今日は “焼きそば” について考えてみたいと思います。 “焼きサバ” については考えてみません。 ただの焼いたサバですもんね、あんなの。 1食分くらいは賄えるかも知れませんが、とても1回分の原稿を賄えるとは思えないし、どうせ賄うんだったらマグロのほうがいいですよね。 鮪で賄う。 漢字の見た目もよく似てるし−。 僕にとって焼きサバというのは、ま、焼きサンマよりはマシ。 そういった程度の食い物だったりするんですが、サンマはいけません。 何がよくないって、尾頭付きで出てくるところが駄目です。 サンマの頭なんかどうせ食えないんだから、ギロチン工場@鬼頭商店に持ち込んで、あらかじめ断頭してから焼いたほうがいいと思うんですが、駄目なんすかね? 頭が付いてるサンマを見ると、めっちゃ頭にくるんですが、尻尾のほうはいいんですけどね。 あの部位も別に食えはしないんですが、手でつまんで振り回したりするのには便利。 取っ手としてとっても役に立つので、まだ許せます。 海老フライや海老天なんかでも頭は取るんですが、尻尾は残して揚げますよね。 あれはおそらく、取っ手としての役割に配慮した結果だと思うんですが、なかには何の役にも立たなくて、むしろ邪魔なだけの頭をわざわざ残した状態で揚げた海老フライもあったりしますよね。 有頭海老のフライ。 そう、アレです。 余計なことをすんな! そう思わずにはいられないんですが、あの頭の部分って、食えるんっすかね? 食って食えないことは無いんでしょうが、食ったところで殻やらヒゲやらが喉に刺さって、イガイガするだけのような気もします。 そういえば1ヶ月半ほど前、横浜で食ったんですけどね、海老の頭。 どこで食ったのかというと、 「やきとり戎」 というところ。 オフ会の会場として菅原通くんがこの店をチョイスしてくれたんですよね。 待ち合わせ場所をスカイビル1階のバスターミナルということにして、で、同じビルの中で食うなら 「やきとり戎」 かな? そう思っていたんですよね。名前がちょっぴり 「焼肉酒家えびす」 に似ているところもポイントが高いしー。 でもまあ、店は菅原クンにお任せということにしたので、僕の思いは心の中にひっそりと隠しておくことにしたんですが、僕が全身から発していた “えびすオーラ” を感じ取ったのか、結果的に僕の思惑通りになって、何より。 サンマの頭専門店とかだっから、どうしよう? そんな心配も杞憂に終わりました。
で、やきとり戎ではですね、焼き鳥を食べました。 ちなみに僕は鶏肉に関しては 「皮、命!」 だったりします。 いくら、あいすまんじゅうちゃんに 「えー、トリの皮やでー。キモーい!」 と言われようとも、それだけは譲れません。 で、肝はキモいから、嫌。 それも譲れません。 「ゆずレモン」 はっこう好きだったりするんですが、譲れんもんは、ゆずレモンっす。 で、焼き鳥盛り合わせのうち、あいすちゃんの取り分までトリの皮を食ってたら、脂っこくて、ちょっと気持ち悪くなってしまったんですが、こうなってくると何かあっさり系のものが恋しくなってきますな。 で、メニューを見たら、ありました。 あっさりしたアサリの酒蒸しとか。 いや、そんなものありましたっけね? 「もさ海老の造り」とかいうのはあったんですが、何なんですかね、もさ海老。 “白えび” とか “がすえび” というのは食ったことがあるんですが、その話は ここ を参照して貰うとして。 あ、もしかして僕、今日も似たような “えびネタ” に走ろうとしてるぅ? 出来るだけそうならないように、この話はなるべく早めに切り上げようと思うんですが、 「 “もさ海老” って何ー? めっちゃ、もっさい海老なんちゃう?」 と、あいすちゃんと2人、桑名人同士でそれなりに盛り上がったので、話のネタとして食べてみることにしました。 結果、お造りのほうは 「ほぼ、甘海老やん。」 という結論に達したんですが、で、尻尾付きの生身3匹だけでは見た目的に貧相だとでも判断したのか、除去した頭の部分をわざわざカラアゲにして、添付してくれていたんですよね、これがまた。 余計なことをしやがって! そう思わずにはいられませんでしたが、ま、酔いにまかせて食っちゃったねすけど。 んー、香ばしくて、意外とイケるかも? 頭のことを頭から否定したりして、正直すまなかった。 そんなふうにちょっぴり反省したりもしたヨコハマの夜なのでありました。
