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知多半島の南に「フォレストパーク」という公園があります。名鉄が経営している自然と触れ合える公園ですが、気候の良い時に、家族連れでちょっとピクニック気分で出かけるには、それほど混雑もしないし良い場所です。
ところが大赤字を続けている名鉄は、今期いっぱいでこのフォレストパークをはじめ、名鉄が経営するいろいろなテーマパークや遊園地を閉鎖する方針を打ち出していました。
確かに名鉄は赤字でしょう。しかし、地元の人間なら誰でも知っています。名鉄の評判が悪いのは鉄道部門であって遊園地などではないということを。電車は古いし、駅はオンボロ、いつまでたっても高架にせず踏切の数は日本一。サービスは悪いし、JRと競合しない路線では運賃もべらぼうに高い。中日新聞や東海銀行も名古屋の独占的企業として評判は良くありませんが、その中でも名鉄は群を抜いた悪評ぶりです。
反面、名鉄が経営する遊園地などの施設は良心的なものが多いんです。明治村は日本が世界に誇りうる博物館でありテーマパークですし、リトルワールドも名前で失敗していますが、中身はかなり充実した民族学系野外博物館です。フォレストパークも大したものではありませんが、のんびりほのぼのとした感じが僕は好きでした。
ところが名鉄は赤字解消のために、明治村を除く各種テーマパーク・遊園地を閉鎖するというのですから、世間が納得するはずもありません。もっと鉄道自体のサービスを改善して便利に魅力的にし、乗客を増やすのが本道のはずなのに、どうして地元の観光資源となっている遊園地を潰そうとするのか？本末転倒も甚だしいというわけです。
結局反対が強かったために名鉄はフォレストパークの存続を決断。運営からは手を引くということですが、閉鎖という事態だけは免れたようです。まあ閉鎖の話自体、よく詰められていない前に発表してしまったという感じでしたから、こういうドタバタもあるかなとは思っていましたが、それにしても名鉄にはもう少ししっかりとしてもらいたいものです。何だかんだと言っても名古屋の足なんですから。
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