HERE AND NOW AND SOUNDING GOOD (MERCURY)

DICK MORRISSEY (1966/9/23,25)

HERE AND NOW AND SOUNDING GOOD


【パーソネル】

DICK MORRISSEY (ts) HARRY SOUTH (p)
PHIL BATES (b) BILL EYDEN (ds)
【収録曲】

(01-03) OFF THE WAGON / CORPUS / DON'T FALL OVER THE BRIDGE
(04-06) SUNDAY LUNCH / LITTLE MISS SADLY / EL SCHTUCK
【解説】 (2010年09月19日更新)

 今年もまた “B−1グランプリ” が始まりましたなー。 この原稿がアップされる頃には、今年もまた “B−1グランプリ” が終わりましたな。 …ということになっているかと思うんですが、今年のグランプリは 十和田バラ焼き に決定! …と、2010年9月18日10:00現在で予言しておきます。 ざっと見渡して、個人的にいちばんソソられたのがこれだったんですが、 “貴方もバラ焼きを食べて 「バラ色の人生」 に変えてみませんか。ラビアンローズ!” というキャッチフレーズも、かなりイケてます。 若い頃、田原俊彦の 「君に薔薇薔薇…という感じ」 に夢中になったギャルたちのウケもよさそうです。そんなギャル、世の中にどれくらいの数がいるのか定かではありませんが、5票くらいは上積みが期待出来るかも知れません。 バラバラにされて焼かれちゃう牛さんにはちょっと気の毒なんですが、頑張って欲しいところです。 で、桑名人の僕としては、 四日市とんてき にはあまり頑張って欲しくはありません。こんなことで四日市が有名になったりするのは、ちょっと悔しいですからね。 残念ながら桑名には、これといったB級グルメが無いんですよね。 桑名には “焼きハマグリ” があるじゃん!…と思われるかも知れませんが、そんなもん、桑名の人は食わないしー。 全国大会に参加出来なかった腹いせに、内々で こんな企画 をやろうとしているようですが、 この中 からどうしてもひとつ選べと言われたら、うーん… “シジミdeチヂミ” ですかね? ネーミングがちょっとツボに嵌っただけで、味のほうにはあまり期待が持てないんですが、ま、確かにハマグリよりはシジミのほうが日常的にはよく口にしますからね。 が、部外者からすると 「桑名なのに、シジミって。」 と馬鹿にされる可能性が大で、大ブレイクは期待出来そうにもありませんなぁ。 となると、 “桑名焼きおにぎりで殿さん茶々漬け” あたりが無難???

 大ブレイクが期待出来なさそうと言えば、桑名の新キャラ“ゆめはまちゃん”、いよいよ着ぐるみデビューっすかね? 頭のハマグリの貝殻の部分の質感と、中の人の愛想のよさが、生き残りのカギとなりそうなんですが、恐らく多治見の うながっぱ の足元にも及ばない惨敗を期するのではなかろうかと。 ゆるキャラと夏の最高気温で多治見に負けた上に、B級グルメで四日市に負けるとなると、桑名人としては立ち直れないことになるんですが、あ、でも “四日市とんてき” のキャッチフレーズって、 「とんてき食べてき〜。」 なんですなー。 このレベルなら何とかなるかもー? で、夏の最低気温と言えば、今年は多治見に惨敗だった熊谷。 あそこには “フライ” (←揚げ物ではない。) という、立派なご当地グルメがあるんですが、全国大会には参戦しておりません。 その代わり、お隣の行田市が ゼリーフライ (←揚げ物であるが、ゼリーではない。) を出展しております。 熊谷のキャラクター あつべえ も、絶対にダウンロードしてパソコンの壁紙として使いたくはないような出来だし、ゆるキャラと夏の最高気温で多治見に負けた上にB級グルメで行田に負けるとなると、打ちのめされるに違いありません。 行田市と桑名市は姉妹都市の間柄ではあるんですが、ここはひとつ四日市潰しの為に熊谷とタッグを組んで、 奥美濃カレーひっちゃく棒 に組織票を投じますかね? いくら陰謀の為とはいえ、奥美濃カレーなどという聞いたこともないような食い物に貴重な一票を投じるのは、ちょっと良心の呵責を覚えるんですが、ま、どうせ今から厚木くんだりまで行けるわけではないので、熊谷の人に頑張って貰うしかないんですけど。

