幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 7月21日 ● 武蔵川部屋の躍進。

 名古屋場所で出島が優勝、大関昇進を確実にしました。ついこの間、武蔵丸が横綱になったばかりで、今度は出島の新大関。武蔵川親方(元横綱三重ノ海)にしてみれば、弟子がここまで成長してくれて感無量でしょう。なにせ横綱武蔵丸、大関出島の他に武双山、雅山、武哲山と5人の関取を抱え、栄華を誇った二子山部屋と対抗でき得る勢力にまで成長したのですから。

 むしろ2横綱1大関がいるとは言え、関取陣がピークを過ぎ、若手が育たない二子山部屋に比べて、武蔵川部屋の方が伸び盛りという感じがします。栃東ら他の部屋からも出稽古に通う力士が多いそうですから、ますます力をつけてくることでしょうね。

 そもそも武蔵川部屋は分家を許さなかった角界一の名門出羽海部屋から、初めて円満に独立した部屋です。それだけに親方もプレッシャーがあったことだろうと思いますが、外国人力士の武蔵丸や学生相撲出身の武双山、出島、雅山らを積極的にスカウトして現在の隆盛を築きました。もっとも、本家出羽海部屋は衰退の一途を辿っており、ついに今では幕内力士がゼロという状態にまで追い込まれてしまったのは、少々皮肉ですが。

 名門の親会社よりも分家の子会社の方が好調というのは、良くある話です。子会社の社長が手腕を見込まれて親会社の経営を任されるように、武蔵川親方が出羽海親方と名跡を変えて、両部屋合併なんてこともあるんでしょうかね?でもかつて二子山・藤島が合併して角界のガリバーとなった二子山部屋は、そこをピークに徐々に落ち目になってきましたから、同じ轍は踏まないような気もしますね。どうかなぁ。
 
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