ここのところ地震や台風、豪雨、はては竜巻と天災が続いていますが、今から40年前の1959年9月26日、東海地方を襲った伊勢湾台風は5千人以上の死者を出した未曾有の大災害でした。
ある年齢以上の東京の人はよく1964年の東京五輪を節目にして時代を語る癖があるようですが、名古屋の人はこれが伊勢湾台風になります。伊勢湾台風の時に何才で、どこにいてどうしていたか、という話題で、小一時間は話がもってしまうのです。
僕はギリギリで伊勢湾台風を知らない世代ですが、それも当然、両親は伊勢湾台風の時は一週間後に挙式を控えていた身でした。新居も用意してまさに結婚直前という時に台風に襲われて、母の実家(寺でした)は倒壊、名古屋港に近い新居は床上浸水で、当然挙式は1ヶ月も先延ばしされたということです。
もっとも5千人以上の死者を出した天災だけに、この時に両親のどちらかが死んでいたら僕は生まれてこなかったわけで、挙式が1ヶ月遅れたくらいのことは大したことではなかったと言えるのかも知れませんが。
大阪の人は1970年の万博、札幌の人は1972年の冬季五輪がエポックなのでしょうか。神戸の人は恐らく4年前の大震災をひとつのエポックとして、今後語り続けていくのでしょう。願わくばこれからはなるべく幸せなことが節目となるといいのですが。
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