TUBBS (FONTANA)

TUBBY HAYES (1961/3/21-23)

TUBBS


【パーソネル】

<#1,5,7,9>
TUBBY HAYES (ts) TERRY SHANNON (p)
JEFF GLYNE (b) BILL EYDEN (ds)
<#2,3,4,6,8>
TUBBY HAYES (ts,vib) TERRY SHANNON (p)
JEFF GLYNE (b) BILL EYDEN (ds) & His Orchestra
【収録曲】

(01-03) THE LATE ONE / LOVE WALKED IN / S'POSIN
(04-06) TUBBSVILLE / R.T.H. / CHEROKEE
(07-09) FALLING IN LOVE WITH LOVE / THE FOLKS WHO LIVE ON THE HILL / WONDERFUL! WONDERFUL!
【解説】 (2010年09月26日更新)

 君はビーグル犬が好きかな? 僕は嫌いです。 というか、僕は犬そのものが好きではないので、ビーグルだろうと何だろうと、犬である限りは駄目なんですが、犬のビーグルよりもモロッコのヨーグルのほうがよっぽどいいと思います。 美味しいですよね、モロッコヨーグル。 粉っぽいような食感が何とも言えずにモロッコなんですが、少なくともモロコの甘露煮よりは子供ウケがいいと思います。 子供はあまり喜びませんですからね、モロコ。 モロコでなくてモロコシだと子供が喜ぶし、ネットの画像がモロだったりすると大人が喜ぶんですが、とまあそんなことで、今日は 『ビーグル犬とB級グルメ』 というテーマでお届けしたいと思います。 前回 もB級グルメの話で、またかい!…と思われるのも癪なので、とりあえず最初にビーグル犬を出してみたんですが、今後、犬の話はまったく出てこない予定なので、そこんとこ、ヨロシク!

 ということで、いやあ、 “B−1グランプリの結果” が出ましたなー。 見事、ゴールドグランプリに輝いたのは 甲府鳥もつ煮 でありますか。 順位は投票された割り箸の重量で決めるようなんですが、鳥もつ煮が獲得した割り箸の重さは 42kg強。 割り箸1膳の重さは 4.0〜7.5gと、品質によってかなりバラツキがあるようですが、この手のイベントで使われるのは恐らく最低レベルの割り箸であるものと思われます。 “綺麗に割れない割り箸” で画像検索すると出てくる、そうそう、 こんな割れ方 をする割り箸でしょうな、多分。 食後にこの鋭利な部分を活用して、爪楊枝の代用にすることが出来て、その意味ではちょっと便利だったりするんですが、1膳= 4.0gでしょうな、こりゃ。 となると、42,000g÷4.0g=10,500膳ということになりますか。 2日間の来場者数は 435,000人らしいので、435,000人÷10,500膳=41.43人に 1人の割合で甲府鳥もつ煮に投票したという事になります。 ちなみにこれ、1人1膳=2本の投票が原則なんですが、5種類食えば割り箸が10本集まりますからね。 カレーとかでも割り箸で食わされるのか、その辺の事情はよく分からんのですが、とにかく1人で同じ投票箱に割り箸を10本放り込むような不正が後を絶たないようです。 それだけならまだしも、重さ勝負ですからね。 きっと、割り箸に劣化ウラン弾を仕組むヤツとかもいるに違いありません。 コップ1杯で 4kgくらいあるらしいですからね。 劣化ウラン弾を融かして割り箸の形にして、木目調に塗装したヤツを 500膳ほど作って投票すれば、どんな不人気グルメだって、たちまち逆転首位に♪ ま、そこまで人格が劣化したヤツはそうそういないと思いますが、割り箸に水を含ませて投票するだけで、かなり違ってきますからね。