とまあそんなことで、尾と頭に関してはいくぶん寛容な気持ちになれた僕でありますが、まだどうしても許す気にはなれないヤツがいます。 “はらわた” です。 サンマは “はらわた” がうめぇ! そんなことを言うヤツがいますが、そういう人とは腹を割った話とか絶対に出来ないような気がします。 サンマのはらわたなんか、見た目はグロいし、食ったら苦いし、いいことなどひとつもありません。 絶品♪秋刀魚の内臓ソース って、梨華ちゃん、アホかっ! 出来ることならサンマくんには今後、内臓がなくても生きていけるよう、肉体改造に励んで頂きたいところなんですが、僕には内臓が無いぞう。 そういう生き方が出来れば最高ですよね。 ま、それがどうしても無理だと言うのなら、せめて内臓を体の中に内蔵するのではなく、外付けのオプション方式にするとか。 それだったら焼いて食べる前に内蔵だけ切り離せばいだけなので、食べる手間がかなり省けると思うんですよね。 ちなみに僕の現状での焼きサンマの食べ方は、(1)まず速攻で頭を切り落とす。 (2)腹側に箸を突っ込んで開きにする。 (3)ウザい内蔵部分を全撤去する。胃みたいなのも、腸みたいなのも、肝みたいなのも、色が付いている部分はすべて捨て去る。欲しけりゃ持ってけ、梨華っ!! (4)尻尾を指でつまんで軽く振り回す。 で、背骨を取る。これも欲しけりゃ持ってけ、梨華っ!! (5)皮をはぐ。 (6)身の部分を美味しく頂く。 そう、純然たる身の部分だけなら、けっこう旨いと思うんですよね。皮は駄目ですけどねー。 トリの皮はよくて、どうしてサカナの皮は駄目なんや? そう思われるかも知れませんが、サカナの皮は銀色なのがよくありません。 銀紙を噛むと歯の詰め物と反応して、何とも言えない嫌な衝撃が走ったりするんですが、サカナの皮も銀色である以上、同じように不快であるに違いありません。 ああ、やだやだ。
とまあ、サンマというのは現状、こんなにも面倒な食い物だったりするんですが、その点、焼きサバはいですよね。 基本、切り身の姿で提供されるので、手順(1)〜(4)までを省略することが出来ます。皮をはいで、美味しく頂く。それだけです。 皮をはぐのは面倒なので、出来れば釣られる直前に自分から脱皮して頂きたいところなんですが、とまあそんなことで、焼きサバの話は以上です。 無駄に引っ張ることが出来たので、そろそろ本題の “焼きそば” に入ろうかと思うんですが、焼きそばについて僕が書きたいことは、特にありません。 ただ蕎麦を焼いただけですもんね、あんなの。 とりえあず “B-1グランプリ” のネタで食いつなごうかと思うんですが、今年は姫路で開催されたんですな。 姫路の名物と言えば、しめじバター? それくらいしか思い付かないんですが、 “姫路おでん” というのが出展していた模様です。 生姜醤油で食べるおでん。 どうやらそういう食い物らしいんですが、初めて聞きましたなー。 ※開催地団体の姫路おでん普及委員会及び殿堂入り団体(富士宮やきそば学会、厚木シロコロ・ホルモン探検隊、横手やきそば暖簾会、甲府鳥もつ煮でみなさまの縁をとりもつ隊)は投票対象外です。 そういうルールのため、知名度の低さによる大惨敗で、とんだ恥さらし。 そういった事態は避けられたようですが、で、今回グランプリに輝いたのは “ひるぜん焼きそば” でありましたな。 前回の厚木大会で2位だったのが、ひとつ繰り上がって、見事に優勝♪ ま、殿堂入り団体は投票対象外になっちゃうから、順当な結果とも言えるんですが、で、前回4位だった “津山ホルモンうどん” が、今回は銀メダルを獲得しました。 富士宮やきそば→富士宮やきそば(連覇)→厚木シロコロ・ホルモン→横手やきそば→甲府鳥もつ煮と来て、今回は“ひるぜん焼きそば”と “津山ホルモンうどん” のワンツー・フィニッシュ。 焼きそばと臓物ばっかりやんっ! …という感想は今年も引き継がれましたなー。 ちなみに前回の結果は ここ でネタにしているんですが、読み直してみた結果、今年の段階で付け足すようなことは何も無いことが判明しました。 煮詰まってきちゃいましたなぁ、このコーナーも。 仕方が無いのでとりあえず去年と今年のベスト10を併記してみようと思うんですが、
順 位 | 2010年・第5回厚木大会 | 2011年・第6回姫路大会 |
