SUGAR (CTI)

STANLEY TURRENTINE (1970/4)

SUGAR


【パーソネル】

FREDDIE HUBBARD (tp) STANLEY TURRENTINE (ts) GEORGE BENSON (g)
LONNIE LISTON SMITH Jr. (el-p) BUTCH CORNELL (org) RON CARTER (b)
BILLY KAYE (ds) RICHARD "PABLO" LANDRUM (conga)
【収録曲】

(01-03) SUGAR / SUNSHINE ALLEY / IMPRESSIONS

【解説】 (2010年07月11日更新)

 あーあー、川の流れのようにー♪ ということで、 前回 に引き続き “川ネタ” です。 題して、『川ネタと川俣軍司』 。 いや、 “川” だけでは1回分持たないような気がするので、軽く “軍司” も絡めてみたいと思うんですが、川俣軍司というのはアレです。 これ です。一時期、川俣、川又、あるいは川端という苗字のヤツのあだ名がすべて 「軍司」 になってしまったほど、強烈なインパクトを与えた通り魔でありますが、最近、彼に関する様々な新事実が発覚したので、紹介しておきたいと思います。 ソースは例によって “2ちゃんねる” なので、その信憑性は半値八掛けニ割引の10%にも満たないものと思われますが、【ブリーフ一丁】 川俣軍司 【威風堂々】 というスレが立てられておりました。 その中に 「捕われた宇宙人の写真に似ている」 というのがあったんですが、そうっスかね?似てますかね? これ ですよね? ま、確かに捕われたという点では似てなくも無いんですが、それはそうと川俣軍司の祖父がその昔、殺人事件で殺されたという話は本当なんすかね? しかも、軍司の祖父を殺した犯人というのが、軍司に殺された主婦の祖父だったんだそうで。 誰がそんなことを言ってるのかというと、稲川淳二なんですが、深川通り魔事件の犯人、川俣軍司について語る稲川淳二。 “川” つながりで、何となく信用してもよさそうな気がしないでもありません。

 で、川俣軍司に関する最大の謎、 「タイホ当時、どうしてパンツ姿だったのか?」 に関しても言及されていました。もっとも、諸説が入り乱れていて真偽の程はサダカではないんですが、(1)川俣軍司が自発的にズボンを脱いだ。 (2)警察に無理やりズボンを脱がされた。 (3)警察に無理やりパンツを穿かされた。 以上、3つの可能性が考えられるようです。 どうして警察に無理やりズボンを脱がされたのかというと、鑑識課からの要請で被害者の血痕鑑定の為、捜査員に取り押さえの際にズボンを脱がすように指示されたからなんだそうで、Wikipedia ではこの説が採用されているんですが、個人的には、うーん…。 そんなもん、後でゆっくり脱がせばいいだけの話ですよね。 で、一方、どうして警察に無理やりパンツを穿かされたのかというと、取り押さえられた時、軍司クンはフリチンだったと。 それでは対外的にマズいので、警察がそのへんの店で新品のパンツを買ってきて、穿かせたと。 ま、有り得ない話ではないですよね。そういえばパンツだけ妙に真新しくて、ちょっと違和感があった。…みたいなレスも出てきて、流れとしては、「穿かされた説」 に傾きそうにも思えるんですが、ただ、果たしてあの緊迫した場面で、軍司にグンゼのパンツを穿かせることは可能だったんでしょうか? パンツというのは無理やり脱がせるより、無理やり穿かせるほうがより困難なように思えるんですが、 局部を隠すだけの目的ならタオルでも巻いたほうが早いと思うんですけどねー。 ちなみにあのブリーフは “グンゼ説” と “BVD説” の両方があって、こちらもまだ結論が出てなかったりするんですが、 「軍司のパンツはグンゼのパンツ」って、語呂がいいぢゃん♪…という理由で、どちらかというとグンゼ説のほうが有力のようです。