 とまあそんなことで、金沢です。 何が金沢なのかというと、再来週の今頃に行くことになったんですが、今年はやめようと思っていたんですけどね、 小松基地の航空祭。 あ、今年の記念塗装機、こんなんになっちゃったんですなぁ。垂直尾翼に小松市のキャラクターの “カブッキー” って。。。 ま、一生懸命デザインを考えた麻美ちゃんに悪いので、あからさまに悪口は言いたくないんですが、ひでぇ。。。 麻美ちゃんに気を使って、小さなフォントの目立たない色で書いておきましたが、ちなみに2ちゃんねるの “航空祭スレッド” では、去年よりはマシという好意的な意見が大勢を占めておりました。 酷かったですからなぁ、去年のは。デザインしたのが男だったしー。 で、今年は11月に 築城基地 の航空祭に行くので、小松はやめておこうと思ったんですが、カブッキーに惹かれて、やっぱりいく事にしました。 美味しいですからね、歌舞伎揚げ。 最近食っていないので、小松にいく時、おやつに持っていこうと思いますが、ま、別に “ぼんち揚げ” でもいいんですけどね。 “ぼんち揚げ” は名前に品がないから困るというのなら “揚小丸” にしてもいいんですが、で、前日は金沢に泊まることにしました。 金沢って何か、ご当地グルメの類はあるんっすかね? とりあえず思い付くのは “金沢カレー” なんですが、アレってキャベツの千切りが付いてくるのと、皿がステンレス製であること以外、これといって特に珍しくも無い普通のカレーのような? …というのが、 カレーの市民アルバ でカツカレーを食った上での率直な感想だったりします。 満塁ホームランカレーでも食えば、それなりにネタにはなったんでしょうが、普通のカツカレーだと、ま、カレーの上にカツが乗ってるだけやな。…みたいな。 ま、それ以上の物を期待していたわけではないし、普通に美味しかったから、別にいいんですけどー。

 で、それ以外に何かないか、調べてみました。 ありました。 治部煮。 名前からして凄く地味な煮物が頭に浮かんだんですが、鴨肉 (もしくは鶏肉) をそぎ切りにして小麦粉をまぶして煮るんですか。 ちょっと美味しそうカモ? (もしくは、ちょっと美味しそうニワトリ?) 具材にシイタケが入っているのがちょっとアレなんですが、親子丼もシイタケが入ってるヤツは、ちょっと嫌なんですよね。親子丼なんだからニワトリと卵の親と子だけにしろって! シイタケなんて余所の子は排除しろって! 僕の中でシイタケは、虐げられて当然の食材だったりするんですが、治部煮というネーミングも、やっぱりちょっとアレですよね。どうせなら “恥部煮” にすればよかったのにぃ。 で、次。 とり野菜鍋。 とり野菜みそに鍋と取っ手が付いて、とってもお得♪ とり野菜みそというのは恐らく鶏肉と野菜の味噌なんでしょうが、ちょっと美味しそうカモ? 好きなんですよね、トリ肉。 「トリ肉があるから、取りに来る?」と言われたら、すぐに取りに行く。 それくらいトリ肉にはソソられるものがあります。 が、よくよく調べたら 「とり野菜みそ」 の 「とり」 というのは鶏肉のことではなく、野菜や栄養を摂るという意味の 「とり」 なんだそうで、ま、ちゃんと鶏肉が入った “とり野菜鍋” もあるそうなんですが、とまあそんなことで、土曜日の昼は もりもり寿司 に行こうかと。 金沢限定の食材というワケではないんですが、食べてみたいんですよね、「のどぐろ」。 あと、 「がすえび」 というのもちょっと気になります。 見た目も名前も悪いけど、美味いらしいんですよね。楽しみ♪ で、夜はアパホテルのバイキングになろうかと。 ・牛ステーキ(実演調理) ・長芋とさつま芋の串揚げ ・キノコの鉄板焼き(実演調理) ・里芋と挽肉のピリ辛煮込み (中略) ・揚げ物盛り合わせ ・焼きソーセージ (中略) ・松茸ごはん ・ジャジャ麺 (後略) だぜー。 牛ステーキを実演調理しているのがスゲェ怖そうなお兄さんで、2切れ以上は頼み辛い雰囲気だったり、キノコの鉄板焼きが椎茸オンリーだったりすると、ちょっと嫌なんですけどー。 これで、治部煮&とり野菜鍋 (←鶏入り) も食べ放題だったら言うことはないんですが、とまあそんなことで、次。

