THE DYNAMIC DUO (VERVE)

JIMMY SMITH & WES MONTGOMERY (1966/9/28)

THE DYNAMIC DUO


【パーソネル】

JIMMY SMITH (org) WES MONTGOMERY (g) GRADY TATE (ds)
OLIVER NELSON (arr,cond)
ERNIE ROYAL (tp) <#1,2,4> JIMMY MAXWELL (tp) <#1,2,4> JOE NEWMAN (tp) <#1,2,4>
CLARK TERRY (tp,flh) <#1,2,4> JIMMY CLEVELAND (tb) <#1,2,4> QUENTIN JACKSON (tb) <#1,2,4>
MELBA LISTON (tp) <#1,2,4> PHIL WOODS (as,cl) <#1,2,4> JERRY DODGION (as,cl,fl) <#1,2,4>
JEROME RICHARDSON (t-fl,a-fl,cl) <#1,2,4> BOB ASHTON (ts,fl,cl) <#1,2,4> DANNY BANK (bs,b-cl,fl) <#1,2,4>
RICHARD DAVIS (b) <#1,2,4> RAY BARRETTO (per) <#3-5> TONY STUDD (b-tb) <#1,2>
RICHARD HIXON (tb) <#4>
【収録曲】

(01-03) DOWN BY THE RIVERSIDE / NIGHT TRAIN / JAMES AND WES
(04-05) 13 (DEATH MARCH) / BABY IT'S COLD OUTSIDE

【解説】 (2007年10月28日更新)

 朝夕は冷え込みがきびしくなり、日増しに秋が深まっていることを感じますが、みなさま体調を崩されてないでしょうか? 寒くなると風邪をひきやすくなって、風邪をひくと熱が出て寒気を覚えたりして、ますます寒くなって、風邪の症状が悪化して…という悪循環に陥ってしまうわけですが、風邪をひいた時は温かくして寝るのが一番です。温かくして寝るのが一番なんですが、僕がコドモの頃から無類の勉強好きとして知られる、たいへん真面目な性格のコドモでありました。たまに風邪をひいて学校を休んで、家で布団をかぶって寝てたりすると、授業に遅れてしまうのではないか?…と気が気でなくて、ちっとも心が休まらなかったんですが、そんな時、僕の強い味方になってくれたのがNHKの教育テレビでありました。僕は日進小学校時代、 “NKH” (日進こども放送) でアナウンサーを勤めたことがあるので “NHK” には親近感を覚えていたし、何より “教育テレビ” というのが教育熱心な僕のツボにはまりました。 うちのおかんも教育テレビを見ている限りはあまり文句を言わなかったので、僕はいつも悪寒に襲われながら、ぼーっとした頭でテレビを見ていたものでありますが、中でもいちばん好きだったのは 『できるかな』 でありました。 大きくなったら “ノッポさん” になって、ペットに “ゴン太くん” を飼うんや!…とか思っていたんですが、大きくなってもさほど身長は伸びず、167センチという日本人の平均身長よりも低めのところで成長が止まってしまって、そんな僕にゴン太くんを飼う資格は無いに違いないので、とりあえず猫のクロコたんを飼うことになりました。今から19年ほど前の話です。そのクロコたんも今年の夏、猫の天国にいってしまったんですが、 『できるかな』 でナレーションをやってた、つかせのりこさんって、1989年に43歳という若さでお亡くなりになっていたんですな。ちっとも知りませんでした。 『アルプスの少女ハイジ』 のチネッテ (←誰?) とか、 『ゲゲゲの鬼太郎』 第3作の “あかなめ” “ツネ子” とか、 『まいっちんぐマチコ先生』 の亀山カメ夫とか、なかなか渋い仕事もこなしていたようなんですが、遅ればせながら謹んで御冥福ををお祈り申し上げます。

 で、2番目くらいに好きなのが 『はたらくおじさん』 だったんですが、この番組が純真な少年に与えた影響は大きく、僕はコドモの頃、大きくなったら “はたらくおじさん” になるんや!…とか思ってましたもんね。実際のところ、僕は大ききなったらあまり働かない、サボり癖のあるおじさんになってしまったんですが、いや、コドモの頃の夢というのは、なかなか叶わないものだったりするんですなぁ。コドモの頃の夢というのは、ちょっと努力したり、頑張ったりしただけで何とかなるような、そんな小さなものでは無かったりするわけですからね。 いや、ちょっと努力して頑張って働けば、わりと簡単に “はたらくおじさん” くらいにはなれるような気もするんですが、夢が実現した途端に、燃えつけてヤル気がなくなるという恐れもありますからね。 これからもずっと、見果てぬ夢を追いかけながら生きていこうと思っております。 あとはえーと、 『いちにのさんすう』 なんてのも好きだったんですが、タップくんがなかなかいい味を出していましたよね。 果たして、タップくんや 『はたらくおじさん』 のペロくんは、今でも元気に頑張っているんでしょうか?…というのがちょっと気になったので、風邪をひいて寝込んでいるわけでもないんですが、とりあえずNHK教育テレビの番組表をチェックしてみることにしました。10月24日(水)のことであります。

