P飼い犬と飼い猫のタイプを知りたい(17例) 

                                                                    

 このページは、2000/01〜2007/07の7年半の間に、Q&A室での
質問文と回答文のなかで選んだもの12例を掲載しています。なお、
赤字の数字は、質問順の通し番号です。このページを読めば、あ
なたの飼い犬や飼い猫のことが少しは理解できるようになり、また
悩みの原因を掴めるかもしれません。何かあなたのお役に立つこ
とがあれば幸いです。 

 1391   飼い犬のタイプを知りたい     質問者(くるみ)  2007/01/02

 1歳5ヶ月の犬で、半生タイプのフードは好んで食べ、ドライフードは口から吐き出して容器から外へ出します。おなかが減っても食べません。トイレをした後、馬が後ろ足で地面を蹴るようにバンバン小屋となっているダンボールを蹴飛ばしトイレを済ませたことを私達に知らせます。ゲージから外に出たい時も、激しくダンボールを後ろ足で蹴飛ばします。膝の上に乗る時は必ず背を向けて座ってきます。膝にのって来ても触られたくない時は触ると歯をむき出して口をピクピクしています。その反面、獣医さんにはこの犬はすごく気を使う犬だねといわれたことがあり私は意味がわかりませんでしたが、私の母親にも同じことを言われ、どうして?と聞いたら私の行動をたえず見ているらしく、寝ていても私の事を目で追ったり付いてきます。主人と私と三人で散歩に行くと、リードを持っている主人ではなく、いつも私のことを振り返り何度も何度も私が居るか確認します。さー寝ようかな? さー仕事行こうかな?っと私が言うと、急いでゲージに戻りますが私は少し意地悪をしてゲージの前で抱っこしますがすごい勢いでその手を振り解いてゲージに飛び入っていきます。
回答者(りゅうとうまりこ)     くるみさん、ここでははじめまして!   2007/01/03

 犬のタイプを知るには、たぶん、人間よりも熱心に観察する必要があります。さて、まず気になるところがあります。「私の行動をたえず見ているらしく」とあるところです。主婦であるあなたのことばかり気にしているのは、「女性を強く意識するタイプ(837)」に該当しそうに見えます。しかし、あなた自身は、やさしそうな雰囲気の女性ですから、この3つのタイプであれば、かなり慕うのではないでしょうか。あなたの姿を「目で追ったり」「居るか確認する」というのでは少し変です。 

 あなたが抱っこすると、
「勢いでその手を振り解いてゲージに飛び入って」とありますから、女好きとは思えません。この3つのタイプの犬ならば、とくにタイプ3と7は、抱かれたり遊ばれると喜ぶのではないでしょうか。「少し意地悪をしてゲージの前で抱っこ」とあり、それは、いつも抱くと避けられているので、嫌がっていることがわかっているので「意地悪をした」という意味なのでしょうか?

 仮に、「抱かれるのを嫌がる犬」というのであれば、大人タイプ(9582)の可能性が高くなります。子どもタイプ(17634)の中では、少しは抱かれたがるが長くなると嫌がるのは、タイプ1です。長女気質で、子どもタイプの中では最も年長さんだからです。
 さらに、
「触られたくない時は触ると歯をむき出して口をピクピク」とあります。触られることを嫌がるとしたら、この大人タイプになるかもしれません。しかし、これだけでは情報が少なく、まだ絞れる段階にありません。

 なお、ドライフードについて調べていますが、多くは品質的にすすめられるものではないようです。ですから、それを食べないからといって、たとえばグルメなのか、粗食でも満足する気質の犬なのか、それが判断できません。しかし、ドライフードでも文句も言わず食べる犬もいるようですが、そこからタイプを絞ることは現段階では難しい。人間ならば、粗食でも文句言わないとしたら、5・9・1に多少なりとその傾向はありますが。

 また、
「獣医さんにはこの犬はすごく気を使う犬だね」と言われたようですが、あなたが書いてきたことと同様のことを指しているのか気にかかりますね。犬も人間同様に、いつも周囲の人たちの様子を見ており、その場の状況も見ていますから、それなりに気遣っています。気遣い方がタイプによって異なるとは思いますが。

 また、オスなのかメスなのか、性別まで書き出してくださいね。できましたら、再度ご質問ください。もう少し絞れるかもしれません。その場合、怖がりなところがあるのか、あるならば、どんなところなのか、それを詳しく書き出してください。そのほうが早く判定できます。また、あなたの家族のタイプなどもわかっていると思いますから、それと併せて、家族のそれぞれが、この犬とどのような付き合い方をしているのか、書き出していただければと思います。

  なお、家族のタイプを知る必要があるのは、犬から見て、家長は誰なのかという点で、犬自身の付き合い方が違ってきます。家長や力のある人物から疎まれたならば、犬は生きていけませんからね。気を使っているはずです。人間のタイプ判定と同じで、よく観察していないと書き出せないと思いますし、むろん、タイプも判定できません。犬だからといって手抜きできません。

 

 1393  飼い犬のタイプを知りたい・その2    質問者(くるみ)       2007/01/03

 家の前の歩道を人が歩いている時、家の外で人の声がするとき玄関のチャイムの音、門扉のカチャカチャと動く音掃除機をかける時も吠えますが、掃除機のTの字になった吸い込み口にはかぶりついて離しません。散歩中に男の大人の人にあうと、苦手のようで私の足の間に隠れています。主人とは激しく遊んでいて、飛びついて噛み付くように遊んでいますがもう、いい!っと言ってもいつまでも、飛ばされても何度でも向かって行きます。家族の誰でも、顔にふーっと息を掛けると、噛み付きはしませんが口をあけて飛び掛かる振りをします。散歩の途中、息子が公園で友達と話していて、息子が犬の名前を呼ぶと喜んで走って行きましたが息子の前を通り過ぎ友達に飛びつきました。娘の友達が家に来た時も娘のそっちのけで友達のほうに、私の友達が来た時も同じようによろこび飛びつきます。落ち着きがないというか激しく喜んでいて、落ち着いて!っと言いたくなります。私達が出先から帰った時も激しくシッポを振って喜びます。家族がリビングでくつろいでいると誰の膝でも乗っていきます。散歩の時、他の犬に会ったとき、相手の犬には興味はなく、飼い主のところへ寄っていきます。
回答者(りゅうとうまりこ)      くるみさん、こんにちは!    2007/01/05

 まず、3行目当たりまでの情報からは、この犬が怖がりなのか、よく吠えるほうなのかは全く分かりません。しかし、
「散歩中に男の大人の人にあうと苦手のようで私の足の間に隠れています」とあります。「男性を強く意識するタイプ(261)」の可能性があるかもしれないところです。しかし、これだけではこの3つのタイプには絞れません。

 
「顔にふーっと息を掛けると噛み付きはしませんが口をあけて飛び掛かる振りをします」とありますが、前のところにもあるように、気遣っている一家の主婦であるあなたにも攻撃的なところを見せていますから、きつい気質があると考えられるところです。

 その後の家族の友人たちに近づくところ、喜んでいるところからは、「人間が大好き」だと言っているように見えますし、積極的ですね。ここは、あまりにも明確なので、タイプ2w1の可能性があると考えます。
「落ち着きがないというか激しく喜んで」とあるところからも、活動的なタイプ2w1らしさが出ています。

 となると、やはり、この犬は男性を強く意識するタイプで、しかも、男性を怖がる気質の強い犬ということになり、ウイング1が確定します。また、あなたの夫に対して、
「飛びついて噛み付くように遊んでいますがもう、いい!っと言ってもいつまでも、飛ばされても何度でも向かって行きます」とあるところですが。それは、男性は怖いが、相手の男性には負けたくない意識が強いところと考えられます。ですから、「飛ばされても何度でも向かって行きます」ということになるでしょう。その隣のタイプ1w2であれば、怖さのほうが強まりますから、そのようにはなりません。

 ところ、その1では、「獣医さんにはこの犬はすごく気を使う犬だね
と言われた」ようです。人間でも、2w1や1w2は医者好きで、特に男性のお医者さんにはとても気遣い、指導にもよく従う傾向があります。

 なお、犬の1歳5ヶ月は、人間ならば18歳くらいですから、最も活発に動き回れる年頃です。エネルギーに満ちて疲れを知らない年代でもあります。人間でも、2w1の若者はかなりエネルギーに溢れた人たちが多いんです。たとえば、大学に通い、運動部にも入り、バイトを3つくらいして、寝る間もないくらいに働いて収入を得て、親に一銭の負担もかけさせないで自立している立派というかあっぱれな青年がいます。この犬も、力が有り余っているので落ち着けないのではないでしょうか。

 ついでながら、散歩時間を増やしたり、なにかを教えたり、使役に使うか、仕事を与えるなどをするとよいのではと思います。2w1の中には、師事したがり、よく働いて自分は役立つ人間なんだと認められたいという欲求が強い人たちがいます。犬も同様に考えてもよいのです。それを習得して、うまくできるように、あなたやあなたの夫などが褒めると、少しは落ち着きが出てくるのではないでしょうか。

 

 1396  飼い犬のタイプを知りたい・その3    質問者(くるみ)      2007/01/06

 まだ納得できないので再質問します。メスですが、小さい時から抱っこは嫌いで、頭を触られるのも嫌がります。飛びつくような好きな相手でさえも、抱っこされると暴れて首に引っかき傷ができたことがありました。自分からそばに寄っていきペロペロと顔を舐めたいようなのですが。姪は社会人1年生で、お正月に姪が遊びに来た時、姪の前ではさっとおなかを見せて服従のポーズをしました。そんな姿を見るのは初めてでした。私から見る姪は大変気が強く、小学1年のときに父親と喧嘩をして家を出て行ったことがありました。学校の用意を全部持って貯金通帳を持って家を出たそうです。そして、私たち家族と犬との付き合い方ですが、タイプ4の息子は犬のしつけの本やパソコンで調べ、自分が下に思われないように行動します。おやつをあげるときも、「お座り・マテ・伏せ」などをさせてからボールを投げて遊んだりしています。一番しつけに厳しいと思います。主人と娘と私は可愛さに負けて、食べているものをあげてしまうので息子によく叱られます。夫がくつろいでいると、すぐちょっかいをかけて手をかじったり足をかじったりと遊んで欲しそうにします。
回答者(りゅうとうまりこ)               くるみさん、お待たせしました!   2007/01/09

