FOR DJANGO (PACIFIC JAZZ)

JOE PASS (1964/10)

FOR DJANGO


【パーソネル】

JOE PASS (g) JOHN PISANO (p)
JIM HUGHART (b) COLIN BAILEY (ds)
【収録曲】

(01-03) DJANGO / ROSETTA / NUAGES
(04-05) FOR DJANGO / NIGHT AND DAY
(06-08) FLEUR D'ENNUI / INSENSIBLEMENT / CAVALERIE
(09-10) DJANGO'S CASTLE / LIMEHOUSE BLUES
【解説】 ( 2011年12月04日更新 / 連載 1,009回 )

 岐阜基地の航空祭に行ってきました。 飛行機の写真なんてどれも似たようなものなので、ヲタ以外には需要がないと思いますが、ま、年に1〜2回の頻度なので大目に見て貰うとして。 で、その写真のほうの出来もさっぱりだったりするので、さっぱりした性格の人以外にはあまり見て欲しくなかったりするんですが、ネチっこい性格の長縄クンみたいなヲタに 「ボケてる」 とか 「ブレてる」 とか難癖を付けられても、不愉快なだけだしー。 『自称 銀河系一のポジティブ男熱血営業マン長縄日記』 とかも相当にウザそうな気がするんですが、とまあそんなことで航空祭。 岐阜に行くのは この時 以来なので、4年ぶりということになりますか。 前回は7時半前に各務原に到着して、市民公園駐車場(有料)340台はまだまだ全然余裕だった。 そのような記載が見られるんですが、今年は諸般の事情により激混みが懸念されておりましたので、作戦変更。 岐阜駅近くの駐車場にクルマを止めて、そこから電車…ではなくて、汽車で出撃することにしました。 岐阜基地の最寄駅は名鉄の三柿野というところで、そこから歩いて3〜5分程度で北門に到達することが出来るんですが、それはあくまでも 「空いていれば」 の話。 実際は、悪魔でも憑いていれば悪の魔力で何とかしてくれるかも知れませんが、人間の力ではどうしようもないほどの混みっぷり。 特に帰りは国道を跨ぐ歩道橋が超カオス状態で、30分はまったく身動きが取れなかったりします。 そこで今回は岐阜駅からJR高山線で蘇原駅まで行って、徒歩10〜15分で新北門着。 そういうルートを取ることにしました。 ローカル線なので電化されてなくて汽車だったり、運行本数が少なかったり、2両編成だったりするのがネックなんですが、ま、桑名を通っている関西線も似たようなものなので、贅沢は言えません。

 で、問題は6時半頃に岐阜駅前に着いたとして、果たして駐車場が空いているかどうかなんですが、色々と研究した結果、僕はJR岐阜駅の南側にあるコインパーキングを目指すことにしました。具体的に言うと、 ここ なんっすけど。 岐阜の町は線路の北側が柳ヶ瀬のある繁華街&歓楽街で、南側が金津園のあるフーゾク街&住宅街。 駐車場の数は北のほうが圧倒的に多いんですが、よそ者はみんなそっちを目指すに違いないので、裏側は穴場かな? そう踏んだんですよね。 本命以外にも5ヵ所くらいはあるようなので、その辺りを徘徊してみて、もしどこも空いてなかったら諦めて、塩サバ物産(仮名)岐阜支店の駐車場にクルマを止めて、ケッタで岐阜駅に移動。 そういうプランを立てました。会社から駅までは 3.5キロくらいなので、ま、何とかなるのではなかろうかと。 駐車場のほうはどうにもならなさそうな気配が濃厚なので、最初から勝負を捨てて、真っ直ぐ会社を目指したほうが得策なんじゃないか? そんな気もしたんですが、駄目モトで駅の南まで行くだけ行ってみることにしました。 その結果…、クルマ、1台も止まってないやんっ! 穴場にも程がありますな、こりゃ。 ちなみに1日の駐車料金も上限も、表側が概ね 1,200円であるのに対し、裏のほうは 800円。 すけべDVDとかだと、表より裏のほうが高いのが普通なんですが、違法なものだと法外な料金をぶっかけられても文句は言えないしー。 が、駐車場の場合は逆に、裏のほうが安いんですな。 勉強になりました。 ただ、この料金制度にはちょっとした落とし穴があって、打ち止め料金のカウント開始が朝8時になってるみたいなんですよね。 それより前にクルマを止めると、1時間 100円の夜間料金が追加されてしまって、ちょっぴり損した気分。 ま、表のほうでも事情は同じだと思うので、諦めるしかないんですけど。 で、高山線のほうはというと、20〜30分に1本くらいの頻度でしか運行してくれないのがちょっとアレなんですが、余裕で座ることが出来たので、JR作戦、まずは成功と言えるのではなかろうかと。

