幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 9月14日 ● 情報のとり過ぎにご用心。

 世の中には知らなければ良かった、ということが結構あります。さあ会社から帰ろうか、と思った時に取ってしまった電話のために、残業を余儀なくされたり、争っているライバルが失敗したと知ったために、欲が出て自分も失敗したり。

 もっと典型的なのが浮気。「わからないようにやってくれれば、なかったも同じ」なんて言う奥様が時々いますが、そういう人に限って少しでもダンナに怪しい兆候があれば徹底的に疑ったりして、猜疑心の固まりになってしまいます。知らない方が幸せだと思いつつも、人間は知らなければ気が済まない動物なのかもしれません。

 栄養過多が生活習慣病へと通じるように、情報過多もかなり精神への害が大きそうな気がします。特に最近は携帯電話とE-MAILという口コミを助けるメディアの発達によって、雑多な情報がものすごいスピードでどんどん流れ込んできます。噂話ひとつにしたって、伝播速度が昔とは段違い。夜に起こった出来事が翌朝にはみんなに知れ渡ってしまいますから、うかうかしていると知らない間にとんでもない事態になっていたりします。

 だからと言って、なにも知らないままにのんびりと鷹揚に構えていられるのなら、最初からこんな苦労はしません。知らない間にとんでもないことになっているのは困るから、いち早く知ろうとますます焦って努力するわけで、どんどん深みにはまってしまうのが情報過多症候群の難しいところです。

 とは言え全てからリタイアして、離れ小島で生きるしかないのか、と考えるのも行き過ぎ。今は過渡期で爆発的に増殖している情報に振り回されがちですが、そのうち適応能力が身について、自然と上手に情報の海を渡っていけるようになるのかも知れません。すでに中高年と若者の間では、情報に対する処理速度やスタンスの違いが垣間見られます。

 もっとも、それでも浮気に関してはやっぱり変わらないだろうなぁと思いますけどね。いくらバレないようにと思っても、きっとどこかで足がつくものです。バレないことよりも、バレてからどうするか、という危機管理にチカラを注いでおいた方がいいような気がしますね。ま、浮気しないのがもちろん最良の方法なんですけど。
とりあえず、読むたびに(1日1回)

を押してください。
日記猿人という人気ランキングに投票されます。
結構更新の励みにしているので、ひとつよろしく。


前日翌日最新