第1位 | 甲府鳥もつ煮 | ひるぜん焼そば |
第2位 | ひるぜん焼きそば | 津山ホルモンうどん |
第3位 | 八戸せんべい汁 | 八戸せんべい汁 |
第4位 | 津山ホルモンうどん | 浪江焼麺太国 |
第5位 | 三浦まぐろラーメン | 今治焼豚玉子飯 |
第6位 | 豊川いなり寿司 | 石巻茶色い焼きそば |
第7位 | 黒石つゆやきそば | 熱血!!勝浦タンタンメン |
第8位 | 十和田バラ焼き | 十和田バラ焼き |
第9位 | 三島コロッケ | 日生カキオコ |
第10位 | オホーツク北見塩やきそば | あかし玉子焼 |
“八戸せんべい汁” は貫禄のブロンズ・コレクター、 “十和田バラ焼き” は余裕の8位入賞。 青森県勢の安定感が半端ありませんな。 “黒石つゆやきそば” というのも青森みたいですが、今年は震災の被害が大きかった浪江と石巻に押し出されて、やや知名度に劣る黒石クンが姿を消してしまった形でしょうか? ちなみに八戸せんべい汁は毎年2位か3位には入るものの、なかなか優勝出来ない “悲運の汁物” として知られております。 が、この汁物をよく知る者によると、実はこれ、作戦らしいんですけどね。 そもそもB−1グランプリは、せんべい汁の関係者が始めたものなんですが、下手に優勝しちゃうと殿堂入りして名前が出なくなってしまうので、敢えて毎年、金メダルを取らないようにしているんだとか。 八戸人、なかなかしたたかですなぁ。 で、5位くらいまでは比較的安定しているものの、その下になると、けっこう入れ替わりが激しいんですな。 これは震災絡みというよりも、開催地の違いですかね? 厚木の時は三浦とか三島とか、どちらかというと東のほうの “三系” が幅を効かせていたのが、今年は姫路なので、今治や日生や明石がランクインしたのではないかと。 先週もちらっと書いたんですが、日生 (ひなせ) なんて、東京人には読めませんよねー。 桑名人の僕でも無理なんですが、何でもいけど今年も “四日市トンテキ” や “津ギョーザ” は、ふるわなかったようで何よりです。 ちなみに豊川で行われた中日本・東海エリアの地区予選 (?) では、金賞:亀山みそ焼きうどん、銀賞:四日市とんてき、銅賞:津ぎょーざ、4位:伊賀牛牛汁と、三重県勢が上位を独占したみたいなんですけど。 地元の “豊川いなり寿司” 、どうした? 去年は全国大会で6位だったというのに、この凋落ぶりは “あげ寿司” 好きの僕としては寂しい限りです。 桑名がノミネートすらしていないのも無念の限りなんですが、で、他にはどんなものが出展しているのかと思ったら、 これ っすか。 “各務原キムチ” なんて郷土料理でも何でもなくて、 『冬のソナタ』 の舞台にもなった韓国の春川市(チュンチョン市)と姉妹都市であることから、冬ソナブームにあやかって各務原を活性化していこうという目的で誕生した。そんなシロモノだったりするんですよね。駄目じゃん、そんなの! それがアリなら桑名だって埼玉の行田市と姉妹都市だから “フライ” と “ゼリーフライ” で町興ししてやるぅ! ま、この2つは全国大会では低迷しているようなので、あまり嬉しくはないんですけど。 “奥美濃カレーひっちゃく棒” なんてのも何だか素性が怪しそうだし、ま、“ケイチャン” は岐阜代表として認めてやってもいいと思うんですけどね。 めいほうが元祖なのかどうかはともかくとして、昔から地元で食べられてるしー。 で、静岡県に目を転じると、 “静岡おでん” と “浜松餃子”は、もはや鉄板として、最近は袋井の “たまごふわふわ” というのも頑張ってますよね。 江戸時代に本陣で朝食として出されていたそうなので、再現モノながらも歴史的な価値は十分。 それに比べて “西伊豆しおかつおうどん” って、1ヶ月半ほど前、西伊豆町を旅したんですが、そんなうどん、ぜんぜん知りませんでしたぜ? 今後は是非、稲取や下田の “肉チャーハン” で勝負に挑んで欲しいと思うんですが、ちなみに来年は北九州の小倉で開催されることが決まっているようですな。 小倉と言えば “焼きうどん” 発祥の地 (らしい) 。 これはもう “津山ホルモンうどん” の優勝が決まったようなものですな。 賭けてもいいっす。 もしゴールドグランプリを取れなかったら、サンマの頭をナマで食ってやるぅ!! …と宣言しておいて、今日のお話は、おしまい♪