  05:00 漢詩紀行
  05:05 知るを楽しむ・人生の歩き方
  05:30 NHK俳句
  06:00 中国語会話
  06:25 ことばおじさんのナットク日本語塾

 …って、いや、さすがに僕がコドモだった頃から30年もの年月が経っているので、すっかり知らない番組ばかりになってしまいましたなぁ。唯一 “ことばおじさん” というところに、“はたらくおじさん” の残滓を見る思いがしましたが、ただ、よく考えたら早朝 5:00〜6:25というのは、あまり普通の子供がテレビを見ている時間帯とは思えません。もうちょっとこう、子供が学校をサボって見るのに相応しい時間帯の番組を調べてみなければなりませんが、えーと、どれどれ…。あっ!ありました!僕が子供の頃から放送している懐かしい番組名がありましたー。

  08:35 おかあさんといっしょ

 昔は総合テレビでやっていたような気がするんですが、いつの間にか教育のほうに移転したんですな。 この番組は2〜4歳の未就園児向けということで、既に就学児童となっていた僕からすると、ガキ向けの幼稚な番組やな。…といった位置付けにあったので、あまり真面目に見たことはなかったんですが、タップやペロくんが駄目ということになれば、“じゃじゃまる” “ぴっころ” “ぽろり” に期待するしかありません。もし “にこにこぷん” だらけの水泳大会。…みたいな企画をやっていれば、ビキニ姿のぽろりのポロリとかが見れるかも知れないしー。 それに、何と言っても 「おかあさんといっしょ」 ですからね。2〜4歳の未就園児のおかあさんとなると、けっこう若いママということになるに違いないので、これはもう、見るしかありません。 が、NHKの教育テレビを見るために会社をサボるというのは、社会人としてどうか?…という気がしないでもないので、とりあえず録画して後からゆっくり見ることにして、僕はワンセグ録画の出来る gigabeat をセットしたのでありました。僕の家はワンセグが入るかどうかギリギリのところで、一発勝負ではちょっと心配だったので、念のために夕方の再放送も押えておいて、それでもまだ不安なので普通のビデオでも録画しておくことにして。 その結果、バックアップのビデオのほうは設定時間を間違えたのか、番組の途中からしか撮れていなくて、アカンやん!…という結果に終わってしまったんですが、幸いにも“gigabeat”のほうは朝夕ともちゃんと録画されておりました。朝の分がちゃんと撮れたんだから、夕方のほうは別に失敗して貰っても構わなかったんですが、その点、機械というのは律儀というか、融通が利かないというか。 とまあそんなことで、では最初から見てみることにしましょうか。

こぶたぬきつねこ♪

 アニメーションによるオープニングに続いて、画面にはたくさんの未就園児 (←たぶん) に囲まれた 歌のおねえさんと歌におにいさんが登場します。おねえさんは “はいだしょうこ” 、おにいさんは “今井ゆうぞう” という名前のようです。おにいさんのルックスに関してはまったく興味がないので別にどうでもいいとして、しょうこおねえさんはですね、ちょっぴり年齢不詳なんですが、なかなか可愛いです。特に、声がカワイイ♪…と、僕は思うんですが、でもって、最初の出し物は 「こぶたぬきつねこ」 でありますかー。 手で動物の真似をしながら歌うという、たいへん未就園児らしい出し物なんですが、歌詞のほうは単純明快、 こんな感じ だったりします。コール&レスポンスとなっているところなど、さすが山本直純やん!…と思わずにはいられませんが、こぶた、たぬき、きつね、ねこ…と、しりとりになっていて、しかも“ねこ” の “こ” から再び最初の “こぶた” に戻るところなど、並々ならぬ才能の発露を見た思いでありますが、僕が作詞をしていたら、おそらく、こぶたこぶた) 、 タマ○ン…で、“ん” がついて、その時点で終わってしまったに違いありません。直純、おそるべし! で、番組ではちょっぴり歌詞の順番が換わっていて、こぶた、たぬき、きつね、ねこ♪…を2回リピートした後、ブブブ、ぽんぽこぽん、こんこん、にゃーお♪…が2回歌われることになるんですが、しょうこタンの歌う 「にゃーお」 が可愛いっ♪もう、めっちゃ可愛いっ♪ が、しょうこタンの歌う 「ブブブー」 が可愛くないっ!もう、ぜんぜん可愛くないっ!! 何もそんな低い声で豚の鳴き真似をせんでもエエのにぃ。…と思わずにはいられませんが、ま、そこがまたマニアにはたまらないのかも知れませんけど。