 それはそうと、第1回と第2回のグランプリが “富士宮やきそば” 、第3回が “厚木シロコロ・ホルモン” 、第4回が “横手焼きそば” 。 この3つは殿堂入りということで、今回の投票からは外されたようですが、でもって、第5回の結果が “甲府鳥もつ煮” 。 焼きそばと内臓ばっかやん!! さすがに主催者の耳にもそういう声が入って来たのか、中間発表の段階では2位につけていた “津山ホルモンうどん” が、最終的には4位に落とされてしまいましたが、その代わりにシルバーグランプリに抜擢されたのが、 “ひるぜん焼そば” でありますか。焼きそばと内臓ばっかやん!! ちなみに1位と2位の割り箸の重量差は 590g。 僅差ですなー。 ひるぜんの人 (…って、どこの人?) 591人が、割り箸に焼きそばのカス 0.1gを意図的に付着させた状態で投票していれば、逆転出来ましたなー。 で、桑名人がもっとも懸念していた “四日市とんてき” 上位入賞っ!…という最悪の事態だけは避けられたようで、安堵しました。 安堵のあまり、あんドーナツが食べたくなっちゃいましたが、まだまだ油断はなりません。三重県内の他の自治体もB−1グランプリ出場の機会を虎視眈々と狙ってますからね。 松阪代表の “松阪牛” はB級とは言えない超A級グルメなので放置してもいいとして、目が離せないのは津の動きです。 日本でいちばん短い地名であるということ意外、これと言って取り得がないですからね、津。 日本でいちばん短い地名と言ってもローマ字だと “TSU” と3文字になってしまって、世界のどこかにあるらしい “Y” という村に負けてしまう。 そこで津市を “Z市” と改名して、世界一を目指そう! そんな野望も費えてしまって、今ではもう、グルメにしか活路を見出せなくなっているんですよね。 名古屋名物ということにされている “天むす” も、実は津が発祥なんやにぃ。 “いちご大福” も、そうなんやにぃ。 …という、余所者にはあまり知られてないというか、余所者にとってはどうでもいい事実だけが、津市民の生きるよすがとなっているんですが、あとはえーと…、「井村屋があるんやにぃ。」 とか。 メイド喫茶の元祖 “アンナミラーズ” が井村屋の系列であるのが津市民の誇りだったりします。 いや、多分。 で、最近では 「ベビースターもあるんやにぃ。」 というのが自慢ポイントに追加されました。 ま、これは市町村合併による余禄みたいなものなんですが、それを言いだすと桑名人が 「うちにはナガシマスパーランドがあるんやでぇ。」 と自慢出来なくなっちゃうので、大目に見るとして。

 で、津が “天むす” と “いちご大福” を持ち出すのなら、桑名人にだって言いたい事があります。 今では四日市名産という事になっている “万古焼き”。 アレって、もともと桑名のナントカという人が始めたんやでぇ! ま、 “万古焼き” なんてものは、実はアレ、 “ばんこ焼き” って読むんだ。…という事がバレた時点で、ネタとして終わってしまう程度の知名度しかないので、別に四日市にくれてやってもいいんですが、四日市の “なが餅” よりも桑名の “安永餅” のほうがエラい。 “太白永餅” なんて論外。 その点だけは譲れません。 無論、井村屋の “あずきバー” よりも、桑名の “アイス饅頭” のほうがエラい。 その点も譲れません。 とまあ、桑名人は四日市と津の両方に敵愾心を持っているんですが、津の人はもっぱら四日市にライバル意識を持っているようです。 津は県庁所在地だというのに、都会度では四日市に惨敗してますからね。 四日市の人口が 301,116人であるのに対し、津のほうは 291,888人 (いずれも 2010年4月1日時点) と、なかなかの好勝負であるかのように部外者には見えるんですが、津のほうはベビースターの所なんかと無駄に合併しまくって、とりあえずの体面を整えただけですからね。 もともとは人口15万人クラスの中都市だったりします。 四日市は “公害” でそれなりに知名度があるし、最近では “とんてき” でも、それなりに有名になって来ました。 焦った津の人はグルメ対決で勝負を付けることにしたんですが、“とんてき” の対抗馬に何を持ってくるのかと思ったら、 “ウナギ” だったんですけどね。

