THE WAY I FEEL (BLUE NOTE)

JOHN PATTON (1964/6/19)

THE WAY I FEEL


【パーソネル】

RICHARD WILLIAMS (tp) FRED JACKSON (ts,bs) GRANT GREEN (g)
JOHN PATTON (org) BEN DIXON (ds)
【収録曲】

(01-03) THE ROCK / THE WAY I FEEL / JERRY
(04-05) DAVENE / JUST 3/4

【解説】 (2007年11月04日更新)

 “航空祭” に行ってきました。どこに行ってきたのかというと、各務原にある 航空自衛隊岐阜基地 というところなんですが、この基地は幹線道路に面したところにあるので、仕事の行き帰りとかによく前を通ってはいたんですけどね。時折、いかにも戦闘機やな!…といった感じの戦闘的な飛行機が轟音と共に飛んでいく姿が見られたりして、前々からちょっと気にはなっていたんですが、年に1度の航空祭では施設が一般公開されて、 “ブルーインパルス” なんかもやってくるとの事なので、これはもう行ってみるしかありません。 ちなみに僕は子供の頃、 “深川通り魔殺人事件” の犯人、川俣軍司が白いブリーフにハイソックス姿で連行される映像に衝撃を受けて、一時期 “軍司評論家” の道を志したことがあるんですが、軍事方面に関してはまったく無知でありまして、今回も自衛隊の装備に興味を覚えたというよりは、単純に、カッコいい飛行機の写真を撮りたい♪…という、極めて平和的な動機によるものだったりするわけなんですけど。 そんなわけで、今まで航空祭という催しには一度も行ったことがなく、それが一体どのように執り行なわれるものなのか、まったく見当が付かないんですが、ちょっと調べてみたところ、どうやら次のようなものであるらしいという事が判明しました。

 (1) 航空祭はとにかく混む。
 (2) 航空祭の便所は30分待ち。
 (3) 航空祭はウンコ臭い。

 ま、最後のひとつは近所の小学生が言ってたことなので、あまり信憑性はないんですが、航空祭はとにかく混んでいて、便所も30分待ちということになると、我慢しきれずに思わず漏らしちゃう人が出てきたとしてもそほど不思議ではないので、そういう事態がまったく無いとは言い切れません。あるいは、自分がそういう立場になっちゃうというのも考えられるので、胃腸に負担がかかるヘビーな食材はなるべく避けるなどして当日に備えたわけなんですが、とにかく混雑するということになると、もうひとつ心配になってくるのが駐車場の問題です。オフィシャルサイトを見ても、航空祭当日は駐車場を用意しておりませんので、公共交通機関をご利用ください。…などと書いてあるし、実際のところ若干の駐車スペースは確保されているようなんですが、さほどキャパシティは大きくなくて、開場の2時間前には到着しないと厳しいというクチコミ情報もありました。桑名から各務原まで1時間半かかるとして、8時半の開場の2時間前に到着しようと思うと、朝の5時には出発しなければなりません。ねむいやん! …ということで、駅の近くの駐車場にクルマをとめて、そこから電車で目的地まで移動する、いわゆる “パーク・アンド・ライド” を自主的に採用することにして、出来れば “キス・アンド・ライド” のほうがいいよな♪…という気はするんですが、キスのフライを食べてから電車に乗ったりして、脂っ気と振動で大腸・直腸・S字結腸あたりに刺激を与えるというのはあまり得策ではありません。ここは大人しく、パークのほうで我慢することにしましょう。 で、どこか手頃な駐車場はないか?…と思って調べてみたところ、ちょうどいいところがありました。 ここ です。

