5 BY MONK BY 5 (RIVERSIDE)

THELONIOUS MONK (1959/6/1,2)

5 BY MONK BY 5


【パーソネル】

THAD JONES (cor) CHARLIE ROUSE (ts) THELONIOUS MONK (p)
SAM JONES (b) ART TAYLOR (ds)

【収録曲】

JACKIE-ING / STRAIGHT , NO CHASER / PLAYED TWICE
I MEAN YOU / ASK ME NOW

【解説】

 このところずっと、胃の痛くなるような思いをしておりました。というのもですね、今年の健康診断で胃の検査をしなければならなくなってしまったんですが、いやあ、考えただけでも気が重くなっちゃいますよね。 “胃カメラ” か “バリウム” か、好きなほうを選べ。…ということなんですが、んなもん、どっちも嫌や!…と思わずにはいられませんでした。でもまあ、どうしてもどちらかを選べというのなら、まあ “バリウム” のほうがマシぃ?…という気がしたので、とりあえず “バリウム希望♪” で申請を出しておいたんですが、その時点ではまだ、わりと事態を楽観視していたんですよね。というのもですね、昨年度も “胃カメラ” か “バリウム” か、どちらか好きなほうを選ばなければならん。…ということだったんですが、その話はいつの間にやら立ち消えになってしまって、結局はどちらも体験することなく、無事に健康診断は終わってしまったんですよね。だからどうせ今年も “胃の検査・人気アンケート調査♪” の集計だけで終わっちゃうだろう。…とタカを括っていたんですが、いや、世の中、そんな甘いものではありませんでした。健康診断のスケジュールを見ると “バリウム” のところにきっちりと ○印 が付けられておりまして、いや、ついに年貢の納め時が来たかぁ。…という感じでしたね。こうなってしまった以上、男らしく覚悟を決めるしかないわけなんですが、僕は今まで一度も胃の検査というのを経験したことがないんですよね。実際に経験したことはないんですが、バリウムに関する噂はいくつか耳にしております。概して、あまりよくない噂が多かったような気がするんですが、とりあえず思いつくままに列記してみると…

 (1) バリウムはまずいらしい。
 (2) 胃を膨張させる薬も飲まされるらしい。
 (3) その薬を飲むとゲップが出るらしい。
 (4) が、ゲップをすると、「ああん、駄目ぢゃん!」…と叱られて、やり直しを命じられるらしい。
 (5) ベッドの上でぐるぐると回転させられて、意外と重労働らしい。
 (6) 後で白いウンコが出るらしい。

…とまあ、だいたいそんなところでありましょうか。いや、やっぱりよくない噂のほうが多いですね。唯一、ちょっぴり楽しそうかな?…という気がするのは、(6)の “白いウンコ” くらいでありまして、ま、(5)の “回転ベッド♪” というのもシチュエーションによっては楽しいのかも知れませんが、その経験を語ってくれた人の口ぶりは、決して快楽に溺れているような感じではありませんでしたので、やはりそれほど楽しいものではないのかも知れません。となると、楽しい項目から嫌な項目を差し引いた “バリウム悲喜こもごも指数” は−5ポイントということになって、いや、これはどう考えたってブルーになっちゃいますよね。健康診断が近づくにつれ、ストレスのあまり胃が痛くなる思いでありましたが、もしここで神経性の胃炎にでもなってしまったら病院で胃の検査を受けなければならなくなって、ますますストレスがたまって胃が痛くなってしまうので、それだけは避けたいところでありますな。…とまあ、あれこれ思い悩んでいるうちに、健康診断の前夜にはとうとう神経性の下痢になってしまいましたが、いや、これは困ったことになってしまいましたな。健康診断の時には検便を持参しなければならないんですが、この状態では到底、健全な検便というのは期待出来ません。ま、幸い、検便と言っても昔のようにマッチ箱に詰めて持っていくわけではないので、たとえサンプルが下痢便だったとしても箱から漏れ出ちゃうという心配はないんですが、夜のうちに3回も便所に行っちゃったから、翌朝のサンプル採取が果たして可能なのか?…という点が大いに心配でありました。ちなみに、うちの会社の健康診断の検便方法についてはご存知の方も多いと思うんですが、というのも毎年この季節になるといつもネタに困って、その話ばかりを取り上げていますからね。 “検便 ジャズ” というキーワードで検索すればおそらく引っ掛かってくるものと思われますが、例えばほら、 ここ とか、 ここ とか、ああん、こんなところ にもぉ。

