幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 8月31日 ● 日本女子マラソン黄金時代。

 世界陸上の女子マラソンで市橋有里が銀メダルを獲得、一躍シドニー五輪代表への有力候補に名乗りを上げました。市橋は普通の選手なら経験する高校駅伝やインターハイなどを経ずに、陸連の秘蔵っ子として育てられて着実に実力をアップ、この世界陸上でいきなりワールドクラスの仲間入りを果たしました。なにせロバやシモンに直接対決で勝ったわけですから大したものです。

 もっともこれですんなりと市橋が五輪代表に選ばれるかというと、そうはいかないと思われます。なにせ日本女子マラソンは今回の世界陸上でも団体金メダルだったように層の厚さでは世界一。今回が金メダルだったら、ほぼ決定とされたかも知れませんが、銀メダルだったので、五輪代表選考会を兼ねる東京・大阪・名古屋の各国際女子マラソンで走って実力を示さなければならないでしょう。

 しかし当然そこではライバル達も一緒に走ることになります。浅利純子、有森裕子、高橋尚子、鈴木博美らをはじめとする実績あるトップランナーたちや、トラックからマラソンに転向してくるスピードのある新鋭たちとどう戦うのか。なにせ狭き門ですから大変です。

 ただ懸念されるのは、毎度のことですが選考の不明瞭さ。アメリカのように一発勝負の順位で決めてしまえば揉めることもないのですが、陸連の場合はいろいろな実績やら人気やら派閥やらを加味して決めているようで、毎回オリンピックのたびに騒ぎになります。

 これだけ厚い層を誇るなら、誰がオリンピックに出ても勝てる可能性があります。だから妙な政治的駆け引きをしないで、3大マラソンのトップ3を代表にするとか、とにかく明快にした方がいいんじゃないでしょうかね。

 
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