 お値段的にも良心的だし、岐阜基地の最寄駅である三柿野駅までは市役所前駅から2駅、市民公園前駅からでも3駅と、場所的にもお手軽です。市民公園前駅には急行が停車しないので、市役所前駅のほうが便利そうなんですが、ちょっと気合を入れさえすれば、基地まで歩いていくことも可能なロケーションだったりします。いいぢゃん! が、あまりにも条件がよすぎて、航空祭マニアの間ではとっくに知れ渡っていて、すぐに満車になっちゃうという可能性もあります。何せたった1日の間に、10万人から年によっては14万人くらいの人出があるらしいですからね。ちょっと余裕を見て、桑名の自宅を6時に出発することにしたんですが、それでもし駐車場が一杯だった場合は 日本モンキーパーク まで行って、モノレールと名鉄を乗り継ぐことにして。 …と、そこまで先のことを考えていたんですが、7時前に岐阜羽島ICから名神高速に乗って、東海北陸道の岐阜各務原ICで降りて、7時半前に現地に到着してみると、市民公園通り駐車場(有料)22台は既に満車だったんですが、市民公園駐車場(有料)340台はまだまだ全然余裕でありました。時間に余裕があるので市民公園前駅まで歩いて、そこから三柿野駅まで普通列車で行くことにしたんですが、図書館前駐車場(有料)57台のほうもガラガラやん!…ということが判明したので、駅のすぐ隣にあるそちらのほうの駐車場にクルマを移動。利用料金は2時間まで無料なので、様子を見ながら、そういう事も可能であるわけです。懸念された駅の混雑もまったく無くて、自動販売機で往復の切符を買うことも出来て、10分も待てば普通列車もやってきて、さば君のパーク・アンド・ライド作戦、大正解やん!…といった感じなんですが、いや、思ったよりも全然混んでなくて、ちょっと拍子抜けしちゃったほどなんですけど。

 さすがに列車の中はそれなりに混んでいて、三柿野駅はかなりごった返していたんですが、駅から基地の北門までは歩道橋を上って下りて、徒歩約5分。まだ開門前なので、ドイツからやってきたフランクフルトや、飛騨牛串焼きなどの屋台が出ている基地の前のスペースにはかなりの行列が出来ておりました。ここに来てようやく、祭りのムードが高まってきた感じでありますなー。 事前の情報では8時半の開門とのことだったんですが、人の多さを勘案してか8時15分頃には中に入ることが出来ました。このあたり、お役所仕事にしては、わりと融通が利くようです。入ってすぐの通路の両側には航空祭グッズや食べ物を売るテントが並んでおりまして、多少の行列を覚悟すれば現地で飲食物の調達も可能なようです。僕は混雑を想定して、あらかじめコンビニでパンを買ってきているので食べ物の心配はないんですが、せっかくなのでブルーインパルスの帽子を買ってみることにしました。パイロット用ということだからなのか、顎紐が付いているので自転車とかに乗る時には便利そうなんですが、帽子の内側の額の部分に、白い折りたたみ式の網のようなものが付いております。子供の頃に被っていた読売ジャイアンツの野球帽も同じような構造になっていて、この白いの、いったい何なんやろ?…と、みんなで議論を深めたものでありますが、その結果、出された答えは “日よけ” ちゃうの?…というものだったんですけど。

正しい帽子の被りかた♪

 ほら、こんなふうに被れば、サングラスの替わりになるよね♪ 更にマスクもつければ、花粉の多い日だって安心だねっ♪ とまあそんなことで、さらに基地の奥へと進んでいくと、おおっ! いかにも、めっちゃ軍事やん!…といった感じのヘリコプターなんかが展示されておりますなー。