 で、もう一点。どうして警察官ではなく、寿司職人に取り押さえられたのか?…と、写真を見て思った人も少なくないと思いますが、実はあの職人、警察官の変装だったみたいですな。 川俣軍司に 「寿司屋の人間を呼べ!」 と言われて、寿司コスプレの捜査員を派遣したみたいですが、ということで、川俣軍司に関して発覚した新事実は以上です。 ということで、続いて “川ネタ” です。 某排水機場で長良川の水位を測ってみた。…というところまで話が進んでいたと思うんですが、そもそも、こういう場合の水位というのは、何を基準にしているんですかね?…という問題が未解決のまま、今回に持ち越しということになりました。 そもそも、どうして僕が川の水位に疑問を抱いたのかと言うと、その排水機場の黒板に 「墨俣水位+3.5m=外水位」 という文字が書いてあったからなんですが、え、どういうこと? 墨俣というのはアレですよね。豊臣秀吉の一夜城。 アレで有名なところです。 イカの一夜干しが有名な観光地なら、どこにでもあるんですが、一夜城がウリなところは、全国を探してもここだけ。 何せ一夜にして城を造っちゃったわけですからね。一夜にしてイカを干したのとはワケが違います。秀吉くん、凄い♪ ちなみにこの墨俣一夜城、今では こんな立派な天守閣 まで造られて、お花見客で賑わったり、金のシャチホコが盗まれたりして、盛り上がっているんですが、ちなみにこの “墨俣” という地名、 「すまた」 ではなく 「すのまた」 と読むのが正解です。 2ちゃんねるの航空祭スレで桑名hamaglyくんが岐阜基地の航空祭の帰りに 「やっと素股嬢まで戻ってきた。」と書き込んで、華麗にスルーされてましたが、墨俣城=素股嬢。 ま、分かる人には分かる定番ネタなんすけど。 ちなみにこのバッタ城は1991年4月にオープンして、2008年1月の時点で入館者60万人を突破したようです。 60万人目となった三重県松阪市駅部田町、会社員南山昇さん(55)には、館長から「無病息災」をもじって「六瓢(むびょう)息災」の願いが込められた6つのヒョウタンが連なった飾りが贈られたそうです。 そんな素敵な記念品を頂けるのなら、僕だったら後ろに並んでるオバサンとかに順番を譲りますね。こうして2年半後にワケのかわらんホームページに本名を書かれたりして、とんだ恥曝しだしー。

 とまあ、墨俣というのはそういうところなんですが、その墨俣にも長良川は流れているので、その水位が関連してくるというのは何となく分かります。 が、その排水機場があるのは墨俣よりも5キロほど下流なんですよね。 下流の水位が 3.5mもプラスだったら、ちっとも水が流れてこないことになると思うんですが、そもそも、なぜ 「墨俣」 なのかというのは、何となく分かります。 何かあるんでしょうな、多分。 ということで、調べてみました。やっぱりありました。 これ です。 なるほど、観測局があるんですな。 携帯電話用のサイトもあるので、いつでもどこでも墨俣の水位が見れるね♪…ということなんでしょう。なるほど。便利な世の中になりましたな。いいですよね、便利な世の中。少なくとも便器な世の中よりはいいと思うんですが、いや、便器がなかったりすると、かなり不便だったりするんですけど。 水道のポンプ場なんかだと便所の無いところもあったりして不便なんですが、その点、排水機場は大丈夫。 大雨が降ると運転員が徹夜で詰めなければならないので、便所と仮眠所は必ず用意されております。 ま、古い機場だとボットン式だったりして、ちょっと嫌なんですけどー。 汲み取り便所は嫌だという気持ちを汲み取って、是非とも水洗化して欲しいところなんですが、「汲み取りじゃ駄目なんですか?」とか言われて予算を仕分けされちゃったので(←多分)、ちょっと苦しいかも知れません。山小屋のバイオトイレの補助も打ち切られたみたいだしー。 「バイオじゃなきゃ駄目なんですが?バイ貝では駄目なんですか?」 とか言われちゃったんでしょうな。