 納得が行くまで何度でも質問してください。なお、今度の質問からは、さらにタイプ2w1らしさが出ています。まず、小さい時ならば、タイプ2でも抱っこされるのを好む犬がいます。ですから、
「小さい時から抱っこは嫌い」というのでは、丸々と大人タイプ(9582)らしさが出ている犬ということになります。

 また、その2の質問にあるように、人間大好きで馴れ馴れしく近づくところなどから、1のウイングは重いほうではなく、軽いほうに近いと考えられるエピソードです。1のウイングが重いと緊張しやすく、人にはなかなか近づけません。人間も犬も同じです。

 タイプ2は、「お母さん気質」ですから、他人の世話を焼きたいほうであり、構いたがり、親しそうに近づきます。逆に世話を焼かれるのは嫌いで、構われるのも嫌がります。それゆえ、犬であれば、
「自分からそばに寄っていきペロペロと顔を舐めたい」のですが、相手から抱っこされたり舐められるのは嫌がることになるでしょう。

 また、そのエピソードから、あなたの姪もタイプ2w1と判定できそうです。しかも、ウイングは軽そうですから、彼女は、この犬と基本タイプもウイングも同じということになります。
「姪の前ではさっと、おなかを見せて服従のポーズをしました」とありますが、そのポーズをそのように解釈する人がいるようです。しかし、私はそのように解釈していません。

 あなたの飼い犬は、彼女と気が合うと感じていた可能性があります。たぶん、自分と同じメスでしかも同じ年頃で、同じタイプです。いわば「お母さん同士」なのですから同僚関係みたいなもんです。腹を見せたのは、「私と気が合いそうね。あんたには気を許せるわ。一緒に遊ぼうよ!」と誘っていたのではないかと予想します。

 さらに、タイプ2の「男好き」が出ているところです。見知らぬ男性には警戒しても、一緒に暮らす男性には親しみを持ちます。
「夫がくつろいでいると、すぐちょっかいをかけて手をかじったり足をかじったりと遊んで欲しそうにします」とあるところです。その犬が女性のあなたに遊んで欲しがるのであれば、「女性を強く意識するタイプ(8・3・7)」で、「女好き」ということになりますからね。

 次に、タイプ4は、意外かもしれませんが、親になった場合、わが子に対する躾けに厳しくなる人たちが結構います。タイプ4の教師が子どもたちに口うるさく躾けることがあり、それもさして珍しいことではありません。むろん、躾けなどまるでしない人たちも一杯にいますが。しかし、タイプ4自身も人前では礼儀正しく振舞おうとしているので、そうではない人間が気になるはずです。しかし、明らかに目下でないとしつけられないタイプです。

 なお、人間も、タイプ4の男性が上司で、タイプ2の女性が部下だとしたら、タイプ2の女性からはタイプ4の上司は怖い相手にはなりません。やさしい気質に見えますから、そういう相手に対しては、素直に指示に従うのがタイプ2の女性です。威張っている男性上司に対して、負けたくないと反発して指示に従わないことがありますが‥。

 たぶん、息子さんの「お座り・マテ・伏せ」などには従っていると想像しますが、なにしろ相手は男性上司(この場合は、この犬にとってのあなたの息子さんのこと)なので、下に見たり、舐めたりはしないと思いますよ。

 人間でも犬でも通常はわきまえて行動しています。集団生活をする動物たちは、周囲の人たちと合わせられる気質を基本的に持っていると考えます。タイプによって多少の違いがあるに過ぎません。人間も犬もたいした違いはない、というのが、犬や猫たちのタイプ判定を通して得られたものです。

 犬や猫たちが何の考えも持たず、気まぐれそうに見えたり、わがままに見えることがあるかもしれませんが、それは彼らを理解できないためではないでしょうか。当会の理論を学び取り性格タイプに習熟すれば、その場での動機や気持ちをおよそは察することができ(正確にではないかもしれないが)、そのような行動を取る理由もおよそわかってきます。むろん、当会のエニアグラム理論を知っても活用できるようになるには、また別の訓練が要るようですが。 
回答に対する返事            くるみさんより      2007/01/10

 とてもよくわかりました。人間ではよく理解できていなかった2w1のタイプのことも、犬の方が感情がストレートで、犬のタイプを通してより深くわかってきたように思います。小柄な犬なので散歩もあまり連れて行かず、家の中を走り回って遊んでいることが多いので、散歩ももっと連れて行き、楽しみながら、いろんなしつけも、もう1度やってみようと思っています。

 

 873 犬も9タイプに分かれるのか?質問者(ミニチュアダッグスフンド) 2004/11/14

 下記のHPを閲覧させていただきました。そこでは、犬も性格がありエニアグラムを適用できるとのことでしたが、犬には「チワワ」や「ダッグスフンド」など100種以上の犬種がありますし、また大きさや体格の特色も千差万別です。本とかでも、チワワとダックスフンドでは明確な性格の違いを明記されたりしていますが、先生のいう犬の性格というものはこの犬種別の性格を超えるもの(またはそれ以上に基礎といえるもの)なのでしょうか? それとも各犬種別にエニアグラムの適用のされかたも異なるということなのでしょうか? お忙しいところすみませんが、教えていただけると幸いです。ぜひともよろしくお願いいたします。
         http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-216.htm
回答者(りゅうとうまりこ)  ミニチュアダッグスフンドさん、はじめまして!2004/11/20
 
 
「犬種別の性格を超えるものなのか」という質問ですが、当然に超えるものです。というよりも、種を超えており、哺乳類が9つのタイプに分けられると考えています。そして、先にはっきりとさせたいことは、生物学的な分類では、犬も1種であり、人間も1種なんです。人間にモンゴロイドがいたり、コーカソイド、ネグロイドがあるように、犬にもチワワやダックスフンドがいるということです。そこでの100種とは、品種という意味に近いのではと思います。  

 そして、モンゴロイドが温和で、ネグロイドが攻撃的だという言い方がされていたりします。しかし、私たち日本人はモンゴロイドにあたりますが、全ての日本人が温和ではないことは、既に皆さん知っていると思います。エニアグラムでみたら、攻撃タイプの中でも短気ですぐに攻撃性を出すのは、タイプ2w1・7w8・8w7等々です。おとなしいとは言えない人たちがこのタイプに多いのですが…。

 つまり、モンゴロイドが温和だという一般的な見方があるとしたら、それはあまりにもいい加減でおおまかな、何の意味もない見方です。ネグロイドが攻撃的と言いますが、世界大戦のような大きな戦争はすべて、ネグロイド以外の人種が巻き起こしたものではないでしょうか。

 なお、ドイツ民族は質実剛健であるなどと言われたり、日本人は働き者でおとなしいとか、イタリア人は陽気で明るいなどがあります。しかし、実際には、日本人がみな働き者であるわけでなく、おとなしい人たちばかりではありません。フリーターも多くなったのですから、働き者の日本人という言い方は変えなくてはならないでしょう。というよりも、そのような性格に関する言い方は、あまりにもオオザッパ過ぎて、「話にならない!」といっても過言ではありません。

 犬についても、これと同じように考えればよいのではないでしょうか。チワワは極めて忠実であるとか、秋田犬は気が強い、ダックスフンドは明るくて遊び好きなどと書いてあったりします。人間の性格だとて、かなりいい加減なことを言っているのですから、いわんや犬においてをやです。

 どの民族であろうとも、9つのタイプが存在しますし、民族を一括りにして考えられるものではありません。また、幾匹もの愛犬を飼っていた人ならば、一匹一匹、性格が違うと知っているでしょう。同じチワワでも、性格タイプの違う犬を飼わないと、違いは見えないとは思いますが。

 なお、あなたの読んだ上記のアドレスに、付け足した文があり、下記に載せています。ムックという名の犬は雑種で、タイプ7w8で少しだけ8のウイングのある犬だと紹介しています。そこに、ケビンという名のコーギー犬も登場しており、タイプ2w1のようです。両タイプの違いが、クッキリと出ており、人間とそっくりそのまんまです。雑種犬とかコーギー犬などの違いを超えているだけでなく、人間とも共通なのですから、種を遥かに超えています。
                    http://www5a.biglobe.ne.jp/~katsuaki/mukku00.htm

 そして、第55話では、ムックは音に敏感だと書いてありますが、Q&A室にも、音に敏感で騒音に悩まされている話が出ています。ムックの飼い主で、書き手である男性が「ムックが臆病な性格になったのは、生まれつきの性格もあるが、環境も大きく影響しているのかもしれない。どんな性格の大人になるかは、素質と環境によるのは人間も犬も同じことのようだ」と書いています。

 これは一般的な考え方ですが、エニアグラムでさまざまな人たちを知ると、この考え方では納得できなくなります。また、臆病という性格は、教育や躾とは関係なく、生まれながらの気質であることは、いろいろな研究調査から明らかにされています。しかし、それらの専門書が読まれることは少なく、古い間違った考え方がいつまでも流布されているのが現状ではないでしょうか。血液型による性格なども、以前よりもよく取り沙汰されているようで、まさに「話にならない!」のです。

 NHKなどでも、好奇心に関する遺伝子が見つかったと報道されています。シナプスで脳内伝達物質ドーパミンをキャッチするD4受容体をコードする遺伝子の一つで、このD4受容体をつくる遺伝子が長いほど、ノベルティ・シーキング(novelty seeking好奇心や冒険心)が旺盛なのだそうです。

 好奇心などというものは、従来の考え方ならば、教育とか環境などの影響が大きいものになるでしょう。しかし、そうではないことが分かってきたのですからね。ただし、D4受容体をつくる遺伝子が長い人であっても、刺激の無い生活を長く続けたら、好奇心や冒険心は減退するのではないでしょうか。その人よりD4受容体をつくる遺伝子が少し短くても、刺激のある楽しい活気のある生活をしていたら、前者よりは、好奇心と冒険心は強まる可能性はあるのではないかと思います。環境からの影響がゼロなどとは考えられませんからね。

 当会は、エニアグラムの9つのタイプとは、気質を意味しており、遺伝的に定まっているという考え方をしています。(なお、他の会では、気質ではなく、養護者の養育の仕方とか環境や教育などでタイプが違ってくるという考え方です)

 そして、タイプ7が臆病だとか好奇心が強い、母親に向く、女性好き等々……と当会は解析しています。(他の会ならば、臆病とか好奇心が強くなるのは、環境や教育からの影響という考え方になるのでしょうか)

 そういう共通の気質を持っているのがタイプ7ですが、同じタイプ7の人たちといっても、本当にさまざまです。とてもバラエティに富んでおり、環境や教育の影響によって、さまざまな違いを生んでいます。同じタイプでも一括りにできないのですが、民族を一括りにできないのと同じであり、犬種をも一括りにできません。それゆえ、タイプ判定は難解なのですが……。

