幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 7月20日 ● 「孫の日」と「日本記念日協会」。

 日本百貨店協会が「敬老の日」から約1ヶ月後にあたる10月第3日曜日を「孫の日」と定めるように日本記念日協会に申請、認定を受けたそうです。

 って、このニュース、この短いセンテンスの中に多くの謎が含まれていて、なかなか含蓄が深いですね(笑)。まずなんで「孫の日」というものが必要なのかが不明です。「敬老の日」はよくわかりますよ。年寄りを敬うのは大切なことです。「父の日」「母の日」も理解できます。「子どもの日」もまあいいでしょう。健やかに子どもが育つことは大事なことです。

 でも「孫の日」って?一体孫たちをどうしようと言うのでしょうか。小子化の時代で、孫が少なくなってきたから大事に可愛がりましょう、ということですかね?その大義名分が聞きたいです。もちろん、本当は売り上げが伸びないデパートが、なんとか年金で潤う年寄りの財布を狙って無理矢理作った記念日だということは見え見えなんですけど、それにしても商魂まるみえで、ちょっと気持ち悪い気がしますが。

 次に10月第3日曜日という無意味な設定の仕方。これは「母の日」の1ヵ月後が「父の日」、バレンタインデーの1ヵ月後がホワイトデーだから、敬老の日の1ヵ月後が孫の日でもいいのではないかとの理由によるそうですが、そんなもん理由になっとらんわ!と言いたくなります。

 敬老の日とセットにして金を使わせたいだけですからね。「おじいちゃん、いつまでも元気でね」とか言われて下手な絵かなんかを貰ったジジババが、1ヶ月後ならいくら呆けていても覚えているだろうから孫へのプレゼントを買うだろう、という読みでしょう。

 もちろん祖父母と孫たちが交流する機会が増える、というプラス面もあるとは思いますよ。核家族の家庭が大半なんですから、こういうイベントでも作っておけば、孫と会う口実にはなります。高齢化社会を迎えても、少しは老人が過ごしやすくなるかも知れません。でもそれなら「敬老の日」とは半年くらいずらして、春のイベントにすれば、年に2回にチャンスは増えます。1ヶ月後という商売っ気たっぷりな設定はやめて欲しかったなぁ。

 最後に、この「孫の日」を認定した「日本記念日協会」!こいつは何者でしょう?普段はどんな活動をしているのでしょうね?そもそも認定なんかするくらいですから、公的な機関なのでしょうか?やっぱりお役人が天下りして退職金とかガッポリ貰ったりするのでしょうか?財源はどうなっているんでしょう?利権なんてあるんでしょうか?うーん、謎だ。
 
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