ごめんねピーマン♪

 続いてはミュージカルと 「金色夜叉」 が一緒になったような出し物、 「ごめんねピーマン」 。 子供のピーマン嫌いを無くさせよう!…という教育的意図が色濃く感じられる作品なんですが、あまり美味しくないですからね、ピーマン。 ピーマン肉詰めとかチンジャオロースーなら、肉、めっちゃうまいやん!…と、そっちのほうに気を取られているうちに、ピーマンのほうもいつの間にか食べてしまっているんですが、今度はおねえさんで気を逸らそうという魂胆でありますか。確かにピーマンちゃんがお兄さんから邪険に扱われているのを目にすると、 「ぴーまんをいぢめるな!」 という正義感がフツフツと湧いてきたりするんですが、ま、このピーマンちゃんの場合、ただ一方的に虐められているというわけではないんですけどね。 目をつぶり食べてみたよ♪…という歌詞の部分では、嫌がるお兄さんに対して、 「ほらほら、早く!」 と、無理矢理ピーマンを食べさせようとする態度を取ってたりしますからね。 「ごめんね!」 って謝っているんだから、何もそこまでしなくても。…と思わずにはいられませんが、ま、そこがまたマニアにはたまらないのかも知れませんけど。

すずめがサンバ♪ こまったゾウさん♪

 とまあそんなことで、次です。 「すずめがサンバ」 。 ジャンルとしては、着ぐるみ系歌謡ショーということになろうかと思うんですが、 「だんご3兄弟」 「たこやきなんぼマンボ」 に続くラテン系童謡として、ヒット間違いなし!…といった商業的意図が色濃く感じられる作品でありますな。 歌のおねえさん、歌のおにいさんの他に、体操のおねえさんと体操のおにいさんも加わって、総勢4名でにぎやかに演じられるんですが、「すずめがサンバ(3羽)」 という設定上、すずめたんの格好を出来るのは3人までで、残りの1人はやむなく “こばやしふとんの電柱” になってしまっております。不憫ですなぁ。。。不憫な上に、最後は犬に小便をかけられたりもするんですが、とまあそんなことで、続いては 「こまったゾウさん」 。 中指を使ってゾウさんの鼻を表現したりする手遊び歌なんですが、ゾウが穴の中に鼻を突っ込んで、こまった、ぬけなくなっちゃった♪…と歌うシーンが、何だかとっても卑猥です。

でこぼこフレンズ♪

 次。 「でこぼこフレンズ」。 これはアレです。ちょっとしたアニメです。どれくらいちょっとしているのかというと、大人なら思わず、「めっちゃちょっとしてるやん!」…と文句を言いたくなるほど、もの凄くシンプルなネタが展開されるんですが、 オフィシャルサイト もあるくらいなので、かなりメジャーなキャラなんだとは思うんですけど。 全部で18種類ほどの “なかま” がいるようなんですが、仲間由紀恵は別になかまではなくて、僕が見たときは “なになに” というキャラが 「なになになになになに?」 と耳をゆらしながらやってきて、 「ふむふむ。ばいばい!」 と言って、去っていってしまいました。 ん!?今のはいったい何だったんた?…と呆気にとられていると、また 「なになになになになに?」 と耳をゆらしながらやってきて、 「ふむふむ。ばいばい!」 と言って、再び去っていってしまいました。以上、おしまい♪ 結構、シュールです。