 あ、古い時期に作られたものなので、背景が青くて字が見にくかったり、改行がなくて文章が読み辛かったり、内容がなくて下らなかったりする点は大目に見てくださいね。ま、恐らく読者の大半は読んでいる途中でアホらしくなって、適当に読み飛ばしちゃったものと思われますが、ま、内容を要約すると、(1)検便は1日1回採取すること。(2)検便は2日分を提出すること。…ということになるわけなんですけどね。で、検査前日の朝、1日目の分は無事、採取に成功した次第でありますが、バリウム検査に伴うストレスのあまり、神経性の下痢になってしまってその日の夜に3回も便所に駆け込んでしまったと。出し尽くしてしまったからには口のほうからその“材料”を摂取してやらなければならないんですが、あいにく、検査前日は午後9時以降、“断食”を命じられていますからね。で、運の悪いことに僕が神経性の下痢に襲われたのは既に午後9時を過ぎた時間でありまして、もはや食料の供給もままならず、心に不安を抱えたまま検査当日の朝を迎えたわけなんですが、いや、僕の心配は杞憂には終わりませんでした。とりあえず検便容器をポケットに入れて便器にまたがってみたものの、便意はまったく襲っては来てくれず、いや、これは大変なことになってしまいましたなぁ。僕は子供の頃から学校に提出しなければならないプリントや体育の時間で使う赤白坊を忘れることはあっても、検便だけはきっちり期限内に提出することを怠らない優秀なコドモだったんですが、そんな“検便提出皆勤記録”も、36歳にして途切れてしまうのでありましょうか? 僕は悲壮な思いで、少し間を置いて便所にこもり、再チャレンジしてみることにしたんですが、いや、神サマは僕を見捨てませんでしたな。花火大会の帰り道、桑名の春日神社に立ち寄って賽銭箱に10円玉を投入し、「今年は何かいいことがありますように。」…とお祈りした効果がこんなところにあらわれたのでありましょう。何とか検便棒の先っぽに必要分を付着させることが出来る程度の“検体”を産出することに成功し、こうして今年も僕の偉大な連続出場記録は途切れることなく継続することが出来たのでありました。

 で、当日、マリンクリニックに赴いて受付で“検便容器2日分”を提出すると、受付のギャルも、「よく頑張ったね♪」…と、やさしく労うように受理してくれて、いや、いいことをした後は気分がいいですなぁ。で、まず最初に肺のレントゲンを撮って、「じゃ、空いているうちにバリウム、いっちゃいますかぁ。」…ということになって、いや、まだ何の心構えも出来ていないのに、いきなりかい!?…と、ちょっとビビってしまったんですが、ま、嫌なことは早めに済ませておいたほうが気が楽だし、大人しくその提案を受け入れることにしておきました。で、まず最初に“炭酸の粉”を飲まされました。これが噂の“胃を膨張させる薬”なんだと思いますが、クスリ自体は何だか子供の頃によく舐めていた“シトロンソーダの粉”みたいな感じで、決してまずいものではありませんでした。ただ、それを飲むための水がですね、ちびっこゼリーの容器みたいなのに入っておりまして、大人を舐めているのか?…という気がしたのが、ちょっと頂けませんよね。大人には大人のプライドというものがあるのだから、その点をきっちり考慮した容器にして欲しかったところなんですが、ま、個人的には“ちびっこゼリー”というのは大好きで、よく自分で買って食べたりしているので、別にいいとは思うんですけどね。で、“ゲップ問題”ですが、噂に聞くほど苦になるものではありませんでした。僕は自分のクルマは月賦で買ったんですが、それほどゲップが出やすい体質ではないので、それが幸いしたのかも知れませんね。検査をしてくれた先生(←若いおっさん風)もジェントルな感じで、もしゲップをしてしまっても、笑って許してくれそうな感じでありました。で、続いて検尿容器風の紙コップに入ったバリウムを飲まされることになったんですが、これも噂に聞くほどまずいものではありませんでしたな。ま、決して美味というわけでもないんですが、まずくて飲めないというほどでもなく、味のないゲロまずのマックシェイクに石膏を混ぜたようなものだと思っていただければ、さほど抵抗感なく摂取することが出来るのではなかろうかと。