とまあそんなことで、今日はチャーリー・バードです。 チャーリー・パーカーとドナルド・バードがごっちゃになったみたいで、紛らわしい名前のオッサンでありますな。チャーリー・パーカーのあだ名が “バード” だったりするので、余計に紛らわしかったりするんですが、アルト吹きのほうはチャーリー・“バード”・パーカーにしておけば、村上“PONTA”秀一みたいで、いいんじゃなかろうかと。 ギター弾きのほうは チャーリー☆バード にすれば、 つのだ☆ひろ みたいで、いいっすよね。 ちなみに “Wikipedia” の 「バード」 (このページは、曖昧さ回避のためのページです。) のところを見ると、
■bird
■英語で鳥類のこと。
■bird (日本の歌手) - 日本の歌手。
■bird (アルバム) - 上述の歌手が発表したアルバム。
■タイの歌手トンチャイ・メーキンタイの別名。
■チャーリー・パーカーの愛称。
■バード羽鳥 - 元日本テレビアナウンサー、羽鳥慎一の愛称。
と、いろいろと紛らわしいバードが出てきたりするんですが、心情的に 「びゃーど」 と読みたくなっちゃう “byrd” のほうも、ウィリアム・バード - イギリスの作曲家、ドナルド・バード - アメリカのトランペット奏者、リチャード・バード - アメリカの探検家、ロバート・バード - アメリカの政治家、ポール・バード - アメリカの野球選手と、多士済々。 肝心のチャーリー・バードがディスられているのがアレなんですが、ハゲだからか? ハゲてるから軽く見られているのか? ま、日本ではさほど人気があるようにも思えないので、仕方がないのかも知れませんが、今日はそんなバード君の 『ブルース・ソナタ』 というアルバムを紹介したいと思います。 『ブルソナ』 でありますな。 そういえば、塩サバ物産(仮名)の社運がかかっているらしいLED蛍光灯の “ピカソナ” は、少なくとも岐阜支店では極めて販売が不振だったりするんですが、僕が考えたソーラー発電仮設トイレのアイデアすら受け入れてくれようとしない無駄な会議を開いているから、こういうことになっちゃうんですよねー。 ま、 「ピカソナ」 でググれば 「ピカソ名前長い」 よりも上に出てくる程度の知名度はあるようなので、今後も頑張って頂きたいとは思うんですが、で、この 『ブル・ソナ』 はですね、A面とB面とで異なるセッションから成り立っております。 前半はギター・ベース、ドラムスという地味なトリオ編成でバードのオリジナルを、後半はピアノのバリー・ハリスを加えて、歌物ナンバーを演奏。 どうやら、そういうコンセプトであるものと思われるんですが、パーソネルのところを見ると (#1-3) は “unamplified” であるという旨の記載があったりします。 う…うなんぷりふぃーど? 何なんすかね、こりゃ? どうやらこれは、アン・アンプリフィードらしい。 そう理解するのにしばらく時間が掛かったんですが、アンプで増幅していない。 すなわち、エレキではなく、アコースティックギターを弾いている。 そういう事が言いたかったんでしょうな。 アコギによる阿漕なプレイが展開されているのではないかと思われるんですが、とまあそんなことで、まずは1曲目。
「ポロネーズ・ポー・ピエトロ」 。 また、小難しい名前を付けてくれましたな、このハゲ。 何となく、ネギトロのマヨネーズ炒めっぽい雰囲気が漂っていたりするんですが、フランス語? 調べてみたらどうやら、ポロネーズ=ポーランド風ということらしいんですが、で、ポーは (液体・粒状物を) 注ぐ、つぐ、かける、流す。 源泉掛け流しはゲンセン・イズ・ポー・ポー。 そんなふうに使うんでしょう。 で、ピエトロは人の名前っすかね? 総合すると 「ポーランド風・流しピエトロ」 ? 何だかよく分かりませんが、ポロネーズにはゆるやかな3拍子の舞踏曲という意味もあるそうで、聴いてみたら実際、ゆるやかなテンポの作風ではありました。 が、3拍子では無さそうな気もするし、やっぱり何だかよく分からんのですが、出だしの部分は微妙に 「ジャンゴ」 っぽい雰囲気があったりもします。 チャーリー・バードはフランスにいた時にジャズギタリストのジャンゴ・ラインハルトと一緒に演奏し、その後クラシックギターを学んでジャズに応用させ、うんぬん。 そういう経歴の持ち主らしいので、さもありなんという気もするんですが、その後はさほどジャンゴっぽくはない感じで演奏が進められていきます。 というか、あまりジャズっぽくもないですよね、これ。 じゃ、ソナタっぽいのかと言われると、あまりよく分からなかったりするんですが、ま、アドリブに入ってしまえばそれなりにアレだし、中盤以降はそれなりに盛り上がっているような気もするし、ケーター・ベッツのベースのソロだってフィーチャーされているし、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。
