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横浜のローズがシーズン安打のセ・リーグ記録となる192安打を放ってシーズンを終えました。マスコミは軽く触れている程度で終わっていますが、これは日本のプロ野球史に残る大記録です。現在の日本記録はイチローの210安打。ローズが超えた藤村の191安打はイチローが破るまでの日本記録でした。
藤村富美男を知っている人は少ないでしょう（もちろん僕とて現役時代は知りませんが）。物干し竿と呼ばれる長尺バットを振って豪打を連発した初代ミスター・タイガース。猛虎阪神の4番藤村が191安打を放った時は140試合制。ローズはそれより少ない135試合で藤村を超えたのですから大したものです。
もちろんイチローは130試合で210安打ですから、さらに凄いのですが、ただ彼は俊足の左打者。内野安打の数が全然違います。鈍足右打者のローズには内野安打はほとんど期待できません。しかし210安打を放った時のイチローは実に33本もの内野安打があります。それを考えると今年のローズこそが本当のアベレージ・ヒッターだったことが理解できます。
さらに今年のローズは右打者最高打率.369、また打点でもオールスター前に100打点を記録するなど記録づくしの1年でした。今年限りで引退するという話もありましたが、結局来季も現役続行ということで、この猛打がまた見られるのは嬉しい話です。
それにしても横浜はどうしてこれほど外国人選手の獲得が上手なんでしょうね。昭和40年代のシピン、ボイヤーから始まって、ミヤーン、レオン、ポンセ、パチョレック、レイノルズ、シーツ、ブラッグス、そしてこのローズと外れがほとんどありません。大金はたいては外れを掴まされてくる巨人・阪神とは大違いです。もっともこれだけ良い外国人選手を連れてきても優勝は滅多にできないんだから難しいものです。
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