<地上展示> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 この日、僕はニコンの “D50” に “AF-S VR Zoom Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)” というレンズを付けておりました。飛行機撮影にはやっぱり超望遠やろ?…というので、手持ちの中でいちばん焦点距離の長いレンズを選んだわけなんですが、300mmではまだちょっと心許ないので、新たにケンコーの 1.5倍テレプラスMC4 DG というのを買って装着してみました。わずか実売価格1万円程度の出費で焦点距離が1.5倍になるというスグレ物でありまして、これで APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラに装着した300mmのレンズは35mm判換算で 300×1.5×1.5=675mm相当ということになります。これはもう、相当に望遠でありますなー♪ ただ、世の中、いいことがあれば必ず、それ相応の悪いことがあるというのが常でありまして、カメラとレンズの間に余計なものが挟まるわけだから、画質がかなり劣化しちゃう事は避けられませんよね。実売価格1万円程度というお値段からすると、全体にモザイクが掛かったような写真になっちゃったとしても文句は言えないところです。 で、カメラとレンズの間に余計なものが挟まるわけだから、F値が暗くなっちゃうのも仕方がありません。 ま、暗くなったらその分だけシャッタースピードを遅くしてやればいいんですが、その分、手振れしやすくなるし、マスターレンズの開放F値がF4.5までのレンズにAF(オートフォーカス)によるピント合わせが行え、開放F値がF4.5よりも暗いレンズでは、マニュアルでのピント合わせとなります。…ということになるのも、ちょっと辛いところですなぁ。僕が使おうとしているレンズは F4.5-5.6ということなので、広角端でぎりぎりAFが効くか?…といったところなんですが、なるべく望遠にしたいからテレプラスを付けるわけなので、広角での撮影というのはまったく意味がないですよねー。 実際のところ、広角端でもAFが迷いまくりで使い物にならなかったので、テレプラス装着時はマニュアルフォーカスやろ?…と、開き直るしか手立てはなかったりするんですけど。やっぱ、 サンニッパ とか買わないと駄目なんすかねー?

 ま、航空祭の場合、超望遠だけでなく、広角で撮りたいシーンも多いのでズームレンズのほうが便利だったりするんですが、今回の僕のシステムの場合、広角端でも70×1.5×1.5=157mm相当となってしまって、コンデジに例えるなら、常に5倍ズームの状態でしか撮れへんやん!…ということになってしまいます。結果、 “地上展示” はすべて、ヘリコプターや戦闘機の部分的なアップということになってしまうんですが、えーと、掲載した写真は上から順番に “ヘリコプターと自衛隊のおっさん” “おっさん無しヘリコプター” “格納庫のF4戦闘機” “装備品” となっております。 当日は “ミス航空祭” のモデル撮影会なども行なわれていたそうですが、事前にその情報を入手していなかったので、モデルがオッサン2人になってしまいました。邪魔なので他のオッサン無しのヘリコプターも撮影しておきました。 F4ファントムは僕のレンズではコックピットのアップしか撮れず、でもって、装備品というのは “バルカン砲” か何かだったと思います。 あ、 Wikipedia に載っているのが、まるっきりこの戦闘機と装備品でありますなー。


<オープニングフライト> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 “地上展示” は思ってたほど種類が多くなく、あまり間が持たなかったんですが、こうなればもう “飛行展示” に活路を見出すしかありません。ということで、続いては9:00〜9:40というスケジュールで開催された “オープニングフライト” でありますなぁ。 プログラムには “T−4” “T−7” “F−2” “F−4” “F−15” という記号が書かれておりますが、どうやら “” はトレーニング(練習機)、“”はファントム(攻撃機)の意味らしいんですけど。 常日頃、各務原のあたりを車で走っていて、上空を自衛隊の飛行機が飛んでいくと、かなり喧しかったりするんですが、間近で聞く戦闘機の音というのは、マジか?…と言いたくなるほど、半端ではありません。 こりゃ、基地周辺で騒音訴訟が起こる筈や。…と思わずにはいられないほど近所迷惑なんですが、ただうるさいだけでなく、県営名古屋空港でテスト飛行中の戦闘機が離陸に失敗して燃えちゃったように、危険でもありますからね。 これに比べれば奈良の騒音おばさんなんか、まだ可愛いものなんですが、迷惑とかを考えずに航空祭でただ写真を撮っているだけの身からすると、いや、これはかなりのコーフン物でありますなぁ。昆虫写真家なんかだと、ムシが口吻をのばして蜜を吸う姿にコーフンを覚えるそうですが、航空祭初体験の素人カメラマンは、まずその音に圧倒されてしまいました。 で、肝心のヒコーキはというと…、おっ! 向こうのほうから編隊を組んでやって来ましたなー♪ ( “写真・いちばん上” 参照) 。 血液型がA型で根が神経質な僕としては、こういうバランスのいい左右対称な編隊というのは見ていて実に気持ちがよく、気分が安らぎますなぁ♪

