幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 10月11日 ● 今年の陰のMVPは投手コーチ。

 今季ドラゴンズ最終戦、20勝をかけて野口が力投しましたが、打線の援護が無くサヨナラ負け。惜しくも19勝で終わってしまいました。もし達成していればドラゴンズ投手としては平成元年の西本以来の20勝だったのですが、今季の野口の安定感・信頼感はあの年の西本に負けないほどのものだっただけに残念だと思います。

 東京、特にジャイアンツ偏向のスポーツマスコミでは、新人20勝の上原を新人王のみならずMVPにもという声があるようですが、かつての落合やイチローのようにプロ野球界始まって以来の大記録というのならともかく、たかが新人20勝でそれはいくらなんでも無茶でしょう。プロ野球が個人競技ではなく、全てのチームがペナントを勝ち取るために戦っている以上、やはり基本的にはMVPは優勝チームで最も貢献度の高い選手から選ばれるべきだと思います。

 今年のドラゴンズのMVP候補は投手なら野口、打者なら関川というのが衆目の一致するところです。まあ奇を衒う向きには中継ぎと抑えで大活躍した4人衆(岩瀬・落合・サムソン・宣)にまとめてMVPをやったらどうだ、という意見もあるようですが、それを言うのなら継投を見事に決めた山田チーフ投手コーチこそ優勝の最大の貢献者とも考えられます。選手や監督を表彰する制度はたくさんあるのに、コーチを表彰する制度がないのは不思議です。ぜひ山田の貢献に対して表彰する制度を設けて欲しいと思います。

 ところでセ・リーグのドラゴンズ以上に選考が難しそうなのがパのホークスです。主砲と呼べるほど目立った活躍をしたバッターもいないし、と言って投手もエース工藤は11勝どまり。中継ぎの篠原が14勝しましたが、これもMVPとまではいかない気がします。無難に考えれば防御率が良かった工藤ということになるのでしょうが、こちらも2年目トリオの篠原・星野・永井を見事に育て、若田部を復活させたた尾花投手コーチにMVPをあげたいような気がします。

 いずれにしても似たようなチームカラーの両チームによる日本シリーズが近づいてきています。すでに名古屋ではチケットを取るために10日も前から徹夜で並んでいる連中も現れています。少しずつ盛り上がってきて、楽しみになってきました。 

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