幹事クリタのコーカイ日誌1999

 
 6月17日 ● 組織に向く人、向かない人。

 家庭もサークルも会社も、人が寄り集まって何かの目的を持って動く時には、必ず個人と組織の軋轢が生じます。家族でディズニーランドへ行く、という誰にも文句が無さそうな時だって、それぞれの希望や思惑がやっぱりあって、調整を図らなければなりません。テニスサークルにおいても、メンバーの考え方の違いからサークル運営の諸問題について意見の食い違いが起こります。会社におけるそれは誰しも感じているように言わずもがなですね。

 個人の意志とは別に、組織には組織の論理が生まれてくると、ますます個人への締め付けは厳しくなってきます。サークル対抗の団体戦で、サークルとして勝ちたいという論理と、各個人が代表として出場したいという意志がぶつかる時があります。もちろん中には「プレッシャーのかかるような試合には出たくない」という人だっていますから、本来の遊びの中から生まれたテニスサークルとしては、強弱よりも出たいか出たくないかを優先する方が筋なのかも知れません。しかし、組織の「勝ちたい」という論理がまさると「出たい人より出したい人」ということになり、個人の意志が無視されてしまいます。

 この時に、サークルとしてどうあれ自分は自分のしたいようにする、という強い人もいますし、逆にお世話になっているサークルからの頼みは断れない、と考える優しい人もいます。組織に向くのはもちろん後者。ただし、それはあくまでも組織を束ねるリーダーとしては都合が良いということであって、各人が本当にそんなリーダーの元で納得しているかどうかは別問題ですけどね。

 もちろん、以上のサークルの話は会社の話と相似形です。

 

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