 とまあそんなことで、10分程度で蘇原駅に到着〜。 そこから基地の新北門まで歩いて15分くらいなんですが、途中の中華料理屋とかの駐車場が1日 3,000円の臨時ぼったくり駐車場と化しておりました。 中華料理を食べにくる客の都合はガン無視ですか。そうですか。 ま、基地から歩いてでも食いに来る客がいるかも知れないし、外では臨時中華惣菜販売所の営業もやってたし、色んな意味で美味しい立地条件だとは思うんですが、ということで、7時半前に新北門に到着〜。 この基地には北門と新北門、それに正門があるようですが、北門と新北門の利点としては、北門に来たモン♪ このネタが使えることに尽きると思います。 新北門だと今ひとつ語呂がよくないのがネックなんですが、で、地上展示を軽く撮影した後、食糧調達のため、北門のほうの屋台エリアに行ってみることにしました。 新北門にもいくつか店は出ているんですが、北門のほうが栄えているんですよね。 朝食用にオムそば&明宝フランクを買ったんですが、結果的にこれは失敗でありました。 いや、お味のほうにはまったく問題が無かったんですが、失敗の意味するところは、のちのち明らかにするとして。 とまあそんなことで、展示飛行、開始〜。 詳しい中身に関してはヲタ以外は興味がないと思われるので割愛しますが、この基地には開発・実験用として、航空自衛隊で運用しているありとあらゆる航空機が所属しているので、いろんなのが飛んで楽しい♪ 一言でいうと、そういうことになりますか。 近くの小牧基地から救難部隊や輸送機部隊も出張してくるので、とっても賑やか。 他の基地だと機種別に15〜20分程度の展示飛行が行われるのが普通なんですが、ここの場合、50分とかの大まかな時間の中で、いろんな奴らが暴れまわることになります。 一部のヲタの間からは、暴れ方に “はっちゃけ” が足らんっ! …という、あばれはっちゃく待望論が上がっていたようですが、個人的には大満足。 ということで、大量のゴミ写真の中から厳選した、何とか見られないこともなさそうなヤツをいくつか紹介しておきます。


< 第1回・第2回展示飛行 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 F-15・F-4・F-2・T-4・T-7・KC-767 …と、いろいろ飛びました。 今年の特徴は何といっても全機ノータンク。 それに尽きると思うんですが、小松で F-15が落っことしちゃいましたからね、タンク。 おかげで素人防衛大臣の怒りを買ってしまい、小松の航空祭は中止。 で、 F-15以外の機種も、未だにタンクを付けさせて貰えないようです。 一般人としてはノータンクよりもノーパンのほうに興味があると思うんですが、ノーパン写真を 『表・塩サバ通信』 で晒すのは問題があるので、今回はノータン画像で我慢して貰うとして。 “濃淡のある痰画像” とかよりはマシではないかと思うんですが、で、今回初めて “KC-767” 、通称ケーシー高峰のデモフライトというのを見たんですが、これはアレです。空中給油機です。 ま、根はボーイングの “767” なので、旅客機に毛が生えたようなもの、というか、旅客機から管が伸びたようなものだったりするんですが、飛んだまま、他の飛行機に給油出来るなんて、凄ぇ! …という実力の一端を、模擬 (←合体はしない素股バージョン) ながらも垣間見ることが出来ました。 で、編隊を解いたあと、単独で機動飛行を披露してくれたんですが、超低空での翼フリフリは、ヲタもどよめく荒業でありましたな。 航空祭スレッドでも大絶賛♪ ま、静止画で見てもぜんぜん凄さが伝わって来ないとは思いますが、ANAだったら乗客を乗せたままバレルロールとかやっちゃうしー。