 何でも、津のウナギは日本一♪…なんだそうです。 何が日本一なのかというと、ウナギの消費量。 ま、恐らく、人口10万人あたり…とか、そういう統計なんでしょうが、言われてみれば確かにウナギ屋が多いんですよね、津。 そんなこと、津に住んでいる人にもあまり知られてなかったような気もするんですが、で、うなとん対決 2009 の結果はどうなったのかと言うと…、よく知りません。 そう言えば1年ほど前、そんなニュースを目にしたような気がするんですが、どっちが勝とうと、そんなのどっちでもいいしー。 調べてみたらどうやら、津のウナギのほうが勝ったみたいなんですが、開催地が津だったので、ま、ホームタウン・ディシジョンって奴ぅ? で、それに気をよくしたのか、津では最近、もうひとつのご当地グルメにも力を入れているようです。 それは何かと言うと “餃子” なんですけどね。 ウナギと餃子。 浜松に喧嘩を売ってるのか?…と、勘ぐってしまいますが、もっとも浜松市のほうは静岡市との県内闘争に忙しく、津など眼中には無さそうなんですけど。 そもそも津の名物がギョーザだという話は、聞いたことがないんですけどね。 ということで、調べてみました。 これ です。 デカっ! 揚げっ! 2年ほど前に名物化プロジェクトが始まったんですかー。 後付けもいいところなんですが、小学校の給食ではずっと前から出されていたみたいなんですけど。 ジャンボ餃子と言えば朝陽館本家の名物だとばかり思っていたんですが、津でも食われていたんですな。 あ、朝陽館本家というのはアレです。中学の修学旅行で東京に行った時に泊まった旅館なんですが、んーと、 これ ? 修学旅行生が泊まれるような規模の旅館にはとても見えないんですが、場所的には合ってるような気もしますなー。 で、ここの夕食のメインディッシュがですね、ジャンボ餃子1個でありました。 相手がイナカの中学生だからって、馬鹿にし過ぎじゃないか?…と思わずにはいられませんでしたが、部屋のテレビでみんなで水曜スペシャルの 「猿人バーゴン」 を見たりしたのも、今となってはいい思い出です。 『謎の原始猿人バーゴンは実在した!パラワン島奥地絶壁洞穴に黒い野人を追え! 恐怖!人食いワニ・大蛇・女裸族毒矢の猛襲 密林捜索2400キロ』  放送期間 1982/06/09。 これが、僕が生まれて初めてジャンボ餃子を食った日でありますな。

 その後、僕は一度もジャンボ餃子を食ったことはありません。 今後、一度もジャンボ餃子を食うことなく人生を終えるものだとばかり思っていたんですが、ところが、食ってしまったんですよね、ジャンボ餃子。 いつの事かと言うと、昨日 ( 9月23日) の夜なんですけど。 この週末は土曜日に仕事が入ったので、祭日を利用してこの原稿を書いているんですが、昨日の晩飯のメインディッシュが “三重の津ぎょうざ風餃子” だったんですよね。 どうやらアピタで騙されて買っちゃったみたいです。 どのように騙されたのかというと、津の有名な餃子かと思ったら、神宮餃子が真似して作っとるだけやん! …と、そのように騙された模様なんですが、あ、神宮餃子というのはアレですな。 ここ が作っている餃子です。 ま、余所の人からすれば、津ギョーザを津で作っていようが桑名で作っていようが、どちらも、どこにあるんだかよく分からん地方都市だし、とりあえずはどちらも三重県内みたいだし、さほど大きな問題ではないんでしょうが、ま、確かに神宮餃子の津ギョーザでは、ちょっとパチモン臭い感じはありますな。 が、個人的にはまったく問題ありません。 というか、津で作られた津ギョーザだったら、端から馬鹿にしてやろうと思っていたんですが、神宮餃子なら褒めなければいけません。 で、食ってみたら…、おー、普通に美味しい♪ 揚げたのではなく、普通に焼いて餃子のタレをつけて食ったんですが、神宮餃子の普通の餃子よりイケるかも? で、調べてみると神宮食品って、神宮餃子以外にも色んな餃子を作っているんですな。 ここ に商品の一覧があるんですが、 「ぶっかけラー油で食べる餃子」 とか、とりあえず流行りものには手を出すという企業姿勢に涙がこぼれます。 桑名の会社なのに津に媚を売るという裏切り行為も、大いに評価していいのではなかろうかと。 おまけに 「桑名のジャンボ餃子」 などという、超パチモン商品まで作ったりして、こうなるとちょっと津の人に申し訳ないような気もしてきました。 もし、何かの拍子にこの 「桑名のジャンボ餃子」 が大ブレイクして、津ギョーザがすっかり忘れ去られるような事態になったりしたら、数年後、「ジャンボ餃子って実は津が発祥なんやにぃ。」 と、いくら主張してみたところで、誰からも相手にされなくなっちゃうんでしょうなぁ。不憫な話です。