ということで、次。 「バラード・イン・B・マイナー」 。 この手のタイトルの曲って大抵、日本人好みの哀愁に満ち溢れたとっても素敵なマイナー・チューンだったりするので、チョー期待♪ …なんっすが、実際に聴いてみたらアレでした。 何というか、 「禁じられた遊び」 を極限まで地味にしたようなというか、何というか。 ま、哀愁は必要以上に漂いまくっているので、地味であること以外、特に問題は無いんですが、ところで 「禁じられた遊び」 って、どんな遊びなんすかね? 普通に考えれば 「桂小金治ごっこ」 は、小金治られた遊びかな? …という気がするんですが、そんなの、たとえ許されたとしてもあまりやりたいとは思いませんけどね。 いずれにしろ、しみじみとし過ぎていて、聴いているだけで気分が滅入ってくるような仕上がりだったりするんですが、終盤に聴かれるベースのソロが更に拍車をかけてくれたりもして、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 で、次。 「スケルツォ・フォー・アン・オールド・シュー」 。 これまたバードくんってば、小難しい名前を付けて下さいましたが、 「古い靴は透けるつぉ。」 とか、そういった意味なんでしょうか? 靴が透けたところで靴下が見えるだけの話なので、どうせならスカートが透けてパンツが見えるか、あるいはパンツそのものが透けてくれたほうが嬉しかったりするんですが、で、スケルツォって何なんすかね? …と思って調べてみたら、速い3拍子の曲で、日本語訳すると「諧謔曲」(かいぎゃくきょく)。 そういうことなんだそうです。 どうやらポロネーズ、バラード、スケルツォで3部作らしい。 そんな意図が透けて見えてきた気がするんですが、聴いてみたら確かに速いテンポで、諧謔っぽい感じの仕上がりでありました。 3拍子なのかはよく分からんかったんですが、ラテンっぽいというか、微妙に “なんでかフラメンコ” というか、そんな雰囲気がありますな。 9分06秒もあるので、バードのソロが嫌というほどフィーチャーされまくっていて、途中でちょっと嫌になっちゃったりもするんですが、終盤、ケーター・ベッツのソロもフィーチャーされるし、バディ・デペンシュミット (?) とかいう、ややこしい名前のタイコの人も頑張っているし、三位一体なインタープレイが楽しめる秀作。 …と、チョー前向きに捉えることも出来るかも知れませんな。 ま、無駄に長過ぎるのがネックではあるんですが、ここまでのところでは一番の盛り上がりだったと思うし、で、最後はポーランド風の曲のメロディが出てきたりして、おしまい。
で、ここからが後半のセッションです。 バリー・ハリスのピアノが入って、バードくんが電化するという、そういうアレでありますな。 で、演目はすべて歌物系になるんですが、まずは 「アレクサンダーズ・ラグタイム・バンド」 。 有楽製菓のブラックサンダーは若い女性に大ヒット中なんですが、アレクサンダーはどうなんすかね? 「荒木さんだらぁ。」 とか言ってる三河人にはそれなりにウケがよさそうな気もするんですが、で、曲のほうはアレですな。 ゆったりしたテンポの寛いだ仕上がりだったりして、若い女性には無理かも知れませんが、若井おさむなら、何とかなるかも知れません。 で、こうして聞いてみると、エレキ・ギターの音ってある意味、アコギよりもハート・ウォーミングだったりするものなんですな。 軟便のような柔らかさが感じられます。 何遍でも聞きたくなるような、そんなトーンだったりするんですが、テーマの後、チャーリー・バードのソロが嫌になるほどフィーチャーされて、で、その後、ベースのピチカート・ソロが出てきたりします。 ケーター・ベッツ、何だか無駄に優遇され過ぎぃ。。。 弱みを握られているとか、何かそんな大人の事情があったりするのかも知れませんが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 せっかくバリー・ハリスを入れたんだから、ピアノのソロも前面に押し出して頂きたかったんですが、ま、後半になって良くも悪くも普通のジャズっぽくなったので、保守派の僕としては、とりあえず一安心といったところでありますな。