< ブルーインパルス展示飛行 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 とまあそんなことで、次。 “ブルーインパルス” っすな。 通常は午後2時くらいから航空祭の “トリ” として執り行われるんですが、今年の岐阜は 「午前に持ってきて、客の分散化を図ろうかぁ。」 と、文さんか誰かが言ったのか、11時からの開始となっておりました。 文さんの言う事には逆らえないやぁ。 で、この日はですね、天気予報を見たら朝から夜までずーっと “お日様マーク” 、降水確率もずーっと0%だったので、心の中で 「よっしゃー!」 とガッツポーズをしていたんですが、いざ蓋を開けてみたら超曇天。 雲ひとつない晴天を確信してたのに、雲ひとつしかありません。 空全体が雲に覆われていて、青い部分がどこにも見えませんな、こりゃ。。。 視程には問題が無かったようで、 “1区分” が敢行されたんですが、白いスモークが白い空にまったく映えなくて、正直、ちょっと残念な感じでありました。 こういう時はカラースモークの復活が望まれるところでありますな。 洗濯物が汚れるというクレームで使えなくなったみたいですが、スモークオイルにサンマの脂を混ぜて、不完全燃焼させて煙を黒くするとか、工夫次第で何かやり方はあると思うんですけどね。 ま、洗濯物がサンマ臭くなったという苦情で、すぐに使えなくなるような気もするんですけどー。

 ということで、午前の部は終了。 ブルーを見て帰るという人もいると思うので、午後からは少し空くのではないかと期待されるんですが、その前にとりあえず便所タイムでありますな。 北門方面は名鉄で帰る人で混雑していると思われるので、新北門のほうに向かったんですが、そっちの便所も普通に混雑しておりました。 長蛇の列っすなぁ。。。 でもまあ、「長縄の列」 に比べればぜんぜんマシなので、おとなしく並ぶことにしたんですが、列の長さのわりに 「はけ」 はよかったので、漏らす間もなく用を足すことが出来て、何より。 で、続いては昼飯確保タイム。 同じく新北門のほうの店に行ったんですが、津山ホルモンうどん、ひるぜん焼きそば、富士宮焼きそば、各務原キムチ鍋と、さながらプチB−1グランプリの様相。 他にはえーと、広島風お好み焼き、普通の焼きそば、オムそば、フランクフルト、ポテト、牛串焼き。以上でありますな。 臓物とキムチがあまり好きではなく、朝の時点でオムそば&明宝フランクを食ってしまった身の上としては、お好み焼きと牛串くらいしか選択肢がありません。 仕方がないので、お好み焼きの列に並んだんですが、ここの 「はけ」 が最悪でありました。 30分並んで、10人くらいしか進みません。 同じように並んでいた隣の富士宮焼きそばは、とっくの昔に行列が解消されているというのに、何やっとんねん? もういいっ! 広島風お好み焼きなんて、所詮中身は焼きそばなんだから、別に食いたくなんかないっ! 早い話、“オムそば” のオムの部分が、お好み焼きに変わっただけですもんね。 ということで、戦線から離脱。 こんなこともあろうかと思って、来る途中にコンビニでおにぎりとパンを買っておいたので、まったく問題は無いんですが、朝の空いている時に “オムそば” を買っちゃったのは失敗でしたなぁ。 混んでいる昼の時間でも焼きそばなら余裕で買えたのにー。 B−1グランプリで焼きそばが異常に強い理由の一端を垣間見た思いでありますが、無駄な行列に並んだおかげで、12時半開始の救難展示を見逃してしまいました。 今年は救難ヘリからの落下傘降下があったみたいで、お好み焼きの列からも上空でくるくる回っている落下傘の姿が見えたんですが、ガッチャマンの主題歌が始まると同時に飛び降りて、終わると同時に着地。 そういう技を披露していた模様です。



< 第3回展示飛行 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 ということで、午後の部です。 ブルーが終わって少しは空くかと思ったらそうでもなくて、最前列はぜんぜん無理だったんですが、離陸直後の飛行機を辛うじて捉えることが出来たので、写真の成功率は微妙に微増…したような気がしないでもありません。 で、今回の出し物の目玉は岐阜基地名物の “異機種大編隊” でありますな。 編隊と言えば変態ネタしか思いつかないし、その変態ネタもこれといったものが思い浮かばなかったので、詳しく語るのはヤメておきますが、とまあそんなことで、最後に地上展示の写真を紹介しておいて、航空祭のお話は以上です。