 ちなみに 「桑名のジャンボ餃子」 は一粒は同じ 75g。こんなに大きな餃子他には無い!!自社のオリジナルジャンボ餃子です。…などと書いてありますが、 「三重の津ぎょうざ風餃子」 も 「2粒ステーキ風餃子」 も同じ重さなんですな。 どうせなら桑名のジャンボ餃子は一粒 750gくらいにすればよかったのにぃ。  ちなみに桑名で餃子というと、駅前のメイトの2階にある “新味覚” がちょっと有名です。 四日市にも店舗がある…というか、四日市が本店で、桑名のほうが支店なのかも知れませんが、味が微妙に違うみたいです。 食べ比べてみると、桑名のほうが断然美味しいっ! 四日市のほうは食べたことがないんですが、桑名のほうがイケるっ!! クチコミ を見ても、絶賛の嵐っ!! …と思ったら、ん? 名古屋のホワイトギョーザ同様旨いとオモイキヤこれもダメ。所詮三重の田舎ギョーザ。 なんじゃこの “araboots2000”!? ★ ひとつって、コイツがひとりで全体の点数を下げてくれてるやん! ホワイト餃子の関係者なんすかね? あるいは、所詮三重の田舎ギョーザだと思って馬鹿にしていたのに、実際に食べてみたら意外と美味しくて、ちょっぴり悔しかったとか。 ま、気持ちは分かりますけどね。 僕が四日市トンテキや津ギョーザを貶すのも、正直、ちょっぴり悔しいからだしぃ。 三重県には他にも “亀山みそ焼きうどん” とか “伊勢うどん” とかもあって、B級グルメの世界では桑名はちょっと分が悪いんですよね。 神宮餃子は津のパクりだしぃ。 僕が先週考えた “牛しぐれ煮焼きそば寿司” というのも、我ながらちょっとアレだし、何かいいのは無いっすかね? “桑名ではごく普通に食べられているんだけど、実は全国的に見ると、けっこうレアだったりする食べ物” というシチュエーションがベストなんですけど。

 いろいろ考えてみると、やっぱり “しぐれおにぎり” っすかね? どういうものかというと、おにぎりの具にアサリとかシジミとかの時雨煮を入れたものなんですけど。 桑名では家でも普通に作るし、名古屋近辺ではコンビニでも普通に売られているんですが、もしかして東京とか大阪とか東北とか北海道とか中国とか四国とか九州とか沖縄では売ってない? ここ を見ても “しぐれ” がランクインしているのは東海地方だけなんですよね。 ちなみに僕は魚貝類の類があまり好きではないので、子供の頃、おにぎりの具が “しぐれ” だったりするとガックリしたものでありますが、大人になってからは地域振興の為に、なるだけ食べるようにしております。 津が発祥らしい “天むす” なんかに負けるな〜! とは言え、子供の頃に遠足に持っていったおにぎりの具が全部 “しぐれ” だったりしたら、僕はきっと道を踏み外していたと思うんですけどー。 とまあそんなことで、 『しぐれでグレる話』 は、おしまい。

