MANHATTAN FEVER (BLUE NOTE)

FRANK FOSTER (1968/3/21)

MANHATTAN FEVER


【パーソネル】

MARVIN STAMM (tp) GARNETT BROWN (tb) FRANK FOSTER (ts)
RICHARD WYANDS (p) BOB CRANSHAW (b) MICKEY ROKER (ds)
【収録曲】

(01-03) LITTLE MISS NO NOSE / MANHATTAN FEVER / LONELINESS
(04-06) STAMMPEDE / YOU GOTTA BE KIDDIN' / SEVENTH AVENUE BILL

【解説】 (2010年10月10日更新)

 もりもり寿司 に行ってきました。 2ちゃんねるの “航空祭スレッド” で、いつも激しく推奨されているので、一度行ってみたかったんですよねー。 ここ にも出てくるしー。金沢を中心とする回転寿司チャーン。 何だか 「子連れ狼」 の大五郎が出てきそうで、かなりソソられるものがあります。チャーハンとかも回ってそうだしー。 去年は小松泊まりで、金沢には足を延ばさなかったので食えなかったんですが、今年は金沢泊まりにしたので、食えました。 ただ、夜はアパホテル金沢駅前でバイキングを食うことになったので、もりもり寿司は昼に行くことにしました。金沢駅前店は混みそうなので、野々市本店のほうに行ってみました。開店前に到着したので、寿司はまだ回転前だったんですが、さすがは人気店だけあって、回転前にも関わらず店の前には既に長い行列が。 …といった光景を頭に描いていたんですが、客はひとりもいませんでした。 野々市店、今イチなんじゃ?…という不安が脳裏をよぎり、「夜霧のハウスマヌカン」 の歌詞も頭をよぎり、はやりすたりに命をかけた、あさはか女の私でも、青いうなじは心意気、触れてください、後ろから♪ …って、もりもり寿司、もしかして流行らなくなって、廃れちゃったんじゃ?

 と思ったら、大丈夫でした。 開店直後こそ、客は僕たち2人 (さば&さば兄) だけだったんですが、5分もすると3組ほど客がやってきました。 小松基地航空祭前夜のもりもり寿司金沢駅前店は航空ヲタで占拠されるという噂なんですが、この時間の野々市店は大丈夫でした。 ざっと見渡した限りでは、口腔外科っぽいオッサンが一人いたくらいです。 とまあそんなことで、注文開始〜。 もりもりに限らず、金沢の回転寿司には “三点盛り” というのがあるようなんですが、同じネタが2個で一貫ではなく、違うネタ3個で一皿。 いろんなネタが手軽に食べられて、なかなかいいシステムだと思います。 少なくとも “女体盛り” よりは実用的ではないかと思うんですが、せっかくのお刺身が生温かくなってしまって、今ひとつなんですよね、ありゃ。 冷血動物のワニとかに盛りつけたほうが賢明なような気がするんですが、それはそうと、北陸で寿司と言えば “のどぐろ” ですよねー。 食べたことはないんですが、うまい♪…と、噂には聞いてます。 ということで、手始めに 白身三点盛り を注文。 のどぐろ、真鯛、あとひとつは、えーと…、忘れました。 で、結論から先に言ってしまうと、うーん、まあまあ? というか、盛られた三点のうち、どれがいったい “のどぐろ” だったのか、よく分からないままに食べ終わってしまったんですが、中華まんみたいに、ネタの名前を書いた薄紙を下に貼りつけておいて貰えると助かるんですけどねぇ。。。 ということで、次。  えび三点盛り 。 君はエビが好きかな? 僕はですね、まあまあです。 というか、僕には好きなタイプの海老と、そうではないタイプの海老とがあることが判明したんですが、…という話は ここのところ にも書いたんですが、改めて読み直してみると、何だかえらく読みにくい文章ですなぁ。 毎週こんなのを読まされている読者が不憫でならないんですが、過去の経験からすると、僕にとって “白えび” というのは、あまり好きではないタイプの海老ということになっております。 “甘えび” は大丈夫です。 甘エビでも卵を持ってるヤツは駄目なんですが (←魚介類の卵の類がダメ) 、えび三点盛りに盛られている甘エビは、子持ちではなさそうので、大丈夫。 で、白エビも事前にオフィシャルサイトの写真を見た限りでは、むき身を軍艦巻きにしたっぽいタイプなので、恐らく大丈夫でしょう。 白エビそのものが駄目なわけではなく、殻が嫌いなだけですからね。 おかげで 『攻殻機動隊』 とかも、あまり好きではなかったりするんですが、殻で攻められたら即座に降伏しちゃうでしょうな、僕の場合。