< 地上展示 > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 「蛍の光」 が流れ始める時間まで粘って基地を後にして蘇原駅に向かったんですが、ブルーインパルスを午前に持ってきて客の分散化を狙った 「文さん作戦」 が功を奏したのか、あるいはJRだからなのか、駅までのルートに大きな混雑は見られず、で、高山線はそれなりに混雑はしていたんですが、積み残しが発生することもなく、汽車が来るまで 30分近く待たされたのはちょっとアレでしたが、まずまず快調でありました。 で、帰りがけに会社の近くの 喜多の湯 というところに行ってみました。 会社の近くなので気になっていたんですが、一度も行ったことがなかったんですよね。 所詮は “喜多の湯” だしぃ。 …と舐めてかかっていたら、意外な人気ぶりで駐車場が満車だったので、仕方なく会社にクルマを止めて歩いて行ったんですが、何気なく選んだロッカーの番号を見たら 「178」 でありました。 おー、イナバくん番号♪ これはもしかして、何かいいことがあるかも? そんな予感がしたんですが、特にいいことは何もありませんでした。 ま、風呂のほうは普通によかったんですけど。 で、桑名に帰る途中、羽島の 「鮮」 という回転寿司屋で晩メシを食べることにしました。 元は 「金沢でかねた寿司」 という名前だったんですが、経営者が変わったのか、あるいはネタがデカくなくなってしまったのか、名前が変わったんですよね。 改名してからは初の訪問だったんですが、店の雰囲気は昔のままでありますな。 唯一、順番待ちマシンが新規に導入されていたんですが、液晶画面のタッチパネルで人数と希望の席 ( カウンター or テーブル席 or どちらでもよい ) を入力すると、自動的に整理券が発行されるというハイテクもの。 やるじゃん、鮮♪ 18時半前の到着で既に10名くらいの待ち人が発生しており、推定待ち時間が 50分となっていたのでちょっと焦ったんですが、整理券の番号を見たら 「38」 でありました。 おー、サバくん番号♪ これはもしかして、何かいいことがあるかも?

 そんな気がしたんですが、その予感はすぐに現実のものとなりました。 待ってる時間が暇だったので、入口の黒板に書かれた 「本日のおすすめ」 をチェックしてみたんですが、そこには “のどぐろ” の文字が。 去年、小松の航空祭の前日、もりもり寿司で “のどぐろ炙り” を食べて、そのあまりの旨さに感動したんですよね。 今年はもう、のどぐろタンには会えないものと諦めていたんですが、まさか羽島ごときで再会出来るとは♪ ワクテカしながら席が空くのを待ち続けて、で、ようやくサバ番号が回って来たんですが、のどぐろは既に売り切れ。ああん。。。 同じく黒板に書かれていた金目鯛も品切れ。ああん。。。 仕方なく、のどぐろの代替品としてカマスの炙りとサーモンとろ炙りを頼んだら、僕の嫌いな皮がもれなく付いてきたし、普通の海老・白海老・ガス海老 (?) のエビ三点盛りの皿には、僕の苦手な海老の頭が唐揚げになって乗っておりました。 余計なことをしてくれますなぁ、鮮くん。 ちなみにエビの頭は こんな皿 に乗っていたんですが、何だかいかにも高級そうな雰囲気が漂いまくっておりますなぁ。 いくらぼったくられるか分かったものではありませんね。 イクラがいくらするのか知りませんが、イクラよりは高いんでしょうな、多分。 で、いくらなのかと思ったら、280円。 意外とリーズナブルなんですな。 欲を言えば、エビの頭無しで 260円にして貰ったほうが嬉しかったりするんですが、でかねた寿司時代よりもお値打ちになった気がしますな。 その分、やや小ネタになった感じはあるんですが、…と、ここまで書いたところで話のネタが尽きたので、おしまい♪