 で、いよいよ、近付いてくる飛行機の撮影開始!…ということになったんですが、いや、これは思った以上の難易度の高さでありますなぁ。 遠くにいる時はゆっくり飛んでいるように見える飛行機も、真上を通過する時は、めっちゃ速いやんっ!! おおっ!…と思ってカメラを構えると、まったくファインダーで捉えることが出来ないまま、あっという間に西の空の彼方に飛び去ってしまってしまいます。 遠くに消えていく時点で、ようやくファインダーでも確認出来るようになるんですが、その頃にはもう豆粒みたいな大きさになってしまっております。 広角端にしておけば写る範囲が広くなるので対象を追いやすくはなるんですが、そうすると豆粒の飛行機が今度はケシ粒みたいになっちゃうしぃ。。。 まず広角端で飛行機の姿を捉えておいて、ズームして機体が大きく見えるようになったところでマニュアルでピントを合わせ、後は飛行機の動きに合わせて体を捻りながら、ただひたすらシャッターを切る、切る、切るっ! これはもう “下手な鉄砲、数撃ちゃ当たる方式” でいくしかありません。こういう時、枚数を気にしないで撮れるデジカメは有利なんですが、そうはいってもメモリーカードにも限界がありますからね。僕はSDカードの2GBを2枚、1GBを1枚という布陣で臨んだんですが、2GBでもRAW撮影となると、150枚くらいしか撮れないので、ちょっと心配になってしまいます。ここはまあ、多少の自由度は犠牲にして、JPEGで撮ったほうがいいかも知れませんなぁ。そのほうがバシバシ連写も出来ますしねー。

 …という方法で何とかモノにしたのが (写真・上から2番目) の作品であります。 先頭を行く、垂直尾翼が2つある独特の形をした戦闘機が “F−15” でありますかぁ。カッコええ!めっちゃカッコええ!! 真ん中を飛んでいる飛行機は実戦配備したら妙に目立ってすぐに打ち落とされそうなカラーリングが施されているところを見ると、練習機なんですかね? …と思って調べてみたら、どうやら “F−2” らしいというのが判明したんですが、県営名古屋空港で燃えたのと同じ機種でありますな。単座の “F−2A” と複座の “F−2B” という2つの種類があるようですが、こちらは複座のタイプです。ちょっと調べてみたところ、初号機なのでテスト用としてよく目立つ赤・青・白の3色に塗られたのではないか?…と判断してもよさそうなことが書かれていたんですが、その後ろをパタパタと懸命に飛んでいるプロペラ機は練習機の “T−7” ですかね? それほど古い機種では無さそうなんですが、敢えてレトロなデザインを採用したところがマニア心をくすぐりますなぁ。 いや、僕は別にマニアではないので、これを見てもさほどくすぐったくはないんですけど。

  (写真・上から3番目) は “F−15” が横向きになって飛んでいくところであります。 この1枚だけ妙に天気がよかったりするんですが、思い直して途中からRAW撮影に戻したおかげで、現像の際に手を加えることが出来ました。ホワイトバランスの変更とコントラスト調整程度で、これだけ空の色を変えることが出来ます。 それって、インチキなんちゃう?…とか思われるかも知れませんが、実際のところこの日は雲ひとつない素晴らしい晴天でありましたので、より現実に近付けて、それをちょっとだけ誇張したものだと思って頂ければよろしいかと。 惜しむらくは肝心の飛行機が暗くなってしまっている事なんですが、この岐阜基地の航空祭はメイン会場の北地区から撮ると、どうしても逆光になってしまうんですよね。 写真マニアはもっぱら南地区を目指すようなんですが、移動するのに有料のシャトルバスを利用しなければならず、それも面倒な話なので、逆光でどこが悪いっ!…と開き直るというのもひとつの手ではなかろうかと。 前を行く飛行機の先端が切れてしまったのも構図的にはマイナスポイントなんですが、めっちゃ高速で飛んでいる戦闘機を2機ともアップでファインダーに納めるというのは、無理や!…ということで、ひとつご理解の程を。 あ、今回の撮影で感心したのは、ニッコールレンズの “VR” (手ブレ補正機能) って、やっぱり凄ぇ!…ということなんですが、シャッターを半押しにするとファインダー像がバシっと止まってくれて、動いている被写体でも追いやすいんですよねー。構図だって決めやすいしー。 けど、飛行機の先っちょ、切れてるやん!…というのは、ま、とりあえず置いといて。 で、(写真・いちばん下) は “F−15” が普通に飛んでいるところです。 JPEG撮影なので、天気がまた曇りに戻っております。 下にもう1機、中途半端に写り込んでいたのでトリミングしてやったんですが、おかげでちょっと無理のある構図になってしまったのは、ま、ご愛嬌ということで。ピントがちょっと甘いのも、ま、ご愛嬌ということで。