 11月の築城基地航空祭。 月曜日に有給を取って2泊3日で行こうと思うんですが、色んなところのホテルや旅館に予約を入れて、キャンセルしまくった結果 (←早まったり、気が変わったりした。) 1日目は小倉、2日目は別府温泉に泊まることになりそうです。 万が一、九州オフの参加希望者がいるようなら、博多あたりまで遠征してもいいんですが、おそらく初日は小倉でメシを食うことになるのではなかろうかと。 小倉って何か、ご当地グルメはあるんすかね? 小倉トースト?…って、あれは名古屋の食い物だし、 「こくら」 ではなくて 「おぐら」 だしー。 で、改めてB−1グランプリのオフィシャルサイトを見ると、 小倉発祥焼うどん というのがありますなー。 焼きうどんって正直、焼き蕎麦に比べると、かなり微妙な食い物だったりするんですが、焼く意味、あるのか?…とか思ってしまうんですよね。 オフィシャルサイト の “だるまちゃん” は、ちょっと可愛いんですけどー。 で、写真で見ると、焼きうどんも結構イケてる? 昼飯なら焼いたウドンで十分っすよね。 元祖らしい だるま堂 は何となくハードルが高そうなので、 めんテツ でテイクアウトして、 小倉城 のベンチで食いますかね? お城そのものはパチモンっぽいんですが、 “とらっちゃ” と一緒に記念撮影も出来るみたいだしー。 で、夜は門司にでも足を延ばして、モジモジくんでも見ますかね? ま、多分そんなものはいないと思うんですが、とりあえず 焼きカレー くらいは食えると思うしー。

 で、次の日の別府は とり天 で決まりですな。 鶏肉の天麩羅。 おおっ、美味そう♪ 好きなんですよね、トリ肉。 「トリ肉があるから、取りに来る?」と言われたら (中略) ソソられるものがあります。 中途半端に中略して、日本語として意味が通じませんが、で、おやつ系では やせうま というのも気になりますな。 痩せた馬? もしくは野性の馬?…と思ったら、“八瀬 (やせ)” が乳母で、 “うま” が “ンマ” (←食べ物を現す幼児語) なんすな。 きな粉たっぷりで、うーん、んまそう♪ その他、 地獄蒸しプリン とかもあって、大分って意外と、食のワンダーランド? 金に糸目さえ付けなければ関サバ・関アジ・城下カレイといった水産系のA級グルメもあるしー。