 ということで、今日はタビー・ヘイズなんですが、おおっ、来たーっ♪ あ、何が来たのかというと、新しいプリンターなんですが、いつの間にやらNTT西日本のポイントが 22000Pほど溜まっていたんですよね。 ポイント交換の特典を見たら、外付型ハードディスク(1.0TB)が 12000Pとか、Wii が 20000Pとか、けっこう豪華。 そんな中、多機能プリンタ(コピー・スキャナ機能内蔵) 12000Pというのがあったので、そいつを頼んでみました。 家には 6000円くらいの安いプリンターしか無かったんですよね。 それとスキャナーの併用で今まで頑張って来たんですが、それを1台にまとめることが出来たら、何かと便利になります。 ということで、ブツが届きましたー。 EPSONの PX-402A というヤツです。 みた感じ、わりと高級そうなんですが、普通に買えばいくらぐらいするんですかね? 何だか凄く得した気分で、値段を調べてみました。 ん? 最安値 6,711円。 安っ! めっちゃ安っ! 無論、消耗品のインクもセットされているんですが、4色セットのインクが 3,000円くらいなんですな。 ということは、プリンター&スキャナの本体価格は 3,700円程度? めっちゃ安物だったんですな、これ。。。 ま、機能的には特に不満もないので別にいいんですが、ジャケ絵のスキャン結果が、今までに比べるとちょっと固い仕上がりになりそうです。 前回のモリシー君の顔で試してみたら、どうもそんな感じなんですが、果たして今回はどうなりますかね? とまあそんなことで、今日はタビー・ヘイズの 『タブス』 というアルバムを紹介したいと思います。 モリシー君のところでもちょっと名前が出てきたんですが、イギリスのジャズ界では重鎮ですよね。 個人的に、この人の最高傑作は 『メキシカン・グリーン』 やろ? …と思っているんですが、CDの入れ物だけは発見出来たものの、肝心の円盤のほうが行方不明になってしまいました。 ま、どうせ、 このジャケット を書こうという気は端から無かったりするので、別にいいんですけど。 で、代替品として試しに買ってみたのがこの 『タブス』 なんですが、タビ・ヘイは曲によってテナーでなくてヴァイブを叩いたりしているみたいだし、ワンホーン・カルテットが半分、オーケストラ物が半分という編成だったりもして、バラエティに富んだ演奏が楽しめるのではなかろうかと、ちょっぴり期待したりしているんですけど。 とまあそんなことで、では1曲目から聴いてみましょう。

 まずはタビーのオリジナルで、 「ザ・レイト・ワン」 。 タイトルの意味は正確にはよく分からんのですが、ま、恐らく 「冷凍ワンタン」 に捧げられたものなのではなかろうかと。 ちなみに僕は今まで一度もタンメンというのを食べたことがなくて、子供の頃は 「タンメンって、ワンタンメンの略だよね?」 と思っていたんですが、で、これはアレですな。 アップテンポの、かなりカッコいい感じの曲だったりします。 で、タビーの吹きっぷりは、かなりロリンズ入ってたりします。 フレーズのメリハリと切れの良さ、芯のあるソリッドな音色、抜群の乗り、泉のごとく湧き出すフレーズがタビーならではだ。 …と、日本語ライナーで星野秋男クンが絶賛しておりますが、いやあ、すっかり秋ですなぁ。 つい先日まで残暑が残りまくっていたんですが、今朝方など、ちょっと寒いくらいでした。 で、フレーズのメリハリで思い出したんですが、三重県の南の端のほうというか、和歌山県の北のはずれのほうというか、あの辺りには “めはり寿司” という食い物がありますよね。 こんなの 。 寿司というより、酢飯を使ったおにぎりのようなものなんですが、個人的にはけっこう好きだったりします。 フレーズのメリハリと切れの良さとありますが、切れは良くないんですけどね、めはり寿司。 高菜が噛み切れずに、ビロ〜ンとめくれちゃったりもします。 で、続いてテリー・シャノンという人のピアノ・ソロが出てくるんですが、うーん、まあまあ。 恐らく白人の人だと思うんですが、適度なファンキーさもあったりして、そこそこ頑張っていると思います。 で、最後にテナーとドラムスの絡みがあって、大いに盛り上がって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 正統的な純正ハード・バップで、良好な滑り出しであったと評価していいのではなかろうかと。

 で、次。 歌物ナンバーの 「ラブ・ウォークト・イン」 。 「忍び寄る恋」 といった邦題が付いていたと思うんですが、それって、どんな恋なんすかね? ストーカーに付き纏われるようなイメージがあるんですが、ネコでもやたらと纏わりついてくるヤツがいますよね。 ま、ネコにしか纏わりつかれなかったりするんですが、で、これはアレです。オーケストラ物です。 面倒なのでパーソネルのところは超割愛モードにしちゃいましたが、タビー・ヘイズのカルテットに (tp)×4、(tb)×4、チューバとフルート各1が追加された編成となっております。 聞いたことがあるような名前は見当たらないので、ま、賑やかし要因と思っておいて大丈夫かと。 で、人数が多くて、イントロがめちゃくちゃゴージャスですな、こりゃ。 テーマ部に入ると主役のタビーを引き立てる為、外野の人達はかなり控えめになるんですが、それでも、かなり金掛かってるな!…と思わせる、リッチなサウンドに仕上がっております。 いいですなぁ、ロンドンは景気がよさそうで。 ロンドンと言えば僕は子供の頃、 「 “天どん” って、 “天ぷらウドン” の略だよね?」 と思っていたんですが、いや、ロンドンとウドンで何となく韻を踏んでいるので、ふと思い出した次第なんですけど。 で、テーマの後、タビーくんのソロがあって、その後、オーケストラのアンサンブルで大いに盛り上がって、微妙にトランペットの短いソロのようなものもあったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 とにかくまあ、賑やかでありました。