<航過飛行・救難展示> (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 10:10〜10:20は “航過飛行” でありますかぁ。 航過飛行って、どんなんやろ?…と思ってワクワクしてたら、(写真・いちばん上)みたいな普通の飛行機が滑走路から離陸して、そこらへんを普通に飛び回って、着陸してそれで終わってしまったんですが、え?今のはいったい何??? 僕の右斜め後ろにいたオッサンも 「シケた飛行機や。」 と、吐き捨てるように呟いておりましたが、これはえーと “T−400” という練習機なんですな。 ちょっと調べてみたところ、航過飛行というのはどうやら、機動飛行ではない飛行ということのようなんですが、要するに飛行して通過するだけの出し物なんすかね? で、10:20〜10:50は “救難展示” となっております。名前だけ見ると、何だか会場の片隅でひっそりと包帯とか乾パンの展示でもやっていそうな感じなんですが、航空祭で言うところの救難展示というのは、ま、ヘリコプターによる救難訓練のお披露目といったところでしょうか? いや、ヘリコプターはいいですなぁ。何がいいのかと言うと、飛行機みたいに高く飛ばないし、素早く動き回ったりしないし、救難訓練というのは基本的にホバリング状態で行なわれるので、写真を撮るのがめっちゃ楽♪…なんですよね。 ここでのポイントはシャッタースピードを遅めにするということなんですが、そのほうがローターの動きを表現出来て、躍動感が出るのではなかろうかと。ちなみに(写真・真ん中) の場合、シャッター速度は1/80秒でありまして、1/400秒だと、ローターは完全に止まってしまいます。 ローターは激しく動いてナンボや!…と、大人のオモチャ屋の主人も言ってましたからねー。

 写真を撮りやすいという点では “パラシュート降下” ( “写真・いちばん下” 参照) も引けを取らないわけなんですが、ま、そんなん写真に撮って嬉しいか?…と言われると、かなり疑問だったりはするんですけど。 とまあ、以上で午前の部の出し物は終了なんですが、はっきり言って “オープニングフライト” 以外は実にどうでもよかったので、駐車場の心配が必要ない人や、何としても最前列でいい写真を撮りたい!…というマニアな人でなければ、12:00開始の “異機種大編隊” に間に合うようにゆっくり会場に来れば、それで十分のような気もします。 とまあそんなことで、この続きはまた次回♪ あ、“航過飛行・救難展示” の写真が今ひとつ地味だったので、最後にサービスショットを1枚。 18歳以上で自分の行動に責任を持てる人のみ、閲覧して下さい。では、小さくて目立たない色で、