 …と、いろいろ考えてたら無性に腹が減ってきたので、さ、晩飯でも食おうっと。

 ということで、今日はディック・モリシーなんですが、ちなみに今日のサバ家の晩餐はスパゲティでした。 フライパンで炒めてケチャップで味付けしたヤツです。焼きウドンとか、焼きカレーとか、何となく “焼き〇〇〇” っぽい気分だったので、“焼きスパ” はまずまずタイムリー。 ただ、具材がウインナーではなくて魚肉ソーセージだったのが、どうしようもなくチープでありました。 ま、ヘルシーなんでしょうが、健康的なだけやん!…としか思えなくて、大して美味くもないんですよね、魚ソー。 マヨネーズをつけて普通に食う分にはまだ我慢できるんですが、下手に炒めたりすると、かえって不味くなっちゃうような気がします。 で、 “焼き〇〇〇” と言えば、小浜市はB−1グランプリに 浜焼き鯖バラちらし寿司 なんてのを出してるんですな。 何か、地味ぃ。 普通に “焼き鯖寿司” にしたほうがいいのにー。 で、 “焼き鯖寿司” でふと思いついたんですが、“焼きそば寿司” というのはどうっすかね? ソース焼きそばを具にした海苔巻きみたいなヤツ。 酢飯とソースとのミスマッチが、意外といい線いくような気がしないでもないんですが、来年の “くわなめしグランプリ” に応募してみますかね? それだけだとちっとも桑名らしくはないので、柿安の牛肉しぐれ煮を焼きそばの具にして、“牛しぐれ煮焼きそば寿司” にするとか? 調べてみたら こんなの 作っているヤツがいるし、トップのぬこ、可愛いしー。 とまあそんなことで、今日はディック・モリシーなんですが、君はモリシーを知ってるかな? 僕は知りません。 無利子なら知ってるんですけどー。 “無利子で利尻昆布巻き” とか、来年あたりB−1にノミネートしてきそうなんですが、手元にあるテナー吹きのアルバムを漁ってみたところ、 『ヒア・アンド・ナウ・アンド・サウンディング・グッド』 というのが発掘されたので、とりあえず紹介してみたいと思います。 ジャケットに写ったモリシーくんの顔を見る限り、期待度はゼロでありますな、こりゃ。 とても、まともなジャズが出来る人とは思えなくて、無利子でも借りたくない気がします。サイドマンも演目も聞いたことのない奴らばかりで、ソソられる要素がまったくといっていいほど見当たりません。 何で、こんなん買ったんや!?…と、昔の自分を責めたくなっちゃうんですが、ま、こうして1回分のネタになるんだから、とりあえず元は取れたんですけど。 とまあそんなことで、ま、適当に聴いてみることにしましょうかぁ。

 1曲目、 「オフ・ザ・ワゴン」 。 聞いたことのないタイトルなんですが、曲そのものは身に覚えがありました。 ジョニー・グリフィンが演ってますよね。 で、作曲者を見たら、タビー・ヘイズの名前がクレジットされておりました。 そういえばこのモリシー君、どうやらイギリスの人のようなんですが、タビ・ヘイとは同郷ということになるんですな。 で、演奏のほうはというと、ん? 何、このグリフィンっぽい吹きっぷりは!? いや、グリフィンで聞き覚えのある曲なのでそう感じただけで、よくよく聴いてみると、そんなに似ているというワケでもないんですが、思っていたよりもずっと兄貴っぽいスタイルでありますな。もっとヘナヘナした、カマっぽい中沢くんみたいな奴だとばかり思っていました。高校の時の同級生なんですけどね、中沢くん。 「ヘルメ」 とか 「カマ」 とか 「ぽよん」 とか言われてましたけど。ヘルメット刈りでしたからね、頭が。 「マチコちゃん」 とか 「ターボ付き」 とも言われてましたな。オカンが 「スナック町子」 のママでしたからね。 おまけに “Twin Turbo” と書かれた缶ペンケースを所持しておりました。 だから何なんや?…と思われるかも知れませんが、所詮は海星高校の生徒が考えたあだ名なので、ま、大目に見て貰うとして。 で、意外と男っぽいトーンの持ち主であることが判明したモリシー君なんですが、アドリブ・パートにおけるフレージングはオーソドックスです。 ロリンズ直系の正統派ハードバッパーっで感じ? …と思っていたら、時おりちょっぴりアバンギャルドな展開になったりもして、とりあえず本場ニューヨークのジャズの色んなスタイルを取り入れてみたんだけど、異論はないよね? そういうスタンスなんでしょうな。 で、続いてハリー・サウスという人のピアノ・ソロになるんですが、小川充くんの書いた日本語ライナーによると、この人はモリシーの師匠にあたる人なんだそうで。 取り立てて特徴のないスタイルの師匠なんですが、鑑賞するにあたって支障となるようなものではないので、ま、いいといして。 で、続いてフィル・ベイツという人のベース・ソロが出てきます。 どちらかというとテクニックのひけらかすタイプのようで、ちょっぴり耳障りだったりもするんですが、我慢出来ない程ではなく、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、普通によかったっす。