 で、3曲目、 「スポージン」 。 このタイトルを見ると、どうしても頭の中にスポンジが浮かんできてしまうんですが、あるいは “スッポン人” だとか。 半魚人の親戚筋で、半分人間で半分スッポンな奴とか、いそうですよね。 試しにググってみたら 「スッポンポンのアイルランド人 アソコが猛スピードの車に当たり死亡」 という2ちゃんねるのスレくらいしかヒットしませんでしたが、で、ここでのタビーくんはテナーを吹くのではなくて、ヴァイブを叩いたりしております。 複数の楽器を掛け持ちする人というのは、さほど珍しくはないんですが、普通はテナーとアルトとフルートとか、吹くなら吹くで、同じ系統のモノを選んだりしますよね。 テナーとヴァイブの2刀遣いというのは、かなりレアなケースと言えるのではなかろうかと。 ま、一度、ヴァイブというのを試してみたかったという気持ちは、よく分かるんですけどねー。 で、これ、前曲と同じくオーケストラ物なんですが、楽器編成はまったく違います。なめ茸と松茸くらい、まったく違います。 こっちのほうはフルートとか、クラリネットとか、バスクラとか、オーボエとか、そういう軟弱な室内楽っぽい奴ばかりが入っています。 個人的にオーボエというと、 このアスキーアート が頭に浮かんでしまうんですが、それはそうと、とてもオーケストラ物とは思えないような、「こちら、お静かね。」 な仕上がりでありますな。 MJQ+オマケっぽいサウンドというか、ま、余技にしてはかなりイイ線いってると思うんですけどね、タビーのヴァイブ。 とまあそんなことで、おしまい。

 で、次。  「タブスヴィル」 。 タブこと、タビーくんのオリジナルです。 2曲目と同じく、賑々しいほうのオーケストラ物でありまして、チューバとトロンボーン軍団とのコール&レスポンスで幕を開け、その後、トランペット軍団が登場して賑やかになって、でもって、タビーがブラス軍団に絡まれつつソロを披露して、やがてブラスは一時退避。 概ね、そういった流れで演奏が進められます。 その後、ブラスが復活して、テナーと絡みつつ賑やかなプレイを繰り広げて、でもって、テーマらしいテーマには戻らずに、最後はタビーの独奏で地味に盛り上げて、エンディングで、じゃ〜ん♪ 典型的なビッグ・バンド・サウンドでありますな。 個人的にビッグ・バンド物はさほど好きではないんですが、ゴージャスで盛り上がるという点では、こういうのも悪く無いかも知れませんな。 ビッグ・バンドはビッグなパンと同じくらいの満足感は得られるような気がします。 とりあえず、無駄に腹だけは膨れますからね、ヤマザキの “大ロシア” とか。 美味しいかどうかは別にして。 ということで、次。  「R.T.H.」 。 タビー・ヘイズのオリジナルなんですが、タイトルがいったい何の略なんだかは、よく分かりません。 後半の“T.H.” は単純にタビー・ヘイズっすかね? となると“R.T.H. = リッチなタビー・ヘイズ” とか? 昼は毎日、ヤマザキの大ロシアだぜっ!…みたいな。 1袋 218円(税込) もするので、懐具合に相当余裕がないと、なかなか手が出せません。 ま、3分の1くらい食った時点で飽きてくるので、1袋で3食分賄えるんですけどねー。 で、演奏のほうはリッチなビッグ・バンド仕立てではなくて、貧乏なカルテット編成なんですが、ファンキーな味があって、なかなかいいですな、こりゃ。 イギリス人なのにファンキー。 ま、イギリス人なのにヤンキーというのに比べたら、さほど違和感はないんですが、ミディアム・スローの 「R.T.H.」 はファンキーなフィーリングを醸し出しており、リラックスした中にも豊かな歌心が感じられる演奏だ。…と、秋男くんも褒めております。 テナー・ソロの後半、伴奏の人達がお休みして、完全な独奏になるという演出も、ニクいです。 で、その後、ピアノ・トリオが出てくるところもいいです。 で、その後、短いベースの無伴奏ソロを挟んで、でもって、テーマに戻って、おしまい。 シンプルな中にもキラリと光るものがある、そんな金属片が混入した大ロシアのような味わいの作品でありました。