 で、墨俣の水位は分かったとして、それより5キロほど下流で+3.5mする意味がよく分かりません。 確かに墨俣の水位が +0.40mくらいのとき、5キロほど下流の量水標を見たら、ま、概ね3.90±0.10mくらいやな。…という感じだったので、黒板に書かれていたのは単なる運転員の戯言というワケでもなさそうなんですけどー。 ポイントはどうやら、墨俣の長良川の断面図に書かれている 「零点高 4.220m」 という数字にありそうなんですが、この数字は何を示しているのでありましょうか? ということで、調べてみました。 水情報国土データ管理センターQ&A集。

Q. 水位の基準値はどのように決められているのですか。

A. (前略) 水位標零点高「水位標の零点高は原則として最渇水位以下にとるものとする。ただし、必要に応じ上下流の近接する既設水位標の零点高との関連も考慮して定めるものとする。また、河床掘削計画などがある場合には、その影響を見込んで設定するものとする。」このように定められており、各観測所とも観測所設置時点で現地状況を調査し、任意の高さを零点高と設定し、単純に読みやすい数字の表示をしている方法が一般的です。

 ま、要するに、適当♪…ということなんすかね? この 4.220mという数字そのものは東京湾中等潮位といって、かなりしっかりした基準のようですが、各観測局でどこを零点にするかは、ま、よきにはからえ。 そういった鷹揚な態度でコトに臨んでいるようです。 川の水位というと、イコール、川の深さだと思ってしまうんですが、ぜーんぜん違うんですな。 墨俣の水位は通常、−2.6mとか、そういう数字だったりするんですが、それだと川にはぜんぜん水が流れていなくて、スコップで 2.6mほど穴を掘ると湧き水が出てくるレベル。…とか思ってしまいますよね。 が、実際にはその水位でも長良川には滔々と水が流れていたりします。 水位+0.4mと言われると、「子供でも渡れるぢゃん。」 とか思ってしまうんですが、実際は通常時に比べて3mほど増水した状況だったりするわけです。下手に歩いて渡ろうとすると、速攻で深みにはまって溺れちゃうに違いありません。 で、そこから5キロほど下流に下った観測点では、恐らく零点高を 4.220−3.500=0.72mに設定しちゃったんでしょう。 そのほうが歩いて渡ろうとするアホが減るに違いないので、なかなか賢明な判断だと思うんですが、素股嬢にはそこのところをもうちょっと考えて欲しかったですなぁ。

 で、この水位情報を定期的に覗いていると分かるんですが、川というのはあっという間に水嵩が増すんですな。 観測地点では大した雨ではなくても、上流部で大雨が降ると危険です。墨俣観測所の場合、雨のピークから2〜3時間後に水位が最大になる感じですかね? ほんの数時間で3〜4mくらいは平気で水位が上昇しちゃいますからね。 数値が0mを超えただけでも、ちょっとヤバそうな気配が漂ってくるんですが、これが氾濫注意の 4.00mとか、出勤水位の 5.00mとか、非難判断の 6.90mとかになった時のことを思うと・・・。 よく、河原でバーベキューをしてる奴らが酔っ払って川に入って、深みに足を取られて流されて、行方不明になったり、お亡くなりになったりするんですが、雨が止んだからと言って、油断はなりません。水位上昇のピークはその後に来たりしますからね。 川で流されて10キロ下流で溺死体で発見されるような死に様では、何とも浮かばれませんよね。 ま、足に錘を付けて海に沈められて、死体が上がらないまま生涯を終えるよりは、水面に浮かんだ分だけ浮かばれるかも知れませんが、悲惨な最期であるには違いありません。 “2ちゃんねる”でも、絶対に同情はして貰えないしー。 「DQNの川流れ」 とか、 「風物死」 とか言われて、

  176 :名無しさん@十周年:2010/07/11(日) 09:44:04 ID:YH0p4+wO0

  こういうDQNは止めても無駄なんだよな
  俺も遊泳禁止の場所で遊んでるDQNに向かって
  危ないぞ、沖に流されたらどうするんだ!って注意したら
  DQN「おきに流されるって、後鳥羽上皇かよwww」
  DQN女「マジ受けるんだけど、超承久の乱〜」
  とか言って聞き入れなかったわ