 

 1394   我が家の犬のタイプを知りたい   質問者(ようこ)  2007/01/04

 メスの2歳。4人家族で食事を与えるのは母、散歩は父、遊び相手が私と弟ですが、家族メンバーの誰に対しても同じような距離感に感じられます。特に誰が一番好きとか慕ってるという感じはありません。穏やかで甘えん坊、優しいけど気が弱く少し怖がりです。他の犬と出会っても吠えたり攻撃することは一度もありません。気の合う犬とは仲良く走り回って遊びます。攻撃的な犬と出会うと小型犬であっても怖がり、尻尾を丸めて飼い主にすりよります。食べ物に好き嫌いはなく何でもたくさん食べます。家でも外でも態度はあまり変わりません。多少場所見知りをしますが困るほどではありません。初対面の人間からなでられても愛想はあまり良くなく、大人しくジッとするか静かに避けます。慣れると普通に尻尾をふって愛想をまきます。家族であっても、本人の気が向かない時になでると、すっとよけて「触らないで放っておいて」のような静かな態度で移動することがあり、皆は「普段は甘えん坊なのに気まぐれにドライな態度をとるね」と笑います。盲導犬や麻薬捜査犬になる種類の犬(ラブラドールレトリバー)ですが、「うちの子はどっちもダメだね、しっかり者では全然ないし、甘ったれで気分屋だから」と家族は笑います。
回答者(りゅうとうまりこ)     ようこさん、はじめまして!    2007/01/07

 
「攻撃的な犬と出会うと小型犬であっても怖がり、尻尾を丸めて飼い主にすりよります」とあります。そこから、攻撃タイプ(8・2・5)の犬ではないと考えられます。しかし、ここでは、調和タイプ(3・6・9)なのか防御タイプ(7・1・4)なのかは判断できません。

 しかし、
「家でも外でも態度はあまり変わりません。多少場所見知りをしますが困るほどではありません」とありますが、これだけでは絞れません。また、女性を強く意識しているのか、男性なのかどちらでもないのか、それも絞れません。

 また、以下の2つの箇所からは、調和タイプらしさは見えます。「
初対面の人間からなでられても愛想はあまり良くなく、大人しくジッとするか静かに避けます。慣れると普通に尻尾をふって愛想をまきます。家族であっても、本人の気が向かない時になでると、すっとよけて、触らないで放っておいて、というような静かな態度で移動する」

 調和タイプの中でも、9w1らしさが少し見えます。人間の9w1も少し人見知りをしますから、初対面の人には緊張するので愛想をふりまくことはありません。しかし、露骨に避けるようなことはしません。相手に慣れてくると少し打ち解けます。大人タイプなので、あまり触れ合うことは好みません。自然な感じでそっとよけるほうです。しかし、9w1が「甘ったれで気まぐれ」ということはあまり考えられず、9w1では無いのかもしれません。

 ですから、何を指してそう思うのか分からないので、エピソードをそのまま書き出して欲しいところです。そうすれば、タイプが早く分かるでしょう。

 仮に意識の向く相手が、男女どちらでも無いというのが確実ならば、594から探します。そこで
「甘ったれで気分屋」というのが確実となれば、タイプ4のほうになってしまいます。

 しかしながら、前にも書いてますが、
「甘ったれで気分屋」とは何を指しているのか、それを詳しく伝えてもらわないと、こちらは判断できません。他の人から見たら、甘ったれではなく気分屋に見えないということもありますからね。できたら、再度質問ください。別のエピソードを詳しく書き出してください。
 
回答に対する返事      ようこさんより      2007/01/19

 我が家の飼い犬のタイプの私の描写で「甘ったれで気分屋」という点なのですが、改めて他の犬と比べれば、さほど甘ったれではないのに、ごく普通に飼い主に甘える点を「甘ったれ」と描写したのだと思い至りました。また、気分屋という言葉も「なでられたい時もあれば、なでられたくない時もある犬だから」という点だけを指して、そう書きました。「1人で居たり、静かに過ごすことを好む性格」なのかもしれません。犬は人なつこくて尻尾を振って飼い主に飛びつく・・・というイメージが強かったので、こちらがなでてもスッと避けることのある我が家の犬のことを「気分屋」と思ったようです。また、男女どちらに対しても態度は変わらないと思います。毎日平和に、淡々と散歩してご飯を食べてよく眠る・・・という生活が続いているので、犬にとってストレスになる場面がなかなか見当たらない気がします。また何か気付いたらぜひ、ご連絡したいと思います。今回はありがとうございました。

 

 1401   我が家の飼い犬のタイプを知りたい   質問者(ゆら)   2007/01/17

 15年間飼い続けてきたメスの雑種犬です。当時家にいた母、兄、私にはよくなついていました。外犬ですが家の中にも入れてました。家族が食事をしていると食物を請求するのですが、そのやり方が、母に対しては、母が食事中に触られるのが嫌だと学習していて、傍らに座り母の顔を見上げながらスースーと鼻で音声を発しじっと見上げます。母は落ちつかなくなって犬におかずをやってしまいます。兄に対しては、横でテーブルに前足をかけて顔を兄の腕にべったりとつけて請求します。私に対しては、私の腕を前足でバシバシと叩いて請求します。私はそうされても怒らなかったので。母は、犬は私の事を飼主というよりも姉妹みたいに見ているようだと言っていました。神経質な所もあり、散歩で道を歩く時には道の端は歩きたがらず、白線すれすれか道路の中寄りを歩きたがりました。理由はおそらく道路に面した家から出てくる人に警戒したり、横道から何かが飛び出してきた時すぐに逃げられるようにしていたのだと思います。実際に、真横の家の玄関が開いたとたんに、横っ飛びに逃げて私の足に激突したことがありました。まだ色々あるのですが、今回はこれでお願いします。
回答者(りゅうとうまりこ)  ゆらさん、お久しぶりです。本年もよろしく! 2007/01/19

 食物を請求する犬がいますが、請求しない犬もいます。そこからみたら、少し厚かましい気質があるのかもしれません。しかし、飼い主のしつけの仕方にも関係しますので、これくらいでは厚かましいタイプ(825)には入れられません。上記からは厳しく躾けていないように思われます。仮に厳しく躾けても請求するような犬であれば、攻撃タイプ(825)に入れるところです。

 また、@食いしん坊なのか、A食い意地が張っていない、口のきれいなほうか、Bその中間なのかと別けた場合、そのどこに入るのかもわかりません。ここも人間と同じなんです。タイプ5や9は、食いしん坊ではなく、Aに入れられますが、食いしん坊ではないが、大食家という場合もありますからね。大食家はとかく早くお腹がすくので、我慢できないということもあります。

 また、男性を強く意識する犬なのか、女性のほうなのか、これだけでは判断できません。
「兄に対しては、横でテーブルに前足をかけて顔を兄の腕にべったりとつけて請求します」とあります。「顔を兄の腕にべったりとつけて」とあるので、男好きなタイプ(2・6・1)の可能性があるのかもしれませんが、これだけで絞るのは早すぎます。

 
「神経質な所もあり」と説明しているところを読むと、3つの気質に分けた場合、@かなり神経質 Aさほど神経質ではない、Bその中間 なのか、判断できるものではありません。@では無さそうな感じはあります。しかし、AなのかBなのか、もっと情報がないと判断できません。なお、@であれば、その他として怖がりで臆病なところ、従順なところ、あまり厚かましくない気質などが備わっていると思われるためです。

 1回だけでは判定できないことをわかってくれているようで、次の情報を待っています。

 

 1402 我が家の飼い犬のタイプを知りたい・その2  質問者(ゆら)   2007/01/20

 家にいる時は、訪問者には必ず吠え、注意してもまったく効果がなく、帰るまで吠え続けました。散歩に出ると、人犬共に近寄らず、公園で飼い主と犬達が集まっている所は遠巻きに避け、優しそうな中年女性が「ワンちゃん♪」と話し掛けても、その女性をコの字型にぐるりと回って避けてしまいます。犬同志の関係では、穏やかそうなオス犬の友達は何匹かいましたが、メス犬の友達は一匹もいません。オス犬の飼い主が時々うちの庭の前に遊びに来ましたが、優しそうな男性で、犬もその人が好きでした。前の家が穏やかなビーグル犬を飼い始めると、その犬とは仲よくなりましたが、飼い主の楽しいけど騒がしい主婦の事は嫌いで、その人を見ると必ず吠えました。隣の家が改築工事を始め、大工(全て男性)が入った時にも激しく吠えましたが、若い男性が優しく「ワンちゃん大丈夫だよ」と言うと、すぐに吠えるのを止めたので驚きました。家族との関係は、父が生きていた時には父に一番甘えていて、父を1番の人と見ていました。朝の5時半に扉をガリガリひっかいて父を起こし、散歩に連れて行っても
らっていました。兄私母の関係では、正直犬が誰を一番上に見ていたか判断がつきません。
回答者(りゅうとうまりこ)      ゆらさん、こんにちは!   2007/01/21

 タイプが分かりにくく感じられるので、文の順序に沿って分析して行きたいと思います。
@
「家にいる時は、訪問者には必ず吠え、注意してもまったく効果がなく、帰るまで吠え続けました」とあり、これは怖がりで神経質なところがあるように見えます。よって、防御タイプと防御タイプのウイングが重い気質があるのではないかと予想します。

 A「人犬共に近寄らず公園で飼い主と犬達が集まっている所は遠巻きに避け」とあり、人づきあいを嫌うとか避ける、怖いので近寄れない、人見知りの強い気質があるように見えます。そうなると、これも、防御タイプと防御タイプのウイングが重い気質になります。しかし、タイプ6の可能性は低いところで、「人犬共」に近寄るほうだからです。

 B「
優しそうな中年女性が「ワンちゃん♪」と話し掛けても、その女性をコの字型にぐるりと回って避けてしまいます」とあります。もしも「女性を強く意識するタイプ(837)」であれば、女性を怖がりもするが、女性に惹かれる傾向があります。優しそうな中年女性から話しかけられたならば、「怖い人でなくてよかった。ほっとした」ということになるでしょう。そうなれば、近づくかほっと胸をなでおろして、次回には近づくようにもなる可能性があります。女好きなのでそうなるのは必然的ではないかと。