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 ということで今日はジョン・パットンなんですが、いや、可愛いパンツでありましたなぁ。“U・SA・HA・NA (ウサハナ)” のパチモン、“U・Sa・Ka・Wa (ウサカワ)”の水筒というところも、なかなかいい味を出していると思います。お父さんの背中には “MAHALO” とか書いて、何だかよく分かりませんしね。 ちなみにこのギャルはこの後、もっと激しい半ケツ状態になってしまったりもするんですが、航空祭は編隊飛行が売り物なのでどんな変態が紛れ込んでいるかも知れず、細心の注意が必要なのではなかろうかと。 とまあそんなことでジョン・パットンなんですが、ビッグ・ジョン・パットンという呼び方をすることもありますよね。ビッグ・ジョン、日本語にすると、大ジョン。 ま、日本語に訳したところで何がどうなるわけでもないんですが、ビッグ・ベンを大ベンと訳すのは、それなりに意味があると思うんですけど。 あ、気になる航空祭の便所事情なんですが、場所によってはかなり大規模な仮設トイレが作られておりましたので、救難展示の途中の段階で、約5分待ちといった感じでありました。小よりも大のほうが行列が短いくらいなので、キスのフライを食べてもさほど苦労はしなかったかも知れません。女子トイレのほうはしっかり観察しなかったのでよく分かりませんが、時間帯によっては失禁も覚悟しなければならないくらいの混雑度のようでありました。 とまあそんなことで、今日は 『ザ・ウェイ・アイ・フィール』 というアルバムを紹介したいと思うんですが、これ、サイドマンがなかなか悪かったりするんですよね。ギターがグラント・グリーンというところが個人的には嬉しいし、ゾウリムシ柄のシャツがよく似合うフレッド・ジャクソンの参加もなかなか貴重なのではなかろうかと。ちなみに彼はテナーだけでなく、バリトン・サックスも吹いている模様です。…と、これだけなら極めてありがちなソウル系オルガン・ジャズの定番フォーマットなんですが、本作にはさらにリチャード・ウイリアムスも入っていたりするんですよね。トランペットが加わることによりソウル色が薄まってハード・バップ色が濃くなるのではないか?…と、ちょっぴり期待が持てるわけなんですが、とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみることにしましょうか。

 このアルバムは全曲がパットンのオリジナルということになるんですが、まず最初は 「ザ・ロック」 というナンバーです。ここでいうロックというのがロックンロールなのか、岩なのか、あるいは浅草六区のことなのか定かではないんですが、演奏を聴く限り、ちょっぴりジャズ・ロック調であったりしてますすよね。オルガンと管楽器のコール&レスポンスで演奏させるテーマはゆったりとしたミディアム・テンポで、かなりアーシーな雰囲気が漂ったりしているんですが、ソロ先発はリチャード・ウイリアムスでありますか。バリバリと派手に吹くタイプではなく、どちらかというとペリペリというか、ポリポリというか。ケニー・ドーハム、ブルー・ミッチェル、もしくはビル・ハードマンあたりに通ずるものがあるスタイルの持ち主であると言えましょう。ここでも歌心に富んだプレイを披露しておりまして、でもって、ソロ2番手はジョン・パットンです。 個人的には、オルガンのソロって、どれも同じやん!…という気がしないでもないんですが、ここでの彼の演奏は途中から “ぱぱぱぱ〜♪” という管楽器のコーラスが被さってくることもあって、そちらのほうに気を取られて、あまりフレージングとかが印象に残らなかったりします。 ま、適度にドライブ感があって、概ね好調なんじゃないですかね? 続くフレッド・ジャクソンのテナーは臭みとエグミとエゴマの風味があって、ドスも効いていて、迫力満点でありますな。先ほど管楽器の2人がやっていた “ぱぱぱぱ〜♪” を、今度はパットンが担当することになるんですが、オルガンがバッキングに回るのは普通のことなので、あまり気にはなりません。存分にフレッド・ジャクソンのプレイを堪能して下さい。 ついでにモロ画像も堪能して下さい。 あ、どうしてここにいきなりモロ画像が登場したのかというと、以前、この人の名前を読み込んで 「モロ画像、法に触れると、釈尊言う。」 という一句を作ったことを思い出してしまったからなんですが、お釈迦様の罰が恐くないのなら、存分に堪能して貰ってもいいのではなかろうかと。 で、再びパットンが登場して短いソロを取った後、グラント・グリーンの出番になるんですが、のっけから “単一フレーズしつこくリピート繰り返し奏法” 炸裂で、えらく気合が入っておりますなぁ。いいことです。 ということで、テーマに戻って、最後はオルガンのソロに2管の “ぱぱぱぱ〜♪” が絡みつつ、フェードアウトして、おしまい。 いや、期待通りハード・バップ的な要素も感じられる、なかなかの好ナンバーでありました。