 というコピペを貼られて、それでおしまい。 これから梅雨末期の豪雨やら、海水浴やら、河原でキャンプやら、台風やらで水の事故が増える季節です。2ちゃんにスレ立てされるような死に方だけはしたくないものですなぁ。。。 ちなみに、巷間に伝えられる 「日本の風物死」 は、このようになっております。

  1月=おじいちゃんのどに餅詰まらせる

  2月=雪下ろしの最中に屋根から転落

  3月=免許取り立ての18歳無謀運転

  4月=花見or新歓コンパで急性アル中

  5月=帰省ラッシュの渋滞で玉突き事故

  6月=パチンコで子供蒸し焼き

  7月=DQNの川流れ

  8月=田んぼの様子を見に行って用水路に流される

  9月=バーベキューでカセットコンロ爆発

  10月=毒キノコを知らずに食べる

  11月=山菜取りでクマに遭遇

  12月=軽装で雪山に登って遭難

 カセットコンロの爆発って、あまり聞かないし、山菜取りって普通、春やろ?…という気がするんですが、ま、キノコだって山菜だ!…と言い張るのなら、分からんでも無いんですけど。 冬眠前のクマに襲われるという事故は確かにありそうなので、「クマに襲われて、クマった。」とかでもいいかも知れません。 で、カセットコンロの爆発というのも、調べてみたら 2004年4月からの5年間に135件発生して8人が死亡、15人が重傷を負っているんですな。馬鹿に出来ません。 ま、中には “【大阪】39歳従業員「火のついたガスコンロの上にカセットコンロを置いたら爆発した」 ミナミの居酒屋爆発事故” といった、アホか!…と言いたくなるような事例もあるんですけど。 いずれにしろ、笑い事ではない事故なんですが、ちょっと気をつければ防げるものも少なくありません。 僕も 「サバの川流れ」 とか言われないように木曽川でのウインドサーフィンからも足を洗ったし、増水した川と、陶酔したカバには、十分注意しましょう。 ということで、おしまい。

注意(1)! 注意(2)!

 ということで、今日はスタンリー・タレンタインなんですが、それはそうと、参議院選挙ですなぁ。みんながコレを読む頃には大勢が判明していると思いますが、数日前、さば家に朝日新聞から電話が掛かって来ました。有権者を対象にコンピューターで無作為に作成した番号に電話をかけるRDD方式というヤツですな。 世論調査って何だか胡散臭いと思っていたんですが、一応はちゃんと電話をしてくるものなんですな。 が、よりによってウチなんかに、しかも夜の10時半に電話してこんでもエエのにぃ。。。 面倒なので、選挙区で誰に投票するかは 「決めてない」、比例区でどの政党に投票するかは 「決めてない」、支持する政党は 「特にない」 と答えておきました。 こうして世間では無党派層が増えていくんでしょうなぁ。 三重県での調査は、「有権者のいる家庭に電話がかかったのは 1231件で、そのうち 815人から有効回答を得た」 という結果だったようですが、僕の真摯な回答はもちろん 815人のうちに入っているんでしょうな? で、当然、協力したお礼に強力わかもと(試供品)くらいは貰えるんでしょうな? もし、わかもとをくれなかったら、自腹を切ってエビオスを飲んでやるぅ! …ということで、今日は 『シュガー』 というアルバムを紹介したいと思います。 いいですよね、シュガー。甘くて美味しいです。わかもとは苦くて不味いです。ミヤリサンとかビオフェルミンは甘くて美味しいので、整腸するならミヤリかビオやろ!?…という気がするんですが、正露丸糖衣は駄目です。子供の頃、甘いので喜んでそのままずっと舐めていたら、途中から激苦に転じて、それ以来、嫌いになりました。 苦いなら苦いで、最初っから苦くしておけって!…と思わずにはいられませんが、ま、それなら最初から糖衣でない、普通の正露丸を食えという事なのかも知れませんけど。

