になっちゃいました。 個人的に取り決めたノルマからすると、ちょっと少ないし、ボケる要素も無かったし、解説のほうもほとんど中身がなかったし、 “このままでは終われない感” が満載なんですが、多分、ここまま終わっちゃうものと思われます。 ギルくん達の演奏は、僕が思っていたより遙かにいい感じの出来だったりしたんですが、肝心の僕にまったくヤル気がありませんからね。 このクソ暑いのに本気を出せというのが無理な相談なんですが、こうなったらもう、久しぶりにタタメットを畳んでやるぅ!  ほれ 。 おお、なかなかの畳まれっぷりでありますな。 ただ、ずーっと開いた状態で放置していたからなのか、隙あらばハジけてやろうという気が満々であるように思われます。 ああ、言ってる端から こんな状態 に。 どうやらタタメットとしては30秒くらいしか持続出来ないカラダになってしまったようなんですが、ゴメンよぉ。 僕が定期的に畳んでやらなかったばっかりに。 ま、今後は“半開きット” として余生を送って貰うしか無さそうなんですが、とまあそんなことで、本題に戻って、 「バード・フェザーズ」 。 「鳥の羽毛」 っすか。 羽毛布団って、クソ暑い今の季節にはまったくソソられるものがないアイテムだったりするんですが、羽毛をまとっている鳥本人…というか、鳥本鳥たちも 「うもぉ!羽毛なんかもう、いらないっ!」 とか言って、剃毛プレイに走ったりしているんでしょうな。 その気持ち、よく分かります。 で、これ、チャーリー・パーカーのオリジナルのようですが、こういうバップ曲をビッグバンドのアレンジで演るというのも悪くないっすな。 無論、キヤノンボールは大張り切りしているし、とまあ、そんなこんなで、おしまい。

【総合評価】

 最初に思っていたのよりは全然よくて、特に中盤、お馴染みのナンバーが続くあたりは普通に楽しめたんですが、でもまあ、積極的に真面目に解説を書こうという気になる程のものではなかったし、ま、オーケストラ物が好きな人なら、それなりに楽しめるのではなかろうかと。 個人的にはオーケストラよりも鈴カステラのほうが好きなので、まあまあ、ぼちぼちでした。


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