幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 9月13日 ● 若貴とウィリアムズ。

 大相撲秋場所が始まりましたが、場所前に関係修復と報道された若貴兄弟が揃って黒星スタート。注目の新大関出島も負けて、豪華な番付の割に相変わらず角界はパッとしないようです。

 10年近く前、若貴兄弟が日の出の勢いで番付を上げてきた頃の熱気が今となっては信じられないような状況ですが、確かにあの頃は若貴だけではなく、先行していた同期のライバル曙、さらにそれを追って武蔵丸や貴ノ浪ら活きの良い「若手力士」が次々と登場して本当に毎場所目が離せませんでした。

 ここで話は現在の女子テニス界に移るのですが、10代選手の台頭が著しい現況は、まさに当時の角界と似ています。グラフと交代した新女王ヒンギスは、小錦を追い落とした曙のようですし、もちろんヴィーナス&セレナのウィリアムズ姉妹は若貴兄弟にだぶります。クルニコワ、ルチッチ、ドキッチら彼女たちを追う若手も成長しています。

 今回の全米オープンではヒンギスが準決勝で姉ヴィーナス、決勝で妹セレナと対戦し、結局セレナのパワーに粉砕されてしまったわけですが、準決勝での姉との対決で、ヒンギスがかなり消耗してしまったせいもあったのではないかと思われます。姉が妹を援護射撃したカタチとなったあたり、兄が弟の優勝を助けていた角界の兄弟と良く似ています。

 以前から妹の素質は姉以上(この辺も若貴と似ていますね)と言われていたこの仲良し姉妹は、今後ヒンギスの最大のライバルになるであろうことは間違いありません。まだ10代の彼女たちはこれから10年は活躍できるわけで、ずっとライバル物語が紡がれるのかと期待もされていますが、あの頃角界も「今後10年は大丈夫」などと言われていました。本当に面白いのは上げ潮の時だけ。上位で安定してしまったら、もうマンネリの声が囁かれてしまいます。活況を呈する女子テニス界が、角界の二の舞とならなければ良いのですが。
とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。
日記猿人という人気ランキングに投票されます。
結構更新の励みにしているので、ひとつよろしく。


前日翌日最新