 で、次。  「チェロキー」 。 個人的にはあまり好きではないインディアン歌謡でありますな。 インディアンと位田 (いんでん) 君の因縁の対決といった感じの曲調が、どうもちょっとアレなんですが、それはそうと “位田 (いんでん) ” って、パソコンではうまく変換出来ないところを見ると、もしかしてちょっぴりレアな苗字だったりするとか? 中学だか高校のクラスメイトにいたので、特に珍しいとも思っていなかったんですけど。 ということで、調べてみました。 581世帯。 読みは 「いんでん」 以外に 「いだ」 とか 「いちだ」 とか 「いらいだ」 とか、色々あるようなんですが、さほど珍しくはないんですな。 それで思い出したんですが、調べてみたらさほどでもなかった、うちの会社の和歌山営業所の所長である「下(しも)」クン。 730世帯って、ぜんぜん大したことないと思っていたんですが、その後、苗字を間違っていたことが判明しました。 「下 (しも) 」 ではなくて 「下モ (しも) 」 が正解でした。 苗字なのに片仮名が混ざるって、初めてみましたなぁ。 が、世の中は広いもので、こんな苗字の人たちが 5世帯もあるんですなぁ。 「下モ内 (しもうち) 」 も同じく 5世帯。 で、それはそうと、演奏のほうなんですが、賑々しいほうのオーケストラ物で、ま、これはこれで、アリかも知れません。 タビー君、超アップテンポで快調に吹きまくっていて、壮快です。

 さ、残すところあと3曲ですな。 今日は後半もけっこう真面目に書いてしまって、読んでいるほうもそろそろ疲れてきたと思うので、後は軽く流しておこうと思いますが、 「フォーリング・ラブ・ウィズ・ラブ」 。 日本名 「恋に恋して」 。 略称 「コイコイ」 。 いかにも歌物らしい穏やかな仕上がりです。 ワンホーン・カルテットによるシンプルな演奏です。 で、次。 「ザ・フォークス・フー・リブ・オン・ザ・ヒル」 。 日本名 「丘の上の人々」 。 略称 「オカヒト」 。 いかにも歌物らしい穏やかな仕上がりです。 地味なほうのオーケストラをバックに、タビーが静かにヴァイブを叩いております。 ということで、ラスト。  「ワンダフル、ワンダフル」 。 日本名、特になし。強いて言えば 「素晴らしい、素晴らしい」。 そういえば 「スバラ歯科」 という、スバラさんがやってる歯医者が練馬区にあるそうですが、個人的にはロリンズのバージョンが真っ先に頭に浮かびますな。 で、ここでのタビーはシンプルなワン・ホーン編成で、思った通りのロリンズっぽいブロウを披露してくれておりまして、とまあそんなことで、今日のところは以上です。

【総合評価】 前回のディック・モリシーと今回のタビー・ヘイズのお陰で、僕のイギリス・ジャズに対するイメージは飛躍的に好転しました。  “ヒデじい” だったイメージが、 “しめじ” 並みになったというか。 美味しいですよね、しめじバター。 しじみバターよりもイケるかも知れません。 個人的に、あまり好きではなかったりしますからね、魚貝類の類。 で、この 『タブス』 は、まったくタイプの異なる3つのセッションが収録さえていて、最後まで飽きさせないところが、秋男クン。…といった感じで、これからの季節にはもってこいなのではなかろうかと。 とまあそんなことで、今週はタビーをレビューしたんですが、来週は旅に出るので、このコーナーはお休みです。 そこんとこ、ヨロシク☆


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