 で、続いては “ベッドぐるぐる問題” でありますが、いや、これは噂どおり、かなりの重労働でありましたな。ベッドがぐるぐる回転するというので僕は中華料理屋の回転テーブル状のものを想像してたんですが、そうではなく、自力で仰向けの状態から横向きになり、今度はうつ伏せになってから横向きになり、また仰向けの状態に戻るという運動をやらされるわけなんですな。右に左にローリングして、レスリングだったら8ポイントは入るぅ?…という感じで、かなりの運動量ではありますが、楽しいと言えばそれなりに楽しいと言えるかも知れません。でまた、担当してくれた先生がなかなかの“乗せ上手”でありまして、「はい、今度は横を向いて〜。はい、そこでストップ!うん、いいよ、いいよ〜。」…などと言いながらバーチバチ撮ってくれるものだから、何だか篠山紀信にヘアヌードを撮られているような心境でありました。いや、しっかりパンツは穿いていたのでヘアは見えてなかったと思うんですけど。で、終わってみれば心配していたほど大したことはなくて、何も神経性の下痢になるほど思いつめることもなかったな。…という感じだったんですが、気がゆるんだと同時に何だかおなかのほうもゆるんでしまって、健康診断が終わったら、またちょっぴり下痢気味になってしまいました。クリニックから作業現場に向かう道すがら、名神高速の岐阜羽島PAにクルマを止め、必要ないかな?…という気もしたんですが、念のために授与された下剤を2粒ほど飲み、便所に駆け込んだところ、白いウンコというより、何だかバリウムが液状のまま排出されちゃったような感じでありまして、いや、何だか我ながら不本意な結末に終わってしまいましたな。検査自体は問題なかったんだけど、最後の締めのところでしくじって、結局、僕のバリウム初体験はちょっぴり消化不良のまま終わってしまったのでありました。

 翌朝、下痢の症状もすっかり治癒して、でもバリウムは全部出尽くしちゃったんだろうな。…と、ちょっぴり寂しい思いで便所に入って用を足した次第でありますが、念のためにチェックを入れてみると、おおっ♪ まだバリウムが多少は残っていたのでありましょう、何だかチョコレートクリームに白い砂糖をまぶしたような感じになっていて、これはこれで、けっこうプリティ? それを見て、また少し生きる希望が湧いてきたのでありました。おしまい。

 ということで、今日はセロニアス・モンクです。“バリウムうんこネタ”の後に名前を出されて、モンクとしても不本意でありましょうが、ま、それもまた人生ですからね。で、ピアニスト編も5順目に入ると紹介するアルバムのネタも尽きてくるわけでありますが、果たして僕はモンクのアルバムを何枚持っているのか?…と思って調べてみたところ、14枚ほどありました。いや、あまり好きでないキャラのわりには意外と持っているんですな。が、そのうち4枚は既に紹介済みで、“ジャケコレ2”のコーナーでジャケ絵を書いた2枚はとりあえず外しておきたいし、『ブリリアント・コーナーズ』 はジャケ絵を書くのが面倒だし、ソロピアノのアルバムは聴いていてもちっとも面白くないしぃ。…と、候補から除外していくうちに、取り上げたいアルバムが1枚もなくなってしまいました。仕方がないから急遽、通販で1枚買ってみることにしたわけなんですが、そこで登場するのが 『5バイ・モンク・バイ・5』 なんですけどね。なかなか洒落たアルバム・タイトルと、リバーサイド盤だから大ハズレはないだろうと踏んでこのアルバムを選んだんですが、詳しいデータはまったく知らないまま、とりあえず注文を入れておきました。で、手元に届いてはじめて詳細が明らかになったわけなんですが、ほぉ、チャーリー・ラウズサド・ジョーンズが入っているんですな。ラウズという人は日本ではあまり人気が高くないんですが、個人的にはさほど嫌いではありません。少なくともラウズは、ウズラの卵よりもいいよな?…と、評価しているほどなんですが、いや、あまり好きではないんですよね、ウズラの卵。中華丼に入ってたりすると、余計なものを入れるな!…と言いたくなっちゃうんですが、いや、ウズラの卵を串に刺してフライにしたヤツはけっこう好きなんですけどね。で、サド・ジョーンズという人選は、個人的にはあまりソソられるものがないんですが、モンクに関してはド素人に近い立場である僕の場合、ホーン入りのセッションのほうがまだ聴きやすくていいかも知れません。で、収録曲のほうはというと、モンクのオリジナルばかり5曲という構成になっております。なるほど、 『5バイ・モンク・バイ・5』 というタイトルは、モンクの5つの作品を5人で演奏するという意味だったんですな。ということで、では1曲目から聴いてみることに致しましょう。

