幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 10月17日 ● 最近の歌手の寿命。

 昔から「一発屋」と呼ばれるような歌手がいましたが、そういうのではなく、一応新曲を出すたびにヒットチャート上位にランクされるような歌手の寿命が最近随分と短くなってきたような気がします。これは統計的に調べて主張しているわけではないので、もしかしたらそんなことはない、と言われてしまうかも知れませんが、僕の感覚ではかつて4〜5年はもった歌手が最近はせいぜい2年くらいしかそのパワーを維持できていないように思えます。

 この場合のかつて、というのは沢田研二やピンクレディーといった古い話ではありませんし、またサザンやユーミンといった別格的スーパースターのことでもありません。1980年代のチェッカーズや吉川晃司、安全地帯、レベッカ、工藤静香といった「ザベストテン」で常連だったという程度の歌手たちは、それでも当時5年くらいはその座を維持していたと思います。

 ところが最近はどうでしょう。スピッツや小沢健二が流行ったのはそれほど昔のことでしょうか?シャ乱Qやウルフルズ、猿岩石、森高千里、川本真琴、華原朋美、TRF、相川七瀬、パフィー、T.M.R.、マイラバ、安室奈美恵。彼らは今でも新曲を出しテレビの歌番組にも出演するし、ランキングにも一瞬は入ります。しかし、ほんの2年くらい前にあった勢いはもはや完全に失われてしまいました。

 もちろん最近出てきて絶頂にあると思われる歌手たちも、とても5年後もトップとして生き残っているとは思えません。例えばモーニング娘。や太陽とシスコムーン、鈴木あみ、ラルクやGLAY、ブリグリなどなど。それほど現在の歌謡界(と言うと古臭い感じですが、結局は昔と一緒でしょう)は移り変わりが激しいのでしょう。

 SPEEDの時にも書きましたが、それだけ最近の若い世代はある意味で早熟なのでしょう。あっという間に変化を遂げていき、次々と新しい世代が生まれ新しいスターを求めていくのだと思います。かつては5才差くらいまでが同世代感覚をもっていられたのに、今では2才差くらいまでしか同世代として許容できないのではないのかと思います。3才違ったら全く違う世代と感じているとしたら、歌手が2年しか人気を維持できないのもわかります。

 そういう意味では、昔からあった世代論も今後どんどん細分化されていってしまいますから、実際には難しくなりますね。2年違ったら別世代では世代論になりませんから。まあ、そもそも世代論自体にどれだけ有用性があるのかもわかりませんけどね。

 

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