 次、アルバム・タイトル曲の 「ザ・ウェイ・アイ・フィール」 。 日本語に訳すと 「私の感じる道」 といったところでしょうか。ちなみに、僕の感じる道は尿道だったりするわけなんですが、この曲はアレですな。なんとも言えずダウン・トゥ・アースなディープ系のスロー・ブルースやな。…といった感じで、個人的にはあまり得意なタイプではなくて、どちらかと言うと苦手だったりするんですけど。 トランペットとオルガンのユニゾンでシンプルなテーマが何度か反復された後、フレッド・ジャクソンがバリトンを吹きながら登場することになります。彼のバリトン・プレイを耳にするのは初めてのような気がするんですが、テナー以上にワイルドで、これはこれで悪くありません。中盤にはテーマ部と同じ合奏パートが絡んできたりして、で、続いてはリチャード・ウイリアムスのソロでありますな。 なんとも伸びやかな吹きっぷりが心地よく、中盤にちょっぴりバリトンが絡んでくるところなど、アレンジ的にも工夫が凝らされていると思います。続くグリーンのギターも相変わらず緑だし、中盤にテーマ部と同じ合奏パートが絡んでくるあたり、さすがにちょっとマンネリ気味の演出ではあるんですが、ラストを飾るパットンは “ぼっとん便所” のような奥深さを感じさせるプレイを披露してくれていて、良好です。あまり浅いと “おつり” が返ってきたりして、ちょっと嫌だったりしますからね、ぼっとん便所。バックで聞かれるタンバリンも丹波の黒豆っぽい感じで、悪くありません。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 いや、あまり好きなタイプの曲ではなくて、どちらかというと苦手。…とか言ってたのに、意外と楽しめてしまった1曲なのでありました。

 で、続いては 「ジェリー」 という曲です。ジュリーと言えば沢田研二なんですが、ジェリーと言えば藤尾でありまして、いや、ジェリー伊藤という選択肢が無いわけでもないんですけど。ちなみにジェリー伊藤の本名はジェラルド・タメキチ・伊藤なんだそうですが、で、この曲はアレですな。 明るく楽しく、正統的なハード・バップ曲やな。…といった仕上がりとなっておりまして、AABA形式の “Bの部” からは、ちょっぴりファンキーな味付けを感じ取ることも出来るというシステムになっております。 オルガン奏者の書くオリジナル曲=単純リフ・ブルース。…という、何の根拠もないイメージを僕は持ち合わせていたんですが、ジョン・パットンという人は作曲のセンスにも非凡なものを持ち合わせていると言えそうです。 ちなみに僕は作曲に関して非凡なものを持っているわけではないんですが、昔 “ハボーン” という名前の薬を持っていたことはあります。歯と骨を丈夫にしようと思って買ったんですが、その甲斐なく脚の骨は折れちゃいましたけどね。 で、演奏のほうはというと、まず最初にパットンのソロがあります。 オルガンという楽器は両手の指でメロディを奏でると同時に、脚でペダルを踏んでベース・ラインを演奏することが出来るという話を聞いたことがあるんですが、このパットンという人はペダルの使い方が絶妙ですよね。いや、何となくそんな気がするわけなんですが、何か根拠があった上での発言ではないので、もしかして全然間違っていたりしたら、その時はゴメンな!…と謝るしかないんですけど。 で、ソロ2番手はフレッド・ジャクソンなんですが、相変わらずこの人の吹くテナーは下品で、品がなくて、そこのところが実に悪くありませんな。 で、続いてグラント・グリーンのソロがあって、リチャード・ウイリアムスのソロはここではなくて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いや、意外といい出来でした。