 えーと、まず最初は 「ジャッキーイング」 という曲であります。モンクの作品の中ではかなりマイナーなものでありまして、僕個人としてはこのアルバムで初めて耳にしました。で、演奏が始まった瞬間の第一印象は、管入り、悪くないぢゃん。…ということなんですが、曲自体はいかにもモンクらしい変態的なものであっても、わりと普通のハード・バップのノリで聴けますもんね。それもわりとB級っぽい感じであります。曲のヘンな感じというのはなかなか言葉では表現出来ず、とにかくまあ、何だかヘンな曲。…としか言いようがないんですが、とりあえずテナーとペットの2管ユニゾンでテーマが演奏されて、でもってソロ先発はラウズでありますか。出だし、テーマのメロディをちょっぴり引用するあたり、モンクの手法をよく踏まえているな。…という気がするわけなんですが、クリシェの多い人ではありますよね。どんな曲を吹いても似たようなフレーズが出てきて、それをラウズらしいと評価するかどうかは人それぞれだと思いますけど。個人的にはカレーマルシェが好きなので、さほどクリシェも気にはならないんですけどね。で、ソロ2番手はサド・ジョーンズでありますか。男なら誰しも、多少なりともサド嬢に虐められたいな♪…という欲望を持っているものでありますが、個人的にはサド・ジョーンズはさほど好きではありません。でも、好き嫌いばかりしていると人間、大きくなれませんので、ここはひとつ、素直な気持ちでサド君のプレイに耳を傾けてみようではありませんか。・・・。うん、まあまあですかね? やや詰まったようなトーンが中間派風なんですが、ま、フレージングはよく歌っているような気がしないでもありません。で、ソロ3番目はモンクですね。この人の場合、アドリブというより、テーマ・メロディをフェイクしていくような感じのソロが多いんですが…とか言ってるうちにモンクのソロは終わってしまいました。いや、短いソロでしたね。これほどまで前面に出てこないモンクというのも珍しいような気がするんですが、それだけモンクも大人になったということでしょうか?

 で、続いてはおなじみの 「ストレート・ノー・チェイサー」 でありますな。チェイサーというのはアレだよね。ウイスキーをストレートで頼んだ時に付いてくる冷水のことなんだよね。…と、酒の席でうんちくを傾けるには最適の曲なんですが、この話題によって、「まあ、さばさんって物識り♪」…と、話題が盛り上がるかどうかは微妙なところでありますな。たぶん、「は?」…と不思議そうな顔をされて、それで終わりのような気がしますね。 で、これ、モンクの曲にしてはわりとストレートなブルースに仕上がっているんですが、テナーとペットのユニゾンでテーマが演奏された後、ラウズのソロとなります。ちょっぴり気だるい風情が悪くないと思います。で、続いてはサド・ジョーのソロですか。ちょっぴり気だるい風情が悪くないと思います。…って、1曲目の冒頭部分を耳にした時の、ちょっといいかも?…という高揚感は既に消えてしまっている自分を感じずにはいられないんですが、この2曲目の演奏はやや平坦に流れているような気がしないでもありません。出来ればさっさと3曲目に行ってしまいたいところなんですが、演奏時間が9分21秒もあるんですな。先はまだ長いです。で、ソロ3番手はモンクですね。独特のスタイルであるな。…という点は評価してもいいと思いますが、この程度なら俺でも弾けるわい!…と、不遜な発言をしてしまいそうな自分がちょっぴり怖いです。モンクの演奏を馬鹿にして、怖いお兄さんにピストルで撃たれそうになる話がラズウェル細木の漫画にありますからね。だからまあ、人生はいろいろだと、そんなふうに思う次第であります。