 で、えび三点盛りにはもうひとつ、 “がすえび” というのも盛られています。 名前の悪いエビですなぁ。 詳しくは、ま、 お気楽ニャンコのお気楽飼い主 に任せるとして、で、結論を言ってしまうと、うーん、うまい♪  “甘” も “白” も “がす” も、どれもイケるっ♪ 殻とか頭とか卵とか脚とかヒゲとか、余計なモノさえついていなければ、基本はいいヤツなんですとね、エビたん。 で、その他の三点盛りとしてはですね、 地物三点盛り というのがオススメです。 いったい何が盛られていたんだったか、一点たりとも思いだなかったりするんですが、何だかあまり馴染みのない名前のヤツばかりだったんですけど。 “シイラ” というのがあったような気もするんですが、どんな魚なんすかね? シーラカンス? いや、3点で 200円もしなかったような気がするので、そんな希少な魚は使っていないと思うんですが、ちょっと調べてみたところ “ふくらぎ” というヤツもいたような気がします。 何となく、ふくらはぎの辺りが美味そうなサカナなんですが、魚類にふくらはぎなんか、あるんすかね? 調べてみたらどうやらブリの若い奴みたいなんですが、安いわりにはどれもイケる三点だったような気がします。 が、ここのオススメは、なんといっても “のどぐろ” でありましょう。 “白身三点盛り” で盛られていた奴には、これといった感動は覚えなかったんですが、単品で注文した のどぐろあぶり というのを食ってみたら、( ゚Д゚)ウマー 事前の調査により、のどぐろは軽く炙ると脂が滲み出してきて、旨いっ♪…という情報を仕入れていたんですが、確かに炙ったほうが美味しいですな、こりゃ。 航空祭スレッドでも “のどぐろ” は絶賛の嵐でありまして、とまあそんなことで、寿司ネタは以上です。


 で、この後、ゆっくり金沢を観光する予定だったんですが、翌日の天気がどうも怪しそうなので、小松に戻って “ブルーインパルス” の予行を見ることにしました。 去年同様、駅前にクルマを止めて、折り畳み自転車で基地の近くまで行くことにしたんですが、そのルートは ここ を参照して貰うとして。 12:30出発、12:50到着、3.4kmの行程でありますな。 ブルンパスの予行は 13時10分、もしくは 15時30分開始らしい。…という情報を事前に入手していたんですが、早い方の時間に始まりました。

< 小松基地航空祭 2010 (ブルーインパルス予行) > (←クリックすると写真ページに飛びます。)

 今回 “SIGMA APO 120-400mm F4.5-5.6 DG OS HSM” を飛行機撮りで初めて使ってみたんですが、成果のほうはさっぱりでありますな。 オートフォーカス不良で福島の施設に送還したら、更生して真面目になって戻ってきたんですが、飛びまわる飛行機にオートフォーカスなど、ほとんど使い物になりません。仕方が無いのでマニュアルフォーカスで、ほぼ無限遠にして撮ったんですが、どれもこれもピントが甘いですなぁ。。。 滑走路のほうから飛んで来られると、思い切り逆光になっちゃうしー。 逆光という逆境にもめげず、自分なりに頑張ってみたつもりなんですが、頑張って何とかなるというレベルではありませんでした。 ま、唯一の収穫は無線でブルンパスの通信がよく聞けたことなんですが、去年と同じ 304.8MHzでしたなぁ。 ちなみに予行のほうはグダグダでありました。 無線を傍受した内容を漏らしちゃうと電波法に抵触するので、あまり詳しくは書けませんが、ま、とりあえず 「おもらし画像」 でググって貰うとして。 いや、そんなことをしたら他の法律に抵触するサイトが出てくる恐れがあるので、よい子のみんなは 「小松基地 予行 赤い風船」 でググって貰うとして。 あ、 こいつ 、凄く綺麗な写真を撮ってやがるぅ! 何だか悔しいので、こいつ、無線で傍受した内容を漏らしてるぅ!…と、通報してやろうと思うんですが、こいつが漏洩した内容を整理してみると、開始直後に6番機から異音もしくは異常振動が発生して、ストップミッション。 その後、5機だけで予行が続行されたんですが、終盤、今度は飛行空域に赤い風船が迷い込んで、またしてもストップミッション。 結局、地形完熟に変更して、そのまま終わっちゃったと。 そういう流れだったんですな。 バーティカルキューピッドも6番機の離脱でハートが半分だけになっちゃったんですが、それはそれで、ちょっと貴重かもー? 望遠レンズの装着で、お絵描き系は最初から諦めていたので写真はないんですが、興味のある人は 「小松 予行 ハート 半分」 でググってみてください。 「小松 陽子 おもらし」 とかは駄目です。 駄目だと言われると試してみたくなるのが人情なんですが、少なくとも会社のパソコンで見ている人はやめたほうがいいと思います。 おうちに帰ってからのお楽しみということで。 で、写真の出来では “あーたらホーリー” に惨敗しちゃった僕なんですが、数々の駄作の中に、 こんな1枚 が。 おお、これはもしかして、赤い風船!? こんなもん飛ばすな、浅田美代子!…と思わずにいられませんが、こんなもん、ピトー管の先でツンツンして割ってやればいいような気がするんですが、駄目なんすかね? あ、でも、もしかして風船爆弾だったりしたら下手に触らないほうがいいし、個人的には赤い風船よりも 「白い風船」 (←亀田のお菓子) のほうが好きだし、ちなみにピンク・レディーはデビュー当時、フォーク志向が強いと見られて、グループ名が 「白い風船」 とか 「茶ばたけ」 になりかけていたそうですな。 ま、2人とも静岡の出身なので、 「茶ばたけ」 というのも分からんではないんですが、もし金沢の出身だったりしたら、フォークデュオ 「のどぐろ」 とかになってたんすかねー?


