IN THE WORLD (STRATA EAST)

CLIFFORD JORDAN (1969)

IN THE WORLD


【パーソネル】

DON CHERRY (tp) <#1,2> KENNY DORHAM (tp) <#3,4>
JULIAN PRIESTER (tb) CLIFFORD JORDAN (ts)
WYNTON KELLY (p) RICHARD DAVIS (b) WILBUR WARE (b) <#1,3>
ALBERT HEATH (ds) <#1,2> ED BLACKWELL (ds) <#3,4> ROY HAYNES (ds) <#3,4>

【収録曲】

(01-02) VIENNA / DOUG'S PRELUDE
(03-04) OUAGOUGOUGOU / 872
【解説】 (2010年07月18日更新)

 若さゆえ、苦しみ〜、若さゆえ、悩み〜♪ ということで、“若狭” に行くことにしました。 いいですよね、若狭。 少なくとも、ワカサギよりは若狭のほうがいいと思います。 所詮は淡水魚ですからね、ワカサギ。 凍結した湖で穴釣りするのはちょっと楽しそうなんですが、あまり食べたいとは思いません。苦いですからね、淡水魚。 海水魚が塩辛いのは何となく納得がいくんですが、どうして淡水魚は苦いんですかね? 淡水に棲む白身魚なら、淡白な味がしてもよさそうなものなんですけど。 ということで今日は 『淡水魚の謎』 というテーマでお届けしたいと思います。

 海水魚にだって苦いヤツはいます。秋刀魚の “はらわた” なんか、苦いですよね。 苦いだけで食べるのが苦痛なので、僕は嫌いです。 こんなに苦いんだったら正露丸みたいに 「秋刀魚のはらわた糖衣」 とか、出せよ!…と思わずにはいられませんが、一方、秋刀魚の身のほうは、まったく苦くはありません。 思うに苦い魚というのは、 “はらわた” の部分が苦いだけのような気がしてきました。 で、淡水魚、特に川魚と言われるヤツは “はらわた” なり食べる事が多いですよね。 よって、川魚は苦い。 ということで、淡水魚の謎は、すべて解決しました。 それはそうとワカサギって、どうして漢字だと 「公魚」 って書くんですかね? 別に職業が公務員というワケでもなさそうだし、ハムになる魚でもないのに、公魚。 これはもう、 『ワカサギの謎』 について、徹底的に究明しなければなりませんが、とりあえずウィキってみました。漢字で「公魚」と書くのは、かつての常陸国麻生藩が徳川十一代将軍徳川家斉に年貢としてワカサギを納め、公儀御用魚とされたことに由来する。 なるほど。 これでワカサギの謎もすべて解明したので、本題の 「若狭」 に話しを進めてみたいと思うんですが、この夏、どうして若狭に行くことにしたのかというと、この冬、若狭に行って、今度は夏に来ようと思ったからなんですが、ま、詳しい経緯は ここ を見てもらうとして。 ここを見て、少し上に戻ればその経緯が書かれているんですが、そうです。 『漁火想』 です。 「いさりびそう」 で漢字変換しようとすると “漁火荘” とか “漁火僧” になってしまうので、 「漁火」 と打ち込んだ後で 「おもう」 と入力して、すると大抵 「思う」 と出てくるので、次候補で 「想う」 に直してから、最後の 「う」 を削除。 そういう面倒な方法でしか入力出来ないのがちょっと難点なんですが、いっそのこと 『アサリ武装』 とかにしてもらったほうが楽なんですけど。 ま、名前はともかくとして、なかなかソソられるイベントですよね、こりゃ。 が、一人で行くには、かなり空しいものがありますよね、こりゃ。 でもまあ、夏までには何とかなるかも?…という、淡い期待がないわけではありません。 が、何ともならなくて、結局は一人で行くことになりそうなんですが、ま、それならそれで、現地調達という手もあるんですけどー。