で、続いては 「ジョードゥ」 っすか。 ジョードゥ、君のこと〜 もっと〜知りたかった〜♪ by 山下達郎。 そんな歌があったような気がするんですが、 「悲しみの泥鰌」 とかいうタイトルでしたか。 生きたまま豆腐と一緒に鍋で煮られたりして、同情を禁じ得ない生き物だったりしますからな、泥鰌。 で、一方 「ジョードゥ」 のほうはと言うと、言わずと知れたデューク・ジョーダンの代表作でありまして、有名なだけあって、それなりにファンキーなアレだったりするように思われる。 そんなアレだったりします。 わりとギターにも合う曲調で、ここでのチャリ・バド版もそれなりにアレだったりするんですが、テーマに続いてバリー・ハリスのピアノ・ソロが出てくるところが、何とも言えずに、いいっすなぁ。 エレキギターの音も、そんなに悪くないかも? そう再認識させられた昨今でありますが、やはりピアノの音色は格別だと思い知らされる葛根湯。 とまあそんなところだったりするんですが、で、続いてギターのソロが出てきて、最後にまたしてもベッツくんの格別なソロが出てきて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、普通によかったっす。 ということで、6曲目。 「ザット・オールド・デビル・コールド・ラブ」 。 「あれは俺、悪魔が愛を呼ぶ」 っすかね? 僕の英語力ではこの程度の意味不明な日本語にしかならないので、いつものように翻訳サイトのお世話になることにすると、 「そのOLE悪魔は愛と呼ばれました」 。 何だかとっても僕と同程度だったので、ちょっぴり嬉しくなってしまいましたが、で、演奏のほうはというと、しみじみとしたバラードでありますな、こりゃ。 どこかで聴いたことがあるようなメロディなので、それなりにメジャーなスタンダードなんだと思うんですが、バードのギター、ハリスのピアノ、どちらのソロもとってもハート・ウォーミングで、鳩胸を揉み揉み。 でもって、テーマに戻って、おしまい。
いよいよ本格的に書くことが無くなって来ちゃいましたが、残すところあと1曲です。 さ、頑張りましょう。 ということで、 「ジング!ウェント・ザ・ストリングス・オブ・マイ・ハート」 。 「びゅーっ!行った、私の心のストリング」 って、もはや真面目に翻訳する気など、みじんも感じられないような訳語が出てきちゃいましたが、それほど、びゅーっ!…と行ったりはしない、わりと落ち着いた雰囲気の仕上がりだったりしております。 …と思ったら、途中からテンポが速くなって、わりといい感じにドライヴィングな展開になったりしたんですが、テーマに続いて登場するハリスのピアノ・ソロが絶妙。 で、続くバードのギター・ソロは戒名。 そういえば立川談志の戒名は立川雲黒斎家元勝手居士 (たてかわ・うんこくさいいえもと・かってこじ) なんだそうですが、そんなクレヨンしんちゃんみたいなので、いいんすかね? ちなみに、2ちゃんねるの立川談志の追悼スレは 「だんしがしんだ」 で埋まっておりましたが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 でもって、今日は以上です。
【総合評価】
前半に小難しい系を持ってきたのが幸いしたのか、後半はわりと素直な気持ちで演奏を楽しむことが出来ました。 順番が逆だったら、全体としてのイメージがかなり悪化することになったんでしょうが、そこはそれ、ハゲなりに少しは気を遣ったみたいですな。 普段、あまり電化を意識させないジャズ・ギターも、こうしてアコギと聞き比べてみると明らかに世界が違うし、その意味では前半もそれなりに意味があったと言えるかも知れません。 バリー・ハリスも快調そのものだし、 「うざく」 はウナギとキュウリの酢の物だし、ま、ウザくなくてよかったと思います。