幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 8月19日 ● 結局地震が来たらそれまでか。

 トルコ大地震のニュースを見聞きしていると、4年前の阪神大震災を思い出さずにはいられません。大都市を襲う直下型地震で、数千人の死者が出て、都市機能は麻痺し、政府は右往左往する。阪神大震災の被災者のその後を思うと、トルコの今後はさらに悲観的な気がします。

 なにせ神戸の場合は、東京はもちろん大阪だってほとんど被害はなかったのですから、まだ日本という国はしっかりしていました。しかし、トルコではイスタンブールでもかなりの被害が出た模様ですから、国全体のダメージもより大きいと思います。

 それにつけても、地震対策というのは結局のところ、起きてからでなければ何もできないのでしょうか。阪神大震災の後にあれだけ言われたにも関わらず、この地震国日本の各地の大都市が画期的な地震対策を施したという話は聞きません。もちろん、特にその被害の大きさが誰にでも簡単に予想できる東京での直下型地震に対して、国は相変わらず動きが遅すぎるようです。

 なによりもまずダメージ分散のためには、首都機能の移転が急務でしょう。今や21世紀型国家の首都は、政治首都と経済・文化首都の分離が原則ではないかと思われます。ドイツでもボンからベルリンに首都機能を移していますが、経済文化の中心は相変わらずミュンヘンあたりのライン川河畔都市に残るようです。中国も同様。もちろんアメリカやインド、オーストラリア、ブラジルなどは言わずもがなです。

 東京やロンドン、パリのような首都は経済効率を最大限に高めていますが、リスクには弱すぎます。とりあえず天皇家は京都へ、国会と主要官庁は仙台でも浜松でもいいですし、東大は筑波とか富士山麓あたりへ移したらどうでしょうかね。千代田区や港区あたりの土地が随分と空きますよ。特に皇居の再利用は、いろいろ使い甲斐があると思いますけどね。

 
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