 その辺を歩いている幼女を攫うとか、いくつかの方法があるんですが、武装派でない僕としては、そんな陰険な手段ではなく、もっと穏健な路線でいきたいところです。 ということで、ボランティアに応募してみました。 キャンドルを並べたり、点火したり、片付けたり。 そういう作業をしてくれる人を募集しているみたいなんですよね。 もしかしたら実行委員会のお姉さんと仲良くなれたりするかもー? もしかしたら実行委員会にはオッサンしかいないかも知れませんが、もしかしたらオッサンの娘の幼女が一緒に遊んでくれたりするかもー? ま、そういう出会いが皆無だったとしても、とりあえず記念のタオルは貰えるみたいだし、場合によっては麦茶の1杯くらいはサービスしてくれるかも知れません。点火用のチャッカマンだって、持ち帰らせてくれるかもしれません。 「何か食べさせてくれないと、働かないぞー!ついでにこのチャッカマンで市役所に火をつけるぞー!」 と脅せば、売れ残りのサザエボールくらいは奢ってくれるかも知れません。 「たかはま屋台」 ( ← ここ 参照 ) で売ってるみたいなんですよね。 ま、僕はサザエがあまり好きではないので、そんなに嬉しくないと言うか、むしろ迷惑なんですけどね、サザエボール。 苦いですからね、サザエ。 どうせなら 曙バーガー のほうが嬉しいんですが、「曙バーガー(てりやき)は売り切れちゃってぇ。 曙バーガー(さば)なら、腐るほど売れ残ってるんだけどぉ。」 とか言われて、えーい、そんなもの食わせるんだったら、やっぱり役所に火をつけるぅ〜!

 ということで、ボランティア希望♪…というメールを出してみました。 無視されました。 何でや? 旅館・善兵衛荘の悪口を書いたからか!? 実行委員の中に善兵衛がひとり混ざっていて、「ワシの悪口を言うヤツは許さん!」とか、ワガママを言っている可能性は考えられますよね。 文句があるなら、クチコミを書いたヤツに言え!…と思わずにはいられませんが、あ、前回貼ったクチコミ、リンク切れになっちゃってますな。 善兵衛か? 善兵衛が削除させたのか!? でも大丈夫。 ここ で見れます。 http://ホテルの口コミ.com という、日本語ドメインが駄目だったのかも知れません。 それはそうと、今回の宿泊先はどうしたにかというと、全米がびっくりするくらい善兵衛クンが善人になったという情報は残念ながら得られなかったので、善兵衛荘はヤメにしました。 僕が悪口を書いたことがバレたら、どんな嫌がらせをされるか分かったものではありませんからね。善兵衛が、せんべい布団しか出してくれないとかー。 夕食のおかずがワカサギとか、サザエとか、曙バーガー(さば)とか、秋刀魚のはらわたとか、死霊とはらわたとか、僕の嫌いなものばかりだったりするとかー。 名物の “壁画風呂” が、僕の入る時だけ “腋臭(わきが)風呂” になってるとかー。

  ということで、 ビジネスホテル ウェーブ高浜 というところに泊まることにしました。 “じゃらん” にも “楽天トラベル” にも登録してないようなので、危うく見落とすところだったんですが、高浜にもビジネスホテルがあったんですな。 大浴場は無いし、窓から海が見える立地ではないし、リッチな食事も期待が持てないんですが、ま、一応 「お食事処 味彩」 というのはあるみたいなんですけど。 調べてみるとこのホテル、海水浴ツアーの宿としても使われているんですな。 あの辺り、よさげなビーチがたくさんありますからね。 が、一人海水浴というのはかなり空しいものがあるので、今回はパスですなぁ。 オッサン一人でキティちゃん浮き輪につかまって浮かんでいたりしたら、周囲の空気から浮いちゃうに違いありません。 ま、浮き輪の空気が抜けて溺れ死ぬよりは、浮いてるほうがまだマシなんですが、今回は大人しく、天橋立やら舞鶴あたりを観光するに留めておこうと思っております。 微妙な感じの観光スポットがたくさんあったりするんですよね、舞鶴。 「舞鶴引揚記念館」 とか 「赤れんが博物館」 とか。 悪くはないですよね、赤レンガ博物館。 少なくとも 「赤レンジャー博物館」 よりは見ごたえがあるような気がするんですが、んなもん、みどレンジャー好きの僕としては、まったくソソられるものがありません。 ちなみにこの辺りでは毎年 「舞鶴赤れんがジャズ祭」 というのが開催されているようで、今年は沖至とか山下洋輔なんかが出場するようなんですが、で、 旭ジャズまつり には MALTAやモヒカーノ関ラテンジャズ八重奏団なんかが来るんですな。お馴染み女子中学生ビッグバンドのステージもあるみたいだし、ちょっとソソられるものがありますな。 ま、2週連続で出歩くのはちょっとアレだし、桑名の石取祭りと重なるので、行きませんけどね。

