幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 9月9日 ● 通り魔殺人犯は無罪になるのか。

 池袋の東急ハンズで起こった悲惨な通り魔殺人事件。とにかくいきなり無差別に金槌とナイフで殴る刺すでは、そりゃ被害者はたまったもんじゃありません。あまりにも非道なこの犯人ですが、さて、当然気になるのは精神鑑定の結果、この男が結局「無罪」なんてことになるんじゃないかということです。

 凶悪殺人事件が起きるたびに誰しも感じることだと思いますが、そもそも人を殺すときに正常な精神状態であるはずがありません。どこか狂気を帯びているからこそ殺人を犯すのですから「○×は事件当時正常な判断力を有していなかった」から無罪なんてこと言ってたら、全ての殺人犯は無罪になってしまいます(もちろん、こんな素人考えではなく、ちゃんとした精神鑑定をしているのだとは思いますがね)。

 無論、精神を病んでいる人が全て危険だとは僕も思っていません。しかし、中には危険な人だって確かにいるでしょう。僕が子どもの頃に、近所に精神病の患者が住んでいたことがあります。男性で恐らく20代前半だったと思います。近所では何かと奇行で有名な人物でした。ある日、その家が火事になりました。すぐ近所だったので僕も火事を見に行ったのですが、自分の家が燃えているその前を、彼は全裸でニヤニヤ笑いながらフラフラと歩いていました。火事の原因は彼の放火だったとか。幸い隣家への被害は最小限で済んだのですが、子ども心にも「そりゃいかんだろう」と思いましたよ。

 今回の犯人が以前から危ない人物だったのか、それともとてもそんな予兆を感じさせない穏やかな人物だったのかは現在のところまだわかりません。ただ、怨恨や金銭目当てでの殺人は、改悛さえすればその後は大丈夫かもと思えますが、無差別殺人犯はちょっと怖くてとても世間に野放しにはしておけないでしょう。この犯人が精神鑑定の結果仮に無罪になって、もし近所に引っ越してきたら、しかもマスコミでも名前が伏せられていて、全く近所の我々にはどんな人物かわからなかったら。

 殺人犯にも人権はあるのでしょうが、我々の安全な生活を脅かす権利はないと思います。少なくとも殺人犯に生活の不便を強いても、我々の安心を優先してもらいたいと思うのは、エゴなのでしょうか。金嬉老仮釈放のニュースと相俟って、いろいろ考えてしまいました。
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