 四輪車と二輪車は小松駅前に置いたままにして、電車に乗って金沢に移動。 で、アパホテルにチェックイン。 少し時間に余裕があったので、軽く金沢を散策してみることにしました。金沢駅から兼六園あたりまでは、気楽に歩いていける距離では無さそうなので、とりあえずバスに乗りました。 で、降りました。そこからは歩きました。 兼六園〜金沢城公園〜ひがし茶屋街〜主計町茶屋街と散策して、帰りは駅まで歩いてみました。 片道だけなら歩いて歩けない距離ではないですな。そのルートは ここ を参照して貰うとして。 いや、軌跡を表示させようと思ったら途中のログがごっそり抜けていたので、後からデータを捏造したんですけど。 とりあえずスタートとゴールの時間だけは記録が残っていたんですが、 「成巽閣前」 のバス停で降りたのが 16時11分、金沢駅に戻ったのが 18時05分ということで、約2時間の散策だった模様です。距離にして約 5.3km。やはり気楽に歩けるような距離ではなかったんですな。何となく、勢いで歩いちゃったんですけどー。 で、各観光スポットの感想はというと、とりあえず兼六園はよかったっす。少なくとも甚六さんよりは立派だったと思います。ただのイササカ先生の息子ですからね、甚六さん。 兼六えんの足元にも及びません。 で、金沢城は今ひとつでした。 金沢嬢ほどにもソソられるものがなかったんですが、エロくていいですからね、金沢文子。 あ、会社のパソコンで見ている人は、ググったりしてはいけませんが、石川門が工事中だったのと、時間が遅くて有料ゾーンに入れなかったのを差し引いても、僕が歩いた範囲では基本的に何も無かったですな、金沢城跡。所詮は城の跡ですなー。 その点、ひがし茶屋街は古い町並みがよく残っていて、風情があって、よかったっす。 主計町茶屋街のほうは、古い町並み具合がやや中途半端でしたが、川沿いリバーサイドで、うぉうぉうぉうリバーサイド♪ とまあそんなことで、散策は終了。 で、最後に金沢駅前のもりもり寿司を覗いてみました。ヲタ度はやや低めのように見えましたが、18時の段階でお待ちのお客様が10数名ほど発生していて、なかなかの盛況ぶりでありました。 もりもりが無理そうなら、駅ビルにある まいもん寿司 に行くという手もあります。 もりもりより高いけど、もりもりより美味い♪…と、もっぱらの評判です。 “まいもん” というのは “うまいもの” の事なんすかね? “まいもん” といえば “紋舞らん” という名前のすけべ女優がいたりするんですが、僕はずっと “もんまいらん” だとばかり思っていました。 ググってみたら “もんぶらん” やったんかー! ひとつ賢くなったところで、今日のお話は、おしまい♪