 しかし、「
その女性をコの字型にぐるりと回って避けてしまいます」とありますから、それでは怖がっているようには言えず、さりとて惹かれる可能性があるとも考えられません。つまり、女性好みではないだろうと考えられるところです。ここは、「男性を強く意識するタイプ(261)」、と「どちらでもないタイプ(594)」も消去できません。

 C
「穏やかそうなオス犬の友達は何匹かいましたが、メス犬の友達は一匹もいません」という部分ですが、たとえば、タイプ7w6は女性が怖いので、男友だちしかいないということがあります。本当は女性と親しくなりたいのに、そうできないので、男とだけつきあうので、「男性を強く意識するタイプ」なのではないかと間違えて判定してしまうことがあります。この場合も、ここだけ見れば、3と7の可能性はあるとみて絞りません。しかし、男好きで女に関心がないので、そのようになるとも考えられます。従って、261の可能性もあるところです。

 D「
優しそうな男性で、犬もその人が好きでした」とあり、ここだけならば、タイプ3と7も可能性があり、タイプ261の可能性もあり、どちらも消すことはできません。9や4の可能性もあります。
 E「
穏やかなビーグル犬を飼い始めると、その犬とは仲よくなり」とあり、ここではオスなのかメスなのかも書いてありません。全タイプが該当しますが、つきあいをあまりしたがらないタイプ5の可能性はないと考えられます。また、タイプ8の可能性は全くありません。

 F「
楽しいけど騒がしい主婦の事は嫌いで、その人を見ると必ず吠えました」とあります。女性に対して厳しい視線を出すのが、「女性を意識するタイプ(837)」の特徴ですから、このタイプなのかなあと思う部分です。しかし、タイプ3や7であれば、「楽しいけど騒がしい主婦を嫌う」ということはあまり考えられません。タイプ8ならばあり得ます。

 しかし、「男性を強く意識するタイプ(261)」の中に、
「騒がしい主婦」というイメージの人を嫌うタイプがいます。しかも、嫌っていることを出してしまう人です。それは、タイプ2w1で1のウイングが重い人たちによくあります。タイプ1もそのような主婦を嫌うことがありますが、態度としてはあまり表さないほうです。人間のタイプ1は争いになりそうなことを避けて、他人には言いたくても控えてしまう人たちが多いんです。とくに近くに住む人とイザコザになることは避けます。

 なお、タイプ6の可能性は全くありません。八方美人的というべきか、男性とも女性ともうまくつきあえる、平穏なつきあい方をしやすく、まして親しそうに声をかけられたら、避けるようなことは考えられないタイプだからです。

 G「
大工(全て男性)が入った時にも激しく吠えましたが、若い男性が優しく「ワンちゃん大丈夫だよ」と言うと、すぐに吠えるのを止めたので驚きました」という部分について。人間が怖ければ吠えると考えられますが、防御タイプであれば、「若い男性が優しく「ワンちゃん大丈夫だよ」と言うと、すぐに吠えるのを止めるということはあまり考えられません。怖がりな気質であれば、それごときでは怖がっている気持ちがなくならないだろうと考えられるからです。警戒心を解くのは時間を要するものです。

 H「
父に一番甘えていて、ガリガリひっかいて父を起こし散歩に」とあります。母上や若い女性(質問者自身)がいるのに父上に甘えて散歩したがるとは、「男性を強く意識するタイプ」と考えざるを得ません。しかも、主人に対して「ガリガリひっかいて起こし」では、男性を怖がるタイプ1にはあまり考えられないものです。

 順に、タイプ名を入れて行きます。
 @ 1・2w1・3w4・4・5w4・6w7・7・8w7・9w1
 A 1・2w1・3w4・4・5w4・7・8w7・9w1
 B 1・2・4・5・6・9
 C 1・2・3・6・7
 D 1・2・3・4・6・7・9
 E 1・2・3・4・6・7・9
 F  2w1・8
 G  2・3・5・6・8・9 
 H  2・6
 
 各タイプを合計して数の多いところが可能性の高いタイプです。どこにも顔を出しているのは2w1です。しかも、ウイング1の重い気質の人たちの取る行動パターンです。そして、なかなかタイプが浮かびあがらず絞れない場合、当会では、このような加算式の判定法を使います。一行ごとに可能性のあるタイプを挙げて、最後に集計するという方法です。

 さて、この犬は神経質なところがあり、つきあいが苦手で怖がりで人見知りなところも多そうです。怖がりなので、穏やかで優しい相手でなければ安心してつきあえないようです。その割には、慣れ親しんだ人には、食事の要求したり、主人に対して請求がましいことをする厚かましい気質も併せ持っているようです。
「騒がしい主婦」を嫌悪して、短気ですから怒って吠えているように思われます。この1のウイングの重い人たちによくあるものです。ウイング1が軽い(No1396・1393・1391)と、このようにはなりませんから、比較して読んでみてください。 

 犬は「飼い主に似る」と言われることがありますが、たまたま飼い主と犬が同じタイプになることがあります。とくに、2w1は人間も犬も、人口割合(犬口割合?)が多数派のように思われますからね。次は、タイプ7で、これも人間と同様です。いまだタイプ8の犬と一度も出会っていない(実在の犬だけでなく本やブログなどからも)ので、これも人間同様に、タイプ8が少ないと感じさせられるものです。

 なお、犬の気質を正確に理解できている人は稀です。それは人間以上にひどいものです。自分流に相手(犬の行動)を理解しているつもりになり、自分勝手な解釈をしてしまうためと考えられます。犬が言語を使えたならば、理不尽とか、否とか、憤懣やるかたない、と言うのではないかと想像してしまいます。

 犬に関してのさまざまな本やブログなどを読むと、本当に犬のことを理解しているのかと疑ってしまうことばかりです。人間よりも純粋に犬や猫を可愛がる人たちがいますが、犬のほうにしてみれば、溺愛されていても理解されていないならば満足できるとは思えず、それではよい関係と言えるのだろうかと常々考えさせられています。

回答に対する返事           ゆらさんより    2007/01/22

 隣のビーグル犬はオス犬です。メス犬の「友達」はいませんでしたが、2匹程激しいけんかをする相手がいて、庭先を通りかかるとメス同士お互い激しく吠えあったり、一度は散歩中、体の大きさの同じメス犬と後足だけで立ち前足で激しくボクシングみたいにやりあったりと、好戦的なところもありました。夜中に散歩に連れ出した時、暗闇の中に立っていた痴漢にいち早く気付いて吠え立てて追っ払った事もあり、頼もしいところもありました。別の犬を飼っている人に聞くと「うちの犬は痴漢でもしっぽ振って近付いちゃうからねぇ」という事で、犬によって反応が違うものだと思っていました。加算式で2w1(重め)との事ですが、わずかながら私の目にも男性好き犬のように見え、また上記の事からたしかにそのように思えます。丁寧なご回答ありがとうございました。
再回答(りゅうとう)             ゆらさんへ       2007/01/24 

 この返事あるような出来事を先に知らせてくれたほうがよかったのではないでしょうか。攻撃的な気質がくっきりと出ているので、攻撃タイプと判定できるところです。攻撃タイプの中で男性好みがあるのは、タイプ2だけですから、このタイプと確定できます。

 次に、
「犬が誰を一番上に見ていたか」とありますが、犬も人間と同様に、誰がその場では一番上位なのか知っているのかもしれません。しかし、そういうことはあまり考えない人間がいるように、犬の中にも、さして気にしていない犬もいるのではないかと思うのですが‥‥。犬に尋ねたことがないので、本当のことは分かりませんが。

 

 1405     飼い犬のタイプを知りたい       質問者(黒江)   2007/01/25

 お久しぶりです。母の実家で20数年前まで飼っていた犬のタイプ判定をお願いします。性別はオスで、ラフコリーの雑種なので名前はコリー。特別なしつけをされたわけでもないのにとても賢く、鎖をつけて無くても家の敷地内から出ることは無く、飼い主一家が入ってほしくないと思うような場所には決して立ち入らず、餌として与えられたものしか食べませんでした。祖母がたまに手提げ袋に小銭とメモを入れ、おつかいに行かせると絶対に寄り道せずに帰ってきました。人の好き嫌いは無く、近所でも賢い犬と評判だったので子犬が産まれたら是非貰いたいという人は多かったのですが、14年程も生きて遂にメスと縁はなかったようで異性に淡白だったんでしょうか。幼い時の私を含め、家にやってきた子どもに毛を引っ張られる事も多かったのですが、幾らいじられてもコリーは反撃せず、ただ迷惑そうにしているだけでした。遊びに類するものは全くしたことが無く、飼い主一家にかまってほしがることも無く、母が他県に嫁いでも動揺は見せなかったものの、帰省で母が帰ってきたときは若干嬉しそうでした。
回答者(りゅうとうまりこ)    黒江さん、本当にお久しぶりです!   2007/01/26

 可能性があるのは、タイプ9とタイプ5と、タイプ1です。全体として淡々として反応が少なく、穏やかでおとなしい気質の犬のように見受けられます。

 タイプ9とタイプ5は、おばあさん気質であり、おじいさん気質です。淡々として反応が少なく穏やかです。年寄りタイプなのですから、性的にも淡白で、遊びたがることもそれほどありません。意外に遊ぶのではあれば、9w1で1のウイングが重いほうの傾向です。もしも神経過敏なところがあるならば、5w6ではありませんから、5w4のほうになると考えられます。

 次に、タイプ1も、ほぼそのような振舞い方をしますが、基本的に子どもタイプ(17634)ですから、少し遊びたがるところがあります。「男性を強く意識するタイプ(261)」ゆえ、メスに関心が無いほうです。怖がりなのでブルブルと震えたりなどもあります。とくに1w2のほうは活発でおしゃべりで、しかし、1w9のほうは、おっとりとしており、それほど遊びたがらないので、こちらの可能性のほうがあるように思われます。しかし、タイプ1は構われたいという思いが少しありますから、ちょっと違うのかなと感じますが、まだ絞れません。

 タイプ1は怖がりなので、敷地内から出ることはあまりないでしょう。タイプ9も定められたところから別の場所に行きたがることは少ないほうです。
 しかし、タイプ5はどこにも出かけてしまう可能性があり、縛られたがらないほうですが、本性は年寄りなので、面倒なのでずっと自宅の敷地内にいるのかもしれません。子どもに毛をひっぱられても辛抱するほうではあるが、どこまで辛抱するのか、ちょっとわかりません。攻撃タイプですから、状況に拠るのではないでしょうか。