 ということで、今日はジョー・パスだじょー。 もの凄くシンプルなネーミングですよね。 日本で言うと 「はらたいら」 レベル。 ニールス・ヘニング・オルステッド・ ペデルセンやらアレクサンダー・フォン・シュリペンバッハなんかと比べると、その単純さが際立つんですが、名前同様、髪の毛のほうもけっこうシンプルだったりします。 前回、このコーナーでチャーリー・バードを取り上げたんですが、見た目的にキャラが被りますよね。 ついでに、これまた名前がシンプルなジム・ホールを加えてみてもいいんですが、 ほれ 。 抜けちゃうのか? ギターを弾くと前髪が抜けて、こんなんになっちゃうのか!? 顔の向きを合わせるのに写真を 反転させたら、ジム・ホールだけギターを持つ手が反対になっちゃいましたが、眼鏡をやめてコンタクトにして貰えたら、もっと完璧だったんですけどね。 で、今日はハゲ系ギタリスト3人組のうち、ジョー・パスの 『フォー・ジャンゴ』 というアルバムを紹介したいと思うんですが、正直、あまり気が進みません。 シンプルなジャケットに惹かれてネタ用に購入してみたものの、聴いてみたら今ひとつソソられるものがなかった。 そういう状況でありますので、解説のほうはまったく期待が持てなかったりするんですが、ま、前半がそこそこ無駄に長かったので、後半は適当でいいっすよね? とまあそんなことで、では張り切ってまいりましょうかぁ。

 1曲目、 「ジャンゴ」 。 ジョン・ルイスがジャンゴ・ラインハルトの死を悼んで捧げた、お馴染みのナンバーでありますな。 お馴染みすぎて特に書くこともないんですが、このアルバムにはジョーくん意外にもう一人、ジョン・ピサノというギター弾きが参加してたりします。 が、言われなければ気付かないほど存在感が無かったりするので、ジョンくんの事は忘れて貰っても一向に構わないんですが、どうせならピアノを入れてくれたほうがよかったのにぃ。 そう思わずにはいられません。 で、演奏のほうはというと、ジョーくんがお馴染みのテーマを弾いた後、ジョーくんのソロがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ギターで 「ジャンゴ」 を演ったら、こんな感じになるんじゃなかろうか? …という事前の予想をまったく裏切らない、そんな出来でありました。 で、次。  「ロゼッタ」 。 作者のところにアール・はインズの名前があるので、あのオッサンが作った曲なんだと思いますが、詳しくは ここ を見て貰うとして。 『フォー・ジャンゴ』 のバージョンはおすすめされてないので、軽くあしらってよいものと判断させて頂きますが、というか、アルバムのチョイスがちょっと渋過ぎっすよね? どういうサイトなのかと思ったら 『〜RED GARLAND の世界〜』 。 ほぉー。 ディスコグラフィーとか、セッション・インデックスとか、全演奏曲とか、共演者一覧とか、情報量が半端ではなく、相当のガーランド・ヲタっすな、こりゃ。 僕も負けてはいられませんが、でもまあ今日に関しては、別に負けてもいいかな? …という気がするくらい、まるっきりヤル気が沸いてこないんですが、で、この 「ロゼッタ」 はアレです。 ミディアム・テンポのいかにも小歌っぽい仕上がりでありまして、ジョーくんのソロもよく歌っていて、ま、いいんじゃなかろうかと。

 ということで3曲目です。  「ヌアゲス」 と読むんすかね? ま、恐らく間違っていると思うんですが、僕の持っている日本盤CDには 「雲」 という日本語名が併記されております。 ジャンゴの代表作らしいっすね。 雲と言えば、雲りん監修の 『このジャズサイトがすごい』 とかいう本の話はどうなった? …というのが気になるんですが、ま、企画段階でポシャっちゃったんでしょうな、多分。 ま、そんなの出しても30部くらいしか売れないに違いないので、賢明な判断だと思うんですが、で、この 「雲」 はあれです。 いかにも雲らしい、ふんわりした感じの仕上がりになっております。 いや、多分。 少なくとも蜘蛛やグモっぽくは無いので何よりなんですが、鉄道の人身事故のことをそう呼ぶらしいですな、グモ。 轢かれる時に 「グモッチュイーーン」 という音がすることからそう呼ばれるらしいんですが、とか言ってるうちに演奏のほうは終わってしまいました。 ま、その程度の小品であるわけなんですが、 2分32秒ですからね。あっという間です。 で、続いてはアルバム・タイトル曲の 「フォー・ジャンゴ」 。 ジョー・パスのオリジナルです。 ジュゴンのジュンコに捧げたものではなく、ギター弾きのジャンゴ・ラインハルトに捧げられたものであるのは言うまでもありませんが、言うまでもないことをわざわざ書かなければならないほどネタに困っている昨今、皆様いかがお過ごしでしょうか? この曲も 2分52秒しかないので、油断しているとすぐに終わってしまいそうなんですが、ジョン・ルイスの 「ジャンゴ」 を意識したのが丸わかりな曲調でありますな。 聞き飽きてない分だけ、新鮮な気分で耳を傾けることが出来る気がするんですが、哀愁味があって、悪くない出来だと思います。ワルツっぽいところもいいと思います。とまあそんなことで、おしまい。