 ということで今日はフランク・フォスターなんですが、ググってみたら “紋舞らん” を “もんまいらん” だと思っていた奴が非常に多くて、ちょっと安心しました。 「 “もんぶらん” って、読めねいし!」 と、ハメネイ氏も言ってましたが、ま、確かにイラン人にはちょっと難しいでしょうな、日本の漢字。 とまあそれはそうとフランク・フォスターなんですが、日本でフランクと言えばまず、フランク・シナトラ、フランク永井、串付きミニフランク。 その辺りの名前が出てくると思います。俗に 「日本三大フランク」 と呼ばれてますよね。 “三大” なのに、ミニフランクか!?…と市民団体から文句が来て、最近では串付きミニフランクの代わりに、串付きジャンボフランクを入れる場合もあるようですが、フランクと聞いて、フランク・フォスターの名前が浮かぶ人は、ちょっと通です。フォスターが浮かんだ人は、同時にフランク・ウエスの名前も出てくるかも知れませんが、2人で “2フランクス” というコンボ(?)を結成していたこともあるようです。 で、フランク・フォスターと言えば、カウント・ベイシー楽団。 楽曲では 「シャイニー・ストッキングス」 が有名だったりするんですが、経歴を見ると何となく、スイング系の中間派?…というイメージがあったりします。 が、調べてみると、バリバリにモダンな作品を残したりしていることが判明しました。 とまあそんなことで、 『マンハッタン・フィーバー』 。 マーヴィン・スタム (←誰?) と、ガーネット・ブラウン (←地味に渋い) を従えた3管編成で、リズム隊のほうはというと、リチャード・ワイアンズボブ・クランショウミッキー・ローカーっすか。 堅実に中堅ですなぁ。 で、僕の持ってる輸入盤CDには、全部で11曲も入ってます。 7曲目以降は録音日もメンバーも違っていて、どうやら “Previously Unissued” なのをオマケで追加した模様なんですが、面倒なのでそれは最初から無かったことにして。 ということで、では1曲目から聴いてみることにしましょう。

 このアルバム、最後の1曲を除いて、すべてフォスターのオリジナルで占められているんですが、まずは 「リトル・ミス・ノー・ノーズ」 。 「鼻が無いのは小さな失敗」 ですかね? 美容整形の手術をしたら鼻が無くなっちゃったんだけど、ま、ちょっとしたミスだしぃ。大したことないしぃ。…みたいな。 大したことあるやん! 鼻が無くなったら、鼻クソがホジれなくなるやん! 訴訟問題に発展する可能性が大なんですが、あ、違いました。翻訳サイトにかけたら、 「No 小さい Noseさん」 となりました。何だかよく分かりませんが、とりあえず鼻がないよりはマシ? で、曲のほうはアレです。ジャズ・ロックっぽい感じのソウル風な仕上がりだったりします。 3管の絡みでテーマが演奏されるんですが、非常にノリがよくて、フィーバーしてますな、こりゃ。 で、その後、フォスターのテナー・ソロになるんですが、これまた随分とワイルドで、かなり気合が入ってます。僕はサカナの血合いがあまり好きではないんですが、気合が入っているのはいいと思います。 時おりストップタイムを駆使しながら、かなり長めのソロを吹いて、で、トランペットのマーヴィン・スタムにバトンタッチ。 この人の素性はよく分からんのですが、微妙にリー・モーガンっぽい雰囲気も感じられて、なかなか良好なソロを披露してくれております。 続くガーネット・ブラウンのボントロもいいっすな。 ハービー・ハンコックの 『ザ・プリズナー』 とかにも参加しているんですが、ちょっぴり斬新なプレイをする柘榴石な茶色やな。…といった感じで、傾聴に値する出来だと思います。 続くリチャード・ワイアンズは、ややカクテル・ピアノっぽいスタイルの持ち主だったりするんですが、この手のベタな曲調では、ハロルド・メイバーンっぽくて悪くなくて、とまあそんなことで、テーマに戻って、おしまい。出足、快調でありました。

 で、次。アルバム・タイトル曲の 「マンハッタン・フィーバー」 。 僕がジャズを聴き始めた今から20数年前、巷ではマンハッタン・ジャズ・クインテットがフィーバーだったんですが、それに対抗して、もし自分でジャズバンドを作るとしたら、グループ名は “ハッテン場・ジャズ・クインテット” にしよう! そう考えていた時期が僕にもありました。 ま、僕は何の楽器も出来ないので、その構想は断念するしかなかったんですが、これはアレですな。 ややメロディが掴みにくいタイプの楽曲でありますな。 いや、決して難解というワケではないんですが、何となく地味。 そんな気がしないでもありません。 テーマの出だしの部分ではトロンボーンが目立っていて、その後はフロント3人が平等に目立つ感じになって、でもって、最初のソロはワイアンズのピアノでありますか。 小粋な感じの小池さん。…といった感じで、なかなか爽やかな弾きっぷりだったりするんですが、終盤は管楽器が絡んできたりして、そこそこ盛り上がってるような気がしないでもありません。 で、続いてはガーネット・ブラウンのソロ。 ピアノの伴奏とあまり合ってないような気もするんですが、ここでも終盤、残りの2管が絡んできて、まずまず盛り上がってます。 以下、マーヴィン・スタン (けっこう斬新) →フランク・フォスター (安定した気合) と続いて、でもって、テーマに戻っておしまい。タイトル曲のわりには、何だか今ひとつインパクトが弱かったんですが、マンハッタン・フィーバーというよりは、天然温泉ホテルフーバー。そんな感じがしないでもありません。弥富にあるラブホなんですけどね、フーバー。 “愛のゆりかご” とか、妖しい設備が完備されたルームもあるようですが、あ、詳しくはおうちに帰ってからチェックしてくださいね、勤務中の皆さん。