 結論的にいうならば、この3つのタイプの可能性がありますが、情報が少ないので決め手に欠けます。というよりも、これはかなりおおまかに書き出しているものです。「一つの出来事を詳しく書いて欲しい」という、こちらの要望があり、その点を注意して書き出して欲しいのですが。次回にはお願いいたします。
回答に対する返事        黒江さんより            2007/02/02

 こんにちは竜頭さん。先日はタイプ判定を依頼したコリーなのですが、コリーを知っている人に聞きまわってもあまり特徴的な行動が見受けられないのです。コリーが恐怖心らしいものや攻撃を見せたのは生後数ヶ月のときにたった一回。大きなカミナリの音に驚き、大声で吼えながら家の敷地から飛び出していったのですがカミナリが収まるとすぐに家に戻り、それ以降はカミナリが鳴っても小屋の中に避難するだけで、警戒はしているものの怯えた様子は見せないようになりました。イヌに詳しい人によると、カミナリはイヌの耳には猛獣の声に聞こえるので、自分の縄張りに入った猛獣を追い払いにいったものの相手が見当たらないので戻ってきたのではとのことです。飼われていた家は商売をしていたので来客はしょっちゅうあったのですが、人が歩いてやってきたときは遠目に伺うだけですが、車・バイクが入ってくると必ず車に近づき併走していたのですが、あれも車を不審物か侵略者と思っていたのでしょうか。「とにかく問題をおこさず、番犬として敷地内の見回りをしっかりする。人を攻撃しない。」以外に特徴の無いイヌで、今となってはそれがイヌとしてどんなに立派なことか、他のイヌの様子を聞いてよくわかるのですが当時は気づきませんでした。
再回答(りゅうとう)         再度、黒江さんへ              2007/02/03

 雷をあまり怖がらない様子があり、しかも「
恐怖心らしいものや攻撃を見せたのは生後数ヶ月のときにたった一回」とあります。そうなるとタイプ5が最も可能性があります。次はタイプ9ですが、もう少し怖がる様子が見えると思います。しかし、まだ消去はできません。しかし、タイプ1は怖がりな気質ですから、雷に慣れるには時間がかかると考えられます。また、他のことでも怖がりな様子を見せているはずだと思うので、タイプ1は消去できそうです。

 なお、飼い犬の「コリー」の名前はゲール語の「役立つ」という言葉から由来しているという説があり、コリーは牧羊犬ですから、かなり敏捷で、走る方向を即座に変えられるようです。羊を追い込み、かつ守るために交配を繰り返して改良された犬種です。「車・バイクが入ってくると必ず車に近づき併走していた」とありますが、本能的に早く動く物体には伴走してしまうのではないかと思われるのですが、それについての専門家ではありませんから、正しい解釈なのかは自信がありません。

 
 「カミナリはイヌの耳には猛獣の声に聞こえる」とありますが、それはどうでしょうか。犬は賢い動物ですから、恐怖を感じさせる音だと感じただけではないかと想像します。その後に大きな音はしても危険なものではないと認識できたので、「警戒はしているものの怯えた様子は見せない」となったのではないでしょうか。やはり賢いので、区別して認識ができると思います。

 犬の専門家と自認しているらしい人たちの本もたくさん読みましたが、「どうしてそんなことが書けるのか?」と驚くようなことを言う人たちが一杯います。ここでも、そんな例を取り上げたいくらいですが、不毛なことにエネルギーを消耗させたくないので‥‥。

 人間の心理学者たちの中にも、根拠もないのに事実らしく見せかけ、また調査したり実証していないことでも、断定して説明されていることがよくあります。

 エニアグラム界でも同様です。そういう人たちのほうが多いとさえ感じています。タイプ判定の仕方を公開しており、その根拠も詳しく説明しているのは当会のみです。

 さて、今回もタイプを絞れる情報はないので、残念ですが、この犬に関しては終了しなければなりません。いつも書いてますが、「最近起きた詳しいエピソード」でなければ、タイプは絞れないことが多いと知ってください。20年前では、あまりにも過去のことで、記憶もあいまいになり、事実と違ってくることもよくあります。そして、追加の情報を求めても、無理な場合が多いのです。
 次回からは犬のことでも、たとえば「今日現在散歩道で出会った犬について、その行動が理解できないので知りたい」というような質問をしていただけたらと思います。
しかし、お宅のコリーは、本当にコリー(役立つ)だったようですね。

 

  1406     飼い猫のタイプを知りたい       質問者(なおこベイベー)   2007/01/25

 猫の「きんつば」(♂1.5歳)について質問いたします。生後2日ほどで保護し、以後人の手でずっと育てられています。毎朝私の耳をしゃぶるのが日課です。手で私の顔を好きな位置に調整してしゃぶります。抱っこは好きではありませんが、よく私の隣にぴったりくっついて寝ています。数日前友人が遊びにきた時はそっぽを向き、近寄ってこず、数m離れたところでじっとしていました。別の部屋に行くということはしませんでした。写真を撮ってもらうのに、抱っこして彼女のそばに連れていくととても嫌がりました。その友人に対してだけでなく、人が近づくといつも逃げ隠れします。猫に対してはフレンドリーで、外の野良猫には自分から寄っていき、遊ぼうとします。最近飼い始めた猫の「かんてん」(♂0.5歳)の面倒もよくみて、体を舐めたり一緒に寝たり遊んだりしています。時々外に脱走しますが、家の周りをぐるぐるまわるだけで、野良猫と追いかけっこもしていますが、敷地から外にでることはほとんどありません。私が見ている前でトイレをすることがよくあります。私を踏み台にして棚の上などに乗る事がよくあります。そのまま背中にしばらく乗っていることも時々あります。
回答者(りゅうとうまりこ)   なおこベイベーさん、はじめまして! 2007/01/31

 結論から言うと、この情報からは一つもタイプを絞れません。とりあえず、書き出してみますが、まず、猫の1.5歳ならば、もう大人の猫と考えられます。世話してくれる人間には親しみを持っているようで、それ以外の人間には警戒している様子が見られます。しかし、猫に対しての警戒心はないようで、年下の猫の面倒を見ているとあります。

 ところで、
「面倒をよくみて」いると思うのは、どのような様子からそのように感じられるのか、そこを詳しく書き出してください。野良猫と追いかけっこしているそうですが、その猫は♂か♀なのか調べてください。オスとメスのどちらを強く意識しているタイプなのか知るには、必要な情報です。

 また、ご家族も同居しているならば、たとえば、父親を警戒しているのか、母親の後追いばかりしているのかなど、家族と猫のさまざまな関係も書いてもらわねば、タイプを判定できません。猫や犬の判定は、人間よりも間違いやすいもので、大変に難しいものです。たくさんの情報が要りますから、一匹の猫のタイプを知るためには、この一回では無理です。また、その場合、上記に注意点を書いているように、一つのエピソードを詳しく書いてもらわねばなりません。

 同じタイプの猫でも多様でバラエティに富んでいます。人間と同じなんです。言葉をしゃべることができないので、セリフからタイプを割り出すことはできませんが、行動の仕方や、その時の状況などを詳しく書き出してもらえれば、また、情報が多ければ多いほど正確なタイプを見つけ出せます。

 そして、愛猫の観察が進んで、タイプが正しく判定できるようになれば、次には、その時々の猫の気持ちも
少し理解できるようになります。しかし、人はえてして動物たちをしっかりと観察しません。自分の家族の性格さえも理解できず、タイプもまるで判らないくらいです。自分のタイプさえ、約8割くらいの人たちが見つけられないのが普通の現象です。

 なお、他の会派では、自分のタイプを知ることさえ、5年も8年も叶わないままだと伝え聴いています。それほ
どです。エニアグラム研究者自身が、ご自分のタイプを正しく見つけられないくらいです。いわんや、飼い犬や飼い猫のこととなると、真剣に知ろうとしている人など少ないのではないでしょうか。たくさんのペットに関する本も読みましたが、かわいがっていても、本当に理解しているとは思えないことぱかりです。これでは、人間と動物がよい関係を築くことなどできるのでしょうか?

 猫も人間と同じに一個の尊い命であり、生き方というものもあり、人間と気持ちを通わすことができる生き物です。猫だからといって、簡単に判定できるということはありません。どうか、引き続き文章にまとめてご質問ください。

 

 

10 1407    飼い猫のタイプを知りたい・その2      質問者(なおこベイベー)   2007/02/01

 「きんつば」(♂1.5歳)と「かんてん」(♂0.5歳)と鬼ごっこをしていますが、その時若い「かんてん」がつい本気になって噛み付いてしまう時があります。「きんつば」は噛み返しますが、自分は傷ができるくらい噛まれているのに、自分からは決して強い力では噛みません。その様子を見て面倒見がいいと感じました。グルーミングや添い寝もよくしてあげています。追いかけっこをしているのは♂です。現在若めの♂が3匹ほどうちの庭を縄張りにしていて、その子たちがいると寄っていきます。時々来る体の大きい♂には明らかにけんか腰で一度とびかかっていった事がありましたが、いつもいる3匹には、そのような態度でなく、兄弟と遊ぶように寄っていきます。私は一人暮らしで、人も滅多に来ませんが、猫が車に乗るのが好きなのでたまに車のイベントに連れていきます。基本的には人が車の中を覗くと隠れてしまいますが、男性が車に乗るとひざに乗ってみることもあります。女性は車の中に乗ることが今までなかったのですが、窓などから声をかけてもそちらに寄っていくことはありません。友人の家に遊びに連れていった時、友人のご主人のひざに大人しく乗っていました。
回答者(りゅうとうまりこ)    なおこベイベーさん、こんにちは!   2007/02/01

 まず、
「体の大きい♂には明らかにけんか腰で一度とびかかっていった事がありました」とあります。このような場合、攻撃タイプ(8・2・5)と7w8・9w8までの可能性があると見ます。猫も好き嫌いがあるようで、気に入らない相手とか、何か嫌なことをされたらケンカにもなります。しかし、上記に挙げたタイプ以外のタイプは、「体の大きい♂」を避ける傾向があります。絶対に無いとは言えませんが‥‥。

 次に、男性と女性とでは接し方が違うように見えます。男性好きみたいに見えます。そうなれば、「2・6・1」の3つのタイプまで絞れます。さらに、年下のオスに対して、少し余裕のあるところを見せているようです。「攻撃タイプ(8・2・5)と7w8・9w8」の中で、年下に少し譲歩するというか我慢できる気質があるとしたら、それは、「1・2・5・9w8」です(なお、1は前のところで消去しています)。これ以外のタイプは、年下のオスには容赦しないほうです。