 5曲目はコール・ポーターの 「ナイト・アンド・デイ」 。 夜も昼もお盛んね。 そういった作品ではないかと思われるんですが、ジョーくんの卓越したギター・ソロを満喫できる柑橘類。そういった仕上がりだったりします。 ここまでアップ・テンポの曲がなかったので、気分転換にはいいかも知れません。 タイコのコリン・ベイリーとの4バースもあったりして、それなりに新鮮な気分を味わえるんですが、コリンと言えば小倉優子は 「こりん星」 のキャラを封印しちゃったんですな。 ま、賢明な判断だと思いますけど。 「こりん」 でググっても、候補としてコリンエステラーゼやコリン性蕁麻疹しか出てこなくなってしまった以上、こりん星は滅びてしまったと言わざるを得なくて、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 さ、残すところあと半分ですな。 ここまで、自分なりにはよく頑張って来たと思うので、この先は適当に流しちゃおうと思うんですが、6曲目は、えーと、 「フレア・デヌイ」 っすかね? 英語読みしにくいのは恐らくフランス語か何かだと思うんですが、ジャンゴのオリジナルのようで、 「哀愁の花」 という日本語名が付けられております。 が、演奏のほうはさほど哀愁でもハナ肇でもなくて、わりと賑やか系の仕上がりでありますな。 それなりにエスプリの効いた曲調であるような気がしないでもないんですが、4ビートではない変則系のリズムに乗ったジョーくんのギターを堪能することが出来る、げんのう。 そんな仕上がりだったりします。 金槌の一種ですよね、げんのう。

 で、次。  「アンサンシブルマン」 。 ほんのちょっとだけアウンサン・スーチーを彷彿させるんですが、いろいろと渋りそうなアンチャンだったりもしますよね。 …といった日本語のイメージとは裏腹に、なかなか小洒落た雰囲気のバラードだったりするんですですが、で、続いてはジャンゴのオリジナルで、 「カヴァレリー」 。 ほんのちょっとだけ 「河馬レディ」 を彷彿させるんですが、カバ顔のギャルって、個人的に嫌いではありません。 ま、積極的に好きになる事はないかも知れませんが、テーマ部ではジム・ヒューアートのベースがちょっとだけ目立っていて、今までにはなかった展開でありますな。 普通に調子のいいナンバーで、アドリブ・パートではジョーの歌心に溢れたギター・プレイを堪能することが出来る、胆嚢。 そんな仕上がりだったりします。 内臓の一種ですよね、胆嚢。 終盤、タイコとの絡みもあるし、ヒューアートくんも地味にフィーチャーされているし、ま、わりと健闘したのではなかろうか。 そのように評価していいのではないかと思います。 ベースのソロの途中でフェイドアウトっぽく終わってしまって、最後がちょっぴり閉まらない感じではあったんですけど。

 で、続いてはジャンゴのオリジナルで、 「ジャンゴズ・キャッスル」 。 僕の英語能力でも普通に意味が分かるんですが、ご丁寧に 「ジャンゴの城」 という日本語訳が付けてあります。 「ジャンゴズ」 というのは今ひとつ語呂がよくないので、その救済策だと思われるんですが、さほど城っぽくはないバラードです。 ま、普通にいいんじゃないでしょうか。 ということで、ラストです。 後半も頑張って、何とかここまで漕ぎ着けましたな。 感無量でありますが、アルバムの最後を飾るのは 「ライムハウス・ブルース」 でありますか。 ジョー・パスは素晴らしい速弾きで魅了する。 そう、高井信成くん作の日本語ライナーに書いてあるので、そういう仕上がりなんですが、ジョー・パスは素晴らしい速弾きにとっても魅了されました。 とまあそんなことで、今日はおしまい。

【総合評価】

 ジャンゴ・ラインハルト好きにはたまらない1枚でありますな、いや、多分。 個人的にジャンゴには何の思い入れもなくて、代表作の 「雲」 すら知らなかったので、正直、それほど嬉しくは無かったんですが、ま、とりあえず1回分のネタにはなったから、いっかぁ♪


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