すりかえかめん・すりかえ前♪ すりかえかめん・すりかえ後♪

 続いては 「すりかえかめん」 でありますか。現在の番組構成は Wikipedia を見れば一目瞭然なんですが、この時間帯は日替わりメニューになっているんですな。 僕が見た水曜日がアタリだったのか、ハズレだったのかは定かでないんですが、体操のおにいさんと体操のおねえさんがパーマンパー子みたいな仮面をかぶって、オプションで顔に “?” マークを付けて、 「にゃは〜♪」 と言って登場する “すりかえかめん” は、39歳の青年男子にとっては、ちょっとツライものがありますなぁ。。。 いくら仕事とは言え、このキャラを演じなければならないというのは同情に値するわけなんですが、これならまだ “けっこう仮面の実写版のほうが、まだ恥ずかしくないんじゃないですかね? で、そもそもこのコーナーはどのような企画なのかと言うと、紙芝居版の間違い探しとでも言いましょうか。 まず最初に1枚の絵を見せておいて、幕をおろして “すりかえかめん” が絵の一部をすり替えます。で、どこがすりかえられたかを当てるわけなんですが、最初はほんのチラっとしか見せてくれません。チラッとだけ見せて、すぐに幕をおろしてしまいます。 すけべビデオなんかでも、似たようなシーンがありますよね。セーラー服の前をパッとはだけて、すぐに隠して、えー、よく見えなかったぁ。もう一回♪…みたいな。続いて今度は、スカートの裾をパッとめくって、すぐにおろして、えー、やっぱり見えないよぉ!…と、そのようにして次第にコーフンを高めていくという手法を未就園児にも応用しているわけなんですが、歌のおねえさんから 「もう1回、ゆっくり見せて♪」 と言われて、今度はかなりの長時間に渡って御開帳するところなど、ちょっと幼児を甘やかせ過ぎではないか?…という気がしないでもありません。甘やかされて育った子供は将来、ロクな大人にならないに違いないので、教育的な見地からもかなり問題があるのではないかと思うんですが、そこまでサービスして貰ったにも関わらず、僕はいったいどこがすりかえられたのか、まったく分からなかったんですけど。 幼児相手に、ちょっと問題が難しすぎるんじゃないですかね? あまりにも分不相応な問題を出して、それが分からないといって馬鹿にしたりすると、子供は拗ねたり、イジケたりして、最終的にはグレるという事態を引き起こす恐れがあるので、教育的な見地からもかなり問題があるのではないかと思われます。甘やかし過ぎるでなし、厳しく接し過ぎるでなし、教育というのはその兼ね合いが非常に難しいわけなんですが、そんな僕の心配をよそに、幼児たちは声を合わせて、 「歯ブラシ〜!」 と、すりかえられたところを一発で見破ってしまって、いや、最近の幼児というのはなかなか侮れませんなぁ。。。

ぐーチョコランタン♪

 続いては着ぐるみ劇の 「ぐーチョコランタン」 でありますか。 あ、いつの間にやら、じゃじゃまる・ぴっころ・ぽろりの “にこにこぷん” は新しいシリーズに変わってしまっていたんですな。 “ぽろり” のポロリはどうなる!?…と思わずにはいられませんが、よく考えたらペンギンの女の子である “ぴっころ” ならともかく、ネズミの男の子である “ぽろり” のポロリを見たところで、嬉しくもなんともないような気がするので、別に無くてもぜんぜん構わなかったりするんですけど。 そんなことより、 「おかあさんといっしょ」 と言っておきながら、若いママ、ぜんぜん出てこーへんやん!…というのが、かなり深刻な問題だったりするんですが、それに加えてこの 「ぐーチョコランタン」 には歌のおねえさんも体操のおねえさんも出てこないので、個人的にはかなり不満だったりします。スプー・アネム・ズズ・ジャコビって、名前がぜんぜん覚えられへんやん!…というのもちょっと不愉快だったりするんですが、僕が見た回はジャコビの孫のジャコパスなどというキャラも登場しておりました。これはまあ、ジャコ・パストリアスの略称みたいだから僕でもわりと簡単に覚えられそうなんですが、ジャコビとジャコパスによる相撲の勝負が大いに白熱してきたところで、この回は終わってしまいました。 ああん、勝負の結果がめっちゃ気になるやんっ!!

ゴッチャ♪

 続いては 「ゴッチャ!」 というコーナーです。体操のおねえさんと幼児1名 (←視聴者代表?) が、黄色い工事現場用のヘルメットをかぶってダンスを披露するという、ちょっとシュールな企画なんですが、その踊りというのが阿波踊り電線マン音頭をゴッチャにしたような感じで、かなり妖しいオーラが漂ったりしております。基本的には黄色いヘルメットが示すように、工事現場で働くクルマをイメージした振り付けのようなんですが、言われてみればたしかに、いとうまゆたん(←体操のおねえさん)、「カシャン、カシャン、カシャン!カシャン、カシャン、カシャン!」…と、ユンボのレバー操作のような動きをしてますよね。「エッサッサ、エッサッサ♪」…と、満面に笑みを湛えるおねえさんと、戸惑いの気持ちを隠せない幼児代表とのコントラストが印象的なんですが、こんなことしてて大丈夫なのか、まゆ!? ちなみに Wikipedia によると、長所は明るいこと、ものおじしないこと、短所は慎重さに欠けること…なんだそうですが、何となく分かるような気がします。

