幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 8月18日 ● 生サヨナラで大興奮。

 年に2回くらいはナゴヤドームへ野球を見に行きます。名古屋に住んでいる野球ファンとしては平均的なペースかな、というところ。ただ巨人戦はプラチナチケットのために滅多に手に入りません。首位決戦第1戦となった17日の中日-巨人戦、なんと僕としては8年ぶりの巨人戦観戦でした。

 巨人先発は予想通りルーキー上原、中日は中5日で山本昌。山本も気合いが入っていましたが、それ以上にナゴヤドーム初見参の上原が素晴らしいピッチングでした。3回までパーフェクト。とても点が入る雰囲気ではありません。伸びのあるストレートとフォークの組み合わせは完璧ですね。全盛時の野茂を彷彿とさせました。山本も1失点で踏ん張っていましたが、結局途中降板。点差こそ1点ですが、中盤までは完全に巨人ペースです。

 終盤試合はますますヒートアップ。お互いにチャンスを掴みますが、あと1本が出ずに突き放すことができません。6回裏愛甲を三振に切ってとった上原、7回裏高橋のバックホーム、8回表の高橋のスクイズ、9回表サムソンが松井を見逃し三振、と見どころ満載、興奮の連続。ただ基本的には巨人が押して中日が凌ぐという展開なだけにナゴヤドームの中日ファンはイライラが募ります。

 そして9回裏マウンドには槙原。上原はもう限界だったのでしょう。しかし、槙原登板に巨人ファンは不安、中日ファンは期待が膨れ上がります。案の定、槙原はピンチを招きます。微妙な判定は少々槙原には可哀想な面もありましたが、結局最後はドラマのような関川のタイムリーで中日サヨナラ勝ち。もっともその前の渡辺の押し出し同点で勝負は決まっていましたけどね。一死満塁関川という場面になったところで、もうサヨナラは決まったも同然という雰囲気が球場全体を覆っていました。

 それにしても耐えて耐えて耐えて最後に勝つ、というまるで往年の東映ヤクザ映画のような展開のサヨナラ勝ちは本当に快感です。しかも相手は長嶋巨人、ピッチャーは地元大府出身のくせに巨人にこだわる槙原。竜党の溜飲が下がらないはずがありません。ナゴヤドームのお客さんは7割が中日ファン。と言うことは3割も巨人ファンがいるということで、彼らの愚痴ボヤキを聞きながらの帰り道もまた格別の喜びがあります。

 これで中日のサヨナラ勝ちを見るのは4回目ですが、思い起こせば8年前の巨人戦。ナゴヤ球場で0-7から中村の2本のホームランなどで大逆転したサヨナラ勝ちが僕のサヨナラ初体験でした。巨人の先発投手は槙原。つくづく因縁が深い人です。あの時はまだ1才だった息子も、今では立派な中日ファンに成長して、昨晩はやたらと盛り上がっていました。夏休みの良い思い出ができて、父の株も少しは上がったかも。
とりあえず、読むたびに(1日1回)

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