 で、次。  「コーパス」 。 イアン・ハマーという人が作った曲のようです。 いやあん、ハマグリぃ♪…って、いや、何となく書いてみたかっただけなんですが、そういえば菅改造内閣では中井国家公安委員長をクビになっちゃいましたな、中井ハマグリ。 路チューとか金賢姫の漫遊とか、評判悪かったですからねー。 で、曲のほうはというと、いかにもコーパスらしい、しみじみとしたバラードでありますな。 いや、“CORPUS” というのがどういう意味なのかは知りませんけど。 あ、言語資料、集大成、集積、元金、資本金。 そういう意味なんですな。 しみじみとしたバラードらしいタイトルか?…と言われると、ちょっぴり疑問なんですが、 「何とか」 というスタンダードにちょっとだけ似ているような気がします。 で、モリシーの吹きっぷりは渋いですな。英国ジャズ界の森繁久彌って感じぃ? ま、英国ジャズ界の森末慎二みたいに体育会系のノリでバラードを吹かれるよりはいいんですが、全般的に淡々とした展開で、途中、ピアノのソロを挟んで、テーマに戻って、おしまい。 で、3曲目、 「ドント・フォール・オーバー・ザ・ブリッジ」 。 タイトルは 「橋を乗り越えて落っこちてはいけない」 といった意味なんすかね? 確かにそれはいけません。そういうことをするのは自殺行為だと思います。 ま、おそらくそんな意味ではないと思うんですが、試しに翻訳サイトに掛けてみたところ、 「橋の上で低下しません」 という回答が得られました。 なるほど、橋の上で低下しないんですな。納得。 で、これ、タビー・ヘイズの曲のようですが、イントロの部分はロリンズの 「エアジン」 を彷彿させるものがあって、なかなか勇壮です。 おまけに郵便で送りたくなっちゃうほど郵送だったりもします。 ちょっぴりラテンっぽいリズムに乗ったテーマが、カッコいいっ♪ 伊達に橋の上で低下しないだけのことはありますなぁ。 アドリブ・パートに入ってもテンションは低下せず、むしろハイになったりするんですが、いやあ、やってくれますなぁ、モリシーくん。 以下、ハリーくんのピアノ・ソロを挟んで、終盤にはビル・イーデンのドラム・ソロがフィーチャーされるんですが、全般的にタイコの奮闘が目立つナンバーでありますな。 とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。 ここまで、ミディアム→スロー・バラード→アップ・テンポで超ノリノリ♪…と、曲の流れとしても順当なものがあって、完成度、高いっすねー。

 ということで、4曲目。  「サンデイ・ランチ」 。  「日曜日の昼食」 ですか。これを書いているのはちょうど日曜日の昼前なんですが、今日のサンデイ・ランチは何ですかね? ま、食パンでしょうな、多分。 B−1グランプリの会場は賑わっているんでしょうなぁ。 ちなみに今日の朝刊の三重版に “四日市とんてき” の話が出てたんですが、2時間待ちの大盛況だったそうで。今まで四日市といえば公害のイメージだったんだけど、 「とんてき」 のおかげでイメージが変わった。そんなコメントが出ておりました。 今まで桑名といえばハマグリのイメージだったんだけど、 「牛しぐれ煮焼きそば寿司」 のおかげでイメージが変わった。来年はそうなって欲しいものですなぁ。 いや、別にハマグリのイメージのままでもいいんですけど。 そう言えば昨日の段階で投票結果の中間発表があったと思うんですが、あ、 これ ですな。 四日市とんてき、大盛況なのに15位にも入らず。 行田のゼリーフライもランク外ですな。 僕のイチ押し “十和田バラ焼き” は13位ですかぁ。1位が “甲府鳥もつ煮” 、2位が “津山ホルモンうどん” って、どれだけ臓物好きの奴らばかり集まったんだか。。。 で、 「サンデイ・ランチ」 はアレです。ピアノ弾きのハリー君のオリジナルのようなんですが、ちょっぴりモーダルな作風でありますな。 マイルスの 「ソー・ホワット」 系、もしくはコルトレーンの 「インプレションズ」 系であるといっていいでしょう。 で、モリシーの吹きっぷりもアレです。 かなりコルトレーンが入ってたりしますな。 続くハリー・サウスのピアノ・ソロは、別にエバンスが入ってる風でもなく、どちらかというとファンキー系の展開だったりするんですが、ま、ハリー君は恐らく白人系だと思うので、ファンキーといっても、あっさりとした感じなんですけど。 で、その後、テクひけらかし系のベイツ君のベース・ソロがあって、 ts→ds→ts→ds の4バースがあって、そういえば途中からはちっとも新主流派な展開ではなくて、純正なハード・バップになっておりましたが、最後にちょっぴりモーダルなテーマに戻って、おしまい。