 そして、「2・5・9w8」の中で、男性好みと言えば、タイプ2となってしまいます。しかし、ここで絞るのはまだ早いんです。なぜならば、好みに合う相手がたまたま男性であった可能性があるからです。ですから、今回は、「2・5・9w8」まで絞れたという段階です。

 なお、
「グルーミングや添い寝もよくしてあげています」とあります、それを具体的に書き出してください。なぜ添い寝しているとわかるのでしょうか。仮に、世話焼きなところがよく見えたならば、タイプ2と判定できるからです。タイプ2は、お母さん気質で世話焼きですが、とくに弟のような存在を可愛がる傾向があります。

 年齢と性別はいつも書き出してほしいものです。ケンカした相手の性別や体の大きさや年齢なども、およそのことでも必要です。あなたからは
「添い寝している」と見えても、「面倒見がよい」と思えたとしても、それを第三者に理解してもらうためには、具体的に詳しく書き出す必要があるということを‥。細かい描写が必要だという意味をわかっていただけたでしょうか。

回答に対する返事       なおこベイベーさんより    200702/04    

 しつこくて、不足ばかり、文章のへたくそな私の質問に丁寧にご回答いただき本当にありがとうございました。たとえ猫でも私にとっては大切な家族なので、よりよい関係を築くためにも、今回のことは今後にとても役立つと確信しています。さっそくバックナンバーを読ませていただいて、もっとお互いが快適に過ごせるよう研究していきたいと思います。ほんとうにありがとうございました。

 

11 1408    飼い猫のタイプを知りたい・その3      質問者(なおこベイベー)   2007/02/01

 「きんつば」(♂1.5歳)を世話好きに感じる時があります。「かんてん」(♂0.5歳)がよく食べ過ぎでお腹を壊すのですが、トイレの後彼のお尻のにおいをかいで舐めてあげていることがあります。「かんてん」はいびき、歯ぎしりをしながら寝ていますが、そんな時側で目をつぶってじっとくっついている時もあります。「きんつば」の同年の姉妹「あんみつ」(♀1.5歳)と一緒に寝る時は2匹でひっくり返って頭を床につけていますが、「かんてん」といる時は頭を床につけずにいわゆる「香箱を作る」姿勢でじっとしているため、「あんみつ」と寝ている時には熟睡しているように見え、「かんてん」と寝ている時は添い寝に見えます。遊んでいる途中で「かんてん」が疲れて動きが止まった時体を舐めてあげています。古い話ですが、一昨年の秋、老猫(♀20歳)が死んだ時は、冷たくかたくなった体を当時半年まだ小さかった「きんつば」が舐めてあげていました。ケンカ腰で向かった猫は「きんつば」より年上の去勢していない大きい♂猫のようで遊びたがる♂猫たちは去勢している地域猫たちで「きんつば」よりやや小さい4〜5歳くらいです。「きんつば」も去勢しています。
回答者(りゅうとうまりこ)    なおこベイベーさん、こんばんは!  2007/02/03

 「きんつば」(♂1.5歳)の年齢を、人間ならば約25〜30歳くらいだとすると、「かんてん」(♂0.5歳)のほうは、約7〜12歳くらいになるように思われます。つまり、一人前の成人男性と小学生男児です。今回のような関係であれば、血は繋がってはいないが、「兄と弟」みたいな関係なのかもしれませんが、それよりも、わが子の世話をしているように見えます。

 
「トイレの後、彼のお尻のにおいをかいで舐めてあげている」は、兄が弟にするようなことではないと思われす。「側で目をつぶってじっとくっついている」のも、まさに添い寝と言えそうですね。つまり、わが子でもない相手、血の繋がっていない年下の相手に、そこまでしているとしたら、相当に世話好きな気質と考えられます。タイプ2の可能性が高いと判定できるところです。

 女好きな猫であれば、同年の姉妹「あんみつ」(♀1.5歳)のほうばかり意識していたり、また気をつけていると考えられます。しかし、姉妹の「あんみつ」といると熟睡しているのですから、あんみつのほうは心配な相手ではないので、あまり気にかけていないためと考えられます。また、その他のことからも、オスばかり意識する「男好き」という気質がくっきりと出ているところです。その2では、「好みに合う相手がたまたま男性」なのかもしれないと回答していますが、これで、たまたまではなかったと証明されたのでは。

 その1では、「
人が近づくといつも逃げ隠れします」「敷地から外にでることはほとんどありません」とあります。その2では、「基本的には人が車の中を覗くと隠れてしまいます」とあり、ちょっと怖がりな気質が見えます。そこから、ウイング1は重いほうだと考えられます。

 その他、
「3匹には、そのような態度でなく、兄弟と遊ぶように寄っていきます」とあるように、3匹が後輩の男の子みたいな存在で、自分から近寄ってよく遊んでいるようです。これは、人間の2w1の男たちが、いつも男友だちとつるんでいたがるのと共通しているところです。

 
「ケンカ腰で向かった猫は、年上の去勢していない大きい♂」とあります。年上でしかも自分に対して偉そうにしていると感じる男には、タイプ2は対抗意識が強くなります。男の教師や上司たちに、反発していろいろなことをしているのが2w1の人に多く、著書「上司と部下のエニアグラム」や「子どもの心エニアグラム」にも書き出しています。

 人間でも2w1の男性たちは飛び掛るようなことがありますが、猫のように直接に飛び掛るというよりは、悪口を言うか、議論でやっつける、ケンカ腰になる程度で抑えられることが多いのですが‥。

 
「老猫(♀20歳)が死んだ時は、冷たくかたくなった体を当時半年まだ小さかったのに、舐めてあげていました」とあり、タイプ2は大人タイプ(9852)なので、子どもであっても大人の猫がするようなことをします。生まれ付いてのお母さんがタイプ2で、本性が「お母さん」です。これについての考え方は、以下のところをお読みください。

  
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-215.htm
   
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-29.htm
   
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-38.htm

 なお、ついでながら、猫が2w1であるならば、その行動について次のように解釈します。その1の
「毎朝私の耳をしゃぶるのが日課です。手で私の顔を好きな位置に調整してしゃぶります」とあり、それは、自分の姉のような存在に対する親愛の気持ちや、養ってくれる人への返礼みたいな気持ちとか、親しみをこめたコミュニケーションではないかと予想します。

 
その1に、「抱っこは好きではありません」とありますが、「お母さん」は抱っこをしたがるほうで、抱っこされたがるのは嫌なものです。相手が嫌うことは避けたほうがよいのではないでしょうか。しかし、人肌は恋しくなるもので、大抵は誰もが夜になれば誰かとくっついて寝たがるものではないでしょうか。猫だとて同様です。「よく私の隣にぴったりくっついて寝ています」ということになるのは必然的です。

 また、その1では
「女の友人が遊びにきた時はそっぽを向き、近寄ってこず、数m離れたところでじっとしていました」とあります。2w1で1のウイングが重い場合、女性にはあまり興味がなくなっています。また、協調性も低いのが、1のウイングの重いほうですから、関心の無い相手に対しては、つきあいが悪くなるのではと予想します。

 実際、人間でも、2w1で1のウイングが重い男性たちは、自分とは関わりのない女性たちに対して、冷淡になり、つきあいの悪さを露骨に出している男性をよく見かけます。しかし、女のほうが緊張しないので、女たちと気楽につきあっている男性も、むろんいます。このウイングの人間の女性であれば、同性の女性と親しくなりたいが、うまくつきあえずに苦手になる、という感じになるでしょう。しかし、男性は好きだが、緊張して容易に近寄れないことにもなります。

 ですから、同じウイングであっても、ウイングの重さが違えば行動パターンが違ってきます。また、ウイングの重さが同じであっても、男と女では行動パターンが違い、オスとメスも同様だということが分かると思います。判定の対象者の性別、対象者に関わる人や猫や犬などの性別も、いつも把握していなければなりません。

 タイプとウイングを正しく判定できたならば、そのような行動をしている意味、本当の動機を正しく導くことができます。しかし、判定が間違っていたら、予想はほとんど当たっていないことになります。

 人間もほとんど本能だけで生きているのであり、性格というものは後天的に形作られるものではありません。性格のほとんどは生得的(先天的で継承されたもの)なものです。それは、犬や猫たちの判定とその行動からも導き出されていると考えます。しかし、一般的には、まだまだ生育歴を重視しており、性格は後天的に形作られるという考え方が支配的です。

 さて、当サイトのバックナンバーの中にたくさんのタイプ2に関する情報が満載です。できましたら読んで欲しいと思うのですが。愛猫のことがもっとよく理解できるようになり、しかも面白いほどに判ってくるので、また違った目で猫を見られるようになるのではないでしょうか。

 

12 1409    犬種と性格との関連について     質問者(黒江)        2007/02/04

 
こんにちは。飼い犬コリーのタイプの絞込みありがとうございました。物を恐れないところと、子どもにいじられてもじっとしているあたりからタイプ2ではないかと思っていたのですが、5か9とは意外でした。将来犬を飼うときはコリーと同タイプの犬にしようと思って判定をお願いしたのですが、タイプ9ならともかく、タイプ5の犬は探すのが大変そうですね。ところで、インターネットではよく犬種による性格の特徴が書いてあったりしますが、犬の種類は性格にどれだけの影響があるのでしょう? たとえば、ネット上でコリーのブリーダーをしている人やコリーの多頭飼いをしている人のブログなどを見ても、うちで飼っていた犬との共通点は少なく思えるのですが。
回答者(りゅうとうまりこ)     黒江さん、こんばんは!     2007/02/04

 犬や猫のタイプ判定を依頼された場合に、いつも出てくるのが、タイプ2w1やタイプ7です。タイプ5やタイプ1と判定したことは本当に稀です。タイプ3はもっと少なく、タイプ8はこれまでゼロです。タイプ9やタイプ4やタイプ6は結構あります。ですから、割合として見たら、人類と同じくらいの割合になっているように感じられ、それも驚くべきことです。

 近頃は、ブログで愛犬家たちが犬の日常的なエピソードを書いていることが多く、そういう情報がたくさん得られる時代になりました。犬に関する本を執筆をしているところですが、大変に参考になり助かっています。そのプログでも、タイプ割合は同様です。不思議と言えば不思議なことで、必然性はあるかもしれないと考えています。もしもあるとしたら、それは何に起因するのか調査研究したいところです。

 しかし、そのためには千匹や万匹という数の犬の調査をしなければならず、それには正しくタイプ判定できる調査員が必要です。しかし、正しいタイプ判定ができるようにするには、長時間学んでもらわないと無理です。長く学んでもタイプの判定率は低いままで、なかなか高くならないのが普通のことです。