 で、続いては 「パジャマでおじゃま」 というコーナーなんですが、僕はこれを見て愕然としてしまいました。NHKの教育テレビたるものが、このような危険な映像を放送していいものなんでしょうか? 我が 『塩サバ通信』 も “公共の福祉” を標榜している以上、あまり大っぴらにこれを取り上げることは憚られるので、思わずサムネイルのサイズを小さくしてしまったんですが、

パジャマでおじゃま(その1)♪ パジャマでおじゃま(その2)♪

 ま、その分、リンク先の画像のほうはちょっと大きめにしておいたんですけど。 これはアレです。視聴者代表と思しきギャルがパジャマを着る様子をカメラに納めたものなんですが、めっちゃ、ぱんつ姿やんっ! で、中屋敷優香ちゃん(3歳5か月)、ランニングシャツがちょっと大きめでダボついているもんだから、着替えてる途中で乳首見えてるやんっ!! 見ていて僕は思わずコーフン…いやいや、思わず憤りを覚えてしまったんですが、出来ればこれ、おかあさんといっしょにやって欲しかったところですよねー。 とまあそんなことで、前半がかなり長くなってしまっておりますので、一旦ここで中断して、この続きはまた、後半♪

 ということで、今日から “その他の楽器編” はオルガンとなります。オルガンかぁ。…と、がっかりしている人もいるかと思うんですが、日本ではあまり人気がなかったりしますからね、オルガン・ジャズ。 で、オルガンと言えば、トップバッターはやはりジミー・スミスということになるわけなんですが、ジミー・スミスかぁ。…と、落胆している人も少なくないに違いありません。日本ではあまり人気がなかったりしますからね、ジミー・スミス。 昔、「スイング・ジャーナル」の読者欄に、ブルーノートの1500番台は全部集めるぞ!(ただし、ジミー・スミスはいらん。)  という投書があったのを見た。…という話は、もはや都市伝説になってたりしますからね。 ちなみに僕もブルーノートの1500番台はすべて集めていて、4000番台も東芝EMIから完全CD化された4200番まではコンプリートだったりするんですが、例外規定を設けなかったものだから、ジミー・スミスのアルバムもかなりの数になっていたりします。 が、どれもこれも、今ひとつソソられるものがなかったりするので、今日のところは結局、ヴァーブ盤の 『ザ・ダイナミック・デュオ』 を選ぶという結果になってしまったんですが、個人的にはこれもあまり好きな作品ではなかったりするんですけどね。 いかにもヴァーブらしい趣味の悪いジャケットは、手にした瞬間、聴く気を萎えさせてしまうわけなんですが、このアルバムの売りは何といっても、ウエス・モンゴメリーとの共演という、その一言に尽きますよね。互いに腕を通し合ってサンドイッチを食べているジャケットからは、この2人の仲の良さが伝わってくるわけなんですが、通常の仲の良さを超越して、ホモ疑惑さえ浮上してくる始末であります。 で、タイトルは 「ザ・ダイナミック・デュオ」 なんですが、参加メンバーはオルガンとギターの2人っきり♪…ということではなく、曲によってはビッグ・バンド編成になっていたりもするんですが、編曲をあのオリバー・ネルソンが担当しているというのも、ポイントのひとつと言っていいかも知れません。パーソネルを見ると、錚々たるメンバーが名前を連ねていたりするんですが、そのほとんどが単なる伴奏要員に徹していて、何とも贅沢なつくりだったりするんですけどね。 とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみることにしましょうかぁ。