 で、次。 「リトル・ミス・サドリー」 。 ここまでの流れからすると、バラードかな?…と思っていたら、案の定でした。 様式美を重んじる英国紳士なんですな、ディック・モリシー。 で、この人の吹くスロー・ナンバーはアレですな。 若干のオリバー・ネルソンと、微かなウェイン・ショーター。 その2者の融合を思わせるユーゴ人。…といった風情が感じられて、個人的に嫌いではありません。 ま、展開がやや単調で、途中でちょっぴり飽きちゃうよね。…と、亜紀ちゃんが言っておりましたが、ま、確かに歌を歌ったり、絵を書いたり、「麻原彰晃とは親戚だ説」 が出てきたりと、多方面で飽きさせない活躍をしてますけどね、八代亜紀。 ペルー共和国にヤシロアキ工業技術学校を設立したりもしてるしー。 ということで、ラストです。  「エル・シュタック」 。 タイトルはどういう意味なんすかね? 「エロ支度」 だったら何となく分かるんですが、本アルバム中で白眉とするならば、やはり 「El Schtuck」 ということになるだろう。そのタイトル通りラテン風味のハード・バップで、時代柄かスパニッシュ・モードが入っており、云々。…と日本語ライナーに書いてあるので、スペイン語なんでしょうな、多分。 海星高校にはスペイン人の牧師連中がいたりしたので、スペイン語で 「きよしこの夜」 を歌わされたりしたんですが、どえるめるにーにょ、へっす〜す、どえるめ・える・にーにょ、へっす〜す♪ …という歌詞にも登場しますよね、 「エル」 。 エルニーニョ現象という気象用語にもなってますが、確か、ヘスス (←イエスのこと) が誕生する〜♪ …といった意味だったと記憶しております。 ということで スペイン語翻訳 。 “Schtuck” を西から英に翻訳すると “El Schtuck” 、西から日だと “Schtuck” 。 訳されてへんやん! とりあえず “El” には何の意味もなさげだというのは分かったんですが、で、これ、本アルバム中でも白眉なんですな。 眉毛が白くなっちゃうくらい凄っ!…って、どれくらい凄いんだか今ひとつよく分かりませんが、タイトル通りラテン風味のハード・バップで、時代柄かスパニッシュ・モードも入っていて、確かに白眉っぽいです。少なくともハクビシンよりは凄いと思います。ただのジャコウネコ科の哺乳動物ですもんね、ハクビシン。見た目は愛らしい小動物だが、実は凶暴性があるらしく、とまあそんなことで、テナー、ピアノ、ベース (←アルコ) の順で良好なソロが展開されて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ということで、今日のところは以上です。

【総合評価】 正直、顔を見ただけで端から駄作だと決め付けてしまって、すまんかったっす。 顔はダサくても心は錦。そういうキャラだったんですな。 ヨーロッパのテナー・マンの中にあって、モリシーはソニー・ロリンズやジョニー・グリフィンをお手本としており、その黒く野太いサックスは黒人顔負けである。…と日本語ライナーに書いてあるんですが、まさにそんな感じです。 黒人プレイヤーに顔では負けていても、そのプレイは黒人顔負けだぜ! そんな気概を感じさせる1枚でありました。


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