 とまあ、それはそうと 『シュガー』 なんですが、これはいけません。何がいけないって、ジャケットがよくありません。 通称 “足舐め” と呼ばれているんですが、完全に変態入ってますよね、こりゃ。 他に、いくらでも舐めるところがあるやろ!?…という気がします。足の指を舐めて 「シュガー♪」 って、甘いんですかね? そりゃ、床の上に砂糖をこぼして、その上を歩いたりすれば甘くもなるんでしょうが、 「ああん、砂糖をぶちまけた上に、裸足で踏んじゃったぁ。。。」 「どれどれ、僕が取ってあげよう。」 (←舐め舐め♪) 「いやあん、ヒロシったら、変態〜♪」 みたいな。 それはそれで、何だか羨ましかったりするんですが、ま、何となくオッサンっぽい足だったりもするんですけど。 で、これ、1970年の録音で、おまけに何だか軽そうなCTIの作品なんですな。 演奏内容はあまり期待が持てそうにもないんですが、でも大丈夫。 僕はこのところ、カーナビの MP3再生機能を使って、クルマの中ではランダムプレイで音楽を聞いているんですが、ある時、ふと流れてきた 「インプレションズ」 を聞いて、 「ん!?何かこれ、いいぢゃん。誰の何ていうアルバム?」 と思ってチェックしたら、このアルバムだったんですよね。 ちょっと意外な気がしました。 いや、何となく勝手にフュージョンっぽい作風だとばかり思い込んでいたもんで。 で、改めて家に帰って確認すると、フレディ・ハバードやロン・カーターも参加している、意外と硬派っぽいヤツであることが判明したんですが、全部で3曲しか入ってなかったりもするんですな。 こりゃ、レビューを書くも楽そうだしぃ。…ということで、今回、正式に取り上げてみることにしたんですが、とまあそんなことで、まずはタイトル曲の 「シュガー」 。 タレンタインのオリジナルなんですが、これがまた、なかなかの名曲だったりします。 タイトルとは裏腹に、ちょっぴりビターだったりもするんですが、ソウルフルでファンキーで、それでいて、ちょっぴりヤンキー。 男の子って〜、少し悪いほうがいいの♪…と、その昔、小泉今日子が 「渚のはいから人魚」 の中で歌っておりましたが、僕の場合、顔はいいし、頭はいいし、性格もいいし、どこも悪いところが無いのが欠点なんですよね。 その点、スタ・タレは大丈夫。 あまり頭が良さそうなタイプには見えないし、決して美男子でもないし、ま、性格だけはわりとよさそうなんですが、で、サックスが吹けるというのは強みですよね。楽器が出来ると女にモテそうですもんね。僕の場合、サックスは吹けないんですが、一人でハイソックスは履けるので、ま、川俣軍司とはいい勝負なんじゃないかと思うんですけど。

 テーマに続いてスタ・タレのソロになるんですが、バックにギターが絡んでくるあたりが、しかもそのギターがジョージ・ベンソンだというところが、何とも 70年代っぽいですな。 ま、テナーの吹きっぷりそのものは普通にタレンタインだったりするんですが、やや下世話で豪放なブロウには合法ドラッグのような味があって、好きな人にはたまらん魅力だったりするんでしょうな。 僕は舐めたことがないので、よく分からんのですけどね、合法ドラッグの味。 ハッピーターンの粉 (←通称 「ハピ粉」 ) なら舐めたことがあるんですけど。 で、続いてフレディ・ハバードのソロになるんですが、普通に新主流派な爽やかなプレイで、ノーマルに楽しませてくれます。 で、続いてジョージ・ベンソンなんですが、普通にギターが美味いですよね、この人。 「ジョージ・ベンソンって歌だけじゃなく、ギターも弾けちゃうんだぁ。」 とか言っちゃうギャルもいるそうですが、そりゃ、元々はジャズ・ギタリストですからね。 “ちょっぴり今風のグラント・グリーン” として、十分通用するレベルの技量の持ち主だと思います。 「ジョージ・ベンソンって足が速いだけじゃなく、ギターも弾けちゃうんだぁ。」 とか言っちゃうギャルもいるそうですが、そりゃ、完全にベン・ジョンソンとごっちゃになっちゃってます。 ギター・ソロの中盤にはスタ・タレが絡んで、地味に盛り上がったりして、でもって、テーマに戻って、おしまい。 ジャスト10分の演奏なんですが、まったく長さを感じさせず、ま、普通によかったのではないかと思います。 最後が微妙な感じでフェードアウトしてるのは、ちょっと残念。 あと10秒くらいの辛抱すれば、最後までイケたような気もするんですけどねー。

