世の中ではいつも人を分類して理解したがる傾向にあるようで、血液型や星座占い、また最近流行の動物占いなどがその最もポピュラーな例。これらに負けず劣らず定着しているのが理系・文系による区分けです。
最近結婚したテニス仲間のNちゃんは「理系の男」が好きだそうで、もちろんダンナ様も典型的な理系人間だとか。なぜかと言えば「わかりやすいから」。彼女に限らず「理系の男」(もっと厳密に言えば理学部・工学部などを卒業してメーカーの研究開発部門などに勤務している男性のことを、ここでは指しています。工業出荷額日本一の愛知県には特に多いんだな)を結婚相手には最適と考える女性は結構多いようです。
「理系の男」は、大抵人付き合いが苦手、話下手の遊び下手、気は利かないが性格は素直で従順、誠実で約束を守ってくれる人が多いとか。まあ確かに商社やマスコミあたりで働く口八丁手八丁、平気で嘘に嘘を重ねる典型的文系人間に比べれば、そういう傾向は強いかも知れません。つまり、無駄使いをせず遊ばないし浮気もしない、考えていることは丸わかりで嘘もつけないし、言うことは何でも聞いてくれる(というか聞かせることができる)から、ダンナにするには安全牌ということです。
しかも地元志向の強い東海地区では、地元企業なら転勤も少ないし、親の近くにも住めるのでいろいろと便利、という計算も働いているようです。なんと夢のない、と思っても、現実の結婚を「生活すること」だと堅実に考える名古屋人らしい発想だと感心したりもします。
もちろん実際にそんな計算通りにいくかどうかは、また別の問題。経歴的には「理系の男」でも、そういうタイプばかりじゃないのはもちろんのこと、そんな典型的理系男性でも結婚するとコロッと変わってしまったりすることも良くある話。本命ガチガチだと思っても落馬することだってあるのです。だからこそ結婚はギャンブルなんですけどね。
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