幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 9月29日 ● 井上晴美坊主ヌード。

 ヘアヌード写真集もすっかり当たり前になった昨今ですが、井上晴美の場合はちょっと驚きました。なにがって、下のヘアと引き替えにマルガリータになってしまったからです。

 そもそも井上晴美というタレントは迫力あるボディと親しみやすいキャラクターで売っているセクシータレントですが、長年のタレント活動の割にはどうもパッとしない印象がありました。ドラマに出てもバラエティに出てもCMに出ても「これぞ」という印象的な活躍がなく、このまま年齢だけを重ねていけば、いつか若いセクシータレントに押されて消えていきかねない状況です。

 当然ここらで現状を打破するためにはヘアヌード写真集を出すというのも安易ではありますが、ひとつの戦略でしょう。ただその時にどういう路線で行くかはスタッフも悩んだと思います。ひとつは下品でもお色気ムンムン(死語だね)のセクシー路線。もしくは「わたしは女優よ」という妙にお高くとまった難解芸術路線。

 しかし彼女はどちらも選びませんでした。目指したのは女性受けする明るい爽やかヌード路線。いわば「自然体に生きる女性」というイメージです。敢えて受けそうなオヤジ雑誌ではなく女性誌に写真を多く出したのも、カメラマンを浅井慎平でも加納典明でもアラーキーでもなく篠山紀信を選んだのも、全てはこれからの井上晴美はポジティブで明るいというキャラクターイメージ維持強化のためでしょう。

 挙げ句に決定打が坊主頭です。井上晴美と言えばセクシーな長い髪を掻き上げる仕草が決めポーズでした。それをバッサリと切り落としたのも、セクシー路線では行き詰まるという読みと、これからは女性受けしなくてはという戦略転換からです。

 今後は理想としては山口智子や江角マキコの路線を狙っていくのでしょう。後はそれに相応しいドラマの役を貰えるかどうかにかかっていますね。ダメなら、折角坊主にまでなったんですから、夏目雅子の三蔵法師役でもいいかも。僕は好きだけどな。
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