 ということで、次です。  「サンシャイン・アレイ」 。 死体を海に沈めるなら、足に鉄アレイを括りつけたりするのが有効なんですが、野本岩男がやってましたよね。 が、結局、妻と子の遺体は浮かんできてしまって、少しは被害者も浮かばれたわけなんですが、それはそうと 「サンシャイン・アレイ」 。 鉄アレイの “アレイ” は漢字で書くと “亜鈴” なんですが、さほど頭がよさそうなタイプには見えないタレンタインが漢字を書けるとは思えないので、 「日の光亜鈴」 といった意味ではないでしょう。 というか、これ、オルガニストとして参加しているブッチ・コーネルのオリジナルなんですな。 名前がコーネルだけに、コーネル大学出身なのかも知れず、だとすれば漢字くらいは書けても不思議ではないんですが、コーネル大学漢文科卒業とかだったら、あり得ますよね。 が、ブッチ・コーネルでは店で挽肉をこねてる肉屋のイメージしか浮かんでこないので、やっぱり無理かも知れません。 恐らく普通に英語だと思われるので、翻訳サイトに掛けてみたところ、 「日光路地」 と出てきて、ちょっぴり意味不明だったりしたんですが、鉄アレイ、サンシャイン・アレイ、稗田阿礼。 “世界3大アレイ” のひとつだというのは間違いないと思います。 で、今日のほうはアレです。 アレイです。 カレイっぽくはなくて、そこのところが魚介類が今ひとつ好きではない僕には嬉しいんですが、これはアレですな。ファンクです。 ファンキーではなくて、ファンク。 いかにも 70年代っぽくて、これはこれで悪くはないですよね。 オルガン、ギター、コンガ。 この3者が何とも言えないグルーブ感を醸し出しておりまして、でもって、ソロ先発はブッチ・コーネル。 作曲した人が最初にソロを取る権利を得る。そういうパターンでありますな。 プレイそのものは誰に似ているかというと、ドン・パターンソン。 いや、さっきパターンと書いたら、何となくそんな名前が浮かんで来たんですが、で、続いてベンソンのギター・ソロを持ってくるあたり、なかなかのネチっこさだと思います。 で、続いて出てくるハバードが、何だか妙にカッコよかったりするんですが、こういうサウンドでもイケる口だったんですな。 名前がハバードだけに、あるいはハーバード大学を出てたりするのかも知れず、ちょっぴりインテリっぽい雰囲気があったりもする人なんですが、で、続くタレンタインはアレですな。中卒でしょうな。 ま、それはそれで音楽の世界で頑張って、アメリカでいちばん高いギャラを取る男と言われるまでに出世したワケだから、立派な事だと思うんですけど。 ここでも貫禄のプレイを聴かせる甚六さん。…といった感じに楽しませてくれるんですが、浪人生なのによく車を洗車してたりしますよね。 勉強しなくていいの?…と、 yayayajp2002さんに ツッコミを入れられて おりますが、ま、戦車を乗り回されることを思えば、洗車のほうがまだマシだしぃ。…と、イササカ先生もいささか諦めムードなのかも知れません。 とか言ってるうちにテーマに戻って、おしまい。 10分45秒もあるんですが、まったく長さを感じさせず、普通によかったと思います。フェードアウトせずに、最後まできっちり、ケリを付けてるしー。

