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以前から現役引退を示唆してきていたテニスのシュテフィ・グラフが、全米オープン後の引退を表明しました。過去22度もグランドスラムを制してきた女王。十分な実績を残しての堂々の引退とも思えますが、まだ30才。もうしばらくはツアーで活躍して欲しい気もします。
引退の理由は度重なる故障と、年齢的に世界中をツアーで回ることに疲れ切ったということだそうです。確かに現在のテニス界では、ランキングを維持するためには、故障をおしてでも毎週トーナメントに出場し続けなければなりません。名も実も得て、30才になったグラフが、これ以上過酷なツアーに挑む気力を失っても仕方ないとは思います。
しかし彼女の実力はまだまだ世界のトップクラスであることも間違いありません。それは全仏でランキング1位〜3位を撃破して優勝、そして先日のウィンブルドンでも準優勝したことでもわかります。そんな彼女が世界を回り続けるツアーに耐えきれずに引退するのだとしたら、何とももったいないことです。
ゴルフには永久シード権というものがありますが、できることならグラフクラスの選手にも似たような権利を与えることはできないものでしょうかね？グランドスラム大会及びそれに準じるトーナメント数大会くらいは、いつでも自由に出場できるというような永久ワイルドカードを与えれば、選手にとってもファンにとっても興行側にもメリットがあると思います。
そもそも日本的な考え方なら、グラフぐらいの選手が、若いポッと出の10代の選手と同じ条件でツアーを回ること自体、おかしいと感じます。いわば横綱には責任もある代わりに相応の特権を与えようということです。別にそう難しいことではないと思いますけどねぇ。
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