幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 9月3日 ● 長嶋留任は、プロ野球のため日本のため。

 巨人の長嶋監督が来季も留任することになりました。長嶋留任の報に、巨人が勝ちさえすれば後はどうでもいい、とするファシスト的一部巨人ファンは溜息をついているようですが、僕は大所高所に立った読売幹部の大正解だと思っています。

 そもそも長嶋が留任することでのデメリットはなにか?何もありません。巨人が優勝できない、と嘆く一部ファンもいるようですが、それは長嶋監督を低く見積もり過ぎです。彼は過去に4回もリーグ制覇を成し遂げています。名将と呼ぶには物足りないかも知れませんが、かと言って凡将と呼ぶほど酷い成績でもありません。過去の名監督たち、鶴岡、三原、水原、川上、西本、広岡、森といった「優勝請負人」的監督に比べて若干優勝確率が悪いというだけです。

 そもそも巨人は球界一のお金持ち球団です。30億円以上の大金を払って4番打者をズラリと並べられる力を持っています。そんなチームがコセコセとした野球をやってはいけません。金がないなら知恵を出せ、というのはわかります。広島はそうやって努力して這い上がり一時代を築きました。

 しかしそれは逆に言えば、金があるなら知恵は不要だということです。もっと言えば、金があるのに小賢しい知恵を使ってまで勝とうとするのは品が下がるというものです。巨人は金を使って堂々と優勝争いをすれば良いのです。そこに知恵まで使っては、他のチームに対して不公平だし、球界全体のためにもなりません。

 長嶋監督は勝つためのセコイ努力よりも、野球の楽しさを幅広い人々に示すことができる球界の顔です。これこそまさに球界のリーダーたる巨人の監督に求められるべき資質だと僕は思います。広岡とか森なんて勝つだけしか能がないんだから、そういう人は弱小球団にこそ行くべきでしょう。

 長嶋が留任することのデメリットは若干勝率が下がることだけ(これとて一部巨人ファンにとってのデメリットでしかないし)なのに、メリットはプロ野球の人気維持から日本の経済への波及効果まで数え上げたらキリがありません。20世紀中と言わず、死ぬまで長嶋監督で巨人は通して欲しいと思います。  
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