 ということで、ラストです。  「インプレションズ」 。 僕が、ちょっと、いいかも?…と思ってしまった、例のアレですな。 ジョン・コルトレーンとスタンリー・タレンタイン。 どちらも名前が 「ン」 で終わって、しりとりではちょっと不利ということ以外、まったくと言っていいほど、共通点を見出せないんですが、その意外性がウリなんでしょう。 ロリ顔なのに巨乳とか、そういうのが好きですからね、日本人って。 で、中卒で気のいいオッサンのタレンタインが、クソ真面目で堅物なコルトレーンのモード曲を演奏するとどうなるかというと、別にどうもなりませんな。 普通にいつものスタ・タレです。 気の合う奴らと、今夜も楽しくセッション♪ そんな雰囲気です。 トレーンが聞いたら、「そんなセッション(殺生)なぁ。」 とか言いそうなんですが、ふだんクソ真面目なヤツが下手にウケを狙おうとすると大滑りして、痛々しい限りですなぁ。 オルガンとかコンガとかエレピとかをバックに、2管のユニゾンで和やかにテーマが演奏された後、スタ・タレ→肉屋のコーネルの順でソロが繰り広げられることになるんですが、両者とも普通にいい感じにジャズしてますな。テナーとオルガンの組み合わせって、個人的にはディープ過ぎてあまり好きではないんですが、ここでのプレイは賞賛に値する硝酸態窒素。そう言っていいと思います。 いや、地下水汚染の元になって、人体に有害みたいなんですけどね、硝酸態窒素。 そもそも硝酸なのか、窒素なのか、クマなのか、はっきりしろ!?…と言いたくなるような名前なんですが、あ、 「熊(くま)窒素」 ではなくて、 「態(たい)窒素」 ですか。唐突にクマが出て来て、ちょっと変だとは思ったんですけど。 JA愛知みなみ、本文、間違ってますぜ! 「硝酸熊窒素」 でググると、結構ヒットするんですよね。 「くまっこ農園」 は、ま、しょうがないとして。 で、オルガンのソロの中盤、2管のハモリが絡んでくるアレンジもばっちり決まって、で、続くハバードは元々がモード派なので、悪い筈がありません。幡豆郡の住民も納得の出来であると言えましょう。はたまめ郡?…とかではなくて、正しく「はず郡」と読んで貰えないと、せっかく 「筈」 と 「幡豆」 で韻を踏んだ甲斐が無いんですが、ま、そんなローカルな地名、正しく読めというほうが間違っているとは思うんですけど。 で、このトランペット・ソロの中間にテナーが絡んでくるという手法もばっちり決まって、続くベンソンのプレイも便槽的な味があって、いいです。 いや、舐めたことはないので、どんな味がするのかよく分からんのですけどね、便槽。 ま、おそらくウンコ味なんでしょうけど。

 で、恐らくギター・ソロの中間には2管の絡みが出てくるだろうと思ったら、やっぱりその通りになって、さすが、期待を裏切りませんよね。 とまあそんなことで、テーマに戻って、最後にスタ・タレがもう一分張りして、でもって、フェードアウトしながら、おしまい。 14分20秒と、ここまでで最長なんですが、冗長さはまったくなくて、工場長も納得の出来でありました。 “工場長” は、まず間違いないとして、“冗長” のほうは大丈夫でしたかね? 正しく 「じょうちょう」 と読んでくれないと、わざわざ韻を踏んだ甲斐がないんですが、ま、そういう僕も40過ぎるまで、 「ど、どんちょう?」 とか思っていたので、あまり大きなことは言えないんですけど。 とまあそんなことで、冗長だった今日のレビューは、以上です。

【総合評価】 足の指は舐めてもいいけど、演奏を舐めるな! そんな気概の感じられる1枚で、幹事長も納得の出来でありました。 …とまあ、総合評価は簡潔に。


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