 重なると言えば 「漁火想」 と桑名の花火大会もバッティングしちゃました。 若狭にするか、桑名の花火にするか、桑名バッティングセンターにするか、ちょっと悩んだんですが、桑名バッティングは潰れちゃったような気がするし、地元の花火は毎年行ってるけど今年も見たいような気がするし、若さゆえ苦しみ、若さゆえ悩み、で、結局は若狭を選ぶことにしたんですが、せっかくのボランティアの申し出を無視されると、何だかテンションが下がっちゃいますな。 このまま開催2週間くらい前まで何の音沙汰もなかったりしたら、若狭に行くのはやめて、八女茶でも飲むことにしますかね? …と思っていたら、返事が来ました。 一人で来られても、迷惑なだけなんだよ!…とか思われたのではないかと内心、忸怩たる思いだったんですが、相手にしてくれてよかったっす。 忸怩たる思いが転じて、ジクジクの水虫、うつしたろか!?…という、捨て鉢な気持ちになったりもしたんですが、早まらなくてよかったっす。 これで、実行委員会のお姉さんと仲良くなれる可能性も、まったく無いとは言い切れなくなりました。 ぴちぴちギャルとビーチでピーチ♪…というのも夢ではありません。 あ、最後の「ピーチ」というのは最近見かけるようになった桃味のかき氷なんですが、ピチピチのお姉さんと仲良くなって、次の日、一緒にビーチに行って、ピーチのカキ氷を食べようね♪ そういう話がまとまる可能性も皆無とは言えません。 これはもう、万一に備えて、海パンだけは用意しておいたほうがよさそうですな。 最悪の事態に備えて、海パンのほかに、乾パンも持っていったほうがいいかも知れませんけど。 誰からも相手をして貰えず、心が荒んで、もういいっ!晩ゴハンも食べないっ!…ということになって、でもやっぱり、夜中になって腹が減ってきて、ビジネスホテルのベッドの上で独り、すけべビデオを見ながら、乾パンをかじる。 そういう事態にならないとも限りません。 用心するに越したことはないですよね。

 果たして海パンと乾パン、どちらが活躍することになるでしょう? ま、恐らく海パンのほうはまったく出番がなく、乾いたままの乾パン状態で、旅を終えることになるんでしょうなぁ。。。

 ということで、今日はクリフォード・ジョーダンなんですが、それはそうと、 こんなブログ を見つけました。 上のほうのアサリ武装は、ま、いいとして、ん?今年の桑名は凄い?二尺玉○発!? ということは、二尺玉暴発?もしくは、二尺玉不発? そんなイチかバチかの賭けに出るのは、ちょっとどうかという気がするんですが、NTNの超大型ワイドスターマイン、復活っすかね? 今年は見にいけないので、もっと地味にして貰ってよかったのにー。 打ち上げ花火の替わりに、へび花火にしちゃうとか。 とまあそれはそうと、今日は 『イン・ザ・ワールド』 というアルバムを紹介したいと思うんですが、先日、名古屋に行く機会があった際にタワーレコードに立ち寄ってこいつを発見しました。描くのがめっちゃ嫌になるジャケットでありますな。机の上、もっと整理しろよ!…と思わずにはいられませんが、こんな面倒なのでも僕が取り上げる気になったのは、中身のほうがそれなりだったからなんですが、とまあそんなことで1曲目。  「ヴィエナ」 。 あるいは 「ヴィエンナ」 だったりするのかも知れませんが、クリフォード・ジョーダンのオリジナルです。ピアノ・トリオによるイントロに続いて、3管のハモりでテーマが演奏されるんですが、これはアレです。えらくスピリチュアルです。コルトレーンの霊が江原啓之に憑依したかのような印象すらあります。 栗嬢と言えば「あまり闘魂の感じられないアントニオ猪木似のロリンズ派テナー奏者」という印象があったんですが、いつのまにか「激情派の闘魂バリバリのトレーン派テナー奏者」に変貌を遂げて いたんですな。 …と、 某サイトのレビュー に書かれていたんですが、確かにそんな感じです。 ちなみにこの回の前半は金魚すくいネタでありますか。改めて調べてみると、 「金魚すくいポイ」 って、4〜7号くらいまで種類があるものだったんですな。大きさではなくて、紙の厚さが違うみたいなんですが、詳しくは、ま、 ここ を見て貰うとして。 で、前回、金魚1匹の仕入れ値を適当に10円で見積もったんですが、このお店の場合 “小赤” は1匹 9.45円 (税込) みたいです。いい線いってましたね。 この金魚屋、ネタに困った時に使えそうなので、これ以上深入りするのはヤメておきますが、深入りといえば 7月23日は某・塩サバ物産(仮名)の創立記念日でありますな。さば君は今年、勤続20年なので、表彰されることになると思います。会食の席ではおそらく、フカ入りのスープが飲めることでしょう。 勤続15年の時はフカヒレ入りのスープだったんですが、このご時世ですからね。今年はフカの身しか入っていないに違いありません。 …と、フカ入りスープに深入りしている間に、栗嬢のソロは終わってしまいましたが、時おり、残りの2管が絡んでプチ集団即興演奏風になったりして、なかなかいい感じに盛り上がっておりました。