 まず最初は黒人霊歌の 「ダウン・バイ・ザ・リバーサイド」 なんですが、黒人霊歌というと何だか白い着物を着た黒人の幽霊の姿が頭に浮かんできて、どうもいけません。ここはやはり英語でニグロ・スピリチュアルと言ったほうが感じが出ると思うんですが、「リバーサイドを下がる」。 僕は毎日、揖斐川沿いにある “リバーサイドボウル” の横を通って家に帰っているんですが、川下に向かって走るので、リバーサイドを下がると言っていいのではないかと思います。潰れちゃいましたけどね、リバーサイドボウル。中に入っている “すし道場” という回転寿司だけはまだ営業を続けているんですが、マグロ系のネタがなかなか好評のようです。で、一方、ニグロ系の曲のほうはというと、これがまた、なかなか威勢のいい感じの仕上がりだったりするんですが、ビッグ・バンドによるサウンドがとってもビッグでありますな。 “すし道場” のネタは “でかねた寿司” のネタとは違って、さほどビッグではないんですが、ここでの演奏はとってもビックです。さすがはオリバー・ネルソンやん!…といった才気煥発なアレンジを堪能することが出来るんですが、 “すし道場” でカンパチを堪能出来るかどうかはサダカではないんですけどね。 根がニグロ・スピリチュアルなだけに、それほど複雑なメロディではないんですが、オリバーくんは編曲にさまざまなバリエーションを付けることにより、カラフルなサウンドを生み出すことに成功しております。 で、ジミー・スミスのオルガン・ソロが始まった瞬間、シンプルなコンボ・サウンドに転じるところも、なかなか潔いと思うんですが、 “すし道場” でイサキが…って、サカナの話はもういいですな。

 ジミー・スミスの場合、初期のオルガン・バップ的なスタイルが、60年代に入ると次第にソウル色を強めていくことになるんですが、ここでの彼は正統的なビ・バッパーでありますな。ビ・バップ一筋80年!…って、いや、まだそんなトシにはなってないと思うんですが、例えて言うなら50年代ルー・ドナルドソンのフレーズをオルガンに置き換えたという感じでしょうか?我ながら何の根拠もない適当な発言であるな。…という気がするんですが、適度にリラックスして、締めるところはきっちり締めて、で、ソロの中盤でホーンのアンサンブルが被さってくるというのは常套的な手段ながら、なかなな上等ではないかと思います。 で、後半はまさにジミー・スミスの独断場と言った感じなんですが、おそらくは口元からヨダレを垂れ流すなどして、恍惚の表情で演奏に没頭しているのでありましょう。おそるべきスイング感でありますな。 それを引き継ぐウエスのソロは、出だしの部分こそやや控えめでありますが、途中から得意のオクターブ奏法を繰り出すなどして、次第にグルーヴ感を高めていきます。 オルガン・ソロ同様、途中にアンサンブルが被さってきて、やがてそれも消え去るわけなんですが、終盤はオクターブの連発になってたりして、これまた大いに盛り上がっておりますな。 で、最後に org→g→org→g の4バースがあって、そこに賑やかなホーンのアンサンブルが被ってきて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 個人的にビッグ・バンドというのはあまり好きではないんですが、いや、これはいいですな。スミスとウエス、もう最高っ!…と、思わず叫びたくなるようなご機嫌な1曲なのでありました。

パンツぱんくろう♪

 続いては 「パンツぱんくろう」 です。…って、あ、これは 『おかあさんといっしょ』 のほうの話なんですが、幼女の着替えシーンに続いて、パンツ系のアニメって、教育テレビもなかなかお好きなんですなぁ。3歳くらいの男の子 “ぱんくろう” と “トイレさま” 、さらにはトイレットペーパーホルダーの “かみこさん” といったキャラが織り成す、ほのぼの系のホームドラマなんですが、起承転結のまったくない平坦なストーリー展開が、かえって新鮮だったりします。 で、2曲目はテナー奏者のジミー・フォレストが作曲した 「ナイト・トレイン」 です。 「内藤、トイレ、ん〜。」 ではありません。きばっているところを見ると、内藤クンはちょっぴり便秘の傾向にあるようなんですが、出だし部分のホーン・アンサンブルが、思いきり 「ザ・サイドワインダー」 だったりしますよね。 ま、テーマに入ってからはちゃんと 「ナイト・トレイン」 しているので特に問題はないんですが、泥くさい感じのダウン・トゥ・アースなブルース・ナンバーでありますな。都会派のアーバン・ギャルにはちょっとウケが悪そうなんですが、オスカー・ピーターソンが喜んで取り上げているナンバーでもあります。 オリバー・ネルソンのアレンジは概ねオーソドックスでありまして、ま、奇を衒わないというのもひとつの方法論ですからね。あまり奇を衒いすぎて、寺井クンになったりしても困るしぃ。…という考えも働いたのかも知れませんが、ソロ先発はウエス・モンゴメリーでありますか。1曲目と同様、アドリブ・パートに入るとバックの人たちが一斉に姿を消すんですが、油井正一センセイの書いた日本語ライナーによると、どうやらこれ、ソロ楽器とリズム・セクションだけで先録りし、オーケストラのテープを後から重ねるようなやり方らしいんですけどね。 そういうのって、ジャズとしてどうか?…という気がしないでもないんですが、それがまあヴァーブのプロデューサ、クリード・テイラーのやり方というか、60年代という時代の流れと言うものなのか。