 続いては 「ダヴェイン」 という曲です。 タイトルの意味は不明なんですが、ああん、そんなことしちゃ駄目えん♪…とか、そんな感じの作品なんすかね? で、これはアレです。しみじみとしたバラードでありますな。 オルガン奏者というのは能天気で何も考えないタイプの人がなる職業で、しみじみとしたバラードなんかは決して作ったりしないよね。…という、何の根拠もないイメージを僕は持ち合わせていたんですが、ジョン・パットンという人は意外とロマンチックな一面も持ち合わせているようで、これがまた実に泣ける出来だったりするんですよね。泣けるという点では “火垂るの墓” に劣るとも勝らなかったりするんですが、この曲だけ管楽器抜きのシンプルなカルテット編成となっておりますな。 ジョン・パットンがオルガンでしっとりとテーマを奏でた後、少しテンポが速くなってアドリブ・パートへと入っていくわけですが、彼は決して、ぴゃ〜♪…などという破廉恥な音を出すでなく、 「どりゃ〜!」 などと奇声を発するでもなく、特段にハッスルするでもなく、坦々とフレーズを重ねていくわけですが、続くグラント・グリーンのソロも適度な節度が守られていて、悪くないですな。 その後、再びパットンの登場となるんですが、ここではちょっぴり作戦を変更して、和音の多用によるドラマチックな盛り上げという点に重点が移されることになるんですが、なるほど、オルガンというのは意外と色々な表現が可能な楽器だったりするんですな。 ちょっぴり見直しました。とまあそんなことで、最後はまた、しみじみとしたムードのテーマに戻って、おしまい。

 ということで、残すところあと1曲になってしまいましたが、アルバムの最後を飾るのは 「ジャスト3/4」 でありますか。「ちょうど3/4」。小数に直すと 0.75 ということになります。ま、小数に直してみたところで何がどうなるわけでもないんですが、登校拒否とか家庭内暴力とか、戸塚宏クンがヨットスクールで直さなければならない問題はいろいろとあったりするんですけど。 ちなみに僕が中学生くらいだった頃の “3大刑事被告人” は戸塚宏と川俣軍司と勝田清孝だったんですが、勝田クンが殺人の合間に 「夫婦でドンピシャ!」 というテレビ番組に出演したことが発覚して、テーマ曲を作ったキダ・タロー先生もさぞやお嘆きのことでありましょう。…って、今日の後半部分はちょっと短めだったので、関係のない話でちょっと水増しさせて頂きましたが、 「夫婦でドンピシャ!」 と 「花の新婚!カンピューター作戦」 のテーマ曲は一体どこがどう違うのか、まだコドモだった僕には今ひとつよく理解出来なかったりしたんですけど。 で、この曲はアレですな。ちょうど3/4というだけのことはあって、ワルツ・タイムだったりするんですな。ミディアム・テンポの、これまたハード・バピッシュな曲だったりするんですが、AABA形式+おまけの数小節といった構成だったりするような気がしないでもありません。 で、ソロ先発はグランド・グリーンなんですが、これがまた下品でなく上品でもなく、では一体どういう品なのかというと、これはもう絶品としか言いようがなく、スッピンでも別嬪というのが僕の理想ではあるんですが、ケバくない程度の化粧というのは僕も否定するものではないんですけど。 で、ソロ2番手はリチャード・ウイリアムスでありますか。シンプルなオルガンの伴奏をバックにした大らかな歌いっぷりが印象的なんですが、続くフレッド・ジャクソンのワイルドな吹きっぷりは極めて印度象的だったりしますよね。 いずれ劣らぬ好ソロと言えるわけなんですが、その最後を締めるのはジョン・パットンでありますか。決して大向こうを唸らせるような派手さはないんですが、中向こうを呻かせるくらいの地味さは持ち合わせておりまして、ここぞという時以外はあまり和音を使わないというスタイルは個人的には好感が持てますな。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 ということで、以上です。


【総合評価】 正直、期待度はあまり高くなくて、どちらかと言うとかなり低かったんですが、こうして改めてじっくり聴き直してみると、意外とエエやん♪…という作品であったということが判明しました。 演奏も作曲のセンスも、パットン君は “ぼっとん便所” より遥かに魅力的だと思います。 オルガン・ジャズとか毛ガニとかを毛嫌いしている人も、一度、騙されたと思って聞いて見てください。やっぱり騙されたやん!…という結果に終わったとしても、ま、それもこれも、何事も人生経験だと思うしー。


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