 3曲目、 「プレイド・トゥワイス」 。これまた何だか不思議な作風でありますな。変則ブルースというか、豚足ズロースというか、2管のハモり具合はハモの酢味噌が好きな人にはいいかも知れなくて、ちょっぴりミステリアスな気配もあって、ウエイン・ショーターが書きそうな曲ぅ?…という感じもちょっぴりあって、いや、モンクの作品と言うのはなかなか深いものがありますな。少なくとも浅井戸よりは深いと思いますね。浅いですからね、浅井戸は。で、この曲ではソロ先発がサド・ジョーンズとなっております。ま、たまには変化があっていいんぢゃないですかね。いつもソロ・オーダーが同じだと飽きちゃうもんね。…と、早漏の太田クンも言っておりましたが、いや、関係ないところでいきなり名前を出されて、太田クンとしてはいい迷惑だと思うんですけど。…と、ここまで書いておいて、ふと気がついたんですが、サド・ジョーンズはこのアルバムでトランペットではなくコルネットを吹いていたんですな。いや、ちっとも気付きませんでした。パーソネルの欄を後回しにして、いきなり本文から取り掛かりましたからね。それほど “バリウムねた” の執筆意欲に燃えてていたわけなんですが、健康診断の当日はあやうく検尿の検査が出来なくなりそうで、危ないところでした。いつも、うまくおしっこが出るだろうか?…というのが心配になるんですが、でもまあいつも何とかなっているので、わりと楽観視していたんですよね。日常生活では朝の6時半頃に起きて小用を足すと、いつも通勤途中で猛烈な尿意に襲われ、会社に到着してタイムカードを押すやいなや速攻で便所に駆け込んでおりますしぃ。 だから9時からの検査は楽勝だねっ♪…と踏んでいたんですが、検診が始まってもまったく尿意が襲っては来ませんでした。いや、前夜の下痢便で水分を出し切ってしまった影響がこんなところに出てくるとは思いもしませんでしたな。仕方がないので検尿はいちばん最後に回して貰うことにしたんですが、1時間半が経過してもまったく事態は改善しませんでして。いよいよ他に何も検査をすることがなくなってしまって、今ここで検尿を命じられても、無理だよな。…と思っていたんですが、看護婦さんに、「じゃ、最後に検尿いきましょう。」…と言われた瞬間、ふと、「いけるかも?」…という感覚に襲われて、大量とまではいかないまでも何とか規定量の尿を搾り出すことが出来て、いやあ、やっぱり世の中に神サマというのはいるものなんですなぁ。

 ということで4曲目です。3曲目はまったく何の解説もなされなかったではないか?…と思われる人がいるかも知れませんが、もういいです。で、僕が買った輸入盤CDには 『プレイド・トゥワイス』 の別テイクがご丁寧に2曲分も入っていたりするんですが、そっちのほうはもっといいです。で、4曲目はおなじみ、 「アイ・ミーン・ユー」 でありますか。知っている曲が出てくるのは安心でもあり、ある意味、物足りなくもあるんですが、ラウズ&サド君入りの 『アイ・ミーン・ユー』 はですね、ま、普通の出来でありますな。個人的にはジェリー・マリガンのバリサクが入ったヴァージョンの印象が強いんですが、アレよりはもうちょっと能天気な感じですかね? えーと、4曲目の解説としては、そんなところです。で、いよいよ最後の曲ですね。これまたお馴染み、 「アスク・ミー・ナウ」 でありますが、最後にもうひとつ、検診絡みのプチねたを書いておきましょう。血圧の測定をしてくれた看護婦さんはけっこうキュートなギャルだったんですが、その彼女がいきなり、「直腸触診という検査があるんですが、どういう検査かご存知ですか?」…と、真顔で尋ねて来たんですよね。直腸触診というのは去年初めて体験したんですが、要するにアレだよね。肛門に指を突っ込んで、グリグリするやつだよねっ♪…って、キュートなギャルを相手にとてもそのようなことを口に出来る筈もなく、「ええ、まあ。。。」…と、適当に答えておいたんですが、彼女は僕の目を真っ直ぐに見て、「希望があれば実施しますが、どうしますか?」 一瞬、彼女がやってくれるのなら、いいかも?…と思ってしまったんですが、ちょっと考えて結局、「いや、いいです。」…と答えてしまいました。今から思えばやっぱり触診して貰うべきでしたかね? ま、質問をするのは彼女でも、実際に触診してくれるのはオッサンの先生だったのかも知れないので、別にいいんですけどー。

 ということで、 『アスク・ミー・ナウ』 でありますが、ゆったりとした寛いだ感じの仕上がりでありまして、なかなか悪くない出来だと思います。ということで、おしまい。

【総合評価】

 解説がわりと真面目に書かれている=僕がわりと高く評価している。…という公式に当て嵌めてみると、自ずと答えは見えてきますよね。ホーン入りということもあって、モンクの作品の中では聴きやすい部類だと思うんですが、やや、これ!…といったインパクトに欠ける嫌いがないでもないような気がしないでもありません。ま、好みは人それぞれなので、何とも言えないんですけど。1曲目と5曲目はそれなりに悪くないような気はするんですけどね。


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