 ま、このウエスのソロの部分は一発録りだと思うので別にいいんですが、グルーヴィでなかなかいい感じでありますな。途中、サイドワインダーなソロが絡んでくるところは、ま、お約束ということで、で、ソロ2番手はジミー・スミスでありますな。ま、このアルバムは基本的にこの2人以外にはソロ・スペースが与えられていないわけなんですが、ここでのスミスは悪くないですね。 ウドという食材は酢味噌で和えると美味しかったりするんですが、1曲目と同様、ここでもスミスは味のあるプレイを展開しております。おそらくは口元からヨダレを垂れ流すなどして、恍惚の表情で演奏に没頭しているものと思われますが、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 実を言うと今日 (10月27日) はワタナベの叔父さんのところで行なわれた法事に出席していたんですが、浄土真宗の法事というのは、だいたい こんな感じ だったりするんですけどね。 あ、この時は星になったおばあちゃんの七回忌だったんですかぁ。今回はその婆ちゃんの十三回忌ということだったんですが、更に爺ちゃんの何とか回忌というのも兼ねていたので、ただでさえクソ長いお経と説教がダブルになって、大変でありました。…とか思っていたんですが、今日の法事は9時半に始まって11時半には終わったので、婆ちゃん単独の七回忌の時と、所要時間としては同じレベルだったんですな。 ま、いずれにせよ、法事の後でお食事会があったりして、家に戻ってきたのが夕方の4時頃で、しかも明日は朝から一日出かける予定があったりするので、あまりゆっくりと原稿を書いている暇がありません。よって、後半にまで、どうでもいいテレビの話など、書いている場合ではないんですが、とりあえずこれで最後ということで、簡単に片付けておくとして。

ぱわわぷたいそう ♪

 『おかあさんといっしょ』 のラス2は体操のおにいさんをフィーチャーした 「ぱわわぷたいそう」 でありますか。スタジオに集まった一般視聴者の幼児たちが、おにいさん、おねえさんと一緒に元気に踊るわけなんですが、中には約1名、まったくヤル気の感じられない男児もいたりするんですけど。 あまりにもテレビ的に絵が悪いので、途中でおにいさん、おねえさんが何とか彼のヤル気を引き出そうと、声を掛けたり、手を引っ張ったりして、必死なんですが、どだい、ヤル気のない子供にヤル気を起こさせるほど、世の中で難しいコトはなかったりしますからね。結局、オトナの努力がまったく身を結ぶことのないまま、最後の 「スプラッピ・スプラッパ」 を迎えるわけなんですが、エンディングでは天井からワーッと風船が降ってきて、幼児達はもう大はしゃぎ。 “Wikipedia” に、やる気の無かった子供も急に風船に飛びつく。…という記載がある通り、先述のまったくヤル気の感じられなかった男児もここでよくやく立ち上がり、無邪気に風船に飛びついたりして、めでたしめでたし♪ …とまあそんなことで演奏のほうは3曲目なんですが、スミスのオリジナル、 「ジェイムズ・アンド・ウエス」 でありますか。ジェイムズというのはジミー・スミスの本名で、いかにもこのセッションのために慌ててデッチあげたとしか思えないようなタイトルでありますな。 こういうパターンはたいてい、何の工夫も感じられないシンプルなリフ・ブルースと相場が決まっていて、しかも伴奏チーム抜きの、ドラムスとパーカッションだけをバックにしたシンプルなカルテット編成によるセッションということで、こりゃ、あまり多くの物は期待出来そうもありませんな。 …とか思っていたんですが、なかなかどうして。 シンプルながらも一本筋の通ったグルーヴ感のある曲に仕上がっておりまして、ミディアム・ファーストで、ジミー→ウエス→ジミー→ウエスの順に交互にソロを取る。…と油井センセイの日本語ライナーにはありますが、ソロの先発はどう聴いてもギターだったりしております。弘法も筆の誤りというか、膀胱も尿の固まりというか、いや、別に膀胱内で固まっているわけではないんですけどね、尿。 たまに固まって結石になったりすることはあるんですけど。