 簡単にタイプ判定できると思っている人が多そうですが、まず間違っていると思ってもらったほうがよいと思います。そして、判定が難しいことがわかっているので、このように公開上で根拠を挙げてタイプ判定できます
ここを読むだけでは習得できないからです。

 従って、タイプ5が気に入ったからといって、次もまたと考えても、タイプ5という犬を見つけ出せるでしょうか。とくに仔犬から育てるとしたら、仔犬と成犬とでは、同じタイプ5でも違いがあります。人間でもタイプ5の幼児と成人した人とでは違いがあります。たくさんのタイプわけの方法や見分け方を習得しないと無理ではないでしょうか。人間さえタイプ判定などメチャクチャですから、いわんや犬猫においておや、という感じです。


 さて、犬種は品種としては、百何十種類もいますが、生物学的には一種で、ルーツはオオカミだとされています。
 ある種の犬の気質について、簡単に紹介がされていることが多いようです。たとえば、コリーについては、「敏感で頭もよく、いつも飼い主を喜ばせようと努力しますが、たまに頑固な面を見せることもあります。遊んでいる時に思いあまってかかとに咬み付いたり、吠えたりする犬もまれにいます」と書いてあるサイトがあります。
No1405の質問文にあるようなコリーとは明らかに気質が違うようです。

 
ウェルシュ・コーギー・ペンブロークについては次のように書いてあります。「忠実で飼い主を喜ばせることを好み、楽しいことや人と接することが大好きな社交的な性質を持っています。見知らぬ人には距離を置いて接する傾向があり」 しかし、あるプログには、「コーギーを飼っているが、人を怖がり近づかない」とあり、あるブログでは「やんちゃでメチャメチャ世話がかかり、超怖がりで人見知りも強い」というようなことが書かれています。
 
 ある図鑑ではチワワについて次のように載っていました。「生意気な面を持ち合わせながらも、チワワがもっとも人気のある小型犬となった魅力のひとつには、この犬の、主人ひとりだけに向けられる深い忠誠心にあるといわれます。チワワは、見知らぬ人になつくことはまずありませんが、他の犬や動物とはうまくやっていくことができます。感情の起伏が激しいタイプの犬種で、かなり大胆な犬もいれば臆病な犬もいます」 しかし、あるブログには、「誰にもすぐに懐いて尾っぽを振る」と書いてあるところがありました。


 「ブリーダーが言っていた性格とは違っていた」とか、「この犬種は人なつっこいと聴いていたが、うちは全然違っていた」という類のものならば、プログの記事からたくさん見つけられると思います。どの犬種でも、9つの気質の犬たちがいるのですから、犬種の紹介のところに、気質を詳しくかけるはずもなく、また、書いていたらとしたら、それに該当しない犬たちがたくさんいることになります。

 人類も、生物学的に1種ですが、モンゴロイド(黄色人系)とコーカソイド(白人系)という分類の仕方があります。品種みたいなものです。そして、どちらに属しても、気質としてはおおまかに9タイプあります。犬もコリーとかチワワというような品種がありますが、どちらであっても、気質としてはおおまかに9タイプに別けられます。

 巷のくだらない話題の中には、「アメリカ人は明るくフランクな性格だ」とか、「日本人はおとなしくてみなと同じを好む性格だ」、「ドイツ人は几帳面だ」というようなものがあります。「大阪人は明るくて、東京人はお固い」と言っていたりします。そのような超オオザッパなことを言われても、それに該当しない大阪人はたくさんいますからね。もしも、大阪人について、「人なつっこく明るい気質」と書いてある図鑑があったならば、あなたは信じるのでしょうか、参考にできるのでしょうか。しかし、犬種や猫など動物に関しての図鑑やその他などには、気質の紹介に、このような超オオザッパなことが書き出されています。

 以下のところに、これに関連する文章を公表しています。一度、お読みください。
 http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-216.htm


 また、犬種の中には交配を繰り返して改良された特殊な能力を持つ犬がいます。牧羊犬とか闘犬、猟犬、そり引き犬などです。たとえば、闘犬の親からは、タイプ8もタイプ4も生まれ出るだろうと思われますが、実際に闘いに出場するのは、タイプ8やその他の攻撃的な気質の犬が選ばれるのではないでしょうか。そして、闘犬用の親から生まれたタイプ4と、愛玩用のチワワから生まれた同年齢のタイプ4と戦ったら、前者のほうが勝つ可能性は高いのではないでしょうか。そして、この二匹を目の前にして比べてみたら、後者のほうが怖がりだと、観察者は思うのではないかと予想します。

  また、ゴールデン・レトリーバーは盲導犬に適した犬だそうですが、盲導犬になるには試験に合格しなくてはなりません。つまり、落ち着きがなく神経質なので不向きだと言われる犬が存在します。あるプログでは、その訓練を受けていた犬が、落ち着きはあるが積極性が足りないので不合格になったと書かれていました。そこにあるいろいろな記事から、この犬をタイプ9w1と判定しています。

 
「犬の種類は性格にどれだけの影響があるのでしょう?」とありますが、これで回答になるのか、ちょっと足りないとは思いますが‥‥。納得いただくまで説明するには原稿用紙で50枚書いても、まだ書き足りないだろうと思います。これくらいでご了承ください。

 

13  1410   2匹目の猫のタイプを知りたい   質問者(なおこベイベー) 2007/02/04

 3匹の猫を飼っています。「あんみつ」(♀1.5歳)について質問いたします。「きんつば」(♂1.5歳)と同年の姉妹です。興奮しやすく原因もなくすぐしっぽが太くなったりします。放っておいてほしい時に、「きんつば」や「かんてん」(♂0.5歳)が近寄ると怒って威嚇します。でも、何でもないときに突然ゴロゴロ喉を鳴らしながらすり寄ってきたり、自分の感情に素直に生きているようです。友人が遊びにきた時は彼女の傍に行き、喉を鳴らしながらひっくり返ってお腹を見せていました。これはドライブ中に車の中を覗いてくる女性に対してもよく行う仕草で、ゴロゴロ言っているところから歓迎のポーズに見えます。男性に対して行っているのを見た事はありません。友人に挨拶を終えた「あんみつ」は本棚の上に移動し、こちらを目を見開いて凝視していました。これは赤ちゃんの時からの習性です。友人がカメラを構えるとごろんと寝転がりカメラをじっと見て大人しく撮られていました。ポーズをとっているように見えました。脱走時は1匹で行動し家が見えるぎりぎりの範囲まで遠出します。「かんてん」が好きではないようです。
回答者(りゅうとうまりこ)    なおこベイベーさん、こんばんは!    2007/02/06

 行動の仕方を見ると激しく、感情も激しそうで、穏やかでおとなしい猫とは言えないようです。そうなると、タイプ5(おじいさん気質)やタイプ9(おばあさん気質)では無さそうで、消去できるかもしれません。

 「あんみつ」はメスですが、同い年で、しかもタイプ2w1と判定済みの攻撃的なきついオスに対して、
「怒って威嚇」するくらいですから、こちらも攻撃的な気質だということになります。攻撃タイプ(825)と、7w8くらいから探しますが、タイプ5ではないため、2・8・7w8まで絞れます。

 このように、先に1匹のタイプが分かっている場合は、その一匹との関係から、次の一匹のタイプは比較的早く絞ることができます。つまり、関係性を詳しく書き出してあれば、タイプがくっきりと出てきます。当会ではこの手法をよく使いますから、比較的簡単にタイプ判定ができるケースがあります。

 ところで、このポーズ(ひっくり返ってお腹を見せる)は、
No1396でも出ています。こちらはメス犬で、「姪の前ではさっとおなかを見せて」とあります。このメス犬をタイプ2w1と判定しています。そして、「腹を見せたのは、“私と気が合いそうね。あんたには気を許せるわ。一緒に遊ぼうよ!”と誘っていたのではないかと予想します」と回答しています。

 この猫は、相手がお腹をみせて無防備な様子を示したので、警戒しなくてよい相手とわかり、その後にお腹を見せたのではありません。先に無防備になるとしたら、かなり警戒心の少ない猫ということになります。しかも、それは女性相手の時だけのようです。

 警戒心が少ないのに、男性にはそのようなことをしないのであれば、「男性を強く意識するタイプ(261)」になってしまいます。仮に、「女性好き」であるとしたら、女性と親しくなりたいがその女性が警戒する相手になり、緊張する相手にもなります。ですから、837では無いと考えられます(女性を強く意識するタイプ837)。

 結論として、タイプ2の可能性は大ということになります。なお、ウイングはたぶん1のほうと予想しますが、ウイング1は軽いか、中間くらいまでになるでしょう。ウイング3は激しい感じは少なく温和な印象の犬が多いので、タイプ9や5とよく間違うくらいです。ゆえに3のウイングではないだろうと思います。

 感情の起伏が激しく、ストレートに出しているとしたら、2w2・2w1でウイング1が軽い・2w1でウイング1が中間くらいまで該当します。これらのウイングは、警戒心も最も少なく、人慣れも早いほうで、あまり怖がりではありません。ですから、
「一匹で遠出」などもすると思います。「きんつば」は同年齢のオスで、また一緒に育っているにも関わらず、「敷地から外にでることはほとんどありません(No1406)」とあるように、比較すると、姉妹より怖がりです。2w2辺りが最も怖がりな気質ではないので、ウイングの重い軽いで、怖がりの程度が違ってくるとわかると思います。

 そして、「きんつば」は、弟みたいな「かんてん」をかわいがっているようですが、「あんみつ」は「かんてん」を嫌っているようです。弟みたいな存在ならタイプ2はかわいがることが多いのですが、人間と同じで、猫にも好き嫌いはあります。その他、嫌う原因は観察していれば見つかると思いますから、他の情報が要ります。

 ところで、同じようにウイング1が重くとも、それぞれに個性がありますから、同じウイングだと見抜けるでしょうか。違いを見つけつつも、共通点を見出すことも必要ですから、この見分け方が難しくなることが予想できると思います。

 

 