 で、続いてはトランペットのソロでありますな。 誰かと思ったらこれ、ドン・チェリーなんですよね。意外な人選なんですが、これが意外と悪くなかったりします。 根がフリー系の人なので、フリチンで走り回るような狼藉を働くのではないか?…と懸念されていたんですが、思ったよりも紳士的で、その真摯な吹きっぷりに心を揺さぶられたりもしました。 ま、それなりにアバンギャルドなので、短パンギャルが好きな僕にはちょっとハードだったりするんですが、ま、ドン・チェリーにしては、マシ。…と、評価することが出来るのではなかろうかと。 で、続いてはジュリアン・プリースターでありますか。 トロンボーン奏者としてはカーティス・フラーよりも前衛的で、グラシャン・モンカー3世よりは保守的。 そういった立ち位置にいるわけなんですが、アルバート・ヒースのタイコに煽られまくるアオリイカ。 …といったイカっぷりが、なかなか壮快です。 で、続いてはウイントン・ケリーのピアノ・ソロ。 この面子の中では、ちょっと浮いちゃうんじゃないかと心配していたんですが、ま、それなりに健闘していて、何より。 でもって、テーマに戻って、おしまい。 17分にわたり、ミュージシャンたちが延々と白日夢のような世界を繰り広げる、めくるめく官能と哀愁の「Vienna」。 …と、日本語ライナーで原田和典クンが書いておりますが、そうですか。白日夢ですか。 「はくじつむ」 で漢字変換しようとしたら 「穿く実務」 としか出てこなくて、それはそんな実務や!?…と思わずにはいられませんが、 「脱ぐ実務」 だったら、何となく分かるんですけどねぇ。 とまあそんなことで、いやあ、大作でありました。

 2曲目、やはりクリフォード・ジョーダンのオリジナルで、 「ダグズ・プレリュード」 。 「ダグの前奏曲」 ですか。 ダグというのはダグ・ワトキンスか、もしくは “駄具” か、そのどちらかだと思うんですが、普通に考えればやっぱりワトキンスっすかね? “駄具” でググっても 『愚駄具だ日記』 (←下ネタ好きな電波気味腐女子の日記らしい。) とか、そんなのしか出てこないしー。 “電波気味腐女子” って、一瞬、頭の中に味噌味の豆腐のようなものが浮かんでしまったんですが、凄いですなぁ。もしかして 「ブログ・始めました」 の1回だけで終わっちゃったとか?  いつまでもグダグダと 「個人のほーむぺーじ」 に執着している僕からすると、むしろ羨ましくもあったりするんですが、ま、グダグダはいいとして、 「ダグの前奏曲」。 静謐なムードのバラードなんですが、テーマ部の重厚なハモり具合に、胸を締め付けられるような思いがします。何だか昔のスケバンの気持ちが分かるような気がするんですが、胸にさらしを巻いていたんですよね、スケバン。 さぞや胸を締め付けられる思いだったに違いありませんが、でもって、続いてケリーの華麗にしてハヤシなピアノ・ソロがフィーチャーされます。 いや、華麗にしてカレーでは、あまりにも捻りがないので、とりあえずハヤシにしてみたんですが、華麗にしてヒラメ。…とかでもよかったかも知れません。 で、続いてはプリースターのトロンボーンですか。くすんだトーンの楠田枝里子。そんな雰囲気のなるほど!ザ・ワールドでありまして、 「ニョキニョキ植物王国」 とか、ワケのわからん番組の司会もしてたんですな、楠田枝里子。 で、最後はクリフォード・ジョーダンが締めて、ま、この辺りまでくると、あまりバラードでは無くなっているんですが、でもって、最後、明確にはテーマに戻らなくて、おしまい。 4分45秒のちょっとした小品で、ま、悪くはなかったんですが、怒涛の展開だった1曲目と比べると、ちょっとインパクトが薄い臼井義人。 そんな気がしないでもありません。