 で、これ、シンプルながら…というか、シンプルなだけに、より一層ウエスの持ち味が発揮された演奏になっていたりするんですが、オクターブ奏法が何とも耳に心地よいですな。 グルーヴ感…って、今日の僕はこの言葉をちょっと多用し過ぎているような気もするんですが、同じフレーズをしつこいくらいにリピートして次第に気分を盛り上げていくところなど、ちょっぴりグラント・グリーンみたいだったりするのも御一興でありますな。 続くスミスは相変わらずのピャラピャラしたタッチでご機嫌なプレイを展開しておりまして、いや、これは悪くないですな。悪くないということは、すなわち、ちょっといいです。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 僕の耳にはウエス→スミス、以上!…と、シンプルにソロ廻しが行なわれただけのようにも聴こえてしまったんですが、それは僕が間違っているんですかね? …とか思っていたら、テーマの後で再びウエスとジミーが登場して、再び素晴らしいソロを披露してくれることになったんですが、ここでのジミー・スミスのプレイを耳にして、僕はふと思いました。 あ、これ、ラリー・ヤングに似てるやん! ちょっと意外な感じなんですが、スミスくん、ただの保守的なプレイヤーというわけでは無いんですな。 とまあそんなことで、テーマに戻って、今度こそ、おしまい。

 ということで、次です。4曲目、 「13」 。 “13” と言えば日本ではゴルゴ13、もしくは伊丹十三ということになるんですが、外国ではもっぱら縁起の悪い数字として知られていますよね。キリストが磔にされたのが13日の金曜日だったからだよね。…と思っていたら、どうやらそれは俗説のようなんですが、謂れはどうあれ、縁起の悪い数字であるというのは間違いありません。 で、この 「13」 という曲は “DEATH MARCH” (死の更新) などという、これまた不吉なサブタイトルが付いていたりするんですが、聴いてみたら何のことはない、けっこうオシャレな感じの曲だったりするんですけど。 作曲したのはゲイリー・マクファーランド、通称 “ゲリ・マック” という人なんですが、MGM映画 『13』 の主題歌という事のようでありますな。 ビッグ・バンドによる演奏なんですが、オリバー・ネルソンはフルート系の楽器を多用することにより、1・2曲目とはまた違った世界を描き出すことに成功しております。 で、アドリブ・パートは例の如くバック・バンド抜きになっていて、でもって、ここではレイ・バレットの叩き出すリズムがかなり目立つ形になっております。ソロ先発はジミー・スミスで、途中、バックにアンサンブルが絡んでくるパートがあったりして、でもって、ソロ2番手はウエスでありますな。 後半、バックにアンサンブルが絡んでくるあたりのオクターブ奏法が何とも言えずいい感じだったりして、アレンジ担当のネルソンくん共々、双方とも満足のゆく出来であると言っていいのではないでしょうか。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。

 アルバムの最後を飾るのは 「ベイビー・イッツ・コールド・アウトサイド」 という曲です。 「外は寒いよ」 などという邦題が付いておりますが、油井センセイの日本語ライナーによると、今は昔エスター・ウイリアムスなる美人の水泳チャンピオンがいた。木原美知子嬢のように芸能界入りしてたいへんな人気だったが、彼女が主演したMGM映画 『水着の女王』 の中でリカルド・モンタルバンと彼女がデュオでやりとりした主題歌が、この 「外は寒いよ」 なんだそうで。 ま、確かに真冬に水着姿で外に出たりすれば、きっと寒いでしょうな。 いや、外に出たのが本当に真冬だったのかどうかは定かではないんですが、カルテット編成によるこの演奏はシャンシャンシャン♪…という鈴の音が、いかにもクリスマスなムードを高めておりまして、水着で外に出たのはやっぱり真冬の事なんだという気がするわけなんですけど。 ギターとオルガンがコール&レスポンス風に演奏するテーマ部は寛ぎムード満天でありまして、粉雪の舞う寒い夜は、やっぱり炬燵でミカンだよねっ♪…という気分になってしまうわけなんですが、ソロ先発はウエスでありますな。 で、ソロ2番手はスミスでありますな。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、今日は以上です。


【総合評価】 趣味が悪くてホモっぽいジャケットからして、今までずっと馬鹿にしていた1枚なんですが、久しぶりに聴いてみたら演奏のほうは確かでありました。 ジミー・スミスウエス・モンゴメリー。 大物同士の共演というのは得てして話題先行で中身のほうが案外ショボかったりするんですが、この2人の場合はお互いの存在がいいほうに作用したようでありますな。やはり、ホモ関係にあってこそのザ・ダイナミックなデュオであると言えるでしょう。


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