 ということで、3曲目。  「ロンリネス」 。 タイトル通り、ロンリーな雰囲気に満ち溢れたバラード・ナンバーです。 フォスターのワン・ホーンで演奏されるんですが、ウェイン・ショーターを彷彿させるミステリアスなムードが、とっても “愛のゆりかご” だねっ♪ ディープな愛にゆったりと身を委ねてください。 で、次。 「スタムペデ」 。 正しい発音は今ひとつよく分からんのですが、タイトルからしてトランペッターのスタム君にちなんだナンバーなんだと思います。 ドラムスだけをバックにスタムがミュートでテーマを吹くという導入部が印象的でありまして、で、その後、しばらくピアノ・トリオの演奏になるんですが、ちょっぴりシダー・ウォルトンっぽいワイアンズと、切れ味鋭いミッキー・ローカーのブラッシュ・ワークが絶品。 で、その後、合奏パートを挟んで、トランペットのソロになるんですが、ここでの吹きっぷりは、ちょっぴりブルー・ミッチェルを彷彿させるものがあります。 メインストリーム・ジャズの王道を堂々と突き進むマーヴィン・スタム…と、ググったら出てきたんですが、なるほど、確かに王道を突き進んでおりますな。 ま、尿道を突き進むよりは全然いいと思うんですが、突き進まれるとかなり痛そうですからね、尿道。 で、続くフォスターも王道を往ってます。 モーダルな展開に、ちょっぴりショーターの影が見えたりもするんですが、で、その後、参加者全員が入り乱れる合奏パートがあって、最後に短くミッキーのドラム・ソロがフィーチャーされて、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いや、今のところ、本作でも屈指の出来の屈斜路湖。 そう評価してもいいと思われる力作でありました。

 で、5曲目。  「ユー・ゴッタ・ビー・キディン」 。 「あなたは、からかい始めました」 ですか。 エビの殻でも買い始めたんですかね? だとすれば、それは僕に対する嫌がらせだと受け取らざるを得ませんが、そうではなくて、揶揄する。そういう意味の 「からかう」 なのかも知れませんけど。 揶揄されるのも嫌なんですけどねー。 揶揄されると、「やーやー言うな!」 と言いたくなっちゃうんですが、で、これはアレです。 ジャズ・ロックっぽい、かなりベタなタッチの作風だったりします。 ソウルですな、こりゃ。 ストップ・タイムも効果的で、というか、随所でリズムが止まり過ぎな嫌いがあったりもするんですが、それはそれで、けっこう壮快だったりもします。 掃海艇は機雷を綺麗にしてくれますからなー。 演奏のほうはもっぱらワイアンズのピアノが中心となって、そこに管楽器のアンサンブルが絡む形で進行していくんですが、ま、1曲くらいはこういうタイプの奴があったりしても、いいかも? ということで、ラストです。  「セブンス・アヴェニュー・ビル」 。 ビル・イングリッシュという、何となく英語が得意そうなドラマーが書いた曲なんだそうですが、基本、シンプルな繰り返しのリフ・ナンバーでありますな。 新主流派の作品としては、極めてありがちなタイプの作風です。 が、演奏のほうは充実しております。 テーマの後、ガーネット・ブラウンのソロがあって、以下、マーヴィン・スタム、フランク・フォスター、リチャード・ワイアンズ、 (短く) ボブ・クランショウと続いて、合奏パートがあって、でもって、テーマに戻って、おしまい。 いやあ、充実してましたなぁ。 とまあそんなことで、今日のところは以上です。

【総合評価】 バラエティに富んだ演奏が楽しめる、とってもフィーバーな作品でありました。無かったことになってるオマケの5曲のほうも多彩な楽器のハーモニーを堪能出来る仕上がりだったりして、とってもお得♪ オリジナル曲の出来も概ね良好だし、フランク・フォスター、やるぢゃん♪ …ということを再認識させられる1枚でありました。フランク永井好きの熟女にも、長いフランク好きのギャルにも、オススメ♪


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