 で、次。 またまたジョーダンのオリジナルで、 「オウアゴウゴウゴウ」 。 何だかちょっとアレなタイトルですな。日本語にすると 「追うわ郷郷郷」? その昔、郷ひろみを追いかけていた松田聖子の心境を詠んだんですかね?  あ〜、私の恋は〜、南の風に追うわ郷郷郷〜♪ 「青い珊瑚礁」 の節で歌ってください。 歌いにくいこと、この上ありません。 ベースとのユニゾンでテーマを奏で、あとはひたすらジョーダンがくすんだトーンで吹きまくる…と、日本語ライナーにあるんですが、確かにそんな感じですな。 ベースとテナーのユニゾンでテーマが奏でられ、途中でほんの一瞬、管楽器とタイコの音が出てくるところで、ちょっとビビるんですが、そんな演出もニクいよ、この、ど根性ガエル。 梅さんに似てますよね、ジョーダン。 クッキングパパにも似ているんですが、アドリブパートに入ると、そんなアゴがくすんだトーンで吹きまくっていて、圧巻です。 何も考えず、ただ勢いだけで押しているとしか思えないんですが、ジャズと押し相撲と押し寿司は、それでいいんだと思います。 ま、押し相撲の場合は何も考えず、ただ勢いだけで押したりすると、引かれたり、はたきこまれたり、肩透かされたりして負けることもあるんですが、ジャズの場合は参加者全員が、ほぼ押しタイプだったりしますからね。後には引かない奴らばかりです。 で、続いて、トランペットが登場します。 後半の2曲はドン・チェリーからケニー・ドーハムにメンバーチェンジしておりまして、押しの強さはやや弱体化しちゃうものの、その分、上手の引き方とかはチェリーよりも上手でありまして、いかにも技巧派なプレイを聞かせてくれたりします。 中盤、残る2管が絡んで微コレクティブ・インプロビゼーションな雰囲気になったりして、ドーハムだからといって、決して保守に安泰するわけではなく、エド・ブラックウェルロイ・ヘインズの2ドラムスをバックに、大いに気を吐いております。 大いに気を吐くといえば、 「若狭おおいのスーパー大火勢」 なんてイベントもあるんですな。 おおい町で大いに火を振り回すという、そういう出し物のようですが、来年はこれを見にいってみますかねー? 図画コンテスト もあるみたいだしー。 濱岸心凜音ちゃん (小学1年生) の作品は、シャチホコすくい? …とか言ってるうちにプリースターのソロになって、続いてケリーが出てきて、最後は2ドラムスのソロで大いに盛り上がって、でもって、ベースとテナーのユニゾンによるテーマに戻って、おしまい。 いやあ、なかなか郷郷郷!…な仕上がりでありました。

 で、ラストです。 最後も栗嬢のオリジナルで、 「872」 。 数字だけの曲名というのも珍しいんですが、「872」。 何なんすかね、こりゃ? 「873」 なら 「花見」 、「875」 なら 「花子」 、「839」 なら 「はっさく」 なんでしょうが、「872」。 無理やり 「鼻血」 と読めなくもないんですが、分厚いホーン・ハーモニーと多層的なリズムが正面衝突する…と、原田クンが評する演奏っぷりは、確かに鼻血的だったりするんですけど。 正面衝突すれば、鼻血くらいは出ますよね。 むしろ、鼻血だけで済んでよかったという気もするんですが、ちょっとしたビッグバンドのような重厚なサウンドのテーマ部に続いて、ジョーダンのソロが出てきます。何だかもう、ワヤですな。 正直、かなりの疲労感を覚えるほどなんですが、続いて出てくるプリースターだって、まったく気は抜けません。 めっちゃ炭酸のきつい銀矢サイダーでも、10分も放置すればさすがに気が抜けるんですが、まだ始まって3分少々ですからね。 トロンボーン・ソロの中盤には残りの2管も加わってきて、何だか銀矢サイダーにドライアイスを投入しちゃったような惨状を呈してくるんですが、7分を過ぎて、ようやく気が抜けてきたなと思ったら、そのままフェードアウトして終わってしまって、ということで、今日のところは以上です。

【総合評価】 クリフォード・ジョーダンは思いきり闘魂が感じられまくる、アントニオ猪木似の前衛派テナー奏者だった。 そんな現実を目の前に突きつけられたような1枚でありました。 夏バテ気味のこの時期、正直、ちょっと辛いものもあるんですが、夏バテには鰻!…みたいに、ちょっとハードな食い物のほうが効果的だったりもするし、でもまあ、胃腸虚弱な人だと、間違いなく下痢でしょうな、こりゃ。。。


INDEX
BACK NEXT