14  1440  猫は去勢しても性格は変らないのか?  質問者(Star*Drop)   2007/04/01

 長い間サイトを見ないうちに、タイプ判定とかに興味がなくなってしまったので、もぅ判定はいいです。やっぱり知らない方が、もっと普通に付き合えるかな…とも思ったので。つい3日ほど前に猫を去勢したのですが、あまり変わってません。猫を去勢すると、盛りもなくなり性格もおとなしくなるとあったので、去勢したのですが…、さかりの変な鳴き声はとりあえず収まりましたが、性格面は相変わらず誰に対しても攻撃的で、怖いのは掃除機くらいといった感じて゛殆ど変わってません。術後すぐなのに、痛みなんて感じてないように動き回ってました。気が抜けたようにおとなしくなると思ってたので、少し期待はずれでした。去勢するとき、そのお医者さんにいろいろ聞いて『去勢しても100%性格がおとなしくなるとは限りません』とは言われたのですが、想像以上に変わりませんでした。去勢の目的はとりあえずスプレーを阻止することだったので、それはそれでいいんですが…、成猫でもまだ10ヶ月位だから、暴れ盛りなんでしょぅか? 少し「あれ?」と思ったので、質問してみました。すみませんでした。
回答者(りゅうとうまりこ)    Star*Dropさん、お久しぶりです!  2007/04/02

 ネコを去勢しても性格というものは変りません。人間も、去勢したとてタイプ1の人がタイプ7にはならず、タイプ8の人の勝気なところが無くなるとか攻撃的なところが無くなるということもありません。「性格の座は脳にある」のですから、脳以外の他の部位がなくなっても、性格が変ることはありません。

 
また、去勢してもスプレー行動が減らない場合もあるようです。いろいろなので、一概には言えないことです。猫も不安になったり情緒不安定になります。ストレスなどもあればスプレーをするみたいですからね。また、猫にも個性があり、生まれついての気質があり、それは一生変らないものです。ただ、不安のない環境にいて、ストレスなどが無ければ、猫も精神状態が良くなるというに過ぎません。

 あなたの猫が活発な気質の猫であれば、それは一生ずっと続くかもしれませんが、青年期から急激に落ち着いて静かになるような気質の猫もいます。いろいろですから、それは分かりません。ただ、猫とよい関係を築くには、やはりあなたの飼っている猫の生態を知り、気質などにも興味を持って観察してください。

 そして、その猫にとって快適な環境を作り出せるように努めることが、飼い主の責務であることは言うまでもなく、一人の人間と一緒に暮らすくらいの気遣いや思いやりが要るように思います。ペットを飼うと癒されると言いますが、人間のほうが癒してあげなければならない対象でもあります。なぜならば、保護者は人間のほうなのであり、猫はあなたを選んだわけではありませんし。

 また、幸せというものは一人でも一匹でもなれず、一方的に可愛がっても、猫には大迷惑なこともありますから‥‥。可愛がられたくない猫、撫でられたくない猫もいます。それどころか撫でられることがストレスになる猫もいます。

 

15  1418 飼い犬のタイプ判定をお願いします。 質問者(みずほ)                2007/02/27     
 
 お久しぶりです。いつも読み手として楽しませて頂いております。今回は、飼い犬のタイプ判定をお願いします。7歳のオスで、雑種です。私が家に帰って来ると、しっぽを大きく振り、耳を折り曲げて喜びます。私が朝出勤する時は、寂しそうに見送ってくれます。怖がりで、私が舌打ちをするとすぐに私の顔色をうかがいます。以前、私の2人の兄が大喧嘩をした時、飼い犬はガクガクと震えていました。散歩に行く時は、私が着替えただけで鳴き出し、早く連れて行けと催促します。また、警戒心が強いようで、家の前で物音がするとすぐに大きな声で吠えます。従順で、私が飼い犬の前に手を差し出すと、必ず「お手」をします。寝ている時に構われるのは嫌いなようで、すぐに小屋へ逃げます。夕飯を食べた後は、必ずおやつをねだり、おやつを食べた後は、必ずなでたり抱っこすることをねだる甘えん坊です。
回答者(りゅうとうまりこ)    みずほさん、大変にお久しぶりですね!  2007/02/27  

 
「必ずおやつをねだり、おやつを食べた後は、必ずなでたり抱っこすることをねだる甘えん坊です」とあります。その場合、子どもタイプ(1・7・6・3・4)から探します。

 次に、怖がりな程度が判りません。攻撃タイプらしい怖がり方ではないようなので、調和タイプ(3・6・9)か防御タイプ(714)のどちらかですが、決定打がないので絞れません。しかし、子どもタイプではないので、消去できるのは、タイプ9です。

 この5つを見比べるに、あなたが男性なので、女性好みのタイプ(3・7)のほうが可能性は低いが、女性が家族にいないとか、その他の要因から、この2つのタイプでも男性に抱かれたがるイヌもいるのではないかと予想します。そして、タイプ1はあまり抱かれたがるほうではなく、ねだることもありません。4つのタイプが残ります。

 4つのタイプの中で比較的可能性が高いのは、4と6になりますが、
「ねだる」ところが多いとしたら、タイプ6のほうが可能性は高いが、この段階では一つに絞るのは早すぎます。また、ここではウイングを考慮して書きだしていません。ウイングの違いは大きく、さらに、ウイングの重さによっても違いは結構あります。説明がややこしいので説明を省いていますが‥。

 もう少し詳しい情報が要ります。とくに女性好みか男性好みのイヌなのか、じっくりと観察してみてください。

 

16  1419  飼い犬のタイプ判定をお願いします・その2  質問者(みずほ)      2007/02/28

 回答ありがとうございます。別の情報です。私の飼い犬は、家族の誰にでも甘えたがります。ただ、父は犬をあまり可愛がらないので、犬の方も期待していないようで、父にはほとんど甘えようとしません。私と2人の兄や母には甘えますが、おやつをねだる相手は大抵母です。母がいる時は、母の事を一番気にかけているようです。しかし、私の事も大好きなようで、朝私が起きて犬に会いに行くと、全身で喜びを表現しながら私に飛びついて来ます。次に、怖がりの程度ですが、ゴミ箱にゴミを投げ入れただけで、音に驚いて「ビクッ」とすることがあります。音に非常に敏感で、少しの物音にびっくりすることは日常茶飯事です。以前、夜に農道を散歩をしていた時に、向かいから懐中電灯を持った人が歩いて来たのですが、その明かりが怖かったらしく、腰を引いて後ずさりをしていました。また、母の事が恐らく一番好きなようですが、一番ワガママを言える相手も母であるようです。エサをあげる時も、私があげる場合は「お手」「おかわり」「ふせ」「待て」を必ずし、「よし」と言うまで食べないのですが、母があげる場合は「早く食べたい」という気持ちを抑えないようで、「お手」も「ふせ」も適当にして、「よし」と言う前に食べ始めてしまいます。
回答者(りゅうとうまりこ)    みずほさん、大変にお久しぶりですね!  2007/02/28

 男女のどちらを強く意識しているのか、これだけでは判別できません。「母がいる時は、母の事を一番気にかけているようです」とありますが、具体的なエピソードを書き出してください。「母の事が恐らく一番好きなようです」とあり、どのような行動を指して、そのように感じるのか、具体的な事実を挙げてください。

 男性であるあなたに対して、礼儀正しくしていれば、タイプ261のほうになります。また、あなたの母上がおやつなどをあげるときは、「適当にして」よい子でないのであれば、女性を軽く見ていると考えられます。そうなれば、2・6・1になってしまいます。

 どちらでもないのであれば、5・9・4のほうで、5と9の可能性は低いので、タイプ4になってしまいます。音に敏感なのは、防御タイプ(1・7・4)です。

 このように残念ですが、今回の情報からも、タイプを一つに絞れません。

 

17  1421 飼い犬のタイプ判定をお願いします・その3 質問者(みずほ)  2007/03/02

 母が部屋から出て行く時、犬は母を追いかけ、抱きついて離そうとしません。前足で母の足をつかみ、腰を前後に振ります。母以外には絶対にしない行動です。私に対して礼儀正しいのかは、わかりません。仔犬の時は、私の指をよく噛みました。今では指を口の中に入れても噛まず、犬の方が歯を当てないように気をつけるほどです。夜、エサを食べた後は、必ず母におやつをねだります。私に対してはあまりねだりません。父が帰ってくるのは深夜なので、眠いからなのか、犬は出迎えることも少なく、喜ぶ様子も見せずに寝ています。
回答者(りゅうとうまりこ)     みずほさん、こんちには!      2007/03/03

 知りたいことがあります。一つは、あなたの母上はイヌに対して、とても甘い対応をしているのでしょうか? イヌをリードできる人なのか、イヌの言うままになりがちな人なのか知りたいものです。人もイヌも、相手を見ていますから、相手のタイプによって接し方が違ってきます。

 さて、今回の内容から見ると、なんとなく「男性を強く意識するタイプ(261)≒男性コンプレックス」のほうの可能性があるように見えます。イヌにとって、遠慮なくわがままな振舞い方ができるのが、女性のほうであるならば、2・6・1から探します。遠慮してしまう対象者のほうが、怖がっているのであり、それは強く意識しているからです。

 たとえば、初恋をすると、その「初恋の人」を強く意識してしまうことはわかるでしょう。その人のことを「すっかりと忘れてしまう」ということはほとんどありません。勉強が手につかず、片時も忘れないという日もあるのではないでしょうか。初恋の人は自分にとって、とても「怖い人」でもあり、緊張してしまう相手でもあります。声もかけられない、視線を合わせるのもドキドキするものです。もしも、嫌われたらとか、自分のことをどう思っているのだろうかと不安になります。つまり、「強く意識する人≒好きな人≒緊張する人≒怖い人」です。

 そういう人に対して、抱きついたり、腰を前後に振ったり、甘えたり、何かねだることができるのでしょうか。それとは正反対になるように思います。好きだけど怖いから近寄れない、無視しようと思ったり、あんなヤツ気にしていないと思いたい、でも、気になって仕方がない。視線を合わせたいが合わせられない。やさしい声をかけたいが、ぶっきらぼうに答えたり、意地悪っぽくもなってしまうのです。好きな女児にスカートめくりする男児などがよくいます。

 なかなかに複雑な心理状態ですが、それゆえ、「コンプレックス(複雑なの意)」という名称をつけています。それゆえ、上記に「なんとなく、男性を強く意識するタイプ(261)≒男性コンプレックス のほうの可能性があるように見えます」と書いてます。

 前回までは、タイプ4かタイプ6のどちらではないかと予想していましたが、今回を見ると、タイプ6の可能性が高くなったことになります。しかしながら、情報が少なすぎるので、絞るにはまだ早すぎます。
 従って、飼い犬の視線をよく追ってください。父上には甘えたりねだらないが、父上と母上が同席していたら、父上のほうばかり意識しているのであれば、タイプ6のほうになってしまいます。どちらに対して緊張しているのか、それをもう少し観察して知らせてください。